音のヨーロー堂店主・松永好司のこれを聴け!~山内惠介~

2019.5.23

今回はまもなく36歳の誕生日を迎える山内惠介さん(普段は恵ちゃんとよんでおりますため、以下、惠ちゃんとさせて頂きます)との思い出を書きます。

惠ちゃんは間違いなく私の中で、そして、当店での最も重要なアーティストのひとりです。

 

惠ちゃんと当店は、同じこの業界で切磋琢磨し、惠ちゃんは今や押しも押されぬトップスターになり、当店も不況といわれるCD業界において今年で創業107年を迎えることができました。

デビュー以来当店に設置している【山内恵介コーナー】は、現在、たくさんの商品で溢れ、たくさんの展示物、そしてそれをお目当てにお客様が毎日たくさん訪れてくださいます。もちろんこの10年、惠ちゃんの当店での売り上げはいつも上位。店頭に常設している惠ちゃん等身大パネルの前では老若男女問わず記念撮影の行列さえ出来るほどの人気です

 

そんな惠ちゃんとの出会いもなにか不思議な感じがした思い出があります。

 

惠ちゃんがデビューした当時、すでに氷川きよしさんがデビュー初年に紅白初出場を果たし、日本レコード大賞を初めとする音楽賞を総なめ、いきなり演歌界のプリンスと呼ばれトップスターとして君臨していました。その人気に追いつけとばかりに当時たくさんの若手男性歌手がデビューしていましたが惠ちゃんは特に華々しく「ぼくはエンカな高校生」のキャッチフレーズで、まさに鳴物入りという待遇でした。

デビュー曲「霧情」を聴くと、その甘く切なげな歌声に新しいスターの誕生を誰もが期待していました。

 

そんな惠ちゃんとのファーストコンタクトは忘れもしません!

夕ぐれ時に散歩をしていた浅草の路上。

後ろからお話交じりにすんごい上手な鼻歌!

ふと振り返るとひょろっとした女の子みたいに線の細い男の子。

あれ?!山内恵介!じゃない?

もちろん、その当時は私以外は彼を知らないだろうし、まだ面識のなかった私は声もかけませんでしたがその声や歌の響きに「ああ、さすが……すごい新人だなぁ」と思ったのでした。

 

デビュー曲「霧情」はそこそこのヒット。

 

そして、惠ちゃんがデビューして間もない頃、熱海のホテルで民踊・舞踊の研修会に参加した際、惠ちゃんがゲストとして出演していたのですが、その時の懇親会で初めて紹介され、一緒のテーブルで食事をしました。その時の衣装は、ピンクのソックスにピンクのネクタイ……。

 

……微妙~!!!!

 

まだまだ幼げなで中性的なお顔立ちの恵ちゃんは舞踊家のおばちゃま達に囲まれ、ウーロン茶を注がれまくり。

「もう飲めないです……」

とちょっと困った顔がまたおばちゃま達を魅了して、またウーロン茶攻撃!

そしてゲストステージではまたまたその切なげな美声におばちゃま方がうっとり……。

 

その時、思ったのです!(いつものやつです!!!)

 

「これは!売れる!!」

と!

 

……もう今から20年近く前のことです。まだまだ私の勘は今ほど鋭くなかったのかなぁ……。

本人も昔を振り返って、よくお話していますが、ヒットに恵まれない日々が確かに何年か続きましたよね……。

 

でもその頃から惠ちゃんはいつも一生懸命で、年を重ねるごとにみるみる男気のある素敵な男性になっていったのです!

そして何より歌に対する真摯な姿勢!どんな楽曲にも挑戦し、自分のモノにしてしまう。まさにこれが天性の才能なんですね!

 

デビュー10周年の「風連湖」のヒットでは紅白初出場も期待されましたが残念な結果に……。

しかし、それをバネにしてがんばる惠ちゃんの姿はますますその人気に拍車をかけました。その心のこもった握手会は社会現象とまで言われる名物に!!

2時間を超える熱唱ステージをこなした後ひとりひとり目を見つめながら、

「最近旦那さん元気?」とか「いつも来てくれてありがとう!」とか。

本当にこちらが感心するほど!

 

そして2015年には大ヒット曲「スポットライト」で念願のNHK紅白歌合戦初出場!

ここまでデビューから15年!本当に頑張ったね!!惠ちゃん!!!

 

「スポットライト」は個人的にも記憶に残る作品で、“演歌・歌謡曲”というジャンルの定義に疑問を持っていたその頃、

「これって演歌歌謡曲の枠を超越していますよね?」

と、当時制作担当だった方に聞いてみると

「惠介はまだ30歳そこそこ。少なくともあと30年歌っていく歌手なんだから30年後にもファンでいてくれる方々への楽曲でもありたい。だからジャンルなんて関係ないんだよ」

って!

なるほど~!!それでいいんだ!!

 

最近では毎年、東京国際フォーラムでコンサートファイナルを行い、握手会参加はなんと1500人超!

バラエティー番組でも大活躍!

そして新曲

唇スカーレット

まさに新ジャンルの演歌歌謡曲。

タイトルだけ見ても

いかす!!

よね。

演歌・歌謡界を超え、エンターテインメントのスターへ。

 

惠ちゃん!!ますますの活躍!楽しみにしていますよ!

音のヨーロー堂

〒111-0032 東京都台東区浅草1-3-6(雷門から8軒目)
Tel:03-3841-4610 / Fax:03-3847-4381
営業時間:10:30~17:30 木曜定休
HP:http://asakusa.cc/top.htm
Twitter:https://twitter.com/yorodo@yorodo

 

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