21年目のリスタートを切った椎名佐千子の次なる挑戦 「YouTubeチャンネルを立ち上げたことがきっかけで、若者に人気の美容系ユーチューバーの動画も見るようになりました」

2022.3.30

昨年11月に「20周年記念コンサート 20周年目の一歩~感謝を込めて~」を開催した椎名佐千子。コロナ禍のおうち時間を活用してさらなる進化を遂げた椎名に、4月6日に発売する新曲『面影みなと』に意気込みと新たな目標への思いを聞いた。


――昨年「20周年記念コンサート」を開催された後の最初のシングルとなるわけですが、新曲『面影みなと』にかける意気込みを聞かせてください。

前作の『潮騒みなと』は、デビュー20周年の記念の作品として発売させていただきました。残念ながらコロナ禍で、人前で披露する機会の少ない作品になってしまったのですが、ファンの皆様がレコード店さんに足を運んでくださり、応援してくださったおかげでチャートに長くランクインすることができました。皆様の応援の力を痛感させていただいた曲になったのですが、新曲の『面影みなと』はさらにいい前向きな作品なので、これはたとえどんな状況であっても、これまで以上に皆さんに届けたいという強い思いを持っています。

――新曲『面影みなと』を初めて聞いた時の印象は?

聴いても歌っても、本当にスカッとする気持ちのいい作品だなと思いました。さらに前作よりもスケール感がパワーアップしていて、“椎名節”を全開で出せる曲だなと思いましたね。きっと歌ってくださる方も気持ちよく歌えるような、そんな作品じゃないかと思います。

――レコーディングはスムーズに進みましたか?

最初に、作曲をご担当いただいた岡千秋先生のピアノでレッスンをしていただいた時は、本番よりキーが少し低かったんです。でもその時はそのキーで納得して、「よし! 歌うぞ!!」という気持ちになっていました。ところが、レコーディングの時に歌ってみると、ちょっと歌が重い感じがしたんです。最初は理由がわからなくてモヤッとしたのですが、ディレクターさんがキーを上げることを提案してくれて、それが大正解でした! すごくスッキリして、歌った時の気持ちよさが違ったんです。よりスピード感や爽快感が伝わる仕上がりになったと思います。キーの大事さというのを、改めて痛感したレコーディングでした。

――まだコロナ禍が終わりませんが、『面影みなと』の今後のプロモーションの予定は?

コロナ禍で思うようにプロモーション活動ができない部分もまだありますが、人前で披露できる機会はすべて歌わせていただいて、一人でも多くの方に新曲を届けたいと思っています。Youtubeチャンネルも立ち上げさせていただいたので、『面影みなと』のプロモーションができるようないろんな企画も考えていきたいですね。

――Youtubeチャンネルでは、ご自身のギターも披露していますね。

ギターは10年くらい前に始めたのですが、その時はFのコードで挫折してしまったんですよ(苦笑)。でもコロナでイベントやステージが急になくなっておうち時間が長くなったので、何かできないかと考えた時に、もう一回チャンレジしたいなと思ったんです。ちょうどYouTubeチャンネルも立ち上げたというのも、再開の決意を後押ししてくれましたね。今は新曲のカップリングの『雪のメロディ』を弾けるように練習しています。発売日の4月6日には間に合うように猛特訓してがんばっています。

――ギター以外に、コロナ禍のおうち時間で変化したことは?

YouTubeチャンネルにもトレーニング動画をアップしたのですが、コロナ禍で減量をしたんです。単純に痩せたので、ファッションなんかにも興味が出てきたのは、プライベートでの一つの変化かなと思います。自分がYouTubeチャンネルを立ち上げたことで、いろんな方のYouTubeを見るようになりました。いろんなジャンルの動画を楽しんでいるのですが、中でも若者に人気の美容系のユーチューバーの方の動画を楽しんでいます。コロナ禍のおうち時間で、これまでできなかったメイクやネイルも楽しんでいます。

――YouTubeを見てメイクやネイルを実践したり、ギターの練習や日舞のお稽古をしたりしていると、時間が足りなくなるのでは?

いろいろ自分の中で計画を立ててやっています。特に昨年の6月くらいから11月までは、かなり濃い時期だったように思います。10月には番組の企画でなんと20分越えの長編歌謡浪曲に初挑戦・初披露させていただきましたし初めて挑戦した歌謡浪曲を披露させていただきましたし、11月の20周年記念コンサートでは和太鼓の二段打ちにも挑戦しました。この二段打ちは、五木ひろしさんに「ステージで披露したら絶対に格好いいし、お客様も喜んでくれるから」と勧めていただいて、6月くらいからずっとお稽古を続けていたものでした。手がマメだらけになりましたが、和太鼓は叩いていて単純に気持ちがいいんですよ。「椎名は太鼓が合っている」と五木先輩にも言われました。お稽古をしていた準備期間は、自分の中でもすごく大事な時期でしたし、挑戦することの大切さを教えてもらった時間だと思います。

――先ほど「計画を立てて」というお話がありましたが、ギターをやったり太鼓を叩いたりで、スケジュールを立てるのも大変そうですね。

今はまだステージで歌えることが貴重で、延期や中止になってしまうこともありますから、次のステージでお越しいただいたお客様にどんな風に喜んでいただくかを常に考えるようになったように思います。コロナ禍では、お客様は言わば命懸けでお越しいただくわけですから、その気持ちに応えるためにも、次のステージに向けての準備はこれまで以上にしっかりするようになった気がしますね。
ステージの構成や衣装も含めて、舞台の演出みたいなところも自分の中で考えてやっています。前回の岩手で開催したステージでは、時間の都合で当初は衣装替えをしない予定だったのですが、やはり1ポーズではさみしいと思ったので、自分で舞台袖からマイクでコメントしながらダッシュで着替えたんです。事前に自分で着替えの段取りを組んでいたのですが、実際にやると焦ってしまって、コメントもどこを読んでいるかわからなくなったりして、けっこう大変でした。そういう部分も、ファンの方にはご愛嬌ということで笑っていただきました(笑)。これからも、来ていただく方々に感謝を伝える意味でも、できることは一つでもチャレンジしていきたいなと思っています。

――20周年記念コンサートを経て新しいフェーズに入ったわけですが、今後の目標は?

やはり座長公演ですね。前作『潮騒みなと』や新曲の『面影みなと』もそうですが、椎名佐千子にしかない歌の世界というものをすごく考えて作ってくださっているのを感じています。また、お客様やファンの皆様の反響もすごく肌で感じるものがあって、そんな中で私自身がすべきことや何をしたいのかといったことが少しずつ感じたり見えてきたりしています。目標である座長公演は、お客様に足を運んでいただく積み重ねの先にあるものですから、お客様の笑顔を大事にしつつ、これからも毎回のステージを丁寧にしっかり歌わせていただいて、一人でも多くの方に応援していただけるようにがんばりたいと思っています。

【ミュージックビデオ】椎名佐千子『面影みなと』

椎名佐千子『面影みなと』

発売日:2022/4/6

価格:\1,400(税込)
品番:KICM-31051
1. 面影みなと(作詩:日野浦かなで/作曲:岡千秋/編曲:伊戸のりお)
2. 雪のメロディ(作詩:日野浦かなで/作曲:岡千秋/編曲:伊戸のりお)
他、各曲オリジナルカラオケ&一般用カラオケを収録

発売元:キングレコード株式会社

『椎名佐千子20周年コンサート 20年目の一歩~感謝をこめて~』

発売中

〈DVD〉KIBM-909/¥5,000(税抜¥4,545)


〈CD〉KICX-1151/¥3,100(税抜2,818)

発売元:キングレコード株式会社

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