伊達悠太の新曲『サバイバル・レイディー』は、ひとりの男性を巡る女の戦いがテーマ。「男性は自分。バトルしてるレイディーはファンの方々だと思って歌っています(笑)」

2024.10.7

ハスキーな歌声とビッグスマイルで人気の伊達悠太の新曲、『サバイバル・レイディー』(C/W黒盤:『愛の歌をバラードと呼ぶなら』 赤盤:『純愛(じゅんな)』)が好調だ。『涙のララバイ』から3曲連続で、作曲を杉本眞人、作詞を朝比奈京仔が担当。前作のバラード曲『土砂降りの雨だから』から一転、軽快な歌謡ポップスに乗せて、ひとりの男性を巡る〝女の戦い〟を歌っている。「いっしょになって盛り上がれる曲、ノリノリで楽しんでほしい」という伊達悠太に、今作へかける意気込みから今後やってみたいチャレンジングな目標まで、語ってもらった。


――8月に発売になった『サバイバル・レイディー』ですが、ここまでの手ごたえをどう感じていらっしゃいますか。

ノリのいい軽快な曲ですので、キャンペーンでショッピングセンターなどに伺うと、買い物に来ていたお客さんや家族連れなど、皆さん足を止めて、一緒になって盛り上がってくださいます。歌っていても楽しい歌だなと思いますし、ファンの皆さんも楽しんで聴いてくださっていると思います。

――今回は曲調もアップテンポで、ひとりの男性を挟んで繰り広げられる女性のバトルが描かれる激しい歌です。最初、お聴きになってどんな感想を持ちましたか。

実は最初、3曲ほど候補曲が用意されていたのですが、それとは別に、『女の戦い』というタイトルの歌詞だけが出来上がっている作品があって、それを読んだらすごく面白い世界だし、素直に歌いたいと思いました。それでディレクターさんにお願いして、杉本先生に曲を付けていただいたのですが、聴いた瞬間、僕の中ではこれだ!って思いました。

――『女の戦い』の歌詞は、今の『サバイバル・レイディー』のままだったんですね。

そうです、そうです。ただ、タイトルは変えた方がいいという話になって、歌詞の中に出てくる「サバイバル」という言葉を使って、最終的に『サバイバル・レイディー』になりました。「レイディー」は、カモナレイディーと、あえて和製英語の感じを出そうということで「レディー」じゃなくて「レイディー」になったんですよ。

――ところで、伊達さんは歌詞の世界を自分なりのストーリーに組み立てる方ですか。

僕は妄想するのが好きで、歌詞を読んでこういうことかな、ああいうことかなっといろいろ考えるのですが、ただ、あまり決めつけるとイメージが固定してしまいますから、歌うたびに違う主人公で違うドラマを思い描きながら歌っています。

――『サバイバル・レイディー』では例えばどんな物語を思い描いているか、一例でいいので教えてください。

そうですね、例えば男性は自分自身で、そして僕を巡ってバトルしているレイディーがファンの方たち、みたいな(笑)。そんなストーリーなら自分の中では想像しやすいですし。なので、女歌なのですがファンの皆さんの前で、思い切りかっこつけた自分で歌っています(笑)。

――3曲連続で女歌が続いていますが、伊達さんは女心を表現するために、何か特別にやっていることはありますか。

よくドラマや映画を見たり、あとは漫画を読んだりしています。それから人間観察も。街で喧嘩しているカップルを見かけると、女性はどんな怒り方しているんだろうとか、何を怒っているのだろうとか、もう耳をダンボにしてますね(笑)。そうそう母親にも、こういう時、女性はどんな気持ちになるのって聞くこともあります。

――お母さんに恋愛の話を聞くのは、照れくさくないですか。

歌のことですから、ぜんぜん大丈夫。答えですか、ちゃんと説明してくれますよ。母もけっこういろんな経験をしているようですので(笑)。

――今回『サバイバル・レイディー』を歌うにあたっては、何か工夫した点などありますか。

ノリのいい曲ですし、主人公も強気な女性ですので、僕は最初、全編を通してパンチを効かせて歌っていたのですが、杉本先生からは「♪男は黙って みててよね~」の部分はもっと〝バカになれ〟って言われました。どういうことかと思ったら、その部分で、強いだけじゃない女の弱さや可愛らしさを表現しなさいということだったんです。

――歌唱のテクニックというより気持ちの持ち方の部分ですね。

そうですね。歌唱方法という意味ではカップリング曲の方がしこたま言われました。『愛の歌をバラードと呼ぶなら』では、冒頭の「♪バラードは~」のところで「違う!」と言われて、そこからぜんぜん先に進みませんでした。何回も「違う」って指摘されて困っていたら、先生が「バラード」の「バラ」の後に母音を入れてごらんって。「♪バラ(あ)ドは(あ)~」って歌うことで歌うというより語るニュアンスを出しなさいということだったと思います。

――今、杉本先生のお話が出てきましたが、作詞の朝比奈先生とは、レコーディングにあたって何かディスカッションなどされましたか。

特に赤盤の『純愛』に関して、歌の背景を詳しく説明してくださいました。この歌はほぼ実話なんだそうです。もう歌詞のまんまで、施設で育ったふたりが恋をして大人になって、一緒に暮らし始めた。3年が過ぎ男性がやっとプロポーズをしようとしたけれど女性が天国に旅立ってしまったというお話を、涙ながらに語ってくださいました。

――実話だと聞いて、歌い方など考えてしまいませんでしたか。

めちゃめちゃ考えました。だって歌えば歌うほど、具体的な情景が浮かんでくるんです。でも泣いちゃいけないし、感情を入れ過ぎても今度は重くなって、聴く人が辛くなってしまうし。そしたら杉本先生が、もう歌詞がそのまま物語っているのだから、淡々と歌えばいいとアドバイスしてくださって、何とか乗り切れました。

――カップリング曲は2曲ともバラードですが、伊達さんの声で聴くと切々と訴えかけてくるものを感じます。

バラード曲は、これまでそれほど多く歌ってきませんでしたが、杉本先生からは、「伊達にはバラードを歌わせたい。お前の声はバラード向きだ」とおっしゃっていただきました。それから、これは先生方から言われたわけではないのですが、今回のカップリング2曲は、僕の中では繋がっていて、主人公の男性が純愛を亡くして何年後かに彼女のことを思って歌ったのが、『愛の歌をバラードと呼ぶなら』なのかなって。そんなドラマを思い浮かべながら歌っています。

――『サバイバル・レイディー』ですが、メロディーもキャッチ―でカラオケ好きには歌いたくなる曲だと思います。上手く歌うコツを教えてください。

この曲は、曲自体がカッコいいので、自然と自分をナルシストにしてくれると思うんです。ですから上手く歌おうとせずにノリに任せて、思いっきりかっこつけて歌ってもらうといいと思います。恥じらいは捨ててください(笑)。

――カッコいい振りも付いていますね。

そうですね、ピストルを「パーン!」と打つ感じで、ダンサーの方に付けていただきました。あと、「♪カモナレイディー レイディーカモン」のところで「悠太コール」が入れられるようになっていますので、カラオケではそこでご自分の名前を呼んでもらって盛り上がってください。

――おしゃれ番長の異名をとる伊達さんですが、今回のジャケット写真のスーツもご自分で選んだのですか。

今回も3日間くらい、いろんなお店を探して歩きました。黒地に薔薇や蘭などいろいろな花があしらわれていて、面白いなと思って選びました。

――ミュージックビデオもジャケットのイメージにぴったりだと思いました。

衣裳も派手ですし、タイトルも「女の戦い」から「サバイバル・レイディー」になりましたし、イメージとして、沢田研二さんの『カサブランカ・ダンディ』に寄せてみようと。メイクさんにお化粧もしていただいて、昭和のころのディスコっぽい箱で撮影しました。撮影にあたっては沢田さんのCD-BOXを買って研究しましたが、お酒を飲む仕草さから何から、全部に色気があって、なかなかあそこまで色気を出すのは難しいと思いましたね。

――さて、10月には『伊達悠太・西寄ひがしオンステージ~語って歌ってとことんライブ』もあります。やっぱりお客さんを前に歌うステージは楽しいですか。

僕にとってライブは、素になれる場所なんです。普段は涙なんて流さないのに、ステージに立った瞬間に感情をさらけ出して涙してしまうこともありますし、そういう意味で本当の自分でいられる大好きな場所です。西寄さんとのライブも、それぞれが演歌に目覚めた曲は何とか、初めて人前で歌った曲は何とかっていうのをストーリー仕立てにしてやるのですが、僕はもう西寄さんにおんぶに抱っこで(笑)、楽しもうと思っています。

――歌以外の活動についてもお伺いします。YouTubeの「伊達悠太チャンネル」の中で今後、何か挑戦してみたいことなどありますか。

よくバズるっていうじゃないですか。でも何をやったらバズるのかよくわからなくて。趣味のこととかもっとやればいいのでしょうけど……。でも、そういう意味ではバンジージャンプなんてやってみたいかな。高いところが得意なわけじゃないんですけど、なんかもうそこに立てば出来ちゃうんじゃないかなんて軽く思っていて。でもこれ言うと本当にやらなくてはいけなくなりそうですね(笑)。

――ご出身の北海道・伊達市の伊達市観光大使に就任されたこともニュースになっていました。観光大使は目標のひとつだったとか。

そうです。いつか地元の観光大使をやりたいと思ってきたのですが、16歳で上京して20年目にしてやっと実現しました。去年、北海道新聞の取材で「観光大使をやりたい」って言ったのを市の方が見て下さったようで、トントン拍子に決まりました。言霊って大事ですよね。

――やっぱり故郷と繋がるというのは嬉しいものですか。

9月12日に僕がMCをしているテレビ番組『ハッピーミュージック』(BS12)の公開収録が伊達市であったのですが、たくさんの市民の方が集まってくださって本当に嬉しかったです。特別ゲストに来てくださった千昌夫さんが、ステージの上から「伊達悠太をよろしくお願いします」って何度も何度も言ってくださって、感動して泣いてしまいました。

――最近、プライベートでは、何かハマっていることなどありますか。

最近は陶芸ですね。少し前に、とある人から「伊達さんって、鼻のあたりがモアイ像に似てますね」って言われて(笑)、その話がファンの間で浸透してしまい、じゃあ陶芸で何かモアイ像をモチーフにしたものを作ろうと思って、今モアイ像の箸置きを作ってます。たくさん作ったら売れるかな、なんて冗談半分で話していたら、その箸置きを見た夏木ゆたかさんが、「上手にできてるね、1500円くらいで売れるよ」って。でも高くないですか1500円って。

――箸置き以外にもいろいろ作っているんですか。

お茶碗もお皿も、一輪挿しも作りました。今はまだ手びねりで作陶していますが、いつかは電動ろくろもやりたいです。粘土を紐状にしてくるくる巻いていって大きなものを作る、紐づくりにも挑戦したいですね。

――先ほどお話に出た「伊達悠太ちゃんねる」では、北川大介さんにゴルフの手ほどきを受けていましたが、コースデビューはされましたか。

もうコースには出ていますけれども、なかなか上達しませんね。憎たらしいんですよ、自分の行きたい方向に全然飛んでくれませんから。特にドライバーは必ず右に曲がっちゃいますし。でもゴルフは好きですから、とりあえず100を切るのを目標に、涼しくなったら頑張ろうと思います。

――その他、これから始めたいと思っていることなどありますか。バンジージャンプ以外で(笑)。

そうですね、乗馬はやりたいと思っていて。何かカッコいいじゃないですか、あの乗馬ファッションって。ただあの格好をしたいだけという話もありますが(笑)、でも伊達市にも牧場があって、馬は割と身近な存在でしたし、興味はあります。

――じゃあ、乗馬も実現したら、ぜひYouTubeで公開してください。

はい。何か課題がいっぱい増えたような気がしますね、乗馬とバンジージャンプと(笑)。

――伊達悠太名義で再デビューして7年。これからの目標をお聞かせください。

今、こうして新曲を出せている状況は、当たり前のものではありません。スタッフはもちろん、ファンの皆さんの支えがあってこそなので、これからそのご恩を返していきたいと思っています。そのためにはどこにでも行って歌う精神で、全国津々浦々まで僕の歌をお届けしたい。聴きに行きたくても遠くて行けないという方のためにも、自ら歌をお届けに行く、それが今の目標です。

――あと数年で40歳ですが、40代になったらどうなりたいと思いますか。

いや、まだぜんぜん想像もついていませんが、ただ周囲の方から40過ぎたら体力がガクっと落ちると言われていて、今のうちから身体づくりはしようと思っています。特に脚の筋力が衰えると身体全体に影響するので、今からしっかりスクワットしようかなと(笑)。いや冗談じゃなく。

――では最後に、改めて『サバイバル・レイディー』の魅力をファンの皆さんに伝えてください。

この曲はひとりの男性を巡って女性同士が恋のバトルを繰り広げるという、山口百恵さんが歌われた『絶体絶命』を彷彿させるような世界観になっています。きっと皆さんも懐かしみながら楽しく聴いてくださるのではないかと思っていますので、ぜひ、たくさんの方々に覚えていただいて、歌っていただけたら嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

伊達悠太『サバイバル・レイディー』ミュージックビデオ

伊達悠太『サバイバル・レイディー』

発売中

価格:各¥1,500(税込)

【黒盤】

品番:TECA-24045

【収録曲】

1.サバイバル・レイディー(作詞:朝比奈京仔/作曲:杉本眞人/編曲:猪股義周)
2.愛の歌をバラードと呼ぶなら(作詞:朝比奈京仔/作曲:杉本眞人/編曲:猪股義周)
3.サバイバル・レイディー(オリジナル・カラオケ)
4.サバイバル・レイディー(メロ入りカラオケ)
5.愛の歌をバラードと呼ぶなら(オリジナル・カラオケ)

伊達悠太「サバイバル・レイディー」赤盤

【赤盤】

品番:TECA-24046

【収録曲】

1.サバイバル・レイディー(作詞:朝比奈京仔/作曲:杉本眞人/編曲:猪股義周)
2.純愛(じゅんな)(作詞:朝比奈京仔/作曲:杉本眞人/編曲:猪股義周)
3.サバイバル・レイディー(オリジナル・カラオケ)
4.サバイバル・レイディー(メロ入りカラオケ)
5.純愛(オリジナル・カラオケ)

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