松前ひろ子が都内で開催の新曲『矢越岬/命みちづれ』発売イベントを独自レポート! 「北島三郎さんが喜ぶ顔を見たい」と決意、サプライズで北海道知内町観光大使の委嘱式も

松前ひろ子
2025.6.25

歌手の松前ひろ子が6月24日、東京・港区のライブレストラン青山で新曲『矢越岬/命みちづれ』の発売記念イベントを開催した。

“夫婦演歌の名手”としてカラオケファンから絶大な支持を集め、昨年9月に歌手生活55周年を迎えた松前ひろ子。昨年1月に発売した55周年記念シングル第1弾『おんなの恋路』に続き、第2弾『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』を発売。55周年記念曲最終章となる両A面シングルの今作『矢越岬/命みちづれ』は、作詞を麻こよみ、作曲を原譲二北島三郎)、編曲を遠山敦が手がけた。

『矢越岬』は、松前ひろ子の故郷・北海道知内にある矢越岬をテーマに、ふるさとへの思いをつづった作品。一方『命みちづれ』は、「生きづらさを感じることもある世の中だけど、二人手を取り合って生きていこう」というメッセージが込められた、メジャー調の夫婦演歌となっている。

松前ひろ子

同作の発売前日となるこの日、松前は新曲『矢越岬』をはじめ、前作『漁り火情歌』そして『命みちづれ』の3曲を、ぬくもりを帯びた歌声で披露。関係者・報道陣向けのイベントながら、その心に染み入る温かい歌声に会場から大きな拍手が沸き起こった。

イベントの冒頭、松前は「デビューしてから55年という月日は、1人で歩いてきた道のりではありません。どこかで誰かが支えてくださって、背中を支えて押してくださったおかげで、55年という節目を迎えさせていただきました」とあいさつ。

歌手人生55年という年月を振り返り、松前は「正直、55周年と言っても、交通事故にあって何もできなかった時期が8年ありますので、まだちょっと早い気がしています。『なんでそこまで頑張るの?』と言われたら、家出をしてきた私が、いつか必ず親孝行がしたい、親の喜ぶ顔が見たいという思いがあったから。北島三郎さんがいとこだから、尚のことです。その8年間を取り戻すのに無我夢中で北島家から出た私は一人歩きましたが、本当に苦しかったです。しかし、全国各地の後援者の皆さまのお力をいただき、55年という節目を迎えたことをうれしく思います」と語った。

新曲を手がけた作詞家の麻こよみも応援

麻こよみ・松前ひろ子

イベントには、『矢越岬』『命みちづれ』を手がけた作詞家の麻こよみが応援に駆けつけた。

登壇した麻は、「本日はおめでとうございます。松前さんのコンサートに伺うと、松前さんが故郷を出てきた時のことをよく話していらっしゃって、その度にお客さまが泣いている姿も見ていました。そのふるさとを思う気持ちを書けたらいいなと思っていました」と話した。

また、麻が、真摯に楽曲に向き合う松前の姿勢を称賛する一幕も。「レコーディングの時に北島三郎さんが立ち会ってくださって、いろいろとアドバイスされるんですね。松前さんはどんなアドバイスを受けても『はい、分かりました』と、その度にトライしていました。すごいな、この頑張りは、と思いましたね」と明かした。

麻こよみ・松前ひろ子

その言葉を受け、松前は「私は北島三郎さんの家で修行してこの世界に入りましたので、心に染みているものは北島節。最後までレコーディングに立ち会ってくれたことに対する恩返しで、何十回、何百回でも歌おうと心に決めてやってきました。麻先生が驚いていましたけど、自分の中では北島三郎さんの歌い方をそっくりそのまま歌えたら。もう少しで90歳を迎える北島三郎さんが喜ぶ顔を見たいので頑張ります」と力強く意気込みを語った。

北海道知内町観光大使の委嘱式をサプライズで実施

松前ひろ子

イベント中盤、松前の長年にわたる故郷・知内町への貢献をたたえ、『矢越岬』の舞台である北海道知内町の観光大使就任がサプライズ発表。その場で急きょ委嘱式が行われることになり、会場は温かい拍手に包まれた。事前に何も知らされていなかった松前は、司会から就任の知らせを受けると、目を丸くし、思わず涙をこぼす姿を見せた。

ステージに登壇した知内町商工林業振興課の南和敏課長と同課商工観光係の佐藤剛係長は「知内町といえば、牡蠣とニラが二大特産品。海、山、川の三拍子がそろった町です。豊かな自然に囲まれ、人も温かい、すごく小さな町ですがいい町です。矢越岬には旅館もあってすごく景色がいいので、ぜひお越しいただければ」とPR。

任命書を受け取った松前は「観光大使には北島三郎さんがいるので『お前たちはなれない』と聞いていました。55年いろいろやっているけど知内町からは何もないな、とも思っていました。まさかです。北島さんはいとこですが、私にとってお父さんのような特別な存在。北島さんに大きな声でご連絡させていただこうと思います。皆さまのおかげです。知内町の町長さんの真心にも感謝したいと思います」と述べた。

松前ひろ子

最後に、松前は「55年はただの月日ですけども、大きな番組にも出ておりません。でも、三山ひろしがその分頑張ってくれていますので、これからも三山ひろし、小山雄大を見ながら、そして後ろをついていきたいと思います」と熱意を込め、新曲発売記念イベントを締めくくった。

松前は今後、愛弟子の三山ひろしと共に、6月28日の北海道・函館市芸術ホール公演を皮切りに、全国7都市を回る「松前ひろ子・三山ひろし〜師弟の絆コンサート〜」を開催。9月6日には、東京・かつしかシンフォニーヒルズで、三山ひろしが特別出演の「松前ひろ子歌手人生55周年記念コンサート〜出逢いと縁に感謝を〜」を行う予定。

順風満帆とはいえなかった歌手人生を、挑戦を止めることなく燃えるような情熱で前進し続ける松前ひろ子。新曲『矢越岬/命みちづれ』を引っ提げ、新たな一歩を踏み出した彼女の今後の活躍に、これからも注目していきたい。

松前ひろ子

松前ひろ子『矢越岬/命みちづれ』

松前ひろ子「矢越岬」

2025年6月25日(水)発売

品番:TKCA-91629
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.矢越岬(作詞:麻こよみ/作曲:原譲二/編曲:遠山敦)
2.命みちづれ(作詞:麻こよみ/作曲:原譲二/編曲:遠山敦)
3.矢越岬(オリジナル・カラオケ)
4.命みちづれ(オリジナル・カラオケ)
5.矢越岬(半音下げカラオケ)
6.命みちづれ(半音下げカラオケ)
7.矢越岬(1音半上げカラオケ)
8.命みちづれ(1音半上げカラオケ)

松前ひろ子歌手人生55周年記念 松前ひろ子・三山ひろし〜姉弟の絆コンサート〜

6月28日(土)北海道
函館市芸術ホール

6月29日(日)秋田
あきた芸術劇場ミルハス

7月4日(金)福岡
福岡市民ホール

7月5日(土)大分
アストくにさき アストホール

7月7日(月)岡山
岡山芸術創造劇場ハレノワ

7月8日(火)広島
広島文化学園HBGホール

7月23日(水)大阪
新歌舞伎座

松前ひろ子歌手人生55周年記念コンサート 〜出逢いと縁に感謝を〜

日時:
2025年9月6日(土)
14:30開場/15:00開演

会場:
東京・かつしかシンフォニーヒルズ

特別出演:
三山ひろし

料金:
S席 ¥7,700
A席 ¥5,000

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