津吹みゆが都内で10周年記念コンサートを開催! 新録『歌語り 壇ノ浦恋歌』含む33曲披露「応援してよかったと思っていただけるよう進化したい」

津吹みゆ
2025.4.7

歌手の津吹みゆが4月5日、東京・渋谷区文化総合センター 大和田 さくらホール「津吹みゆ 10周年コンサート —どんと響く、みゆワールド!—」を開催した。

“どんと響く!直球ボイス!”をキャッチコピーに掲げ、2015年に『会津・山の神』でデビューを飾った津吹みゆ。デビューから10年の間に、歌に舞台と多方面で活躍の場を広げ、着実に成長を遂げている。この日の公演は、記念すべきデビュー10周年コンサートで、会場には全国各地から650人が集った。

第1部では、オリジナル曲から昭和の抒情歌・懐メロメドレーを披露

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開演前から満員の客席から「みゆちゃん!」と熱いコールと手拍子が上がり、早くも盛り上がりを見せる中、赤い振袖を着た津吹が笑顔でステージに登場。観客の拍手と声援を浴びながら、8thシングル『おんなの津軽』を伸びやかに披露してコンサートはスタートした。

続けて『みちのく恋桜』『会津・山の神』を続けて披露したのち、津吹が「最初からたくさんの応援、始まる前からのみゆちゃんコールをいただきまして、とってもうれしいです。ありがとうございます。周年コンサートでこうやって皆さんと会場で一つになって盛り上がるコンサートというのは、私にとっては初めてです。今日は遠方からも駆けつけてくださいまして、感謝の気持ちでいっぱいです。時間の許す限り、一緒に楽しんでいただければうれしいです」とあいさつ。観客の熱い声援を浴びながら、『母子草』『あした咲く花』などカップリングメドレーを披露した。

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その後、会場が温かい雰囲気に包まれる中、黄色いレトロなワンピースに着替えた津吹が「私の原点は懐メロです。昭和の名曲、特に戦後の日本を支えた昭和20年、30年代の曲がすごく好きでした」と話してから、昭和の抒情歌・懐メロメドレーを披露。『東京の屋根の下』では客席に降り、歌いながらファンと楽しく交流する場面もあった。

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1部の途中、初めて着用したというマーメイドドレスに衣装を変えた津吹が登場して客席を沸かせると、都はるみ『さよなら海峡』森昌子『立待岬』を歌唱。他にも高田みづえ『硝子坂』の演歌・歌謡曲のカバーを披露して観客を魅了した。

そして津吹は「城之内ミサさんとのご縁があり、2年前にフランス・パリに初めて行かせていただき歌うことができました。一生に一度の経験をさせていただきました」と振り返ってから、その公演で披露したオペラ・クラシックソングの『Ondine~精霊』『もう一度会いたい Beautiful Place』を披露。津吹みゆの圧巻の歌唱力を存分に響かせ、第1部の幕を下ろした。

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第2部では、新録曲『歌語り 壇ノ浦恋歌』やA面曲メドレーを披露

第2部は、4月2日に発売となった初のオリジナルベストアルバム『デビュー10周年記念 オリジナルベスト2025』に収録の『歌語り 壇ノ浦恋歌』を初披露して幕を開けた。同曲は、2022年に発売された人気曲『壇ノ浦恋歌』をリメイクしたもの。これまでに津吹が舞台出演で培ってきたセリフ回しが存分に披露され、観客を引き込む迫真の演技を披露した。

続けて場内が暗転し、ステージ後方のスクリーンに、津吹みゆがデビューしてからこの10年間に出会ったファンやお世話になっている師匠・関係者、先輩歌手との写真と共に感謝を伝えるVTRが流れると、客席からは大きな拍手が巻き起こった。

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そして、ピンクの華やかなドレスに着替えた津吹が「今回、『歌語り 壇ノ浦恋歌』を10周年記念コンサートのステージでお届けできてすごくうれしかったです。たくさんの方に支えていただいて、こうして10周年を笑顔で迎えることができました。師匠の四方章人先生や花柳糸之先生にも大変お世話になっています。たくさんの方に支えていただいて今がありますが、始まりはNHKのど自慢でした。日本クラウンの制作部長に見つけていただいたおかげで演歌歌手という道を歩ませていただき私は幸せ者です」と改めて感謝の思いを伝え、『哀愁の木曽路』『群上しぐれて』、前作『会津なみだ橋』などのA面メドレーを熱唱した。

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メドレーを披露し終えると、津吹が観客の熱い声援を浴びて感極まる場面も。「やっぱり1曲1曲ごとに思い出がたくさんあって、出会いも別れもあって。練習の時も10周年になるんだなと思っていたら、最近涙もろくなりましたね。これからも私なりに一生懸命、1歩でも半歩でも進んでいきたいと思います。これからチャレンジをしていきたいこともたくさんあるし、もし良かったら一緒に歩んでいただければうれしいです。津吹みゆを応援していて良かったと思ってもらえるように、日々精進していきます」と思いを明かすと、観客から温かい声援が送られた。

和やかな雰囲気で進行したコンサート本編の締めくくりに披露したのは、自身初となる大人の“艶歌”に挑戦した最新曲『なみだ紅』と同カップリング曲『闇夜においで』。新たな魅力を開花させる転機となった同2曲を艶やかに歌唱して観客を魅了した。

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その後津吹は、鳴り止まぬ熱いアンコールの声に応えてステージに再登場。「今日は本当に皆さんありがとうございます」と客席に感謝を伝えている途中に、福島県矢吹町の蛭田泰昭町長と鈴木一史副町長がステージにサプライズ登場!

蛭田町長は「素晴らしいコンサートでした。10周年おめでとうございます。津吹みゆの世界にどっぷり浸からせていただき、改めて本当にすごいなと思いました」と話し、津吹に花束を手渡した。

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津吹は感激した様子で「地元から100人ぐらいバスで来てくださったみたいで、ありがとうございました。うれしいです!」と伝えたのち、アンコールとして『恋は女の晴れ舞台』を朗らかに歌唱。約2時間半にわたって全33曲を披露した10周年コンサートは、大盛況のうちに幕を下ろした。

「応援していて良かったと思っていただけるよう進化していきたい」

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開演前に行われた報道陣向けの公開リハで『歌語り 壇ノ浦恋歌』を披露した津吹は、歌手生活10年の思い出やファンへの想い、これからの目標などを語った。

津吹は「5周年コンサートはちょうどコロナ禍で、皆さんに会場に来ていただいて一緒に盛り上がるというコンサートができませんでした。無観客で生配信という形でお届けしたので、周年コンサートで皆さんが会場に来てくださるのは初めて。いろんな瞬間を楽しみつつ、最後まで皆さんと盛り上がっていけたら」とこの日の意気込みを語った。

歌手生活の10年を振り返り、津吹は「10年間あっという間でしたが、小さい頃から歌うのがすごく好きだったので、歌を通してこんなにたくさんのご縁をいただける歌い手という仕事がすごく大好きだと改めて感じています。今までの10年というのは、皆さんから見て、おしとやかで可愛らしいみたいな、静かで真面目みたいな津吹のイメージがありまして。それに合わせていったらいいのかなという思いもありましたが、これからの10年は、“津吹を応援していて良かった”と思っていただけるように、1歩1歩進化して頑張りたい」と決意を明かした。

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また、歌手生活で印象に残っていることについては「演歌ではなく、クラシックを勉強させていただいて、フランスに行かせていただいたことですね。ユネスコ平和芸術家の城之内ミサさんに声をかけていただきました。私の声をすごく気に入ってくださり、『みゆちゃんだったら、レッスンしたらクラシックオペラも歌えるんじゃないか』というふうに思ってくださって。それから3年間、お稽古していただき、2023年の11月にフランス・パリで城之内ミサさんの公演で3曲歌を歌わせていただきました。人生で初めての海外だったので、たくさんある思い出の中でも特に印象に残っています」と笑顔で話していた。

歌手生活を支えてくれているファンについて聞かれると、津吹は「いつも支えてくださって、応援してくださって、本当にありがとうございます! 私も人間ですので、今日ステージに立てないかもしれないという日があっても、ステージに立った時に、お客さまから『みゆちゃん!待ってました』と掛け声や拍手をいただくと、『私を待ってくださる方がいる、頑張らないと』とエネルギーになるので、いつも元気やエネルギー、パワー、愛をくださってありがとうございますと伝えたいです」と想いを込めた。

津吹みゆ

今年2月に29歳になったばかりの津吹。「今年は悔いのない20代最後の年を過ごしたいです。実は私、まだ言っていない夢がありまして。ずっと小さい頃からくノ一になるのが夢でした。NHKのど自慢に出場したのがきっかけで演歌歌手になったので、くノ一という夢を諦めたわけです。でも、演歌歌手をやっていくなかで、くノ一ができるのは舞台だと思って、いつか声をかけていただけた時に『私、くノ一できます!』と言えるように、殺陣を勉強しはじめました」と明かしていた。

そして「お芝居や舞台、ミュージカルがすごく好きなので、いつかご縁があればやってみたいと思います。今までお芝居、時代劇のお芝居は何度かさせていただいたことがあるんですけれども、やっぱりその場所に立ってみて、自分とはまた違う人物で、その瞬間を生きることができて、その楽しさというのを感じられたので、これからもやっていきたいですね」と意気込みを語った。

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最後に、津吹は「ファンの皆さまのおかげで、無事に笑顔で10周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。今日は会場に来られないけども応援してるね、と言ってくださる方もいらっしゃいました。そんな方々の思いも胸に、今日は歌をお届けします。これからの1年、1年、一瞬一瞬を大切に、皆さんとより濃い時間を過ごしていきたいと思っています。これからも津吹みゆと一緒に歩んでください!」と思いを届けた。

これまでリリースした全てのA面曲(表題曲)をはじめ、昭和の抒情歌・懐メロメドレーや演歌・歌謡曲カバー、クラシックまで全33曲の豪華セットリストで圧巻のステージを披露した津吹みゆ。これからどのような歌の道を歩んでいくのか、その活動に注目していきたい。

津吹みゆ

セットリスト

M1 おんなの津軽
M2 みちのく恋桜
M3 会津・山の神
M4 すみれの恋
M5 わたしの門前仲町
M6 母子草
M7 由良川恋文
M8 あした咲く花
M9 ガード下の靴みがき
M10 東京の屋根の下
M11 東京の花売娘
M12 星の流れに
M13 君の名は
M14 夢であいましょう
M15 さよなら海峡
M16 立待岬
M17 硝子坂
M18 東京ホタル
M19 黄昏の雪
M20 Ondine~精霊
M21もう一度会いたい Beautiful Place

M22 歌語り 壇ノ浦恋歌
M23 哀愁の木曽路
M24 嫁入り峠
M25 望郷さんさ
M26 群上しぐれて
M27 おんなの嵯峨野路
M28 雨のむこうの故郷
M29 会津なみだ橋
M30 望郷恋歌
M31 闇夜においで
M32 なみだ紅

EN1 恋は女の晴れ舞台

津吹みゆ『デビュー10周年記念 オリジナルベスト2025』

津吹みゆ「デビュー10周年記念オリジナルベスト2025」

発売中

品番:CRCN-41523
価格:¥3,000(税込)

【収録曲】

1.会津・山の神
2.望郷恋歌
3.雨の向こうの故郷
4.哀愁の木曽路
5.望郷さんさ
6.みちのく恋桜
7.嫁入り峠
8.おんなの津軽
9.東京ホタル
10.壇ノ浦恋歌
11.おんなの嵯峨野路
12.郡上しぐれて
13.会津なみだ橋
14.歌語り 壇ノ浦恋歌

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