津吹みゆが1年越しの5周年コンサートを開催で民謡メドレーやカバー曲含め全29曲を熱唱 フルート演奏も披露

2021.3.8

演歌歌手の津吹みゆが、無観客でのインターネット生配信ライブ「津吹みゆデビュー5周年コンサート2021~未来へ向かってGo miyu Go~」を開催した(ツイキャスプレミア配信)。このイベントは昨年2月に歌手デビュー5周年を記念して開催される予定だったが、コロナの影響で2度の延期を経て、彼女の25歳の誕生日である2月28日に開催されることに。

 

開催の日を迎えた津吹は、本番直前の取材に応じて次のように語っていた。

デビューしてからずっと前を向いて走っていくことしかできなくて、後ろを振り返る余裕がなかった。でも昨年、5周年という節目の年にこういう状況(コロナ)になって、あらためて自分自身を見つめ直す時間が増えました。そういう意味では、歌に対する気持ちも全然変わったと思います。今朝、福島の両親から『配信だろうが関係なく、心を込めて歌いなさい』と言われました。いつもと変わらず、心を込めて歌いたいと思います

 

コンサートでは、「1曲1曲歌いたい曲をギュッと凝縮した」という全29曲を披露。まずは春らしい艶やかな振袖で登場し、デビュー曲『会津・山の神』と『望郷さんさ』『雨のむこうの故郷』を大きな振付で力強く熱唱した。

歌い終えると「ど~んと響く! 直球ボイス!」と自らのキャッチフレーズを決めて、最初のMCを。「今回は配信という形での開催となりましたが、東京に来られることなく、お家の中でリラックスした状態で皆さまに観ていただける機会を得られたことはすごく幸せです。生バンドで心強いですし、バンドの音色を感じながら歌わせてもらいます。温かいご声援、最後までよろしくお願いします」と気合の入った立ち上がりとなった。

師匠である作曲家・四方章人氏のレッスンを初めて受けたという思い出の曲『愛の終着駅』(八代亜紀)を歌い、さらに「四方章人メドレー」として『浪花節だよ人生は』などを大きなアクションで披露した。勇ましい袴姿での『白虎隊』に続き、『おてもやん』『会津磐梯山』などをポップス調にアレンジした「民謡メドレー」を披露。さらに、純白の花嫁衣装に身を包み、『父娘坂』『嫁入り峠』を歌唱。『嫁入り峠』の途中、花嫁が両親に宛てた感謝の手紙を読み、感極まって涙ぐむ場面も。

ここで休憩をはさんで第二部へ。「宝塚が大好き」ということから、ひとり芝居「オルゴール人形・ミーファ」を披露し、さらに『すみれの花咲く頃』を歌唱。「すみれ~」の間奏では、中高時代、吹奏楽部で担当していたというフルートの演奏も。

紫のシックなドレスに着替えて、『もしもピアノが弾けたなら』(西田敏行)、『渡良瀬橋』(森高千里)をしっとりと歌い上げ、さらに「尊敬する大先輩の歌を」と『風に立つ』(坂本冬美)、『兄弟船』(鳥羽一郎)を歌った。

真っ赤なドレスに着替えて、自身のシングル曲『望郷恋歌』『あした咲く花』『みちのく恋桜』、そして最新シングル曲で「歌詞が切なく、メロディーが美しくて大好き」という『高野雨』、「一人の男性を忘れられない女の心情を歌ったカッコいい曲」という『おんなの津軽』を歌った。

ここで、サプライスでバースデーケーキがステージに登場。バンドが「ハッピーバースデー」を演奏すると、津吹は驚きつつも演奏に合わせて即興でダンスを踊り出す。曲が終わると「ホントに!? うれしい!!」と涙ぐみ、感激の中、ロウソクの火を吹き消した。

1年前にコンサートの延期を聞いたとき、抜け殻のように寂しかった。でも1年越しで開催できて幸せに思います。これも(作曲の)先生方、スタッフ、バンドの方々、そして何より、いつも支えてくださる皆さまのお陰です。本当にありがとうございます。今日は5周年コンサートと誕生日のWで、盆と正月が一緒に来たくらい幸せです。一日も早く、生のステージで皆さまと会える日を心から楽しみにしています。皆さま、お身体に気を付けてお過ごしください」と挨拶。ラストは「最後のお別れの曲です。元気に行きたいと思います。手拍子、よろしくお願いします!」と『らっせら吹雪』を歌い、内容盛りだくさんのステージは大団円を迎えた。

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