純烈ら人気若手演歌歌手7組が中野サンプラザで競演 ドリフさながらの演出とともに懐かしのアイドルソングを歌い継ぐ
10月25日に松原健之、純烈、西田あい、パク・ジュニョン、杜このみ、中澤卓也、辰巳ゆうと、7組の人気若手演歌歌手が競演する公開収録コンサート「アイドルヒットだよ!全員集合」が中野サンプラザにて開催された。このコンサートはCS放送チャンネル銀河で来年の1月に放送する予定だがそれに先駆けてうたびとでは、ライブレポートをお届けする。
関東各地で大雨警報が出ている中、中野サンプラザには開場の数時間前から人だかりができたという。
この日を楽しみに全国各地から大勢のファンが押し掛けた。
コンサートはアイドルソングがテーマと言いながら、“全員集合”にかけて、“ドリフ”のオープニングさながら。
純烈の酒井が“いかりや長介”になりステージ中央で「アイドルソングだよ」と投げかけると、
会場に散らばった他の演者と観客が「全員集合!」と一斉に返しそのまま“北海盆歌”でスタートした。
次に歌った『恋のダイヤル6700』の冒頭は「ハローダーリン」のところを「ハローlilico」と本物のlilicoの声が流れる演出で小田井がノリノリになり一気に時代は70年代にさかのぼった。
ピンクレディーの『渚のシンドバッド』は西田と杜が愛らしさ満点で振り付けまで完コピ。
田原俊彦の『哀愁でいと』は男性陣が全員で歌唱。
そして、7組の歌手たちが今年の勝負曲と、この日のために練習したアイドルソングを1曲次々に披露した。
中澤は郷ひろみの『2億4千万の瞳』をダンスと共に歌って魅せた。
勢いあまってターンでよろめくシーンも可愛く、のびやかな歌声が響き渡った。
辰巳はこの日が初挑戦だったというチェッカーズの『ギザギザハートの子守歌』を熱唱。
この全員集合コンサートにも初参戦だったが、「先輩たちのファンの皆さんも応援して頂けて嬉しい」と話した。
そして、これもドリフさながら『ヒゲダンス』での風船割りを酒井、小田井、西田が挑戦。
会場を沸かせた。
杜は和服姿で松田聖子の『赤いスイートピー』をしっとりと歌い上げ、パク・ジュニョンは初挑戦だったという西城秀樹の『傷だらけのローラ』をハスキーボイスで披露し魅了した。
後半は西田からスタート。
杏里の『オリビアを聴きながら』を丁寧に歌った後は、自身が最近カバーしてCD化したというナット・キング・コールの『LOVE』を”YMCA”のように手で文字を描きながら観客と共に歌って魅せた。
松原が歌ったのは中村雅俊の『俺たちの旅』。透き通るような声が響き渡った。
ここで、また『ヒゲダンス』での風船割りコーナー。杜と中澤と辰巳が登場。男性2人のヒゲ姿が可愛らしく、コンサート終盤に向けて会場をさらに盛り上げた。
トリは純烈。歌唱した近藤真彦の『ギンギラギンにさりげなく』が純烈にピッタリはまりステージが一層華やかになった。
そして、なんと持ち歌の『純烈のハッピーバーステー』では珍事が!
酒井は自分のパートの歌詞が飛び、小田井は踊りの最中にひとりだけ徘徊(酒井いわく)を
はじめるという純烈らしいハプニング!
終わった後、色々と言い訳をしていたが、果たして、放送される際にはどんなことになっているのか?是非その目で確かめて。
エンディングに向かってステージは畳みかけるようにアイドルソングをコラボ。
中森明菜の『DESIRE』は西田と杜があざやかに決めた。
パク、中澤、辰巳はキャンディーズの『暑中お見舞申し上げます』。
松原、酒井、白川は工藤静香の『MUGO・ん・・・色っぽい』を。
小田井と誕生日を迎えたばかりの後上は『淋しい熱帯魚』を。演者全員がWINKの振り付けをしながら応援した。
最後は『さよならの向こう側』を大合唱し、アンコールの『負けないで』まで、全25曲を約3時間にわたり熱唱し幕を閉じた。
人気実力共に兼ね備えた若手演歌の“アイドル”歌手たちが、懐かしいアイドルソングを蘇らせてくれた嬉しい夜だった。
次回は2020年2月と3月に神戸と東京で開催される。
テーマは五輪にちなんで“応援ソング”だそう。
ならばこちらも是非とも“応援”にいかねば。