三山ひろし、LINE CUBE SHIBUYAで笑顔満開のリサイタル開催! DJ KOOとの昭和メドレー&ピアノ弾き語り初挑戦、新作“落語歌謡”も披露

三山ひろし
2025.6.4

歌手の三山ひろしが6月3日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYA「三山ひろし リサイタル2025〜 心に響く 温もりの唄 〜」を開催した。

三山ひろし

NHK紅白歌合戦に10年連続で出場中の三山ひろし。ファンの期待に応え続けてきた毎年恒例のリサイタルには、全国各地から1800人が駆けつけ今年も満員に。オリジナル人気曲『いごっそ魂』でドラム演奏をしながら力強い歌声を披露して、リサイタルは幕を開けた。

三山は「今日はご来場いただきましてありがとうございます。本日より17年目を迎えました。皆様の熱い応援でここまで歩ませていただきました。さらなる高みを目指して頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします」と元気よくあいさつ。

三山ひろし

1部では、『お岩木山』『北海港節』などオリジナルのヒット曲を情感豊かな歌声で披露したほか、西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』ではピアノの弾き語りに初挑戦。また谷村新司の功績をたたえ、ギターを弾きながら『チャンピオン』『昴』を力強く熱唱した。

さらに三山が創り出した、歌と落語を織り交ぜて披露する演目“落語歌謡”の第2弾として『お菊の皿』をステージ初披露。演じている最中には、着用している着物に仕込まれたLEDが光り出す演出を見せ、場内は驚きと笑顔に包まれた。

三山ひろし

今年は昭和100年! DJ KOOと昭和名曲コーナーを披露

2部は幕開けと同時に、スペシャルゲストの“盛り上げ番長”ことDJ KOOがステージに登場。突然のサプライズに観客がどよめく中、DJ KOO「皆さん、ようこそ渋谷へ! DJ KOOです! 今から素敵な昭和歌謡の世界に旅をしていきたいと思います」とあいさつすると、観客も「イエーイ!」と大盛り上がり。

DJ KOO

ステージに呼び込まれた三山が『明日があるさ』『世界の国からこんにちは』『人生いろいろ』などの昭和を彩った往年のヒット曲を、DJ KOOのアレンジに乗せて軽快に披露。また、二人は紅白での共演でも知られる「ダマ仲間(けん玉仲間)」でもあり、ステージではけん玉の「もしかめ(『もしもし亀よ』を歌いながらけん玉の大玉と中皿交互に連続で乗せていく技)」を二人で披露した。

笑いを誘うDJ KOOの煽りと、聴く者に活力を与える三山のビタミンボイスが絶妙で、会場は大いに沸いた。

DJ KOO・三山ひろし

その後、昭和を代表する作曲家の古賀政男のコーナーでは『青春日記』をガットギターの弾き語りで歌唱。続けて披露した、作詞家の星野哲郎の名曲『いっぽんどっこの唄』『仁義』では伸びやかな歌声で観客を引き込んだ。

三山ひろし

終盤には『人恋酒場』『酒灯り』などのオリジナル曲に加え、新曲『祇園闇桜』を披露。フォークギターを弾きながら歌唱した『雲』でエンディングを迎えると、三山が感極まり涙を流す場面も。リサイタルは観客の惜しみない拍手に包まれて幕を下ろした。

ドラムに始まりピアノやギター、ハーモニカの弾き語り、落語歌謡に昭和名曲メドレーまで、多彩な演出で観客を魅了した三山ひろし。新曲『祇園闇桜』を含む全28曲を披露し、今回も観客の記憶に残るリサイタルとなった。

三山ひろし

「皆さんに楽しんでいただき笑顔になっていただきたい」

三山とゲストのDJ KOOは開演前に取材に応じた。

DJ KOO・三山ひろし

三山は「昨年からずっと今日の1日のためにいろいろと考えてきました。仲間とともに、良い1日にしたいということで頑張ってまいりましたので、ぜひ皆さんに楽しんでいただけるような、笑顔になっていただけるような、そういう舞台に努めたい」とこの日の意気込みを語った。

DJ KOO「正直、緊張してました。ちょうど1週間ぐらい前まで入院していて、たくさんのお客様と一緒にライブするというのは復帰後初になります。スタッフの方や三山さんが『好きなように楽しんでください』と言ってくれてワクワクしています。おかげさまでもう元気いっぱいです」と話した。

DJ KOO・三山ひろし

DJ KOOとの初コラボについて、三山は「けん玉仲間として紅白歌合戦で共演させていただき、すごくご縁を感じていました。いろんな接点がありましたが、音楽でのコラボは今日が初めてですね。DJ KOOさんは中学生ぐらいの時にいつもテレビで拝見させていただいておりました。僕もEZ DO DANCE世代ですから」と笑顔。

来場者全員に心温まるサプライズも

三山ひろし

毎年恒例となるリサイタルは、ギターやドラムなど、成長を続ける三山が新たな才能を披露する場にもなっている。今回はパフォーマンスだけでなく、ステージの外でもサプライズを用意。

三山は「毎回、いろんなことにチャレンジをさせていただいていますが、今回はお帰りになる際に、私が3Dプリンタで制作した千社札型キーホルダーを来場者の皆様にもれなくプレゼントさせていただきます。来ていただいたお客様には楽しんでいただけるよう、十二分に配慮してまいりました」と語った。

三山ひろし

今回初挑戦するピアノの弾き語りのきっかけについて、三山は「西田敏行さんがお亡くなりになった時、とても切なかったです。ずっと見ていた存在でしたし、元気をもらっていましたので、自分の中で悲しさに踏ん切りつけて次のステップに進まなきゃいけないと思った時に、『もしもピアノが弾けたなら』という歌をピアノを弾きながら歌おうと思い立ちました。それから7カ月位練習しました」と明かしていた。

DJ KOOも演歌歌手デビュー? 「三山さんに影響されています」

DJ KOO・三山ひろし

その流れで、今後挑戦したいことを聞かれたDJ KOOは「僕、普段ラップばかりなんですけど、三山さんに影響されて、ちょっと演歌を歌ってみたくなって。そんな簡単なもんじゃないと思いますが、演歌はいいですよね。多分、皆さんは僕の歌をあまり聴いたことがないと思うので、演歌を歌ってみたいですね」と明かしていた。

またこの日は、“ミスタープロ野球”の愛称で愛された長嶋茂雄さんが逝去したニュースが日本中を駆け抜けた。その報せを受け、三山は「僕は野球に詳しいわけではないですが、日本国民の皆さんが勇気づけられて、その一挙手一投足を見て感動したという、それこそが昭和の象徴のような気がします。お茶の間を沸かしてくれたミスター語録もあり、伝えよう、届けようという気持ちを感じました」と惜しんだ。

DJ KOOは「長嶋茂雄さんは昭和を元気に、僕らに夢と希望を与えてくれました。ご冥福を心からお祈りさせていただきます」と思いを込めた。

三山ひろし

翌4日には悲恋をテーマにした新曲『祇園闇桜』を発売。三山は「今回初めて京都を舞台にした悲恋を描いた作品です。聴いてくださる方々に艶歌の粋やかっこよさを感じていただきたい」と熱意を込めた。

そのあふれ出る才能は止まるところを知らず、新たな魅力を開花させている三山ひろし。これからどのような景色を見せてくれるのか、次なる舞台への期待が膨らむばかりだ。

三山ひろし

セットリスト

M1 いごっそ魂
M2 お岩木山
M3 北海港節
M4 ダンチョネ港町
M5 男のうそ
M6 恋…情念(ダイナミックバージョン)
M7 もしもピアノが弾けたなら
M8 冷たくしないで
M9 チャンピオン
M10 昴
M11 お菊の皿
M12 明日があるさ
M13 星屑の街
M14 いつでも夢を
M15 世界の国からこんにちは
M16 人生いろいろ
M17 素晴らしい人生
M18 青春日記
M19 男の純情
M20 仁義
M21 いっぽんどっこの唄
M22 人恋酒場
M23 祇園闇桜
M24 酒灯り
M25 立山連峰
M26 三面川暮色
M27 望郷山河
M28 雲

三山ひろし『祇園闇桜』Music Video

※6月4日20時プレミア公開

三山ひろし『祇園闇桜』

三山ひろし「祇園闇桜」

2025年6月4日発売

品番:CRCN-8753
定価:¥1,500(税抜 ¥1,364)

【収録曲】

1. 祇園闇桜
(作詩:石原信一 / 作曲:弦哲也 / 編曲:南郷達也)
2. 青春
(作詩:前田たかひろ / 作曲:馬飼野俊一 / 編曲:馬飼野俊一)
3. 祇園闇桜 [オリジナル・カラオケ]
4. 青春 [オリジナル・カラオケ]
5. 祇園闇桜 [一般用カラオケ]
6. 青春 [一般用カラオケ]

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