演歌第7世代・辰巳ゆうとが6枚目の新曲『心機一転』をリリース 「趣味の釣りでは、自分で釣った魚をさばいて食べるという贅沢を知ってしまいました」

2023.1.4

演歌第7世代の筆頭として注目されている辰巳ゆうとが、1月4日に6枚目のシングル『心機一転』をリリース。夢を抱いて諦めることなく突き進む “男の生き方”を歌い上げた本作は、デビュー曲『下町純情』をはじめ、辰巳作品ではおなじみの久仁京介氏が詞を手がけ、辰巳作品初登場の作曲家・宮下健治氏がメロディーを紡いだ人生讃歌だ。2022年に歌手デビュー5周年というメモリアルイヤーを迎えた彼は、さらに上昇気流に乗って、2023年1月に初座長公演開催が決定。まさに“心機一転”の心意気で新たな年の幕を開ける辰巳に、新曲制作秘話や2023年の抱負を語ってもらった。


──6枚目のシングル『心機一転』との出会いは運命的なものがあったそうですね?

実は新曲候補が何曲かあったのですが、『心機一転』は候補に入っていなかった曲なんです。候補曲のレコーディングを終えて、どの曲にしようかとスタッフさんたちと話し合っていたときに、「そういえばこんないい曲もあったぞ!」と持ってきていただいた曲で、最後に僕の前に現れました。仮に、当初の候補曲のレコーディングで順調に決まっていたら、めぐり会うことはなかったかもしれません。こうして新曲として歌うことになったのもご縁だと思っています。

──作詞は、デビュー当時から辰巳さんの歌唱や表現力に太鼓判を押している久仁先生です。

久仁先生がご自身のYouTubeチャンネルで歌手・辰巳ゆうとについて語ってくださったことがあって、それを拝見したときはあまりの褒められぶりについニヤニヤしてしまいました(笑)。デビュー当時から先生は僕の歌唱について特に何もおっしゃらなかったので、はじめのうちは「本当にこれでいいのかな?」と少し不安もあったんです。レコーディングを重ねていくうちに、温和な表情で見守ってくださる先生のお姿に安心感を抱くようになって、「自分らしく歌いたいように歌ったらいいよ」という先生の言葉にも背中を押されて、のびのびと歌えるようになってきました。穏やかで優しい先生は仏様のような存在です!(笑)

──辛いことも少なくない、今の世の中を歌っているような詞が印象的ですね。

歌詞に出てくる“折り返し地点”がずいぶん先だなとも思ったのですが、ある程度のところでここが折り返し地点だと自分で決めてしまったら、その先はあまり成長が見込めないのではないかと思い当たりました。たとえば、何十年と歌い続けている大御所と呼ばれる歌手の大先輩方を見ても、「ここまでやってきたから」と満足することなく、毎年いろいろなことにチャレンジされているんですよね。僕も、はるか遠くにある折り返し地点を目指して、1年1年歌い続けたいなと思っています。3番で「人にはやさしく己にはきびしくあれ」という内容の歌詞があります。この言葉は言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか難しいと思います。久仁先生はこの歌を通して、僕に教訓を授けてくださったような気がしています。

──何度もタッグを組んでいる久仁先生だから書ける詞なのかもしれません。

自分の境遇と重なる詞もあります。特に2番の「やがてこの先 日陰の道は 晴れの舞台へ つづく道」という歌詞は、デビュー前に東京の下町でストリートライブを行っていた日々を思い出します。地道な努力が実って6枚もシングルをリリースできたり、全国各地でコンサートができたりする、今につながっていると感じさせてくれる詞になっています。先生から応援されているような気持ちになる歌ですし、先生の愛情が詰まった歌詞をいただけて幸せだなと思います。

──作曲の宮下先生とは初タッグです。

実は宮下先生とは初めましてではなく、デビュー前、まだ高校生だったときに歌のレッスンをしていただきました。デビューしたらいつか先生の作ってくださった曲を歌いたいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。今回、めぐりめぐって出会った新曲が宮下先生の曲ということにご縁を感じるとともに、心からうれしく思っています。

──運命的な再会だったのですね。

『心機一転』のデモ音源を聴いたときは、歌入れをしてくださっている宮下先生の声が懐かしかったですし、「これを歌っているのは先生のご自宅の、あのレコーディングブースだ」という思い出が蘇って、感慨に浸ってしまいました。本作のレコーディングの際には宮下先生にもご同席いただいて、レッスンを受けていた高校時代のような感覚に戻ったりしました。宮下先生に基礎をレッスンしていただいたからこそ今こうして歌えているので、何としてもこの曲を皆さんの心に届くように歌いたいし、先生にも満足していただけるような仕上がりにしたいと思いながら、レコーディングに臨みました。

──宮下先生からは、レコーディングの際にどのようなアドバイスがあったのでしょう?

歌い方についてはこれといって注文のようなものはなかったのですが、先生が僕の歌を聞いて、数カ所楽譜を書き換えたんです。“心機一転”という言葉を歌うフレーズは、「ここの音はこの音程にしたほうが“心機一転”の感じがするね」と、デモ音源からまったく違うメロディーが3パターンくらいできました。レコーディング中に譜面が変わるのは初めての経験だったのですが、1音違うだけで心機一転への道のりが明るくも聞こえるし、暗くも聞こえるんですよね。おこがましいかもしれませんが先生と一緒に曲を作った気持ちになりましたし、歌手とともに試行錯誤してメロディーを作ることで、詞の世界観にいちばん合う歌を作り上げるのが宮下先生のスタイルなのだと新鮮に感じました。それにしても、メロディーが次から次へと浮かんでくる宮下先生の頭の中は、どうなっているのでしょう。改めて曲を作る先生方に尊敬しきりです!

──カップリングは『一本道だよ人生は』『大阪夢あかり』『燕(つばめ)』です。

『一本道だよ人生は』は、コンサートでみなさんと手拍子で盛り上がれる歌。『大阪夢あかり』は、インパクトのある歌詞から始まる、地元大阪を思い出す曲。『燕(つばめ)』は、どこかロック調な感じもするメロディーが、オシャレな令和のニュータイプ演歌。どれもすてきな歌なので、『心機一転』とともにお楽しみください。

──年明けは待望の初座長公演が開催されます。第一部は爆笑喜劇「珍説!デコボコ忠臣蔵」です。

大阪育ちなので、幼いころから吉本新喜劇を見ていましたし、実際に劇場にも行きました。お笑いが大好きなので、喜劇を演じることができるのはとてもうれしいですね。初めてお芝居に出たのは2年前の水森かおり先輩の座長公演です。ちょっと国語が苦手な僕に(笑)、水森先輩は役柄の心情の読み取りかたをはじめ、一から教えてくださいました。2022年は五木ひろし先輩の座長公演に出演させていただいたのですが、五木先輩の舞台は台本がまったくなくて、アドリブ力が鍛えられた気がします。今度の座長公演は先輩方から教わったことを生かして、共演者の皆さんにいろいろと教えてもらいながら、爆笑の舞台をお届けしたいと思っています!

──第二部は歌謡ショーです。どんなセットリストになるのでしょう。

セットリストはスタッフさんと決めたのですが、何度も考え直しました。僕自身、最近ハマっているサウナに籠っては、セトリをどうしたらいいかとずいぶん悩みました。サウナで整いながら考えると、いろいろなアイデアが生まれてきました。「ここでこれを歌って、次にこれを入れたら……」と考える時間が楽しくて、こんなにセットリストに時間をかけたのは初めてです。どうか、ご期待ください!

──チャンネル銀河では『ゆうと王子の大冒険』が再スタートします。

『ゆうと王子の大冒険』で共演するタイムマシーン3号さんも、一緒になっていい番組を作ってくださるスタッフさんも大好きで、また皆さんと一緒に新シーズンを始められることになってとてもうれしく思っています。新シーズンは“保育士”へのチャレンジからスタートです。保育士さんは本当に大変なお仕事だと実感したのですが、とにかく子どもたちがピュアでかわいい! 子どもたちの純粋な心に触れて、僕もピュアな心を取り戻した気がします。歌手になっていなかったら保育士もよかったなと思いましたね。第2回はバンクシーみたいな作品を作る“ステンシルアート”に挑戦しました。僕は絵心がないとよく言われるのですが、ステンシルアートも歌も芸術なので、似ている部分があるなと思いながら取り組みました。果たして僕の芸術力がどれだけ上がったのか……どうぞお楽しみに(笑)。その後は、”タップダンス“や“ダブルダッチ(2本のロープを使う縄跳び)”などに挑戦する予定です。身体を張って挑戦する、ゆうと王子を応援してください!

──仕事が充実していらっしゃいますが、プライベートはどんなことをして楽しんでいますか?

プライベートでは最近始めた釣りに何度か行きました。自分で釣った魚をさばいて食べるというこれ以上ない贅沢を知ってしまったので、すっかりハマってしまいましたね。初めて釣ったカサゴの刺身の味は忘れられません! 釣りに行けない日も、自宅から徒歩圏内にある釣り道具屋さんで買い物を楽しんでいます。コレクター気質があって、釣り道具をいろいろと集めたくなっちゃうんです。特に釣りで必須のルアーとよばれる疑似餌は、あれもこれも全部買いそろえたくなっちゃいます。キャンプも好きですが2022年は行けずじまいでした。買い集めたギアを見ながら、いつの日か行くキャンプのイメージトレーニングをして過ごすという楽しみ方をしています(笑)。

──2023年も忙しい1年になりそうですね。

活動のベースは演歌ですが、ジャンルを限定せずに幅広く音楽活動をしていきたいと考えています。2022年はご縁があってミュージカルコンサートに出演させていただいたので、ミュージカルの本公演の舞台にも立ってみたいという大きな目標ができましたし、お笑いも好きなので身体を張ったロケにもどんどん挑戦したいですね。わさび寿司やバンジージャンプなど、いろいろやりたいです!

──では最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

みなさんのおかげで充実したデビュー5周年を経て、2023年は6年目に突入します。今年は新曲のタイトルにあるように”心機一転“、一からの積み重ねと思って頑張っていきます。みなさんに一層成長した姿をお見せできるように日々精進していきますので、応援よろしくお願いします。

辰巳ゆうと『心機一転』

発売日:2023年01月04日

Aタイプ 1,350円(税込)
1.心機一転 作詩:久仁京介 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
2.一本道だよ人生は 作詩:久仁京介 作曲:岡 千秋 編曲:石倉重信
3.心機一転(オリジナル・カラオケ)
4.一本道だよ人生は(オリジナル・カラオケ)

Bタイプ 1,350円(税込)
1.心機一転 作詩:久仁京介 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
2.大阪夢あかり 作詩:保岡直樹 作曲:影山時則 編曲:松井タツオ
3.心機一転(オリジナル・カラオケ)
4.大阪夢あかり(オリジナル・カラオケ)

Cタイプ 1,350円(税込)
1.心機一転 作詩:久仁京介 作曲:宮下健治 編曲:石倉重信
2.燕(つばめ) 作詩:いのうえ佳世 作曲:影山時則 編曲:中島慶久
3.心機一転(オリジナル・カラオケ)
4.燕(つばめ)(オリジナル・カラオケ)

『辰巳ゆうと一座 特別公演』
爆笑喜劇と歌謡ショーの豪華 2 本立て

1月 13 日 (金)開演 18:30 千葉県 /君津市民文化ホール 全席指定 ¥ 6,000
1月 15 日 (日)開演 15:00 千葉県 /東金文化会館 全席指定 ¥ 6,000
(問)MIN ON インフォメーションセンター 03 3226 9999

1月 21 日(土) 開演 15:00 岐阜県 /長良川国際会議場メインホール B 全席指定 ¥ 6,000
1月 22 日 (日) 開演 15:00 愛知県 /アイプラザ 豊橋 S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
1月 24 日(火) 開演 18:30 愛知県/刈谷市総合文化センター 大ホール S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
(問) MIN ON 中部センター 052 951 5391

1月 26 日 (木) 開演 18:30 福岡県 /久留米シティプラザ ザ・ グランドホール S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
(問)MIN ON 久留米 0942 22 7760

1月 27 日 (金) 開演 18:30 福岡県 /大牟田文化 会館 S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
(問)MIN ON 大牟田 0944 55 6876

1月 28 日( 土) 開演 19:00 熊本県 /市民会館シアーズホーム 夢 ホール S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
(問)MIN ON 熊本 096 344 4646

2月 2 日 (木) 開演 18:30 愛知県 /岡崎市民会館 あおい ホール S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
2月 3 日 (金) 開演 15:00 愛知県 /日本特殊陶業市民会館 フォレストホール S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
2月 5 日 (日) 開演 15:00 愛知県 /一宮市民 会館 S 席 ¥ 6,000 A 席 ¥ 5,500
(問)MIN ON 中部センター 052 951 5391

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