藤井香愛がデビュー5周年を飾る新曲『夢告鳥』をリリース 今は仕事に全力投球、唯一無になるのは掃除をしている時!?

2023.1.11

2023年にデビュー5周年を迎える藤井香愛が、1月11日に5枚目のシングル『夢告鳥』をリリース。オリコン週間 演歌・歌謡シングルランキング1位に輝いた前作『一夜桃色』に続き、作詞・及川眠子、作曲・幸耕平のヒットメーカーコンビがさらなる飛翔への期待を込めて制作したロック歌謡だ。2022年末には日本レコード大賞「日本作曲家協会選奨」を受賞。未来ある実力派若手歌手に贈られる、まさに自身の“現在地”にふさわしい賞を得たばかりの彼女に、充実した年となった2022年の振り返りと、2023年の抱負を聞いた。


──スリリングなイントロから聞く者をグッと惹きつける新曲『夢告鳥』。初めて聞いたときはどんな印象でしたか?

大好きなロック歌謡のレパートリーができたことがとてもうれしいです。作曲の幸耕平先生には3年以上レッスンをつけていただいていて、私が山口百恵さんの『ロックンロール・ウィドウ』や中森明菜さんの『少女A』といった世界観が好きなことも知ってくださっているので、デビュー5周年の節目にこの曲を書いていただけたことに大きな意味を感じています。

──歌詞に描かれた、自分からキッパリと別れを切り出す強い女性像はいかがですか?

男性から愛され、守られ、縛られているだけが幸せじゃないと気付いて、鳥カゴから羽ばたいていく姿にとても共感しました。私は30歳になる年にデビューしましたが、その年齢までに当然憧れたかたもいました。だけど『歌手になる』という夢を追いかける中で『好きな人についていくだけが人生じゃない』と葛藤した時期もあったので、あの頃の私が言葉にできなかった思いを、及川先生が歌詞にしてくださってスッキリしました。

──カラオケのアドバイスもいただけますか?

ロック歌謡に無駄なテクニックはいらない、ストレートに歌うのが一番ハマるというのが幸先生の指導です。歌い終わりについビブラートを入れたくなるけれど、なるべくまっすぐ伸ばして。私は最後に、ほんの少しだけナチュラルビブラートで味付けしています。伴奏のストリングスのテンポがいいので乗り遅れないように、ちょっと前のめりに歌うと上手く歌えるカッコいい曲です。

──充実の2022年、特に忘れられない風景を教えていただけますか?

5月に行った2度目の単独コンサートはやっぱり忘れられないですね。初コンサートに続いて地元・中野のホールで、しかも去年の倍のお客さまを迎えることができて胸がいっぱいでした。地元だけに友だちや家族、親戚が集まってくれたこともうれしかったですね。7歳の姪っ子ちゃんも楽しんでくれたみたいで、最近は『歌手になる』と言っています。

──藤井さんに影響されたのでしょうか?

コンサートではゴージャスなドレスからミニスカートまで、いろいろな衣装を早着替えしたので、『プリンセスみたい』と憧れたのかもしれないですね。でも、歌もうまいんです。一緒にカラオケに行ったりしますが、小学校に上がる前に、Adoさんの『うっせぇわ』を歌って90点以上出したこともあります。素質は十分あると思います!

──コンサートではカバー曲もたくさん披露されましたが、特にどの曲が印象深いですか?

中森明菜さんの『難破船』は、前に一度キャンペーンで歌ったことがあります。そのときにあるファンの方から『香愛さんの歌は好きだけど〈難破船〉は物足りなかった』とお手紙をいただいて。たった1人の声ではあるけれど、けっこう気にする性格なので『もう二度と歌えない』と自分の中でフタをしていた曲でした。だけど、やっぱりちゃんと向き合わなければと、改めて幸先生にレッスンしていただいてコンサートに臨みました。すると同じ方から『本当に良かった』という感想をいただきました。

──ご自身の成長を感じられた曲ですね。

あの静かで深い悲しみを表現できたら、歌手としては大きな武器になりますよね。今後、自分のレパートリーにあのような世界観の曲が加わったらいいなと思っています。

──カバー曲への挑戦は、歌手としての引き出しを増やす意味合いもあると思いますが、今後はどんな曲をカバーしてみたいですか?

ちあきなおみさんの楽曲が大好きですが、あまりにも偉大すぎて──。前に『THE カラオケバトル』(テレビ東京系)で『喝采』を歌ったことがありますが、『ねえあんた』のようにお芝居の一幕を観ているような曲は、今の私に歌えるとは思えません。でも少しでも近づけるように、まだまだ勉強を重ねていきたいです。

──2022年、プライベートはどんな思い出がありますか?

9月に甥っ子ちゃんが生まれて、久しぶり赤ちゃんと触れ合えて楽しかったです。友だちの子どもたちはコロナで会えないうちに大きくなっていてビックリ! 小さい子と遊ぶと元気をもらえますね。あとは仕事ばかりしていたのかもしれません。 1日お休みをいただけた日もブログを書いたり、いつかカバーしたい曲の歌詞を覚えたり、仕事から完全に離れた日はあまりなかったような気がします。

──今は仕事に集中している時期なのでしょうか。

自分の性格もあるかもしれません。これと決めたら真面目に取り組む方です。唯一無になれるのは、お掃除をしている時。テレビに溜まったホコリを払って、パッと横を見たら窓の汚れが気になり出して……と、止まらなくなります。帰宅して部屋が散らかっているのが嫌なので、お仕事に行く前も必ずお掃除をします。友だちから『しんどくない?』と言われることもあるけれど、むしろ心が落ち着く時間でもあります。

──大掃除もはかどって、気持ちよく2023年を迎えられそうです。2023年、実現したいことはありますか?

地元の中野が急ピッチで再開発が進んでいます。2026年に駅ビルができたら駅前の風景が大きく変わりそうで、寂しいような楽しみなような気持ちですが、新しくなる中野のPRに携わることができたらうれしいですね。中野については誰よりも愛を持って語れるので、街ブラ番組などに呼んでいただけないかなと思っています(笑)

──中野といえば、2023年7月についに中野サンプラザが閉館しますね。

そうです! デビュー当時から『いつか中野サンプラザでコンサートをしたい』と言い続けてきましたが、残念ながら叶えることができませんでした。再オープンが2028年に決まりましたが、それが私のデビュー10周年の年!

──中野をこよなく愛する藤井さんだけに、何やら運命を感じさせるストーリーです。

7000人収容のホールができるそうなので、その新生・中野サンプラザで10周年コンサートを開くという新しい目標ができました。その前に2023年2月23日に、中野サンプラザクレセントルームでランチショーを開催することが決まっています。歴史のある会場なので、遠方の方もぜひ足を運んでいただけたらうれしいです。

──では『春告鳥』と共に羽ばたく2023年はどんな年にしたいですか?

『春告鳥』のレコーディング直前、幸先生が『俺はいつも必ずヒットすると信じて曲を書いている。だから藤井もこの曲と自分を信じて歌ってほしい』と声をかけてくださいました。その言葉に背中を押されるように、いい歌が歌えたと思っています。昨年いただいた『日本レコード大賞  日本作曲家協会選奨』は、若手歌手に期待を込めて贈られる賞。いわばゴールではなくて、新しいスタートを切るような意味合いの賞なので、いい意味でプレッシャーを感じながら、この賞にふさわしい結果を出せるような年にしたいと思っています。

藤井香愛『夢告鳥』

2023年01月11日発売
定価:1,400円(税抜価格 1,273円)
品番:TKCA-91485

【収録曲】
1. 夢告鳥 作詩:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
2. ラストノート 作詩:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
3. 夢告鳥(オリジナル・カラオケ)
4. ラストノート(オリジナル・カラオケ)

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