デビュー25周年の永井裕子、都内で恒例のセルフプロデュースコンサートを開催! 最新曲『おんなの花道』含む全25曲を熱唱

永井裕子
2025.6.23

写真:©︎Tomoko Hidaki

今年デビュー25周年を迎えた演歌歌手の永井裕子が6月20日、デビュー曲『愛のさくら記念日』にちなんで、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール「永井裕子コンサート2025『夢道』Road to 2030」を開催した。

2016年から本人プロデュースでスタートしたこのコンサートは、デビュー30周年を目指し「夢道 Road to 2030」として新たに銘打たれ、本人のライフワークにもなっている。

第1部の緞帳が上がり、永井が大空を思わせる鮮やかな青地に色とりどりの桜が散りばめられた振り袖姿で登場すると、会場は歓声に包まれた。ステージは自身のアルバム『歌だより』にも収録されている、北島三郎『漁歌』からスタート。

永井が「ようこそお越し下さいました。一曲目から飛ばしすぎたので興奮がさめません。約2年ぶりとなるコンサートです。私も大変楽しみにしておりました。最後までどうぞ楽しんでください!」と感謝を述べた。続けて「私の人生の応援歌でもあり、15年振りに演歌チャート1位を頂いた曲です」と、2021年にリリースした『華と咲け』を歌い始めると、途中で感極まって涙する場面も。

「全国からこの日を楽しみに駆けつけて下さった皆様の顔を見ていると…」と涙を拭いながら語り、続いて『哀愁桟橋』『菜の花情歌』『勝負坂』を立て続けに歌唱すると、客席のファンから大声援が送られた。

歌唱後、「会場には今頑張っている『おんなの花道』の作詞家・万城たかし先生、師匠で作曲家の四方章人先生、『なでしこ姉妹』の相方の井上由美子さんが来て頂いております」と、恩師と歌手仲間を紹介して感謝を述べた。

続いてはご当地を舞台にした『松江恋しぐれ』『郡上八幡おんな町』『石見路ひとり』『望郷岬』をメドレーで感情豊かに歌い上げた。MCでは「懐かしかった?その時の思い出とか浮かびます?」と、応援してくれている観客と当時の思い出を振りながら、続けて『海猫挽歌』『北の旅路』『ねんごろ酒』をメドレーで披露した。

その後永井は「今頑張っている『おんなの花道』昨年4月に発売して1年たちました…なんでこんなに長いんだろう…新曲早く出ないのかな?と皆さんもお思いでしょうが、この歌とにかく大変評判が良いんです。カラオケランキングでも上位をキープしているんです。こんなに長く愛され続けている曲も滅多にないので、まだまだこの曲でがんばります!先生たちの前で歌うので、レコーディング時と歌が変わっていないように頑張ります!」と話して、最新曲『おんなの花道』を堂々と歌い上げた。

永井が「徳島県のファンクラブの方々がこの日の為に手作りして下さっているんです」と、入場の際に観客に配られたうちわを持って自身をあおぐと、観客席からもうちわであおがれ笑いを誘う場面も。そして、1部の締めくくりとして、アップテンポな『五右衛門の恋』を観客と一緒に歌い、第1部は幕を閉じた。

永井裕子

写真:©︎Tomoko Hidaki

第2部の緞帳が上がると、永井は真っ赤なステージの上に寝そべり、真っ白なドレスに身を包んで登場。バイオリンの独奏から始まり、ピアノ・パーカッションで編成されたバンドの調べに乗って浅川マキ『朝日楼』がスタート。1部とはがらりと雰囲気を変えたステージが始まった。客席から「色っぽい」「きれい」等の掛け声が飛ぶ中、井上陽水『リバーサイドホテル』小坂恭子『想い出まくら』を続けて歌唱。

その後、今年1月に初めて共演した憂歌団との思い出を語ると、初挑戦となる同バンドのカバー『胸が痛い』で観客を圧倒する太く力強い声で歌い上げ、続く伊東ゆかり『早く抱いて』では女性の心情をしっとりと歌い上げた。

永井は続けて「デビューして25周年、明日から26年になります。本当にたくさんに人達に支えられてきました」とお世話になった方々に感謝を述べると、徳永英明『レイニーブルー』を、静かに、それでいて力強く歌い上げた。

また「ピアノ・バイオリン・和太鼓による編成でいつもとは違う雰囲気に聞こえると思いますよ」と、北原ミレイ『石狩挽歌』を披露。和太鼓の音色を中心に、まさに“永井裕子の『石狩挽歌』”となっていた。欧陽菲菲『ラブ・イズ・オーバー』では、大人の魅力たっぷりの伸びのある歌声を披露した。

その後永井は、「残り2曲となりました!悔いの無いよう盛り上がってください」もんた&ブラザーズ『ダンシング・オールナイト』、そしてラストの曲となる中島みゆき『わかれうた』を観客と一体となって盛り上げて、本編を締めくくった。

客席の喝采に応えて再登場した永井は「アンコールありがとうございます!帰りは皆さまをお見送りさせて頂きますので、その時に今日の感想聞かせて下さい! では最後に、デビュー曲です『愛のさくら記念日』!」と、さくら吹雪の舞う中、涙で声を震わせながら精いっぱい感謝をこめて『愛のさくら記念日』を歌い上げて、コンサートは幕を下ろした。

セットリスト

第1部

M1 漁歌(北島三郎)
M2 華と咲け(2021年)
M3 哀愁桟橋(2002年)
M4 菜の花情歌(2003年)
M5 勝負坂(2014年)
M6 松江恋しぐれ(2016年)
M7 郡上八幡おんな町(2014年)
M8 石見路ひとり(2007年)
M9 望郷岬(2009年)
M10 海猫挽歌(2018年)
M11 北の旅路(2019年)
M12 ねんごろ酒(2018年)
M13 おんなの花道(2024年)
M14 五右衛門の恋(2019年『北の旅路』CW曲)

第2部

M15 朝日楼(朝日のあたる家:ちあきなおみ)
M16 リバーサイドホテル(井上陽水)
M17 想い出まくら(小坂恭子)
M18 胸が痛い(憂歌団)
M19 早く抱いて(伊東ゆかり)
M20 レイニーブルー(徳永英明)
M21 石狩挽歌(北原ミレイ)
M22 ラブ・イズ・オーバー(欧陽菲菲)
M23 ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザーズ)
M24 わかれうた(中島みゆき)

E1 愛のさくら記念日(2000年デビュー曲)

永井裕子『おんなの花道』

永井裕子『おんなの花道』KICM31137

発売中

品番:KICM-31137
価格:¥1,650(税込)

【収録曲】

1.おんなの花道(作詞:万城たかし/作曲:四方章人/編曲:南郷達也)
2.役者(作詞:荒木とよひさ/作曲:浜圭介/編曲:山田年秋)
3.雨夜譚~渋沢栄一伝~(2024バージョン)(作詞:万城たかし/作曲:四方章人/編曲:伊戸のりお)
4.おんなの花道(オリジナル・カラオケ)
5.役者(オリジナル・カラオケ)
6.雨夜譚~渋沢栄一伝~(オリジナル・カラオケ)

永井裕子『永井裕子 全曲集 ~おんなの花道~』

発売中

品番:KICX-5687
価格:¥3,300(税込)

【収録曲】

1.おんなの花道
2.郡上八幡おんな町
3.菜の花情歌
4.ほろ苦酒
5.海猫挽歌
6.ねんごろ酒
7.北の旅路
8.華と咲け
9.勝負坂
10.松江恋しぐれ
11.哀愁桟橋
12.望郷岬
13.雨夜譚~渋沢栄一伝~(2024バージョン)
14.櫻紅
15.五右衛門の恋
16.愛のさくら記念日~20周年バージョン~

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