新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~丘みどり『夜香蘭(ひやしんす)』※本人コメント動画

2025.4.11

丘みどりさんの新譜『夜香蘭(ひやしんす)』について、ご本人にお話を伺いました。

チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!

丘さんにデビュー20周年記念曲『夜香蘭(ひやしんす)』の制作秘話をはじめ、文化・音楽親善大使を務めるパラオの魅力や観光大使を務める姫路市と宍粟市の魅力、20周年を迎えた今伝えたいファンへの想い、バラエティ番組「千鳥の鬼レンチャン」の過酷な撮影秘話など、たっぷりと語ってもらいました。

ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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――新曲『夜香蘭』のPRをお願いします。

新曲『夜香蘭』は、日々の生活の中にふっと溶け込むような一曲で、聴き終わった後にどこか懐かしさや切なさもあり、でもちょっと心が温かくなるような、ほっこりした一曲となっています。

――曲の第一印象を教えてください。

この曲は、別の曲のレコーディングの時に、杉本眞人先生がピアノを弾きながら鼻歌のように歌ってくださっていた歌でした。私が「めっちゃいい曲ですね! 私、その曲を歌いたいです」と先生に伝えたを覚えています。今までの曲は女の情念など激しめの曲が多かったですが、この曲を聴いて「こういう歌も歌ってみたい」と素直に思いました。

――デビュー20周年記念曲に選んだ理由を教えてください。

20周年記念曲はどんな歌にしようかと考えた時に、原点に戻って『佐渡の夕笛』のような強い曲の方がいいのか悩んだ結果、改めて優しい曲を歌いたいと思い、この曲を選びました。

――ヒヤシンスをあえて漢字表記にした理由は何ですか?

水木れいじ先生のこだわりです。「なんだろう?」とちょっと怪しげな感じもしますし、「どういうことなんだろう?」とタイトルから歌詞の世界観を想像しながら聴いていただけたらうれしく思います。

――歌唱の注目ポイントはありますか?

サビ部分の「♪風風吹くな 風吹くな」の部分が何度も繰り返し出てくるので、私も初めて聴いた時にすごく耳に残って、こういうふうに歌おうかなといろいろと考えていましたが、あまり考えすぎずに「風吹かないで」という優しい気持ちで歌っていただけたらと思います。

前半の部分はレコーディングの時にしっかりと歌っていましたが「この部分は歌うんじゃなくて、歌わずに語ってくれ」と先生に言われました。こういう歌い方をするのは自分の曲で初めてだったので、皆さんもぜひ前半は語るように、そして後半は思いのままに歌っていただけたらと思います。

――レコーディング時の裏話を教えてください。

レコーディングは順調に終わりましたが、先ほど言いましたように「歌わなくていいよ」「丘みどりはほっといたらすぐ歌うから、歌わずに語ってくれ。話すように歌ってちょっと物足りないなと自分で思うくらいがいいんだよ」と言われたので、その点は気をつけてレコーディングしました。

カップリング曲の『鴎宿』は、「丘みどりといえばこういう演歌だよね」というファンの方が待ってくださっているような曲ですが、もう1曲はDJ KOOさんとコラボした『トリドリ夢見鳥 feat. DJ KOO』という歌です。この曲は難しくてテンポも早いし、DJ KOOさんとは別々に収録しましたが、今までの自分になかった1曲なので、ぜひ聴いていただきたいですね。

――DJ KOOと一緒にレコーディングを行いましたか?

当日はお会いしていないですが、以前歌番組でご一緒させていただいて「一緒に面白い歌作りたいよね!」という話をさせていただき、その夢が叶いました。レコーディングが終わってからもDJ KOOさんには別の現場でお会いしましたが「すごく楽しかったです」というお話をいただき、これからたくさん一緒にステージができたらいいなと思っています。

――レコーディングはどちらが先でしたか?

私の方が先で、私のレコーディングの後にDJ KOOさんに「好きに入れてください」みたいな感じでお渡ししたので、完成した時に「こういうふうになってるんだ。めっちゃ面白い感じになってる!」と感動しました。

――ミュージックビデオの見どころを教えてください。

当初は、私ではなく女優さんに出演していただくお話でした。ですが、今年1月に主演舞台をさせていただき、演技をすることが大好きになりまして、やっぱり丘みどりでやろうということになりました。今回、歌のシーンはもちろんありますが、部屋の中で演じるシーンもたくさんあるので、普段部屋の中で過ごしている私の素顔を見ていただけるんじゃないかなと思います。

――ミュージックビデオ撮影時の裏話を教えてください。

その日がとても寒い日でした。「♪風風吹くな」で手に持っていたしおりが、ふわ〜っと風になびいて飛んでいくシーンがあったので、夜に窓を全開にして撮影しました。凍えるように寒かったです。

――カラオケのポイントを教えてください。

前半は歌いたい気持ちをぐっと抑えて語るように歌っていただき、後半は広い世界の真ん中で歌っているくらい、穏やかな大きな気持ちで歌っていただくと歌が伝わりやすくなるかなと思います。

――カップリング曲『鴎宿』のPRをお願いします。

「丘みどりといえばこういう曲だよね」とファンの皆さんが喜んでくださる曲を入れたかったので、しっかりとしたど演歌を入れています。

――『トリドリ夢見鳥 feat. DJ KOO』のPRをお願いします。

昨年からいろんなフェスに出演させていただくことがあり、ジャンルを問わずいろんな方が出るフェスで、演歌のかっこよさや、若い世代の方にも届くような盛り上がるお祭り曲を作りたいということで制作していただいた一曲が『トリドリ夢見鳥』です。この曲は日本盆踊り協会の推薦曲にも選んでいただいたので、全国の皆さんにこの曲で盆踊りを踊っていただきたいと思っています。振り付けはYouTubeにアップされていますので、ぜひ振り付けを覚えていただいて、今年の夏はこの曲で盆踊りを踊ってください!

――デビュー20周年を迎えた心境を聞かせてください。

一番うれしかったのは、NHK紅白歌合戦に初出場が決まった瞬間だと思います。大変だったことは数えたらキリがないくらいたくさんありますが、前半の10年は歌いたくても歌えなかった10年間でした。

東京に出てきてから「お休みはいりません」と言って、365日キャンペーンの日々でした。今もう1回同じことができるかと言われたら絶対にできません(笑)! それくらい精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいでした。

新幹線で姫路駅の前を通る時に、デッキに出て「明日からお仕事しなくていいなら、もうここを降りてしまいたい」と何回も思うくらい追い詰められていた時もありました。それでもそこで立ち止まって降りずに新幹線に乗っていられたのは、その度にずっとついてきてくださったファンの皆さんがいたからですね。一緒に全国を回ってくださり、10日ぐらいの旅の後半になってくるとファンの皆さんも疲れてくるんですよね。その中でも「明日ようやく東京に帰れるね」と励まされ、家族のように支えてくださったファンの皆さんがいるからこそ、弱音を吐いていちゃだめだと思って、なんとか踏みとどまることができました。

振り返ってみてもいろんなことがありましたが、ファンの皆さんにずっと支えてもらっていた20年だったと思います。やっぱり今が一番幸せなので、良い20年だったんじゃないかなと、今になってようやく思うことができました。

――民謡と演歌の違いは何ですか?

民謡を習っている時は「演歌を歌っちゃだめだ」と先生に厳しく言われていました。鳥羽一郎さんの曲や、いろんな歌いたい演歌の曲はたくさんありましたが、「歌っちゃいけない」と言われていたのでほとんど歌っていませんでした。いざ演歌の世界に入って先生の言われた通りに歌っても、歌い方が全然違うことにすごく戸惑いましたね。

先生には「演歌を歌うといろんな癖がつくから」と言われていました。抑揚をつけて感情を込めて歌うよりは、民謡はいかに声がまっすぐ出て、こぶしがうまく入って、息が長く続くかみたいなところがやっぱり肝だと思うので、そういうことを一生懸命練習していました。

――民謡歌手出身の演歌歌手が多いですよね。

小さい頃から訓練をしているので、喉が強くなるんだと思います。声を1分ぐらい続けなきゃいけないとか、そういう訓練をずっとしてきて喉が鍛えられているので、コンサートが1週間続いても喉が潰れずに元気でいられるのは、小さい頃から民謡を習っていたおかげだと思っていて、親に感謝しています。

――スキューバダイビングのライセンスを持っているそうですね。

「ウミガメと一緒に泳ぎたいな」と思っていて、20代の頃はお仕事がほとんどなく時間だけがあったので、思い立った次の日に沖縄に1人で行ってライセンスを取りました。無事にウミガメと泳げました(笑)。

――パラオ文化・音楽親善大使に就任されていますね。

この親善大使はスキューバダイビングのライセンスを持っているからという理由で選んでいただきました。パラオに行ってコンサートをした時に、海に潜って大きなマンタだったり、水族館で一番魚がいるエリアよりもたくさんの魚がいるパラオの海でダイビングができたので本当に良かったです。

パラオはすごく親日なので、私がコンサートをさせていただいた時に「必ずこの歌を歌ってください」と言われたのが、美空ひばりさんの『川の流れのように』でした。それを歌わせていただいたら、会場のお客さま全員で大合唱になるくらいよくご存知でしたし、日本の演歌が大好きで私が歌うカバー曲も「知ってる知ってる」と言いながら口ずさんでくださるくらい、とっても優しくてあたたかい人がたくさんいました。

先ほども言いましたが、とにかく海がきれいです! こんなにきれいな海は見たことないくらいで、私はいろんなところで潜りましたがやっぱりもう1回パラオの海で潜りたいと思っています。もし潜られない方でも海水浴やシュノーケリングだけでも十分にその魅力は満喫できると思うので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

――姫路市・宍粟市の観光大使に就任されていますが、町の魅力を教えてください。

私が住んでいた宍粟郡が合併されて姫路になりましたが、宍粟市はおばあちゃんも住んでいますし、私も宍粟市の高校に通っていて地元という感じなので選んでいただきました。

姫路には姫路城やたくさんの名所があると思いますが、他で食べられないようなおいしいものもたくさんあります。姫路おでんは有名ですし、あとは“えきそば”ですね。えきそばというと普通のおそばを想像するかもしれませんが、うどんの出汁に入っている中華麺なんです。すごくおいしくて癖になる味なので、姫路に帰るとつい食べたくなる一品です。

宍粟市は自然豊かでスキー場やゲレンデがあります。あとは、藤がきれいなので藤まつりが開催され、自然豊かな風景がたくさん見られます。姫路に行った際にちょっとだけ足を伸ばして宍粟市にも遊びに来ていただけたらと思います。

――登山をよくされているそうですが、趣味は山登りですか?

違うんです、私は山登りが一番嫌いなんです(笑)。本当に苦手で、走るのも短距離は得意ですが長距離は苦手です。大人になると苦手なことはどんどん避けて通れる環境になりますよね。それをあえて避けずに、一番嫌いで苦手なことを乗り越えた先に、まだ知らない世界が見えるかもしれないということで、コロナ禍に何しようかを考えた末にYouTubeの撮影で白山に登りました。その話をすると「富士山には登ったことあるんですか?」と絶対に聞かれるので「じゃあ富士山にも登ろう」という話になり、富士山にも登ってきました。でも好きではないです(笑)。終わった後は楽しいですし、日常生活では味わえない達成感があるので最高ですが、特に下山が大変ですね。もし行かれる方は、登るよりも下山に気をつけてください! 下山が本当に大変なので、登る時に絶対に下山の体力は残しておくことを心がけていただけたらと思います。

――次の登山の予定はありますか?

白山のような崖みたいな山に登り、日本一の山にも登ったので、次にやっぱり目指すのは、高尾山ぐらいですかね(笑)。どうでしょうか? どれだけ行きたくないかが伝わったと思います(笑)!

――母親になって変わったことはありますか?

出産してからよく聞かれますが、歌に対しての思いみたいなものは正直変わっていません。でも、母になってから「歌が変わったよね」というのは実際に言われていることなので、自分が意識していないところで変わっているんだろうなと感じますね。

私の母がすごく厳しく言っていたことや、私が「何でそんな口うるさく言うんだろう」みたいに思っていたことを、全く同じ口調で娘に言っている自分に気づいて、「やっぱり母の力は偉大だな」と思いました。

今母が生きていたら「あの時は言いすぎてごめんね」といろんな話ができたのにと思うので、母の歌みたいなものを聴くとやっぱり気持ちは変わりますね。昨年は母の歌を歌わせていただくことも多かったですが、自分が母になったからこそ思う気持ちみたいなものがきっと歌に反映されているのかなと思います。

――バラエティ番組「千鳥の鬼レンチャン」にも出演されていますね。

練習は、多分皆さんが想像していらっしゃる30倍ぐらいしています(笑)。機械との戦いなので、機械に認めていただかないと外れてしまいます。自分が思っている歌や楽譜を頼りにできないので、カラオケボックスに通い詰めるしか練習する方法がありません。「再来週に収録です」と話が来ると、仕事が終わって、家に帰って、ご飯を食べて娘を寝かしつけて、夫にお願いをして、みんなが寝静まっている時間にカラオケボックスに行って練習をして、朝方に帰ってきて仕事に行くという毎日なので、寝不足の時間がすごく続くんですね。

「この曲は大丈夫だ」と思っていた曲で外しちゃった時は、収録が終わってから1週間ぐらい悔しくて眠れません。ですので、鬼レンチャンの収録前後の1カ月ぐらいは睡眠不足で不機嫌な丘みどりが現れるので、皆さん気をつけてください(笑)! 頑張っているフリとか悔しがっているフリとか言われると「ふざけんな!」と怒ってしまいますね。あれはバラエティ番組じゃないです、ドキュメンタリーです(笑)。

――今後挑戦したいことはありますか?

昨年はいろんなことにチャレンジさせていただいて、今年も舞台からスタートした1年でした。チャレンジするということを忘れない、永遠のチャレンジャーでいたいという気持ちを大切に、演歌歌手として20年を歩んできたので、演歌歌手の原点に戻ってしっかりといい歌が歌えるようにしたいですね。40歳になったからこそ、20年経ったからこそ歌える曲というものもたくさんあると思うので、しっかりと歌の道を歩んでいきたいと思っています。目標は大きくラスベガス公演を目標にしています。

――歌手としての目標はありますか?

ジャンルを問わず、たくさんの曲を歌っていきたいというのは変わりません。私は5歳の頃から演歌が大好きで育ってきたので、演歌のかっこよさや、心に寄り添ってくれる温かい歌の数々を、演歌が大好きな皆さんはもちろん、まだ演歌を聴いたことのない世代の方にも「丘みどりの曲はしみるよね」と言っていただけるような歌手になりたいです。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

今年20周年を迎えました丘みどりです。今までいろんなことがありましたが、こうして歌い続けてこられたのは応援してくださっている皆さんのおかげだと思います。これからも一生懸命頑張りますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします。

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=24637

丘みどり『夜香蘭』

丘みどり「夜香蘭」初回限定豪華盤

発売中

初回限定豪華盤

品番:KICM-39004
価格:¥2,600(税込)

【収録曲】

1.夜香蘭(作詞:水木れいじ/作曲:杉本眞人/編曲:佐藤和豊)
2.鴎宿(作詞:水木れいじ/作曲:杉本眞人/編曲:佐藤和豊)
3.夜香蘭(オリジナル・カラオケ)
4.夜香蘭(一般用カラオケ・半音下げ)
5.鴎宿(オリジナル・カラオケ)
6.鴎宿(一般用カラオケ・半音下げ)

【DVD収録内容】

1.夜香蘭(MUSIC VIDEO)
2.夜香蘭(MUSIC VIDEO MAKING)
3.トリドリ夢見鳥 feat.DJ KOO(MUSIC VIDEO)

丘みどり「夜香蘭」通常盤

通常盤

品番:KICM-31162
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.夜香蘭
2.鴎宿
3.夜香蘭(オリジナル・カラオケ)
4.夜香蘭(一般用カラオケ・半音下げ)
5.鴎宿(オリジナル・カラオケ)
6.鴎宿(一般用カラオケ・半音下げ)

丘みどり「夜香蘭」お祭盤

お祭盤

品番:KICM-31163
価格:¥2,600(税込)

【収録曲】

1.夜香蘭
2.トリドリ夢見鳥 feat. DJ KOO
3.夜香蘭(オリジナル・カラオケ)
4.夜香蘭(一般用カラオケ・半音下げ)
5.トリドリ夢見鳥 feat. DJ KOO(オリジナル・カラオケ)
6.トリドリ夢見鳥 feat. DJ KOO(一般用カラオケ・半音下げ)

丘みどり『自分史上最高〈G.O.A.T.〉の明日(あした)へ』を万博会場で歌唱決定!

7月25日に健活10ソング・ダンス『自分史上最高〈G.O.A.T.〉の明日へ』のステージイベントが、万博会場(EXPOホール)で実施予定。

詳細はこちらから:
https://kenkatsu10.jp/expo2025/

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