朝花美穂のプレイリスト~歌手人生に影響を与えた10曲~
“うたびと”達が、様々なテーマに沿ってジャンルレスに選曲して、その選曲理由や楽曲にまつわるエピソードを通じて、“うたびと”としてのルーツに迫る連載企画。
今回は、朝花美穂が「歌手人生に影響を与えた10曲」というテーマで選曲。2018年にデビューを果たし、今年10月には3枚目のシングル『演歌魂』の台詞入特別盤を発売する演歌と大衆演劇が大好きな歌姫の歌手人生に影響を与えた楽曲とは。
選曲理由
1.都はるみ『アンコ椿は恋の花』
3歳の頃、初めてステージで歌った曲。都はるみさんのようにかっこ良くうなり節ができるようになりたくて、幼いながら一生懸命に練習しました。祖母から厳しく教えてもらった思い出の一曲です。
2.島津亜矢『日本の昔話「鶴女房」より おつう』(※Spotify内に楽曲無し)
初めて歌った台詞入りの曲。感情の入れ方が分からず、最初は棒読みだったと思います。そんなときに祖母から、この物語の情景、主人公がいる景色を思い浮かべてごらんとアドバイスをもらって、歌ってみたら初めて涙がこぼれてきて、「あ、こういうことだったんだ」と分かったのを覚えています。主人公を演じることや台詞入りの曲が好きになったのも、この曲がきっかけです。
3.中村美律子『瞼の母』(※Spotify内楽曲は朝花美穂カバーバージョン)
祖母が好きでよく舞台で歌っていましたが、私も大好きな曲です。生き別れになった母を探す忠太郎の気持ちを表現するのがとっても難しいですが、女性の私でも男っぽく粋にうたえるようになりたいと、中村さんの歌だけでなく、杉良太郎さんのバージョンも聴いたりして勉強しています。
4.三波春夫『元禄名槍譜 俵星玄蕃』
小学生の頃、初めてCDで聴いて、節回しと長い台詞に、鳥肌が立つほど衝撃を受けました。三波さんのようなキリっとした節回しはとてもできませんが、練習して、いつか大きなステージで歌えるようになりたいと思っています。
5.真木柚布子『歌謡芝居「九段の母」』(※Spotify内に楽曲無し)
この曲はいつもおばあちゃんの格好をして杖をつきながら歌うんですが、戦争を経験したことがない私でも、戦争に行った息子を待ち続ける母親の切ない気持ちが痛いほど伝わってきます。10分くらいの長い台詞が入る曲ですが、歌っていても聴いていても涙が流れてきます。
6.美空ひばり『悲しい酒』
別れたあの人のことを思い出し、酒に問いかける女性の心情を表現される美空ひばりさんの歌声に心を惹かれ、聴いていて、ああ美しいなって思いました。まだステージでは歌ったことはありませんが、いつかこんな歌も歌えるようになりたいです。
7.中村美律子『大阪情話〜うちと一緒になれへんか〜』
カバーアルバムにも収録しています。あたたかい女房の気持ちを演じる可愛らしい台詞が大好きです。初めて大阪弁に挑戦した曲で、ちょっとしたニュアンスが難しかったですが、本当に旦那さんに問いかけているような台詞が素敵で、聴いているだけでも大阪の風情や義理と人情を感じられる大好きな一曲です。
8.島津亜矢『縁(えにし)』(※Spotify内に楽曲無し)
尊敬する島津亜矢さんの大好きな曲。この曲を歌って2016年9月にNHK「のど自慢」鳥取県三朝町大会で、週間チャンピオンになりました!このことがきっかけでデビューが決まった忘れられない、大切な楽曲です。
9.梅沢富美男『夢芝居』
大衆演劇好きな私にとって、ずっと憧れの存在、梅沢富美男さんの名曲『夢芝居』。この曲で舞踊したり、カバーもさせていただいたりしている大好きな一曲です。梅沢さんは舞台化粧をされると本当にキレイで見入ってしまいます。
10.ゆず『栄光の架け橋』
家族みんなが好きな曲。小さい頃から歌と踊りを教えてくれた祖母を亡くして絶望的になっているとき、この曲を聴いて、どんな事があっても乗り越えて、夢に向かって頑張ろう!と、勇気をもらいました。私を救ってくれた曲です。
作品情報
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朝花美穂『演歌魂』(台詞入特別盤)
“生きていれば泣きたい日もあるが、自分を信じて頑張ろう” と唄う人生の応援歌。得意の台詞を入れた特別盤!さらにオリジナル新曲『流し春秋』に加え、NHKBSプレミアム「新・BS日本のうた」で歌唱し話題となった『他人船』(三船和子)のカバーを収録。 2020年10月7日発売/12CDS/TKCA-91305/\1,227+税/【カップリング】『流し春秋』(オリジナル新曲)、『 他人船』(新録音カバー曲)