石原詢子が都内で開催の「アコースティックライブ バースデースペシャル」の模様をレポート! 最新曲『風花岬』含む全14曲披露&ダブルアンコールで盛況

歌手の石原詢子が1月12日昼夜2回、東京・武蔵野市の吉祥寺スターパインズカフェで「石原詢子 Acoustic Live Vol.5 〜バースデースペシャル♪〜」を開催した。
歌手生活37周年を迎え、前作『五島椿』に続き、自身が作詞作曲を手がけた新曲『風花岬』を昨年7月に発売した石原詢子。この日は、毎年恒例となっているバースデーライブ。第1部はテレサ・テンの歌特集、そして第2部は、ファンにリクエストされたカバー曲からオリジナル曲で構成されたスペシャルライブとなった。
この日は、全国各地から大勢のファンが集まり会場は満員。開演前から熱気に包まれる中、場内が暗転するとバンドメンバーが登場。『五島椿』の前奏が流れ始め会場が明転すると、ビタミンカラーが映えるワンピースを着た石原がステージに現れた。
客席の大歓声に迎えられた石原が「皆さんこんばんは!まずは『五島椿』をお聴きください」と話すと、笑顔で『五島椿』を披露。観客もそれに応えるように頬を緩めながら、熱烈な「詢ちゃんコール」を会場に響かせた。
歌い終えた石原は、客席と配信用カメラに手を振ってから「今日は同時配信も行っています。皆さまの掛け声や、それから歌声も一緒に配信されますので、今日は元気よく歌って、掛け声をかけていただきたいと思います。おかげさまで、今日誕生日を迎え……37歳になりました(笑)。第1部は胸元が開いた赤いドレスを着ました。緊張していたので、1部よりも口数が多くなっていると思いますが、行き当たりばったりのリクエストタイムを交えながら、今日はお送りしたいと思います」と茶目っ気たっぷりにあいさつ。
続けて石原は、観客とのコミュニケーションを楽しんでから、ちあきなおみの『さだめ川』、観客の手拍子に合わせて北原由紀の『かしこい女じゃないけれど』、竹内まりやの『シングル・アゲイン』を情感たっぷりに披露。
その歌声に込められた思いが伝わりやすく、客席の一体感が感じられるのもライブハウスならでは魅力。場内は、そっと寄り添うような温かい歌声とバンドの心地よい演奏に包み込まれ、観客は瞬く間に石原の歌世界に引き込まれていった。
石川さゆりの『能登半島』など即興で披露
この日の見どころとなったのは「当日リクエスト」コーナー。石原が観客から直接リクエストを募り、その場で披露する楽曲を決めるというもの。会場にいる多くの観客が手を挙げ、矢継ぎ早にさまざまな楽曲をリクエスト。
石原は、昨年末の第75回NHK紅白歌合戦で披露され話題を呼んだ石川さゆりの『能登半島』、代表曲『みれん酒』、オフコースの『さよなら』を次々に披露。さらに、アカペラでオリジナル曲『ほたるのふる里』を歌唱するという大サービスで観客を沸かせた。
ここで、バンドによる演奏で『Happy Birthday To You』が流れ始めると、バースデーケーキがステージに登場。誕生日を祝う熱い歓声と拍手を浴びた石原は「みんなちゃんと歌ってた? ケーキに気を取られて聞こえなかった! もう一度お願いします」とリクエスト。
観客が『Happy Birthday To You』を歌い直すと、石原はロウソクの炎を吹き消してから笑顔で「本当にありがとうございます!」と喜びをあらわにした。
ライブはあっという間に過ぎていき、最新曲『風花岬』、『逢いたい、今すぐあなたに…。』を熱唱して本編の幕を下ろした。
「しあわせなことは、歌えること」
その後、アンコールに応えて登場した石原が、顔写真入りのチャリティーTシャツ姿でデビュー曲『ホレました』を熱唱した。
石原は「自分の誕生日ばかりに気を取られていましたが、今日は100歳になったファンの方が大阪からお越しになっています。私の応援団の中では一番の年長さんです。人生80年、100年と言われる時代ですが、なかなか元気で100歳までいられるというのは難しいことだと思います。そう考えると、私はまだ100歳まで40…何年ありますからまだまだですね。100歳まで歌っていようとは思いませんが、とにかく何よりも健康でいることが一番です。デビューしたのが20歳で、好きな歌を37年間歌えるのは幸せなことだと感じます。やっぱり私の幸せなことは、こうやって歌えるということ。毎年新曲を出させていただける喜びを感じます」と感謝の思いを述べた。
そして「何よりも近年は『淡墨桜』の歌碑が建てられたのもうれしかったです。皆さまのお力で歌碑を建てていただくことができました」と紹介してから、当初のセットリストにはなかった『淡墨桜』を披露した。
その後、アンコールの締めくくりに歌唱したのは、松田聖子の『SWEET MEMORIES』。「どこまで歌えるか分かりませんが、皆さんが元気になっていただけるように健康に気をつけながら歌っていきます。皆さんも健康に気をつけて長生きをしていただいて、いついつまでも応援していただきたい」と熱意を語り、万雷の拍手を浴びながらステージを後にした。
予定外のダブルアンコールでファン歓喜
公演終了を告げる場内アナウンスが流れても止まない観客のアンコールに応え、石原がステージ袖から登場。「予期せぬ出来事でした。何も用意してないです。…やっぱり、あの歌しかないですよね!」と話してから、最新曲『風花岬』を観客と共にもう一度歌い上げた。
観客と強い絆を確かめ合ったアコースティックライブは、会場に割れんばかりの拍手と歓声が響く中、大盛況のうちに幕を下ろした。
ファンからのリクエストで構成された同ライブの模様は、1月18日までアーカイブ配信される。
多彩な魅力を見せる石原詢子のこれからの活動に注目していきたい。
セットリスト
M1 五島椿
M2 さだめ川(オリジナル歌唱:ちあきなおみ)
M3 かしこい女じゃないけれど(オリジナル歌唱:北原由紀)
M4 シングル・アゲイン(オリジナル歌唱:竹内まりや)
M5 能登半島(オリジナル歌唱:石川さゆり)
M6 ほたるのふる里
M7 みれん酒
M8 さよなら(オリジナル歌唱:オフコース)
M9 風花岬
M10 逢いたい、今すぐあなたに…。
EN1 ホレました
EN2 淡墨桜
EN3 SWEET MEMORIES(オリジナル歌唱:松田聖子)
EN4 風花岬
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