大月みやこ、都内でコンサートを開催! 最新曲『恋の終止符(ピリオド)』から民謡・歌謡曲、オリジナル人気曲まで18曲披露

大月みやこ
2025.10.23

歌手の大月みやこが10月22日、東京・築地の浜離宮朝日ホール「大月みやこコンサート~このひと時 今もあなたと~感謝を込めて…」を開催した。

本公演のテーマは「昭和100年」。心の奥に残っている昭和の懐かしい風景やあの頃の生活が、大月の音楽の世界観を通して色鮮やかによみがえるような公演となった。

オープニングは三味線・太鼓を交えた和風の演奏からスタート。スクリーンには能舞台と篝火が映し出され、日本伝統文化の世界観が会場全体を包みこんだ。そして切天神(きりてんじん)のかつらと、首抜きの着物という粋な姿で大月が登場。オリジナル歌詞を付けた『都都逸』から『木遣りくずし』を歌唱し、第一景・日本調の世界の幕開けを飾った。

大月みやこ

大月は「昭和100年、改めて日本の歌謡曲の歴史を振り返り、久々に俗曲の粋な世界をお届けします」と語り、続いて『奴さん』、そして民謡の世界、『木曽節(長野民謡)』『おこさ節(秋田民謡)』『おはら節(鹿児島民謡)』を披露し、歌手生活61年の大月みやこならではの世界観で<第一景>を締めくくった。

一転、純白のドレスに衣装チェンジした<第二景>のテーマは「モダンな歌謡曲の世界」。ラジオドラマとして一世を風靡した名作『君の名は』でスタート。戦後、厳しい生活を生きる人々の一縷の希望となったモダンな歌謡曲の数々から『東京の屋根の下』(昭和24年)『或る雨の午后』(昭和14年)『胸の振子』(昭和22年)『君待てども』(昭和23年)をムードあふれれる歌唱で会場を魅了した。

大月みやこ

そして第二景の締めくくりとして、1936年(昭和11年)に発表された日本歌謡曲の金字塔、藤山一郎『東京ラプソディ』を披露、会場からは「みやこ!」とかけ声も入り、和やかに<第二景>を終えた。

<第三景>「歌と台詞で綴る歌謡曲」では、デビューした昭和39年の春、大阪駅に見送りに来てくれた人々に、いつの日か夢を鞄一杯に詰め込んで、故郷に戻れるように…そんな思いを重ねた『愛の始発』(1988年発売アルバム『おんな・旅路をうたう』収録曲)を思い起こすように歌唱。

そして、2021年8月発売、台詞と歌と台詞で綴る十篇の物語、アルバム『橋ものがたり…十抄』の中から『ひゅるひゅる橋』『戻り橋暮色』『くらやみ橋から』をまるで情景が浮かぶ大阪言葉の台詞とともに披露。舞台には、橋を模したオブジェも効果的で、平成元年から20年間、座長公演を務め、お芝居の分野でも平成4年に文化庁芸術祭賞を受賞した、抜群の表現力と貫禄で会場を圧倒した。

大月みやこ

<第四景>は、オリジナルヒット曲のコーナー、ギターの弾き語り風で名曲『女の港』でスタート。続いて、第34回日本レコード大賞受賞曲『白い海峡』、平成8年の新宿コマ劇場「夢千代日記」主題歌『夢日記』、1986年発売アルバム『女の海峡物語』から『豊予海峡』など代表曲を一気に歌い上げた。

年齢を重ねた今だからこそ、聴いてくださったお客様に感じ取っていただける声がある。「今の声を感じてもらえたらうれしい」と語り、ムードある最新曲『恋の終止符(ピリオド)』を披露した。

最後に「次の約束が出来ないような年齢になって来ました、でも皆さんから若い! キレイ! と言っていただけて…もう少しだけ歌っていけそうな、そんな気がします」と思いを明かすと、コンサート最後の定番バラード『さよならにかえて』を優しい響きで歌唱し、会場が一体となり、まるで一本の映画を観終えたような大きな余韻を残し大盛況のうちに幕を閉じた。

セットリスト

M1 都都逸
M2 木遣りくずし
M3 奴さん
M4 木曽節(長野県民謡)~おこさ節(秋田県民謡)~おはら節(鹿児島県民謡)
M5 君の名は
M6 東京の屋根の下〜或る雨の午后〜胸の振子〜君待てども
M7 東京ラプソディ
M8 愛の始発
M9 ひゅるひゅる橋
M10 戻り橋暮色
M11 くらやみ橋から
M12 女の港
M13 白い海峡
M14 夢日記
M15 豊予海峡
M16 恋の終止符(ピリオド)
M17 女の駅

E1 さよならにかえて

大月みやこ『恋の終止符(ピリオド)』

大月みやこ「恋の終止符」

発売中

品番:KICM-31159
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.恋の終止符(作詞:田久保真見/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也)
2.うす紅桜(作詞:田久保真見/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也)
3.恋の終止符(オリジナル・カラオケ)
4.恋の終止符(一般用カラオケ)
5.うす紅桜(オリジナル・カラオケ)
6.うす紅桜(一般用カラオケ)

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