天童よしみが都内で昭和100年記念・100曲コンサート開催、囲み取材・本編独自レポート! 泉ピン子、中山秀征、ベイビーブー、野口五郎、井上芳雄、笑福亭鶴瓶、青木功がゲスト出演
歌手の天童よしみが11月27日、東京・千代田区の東京国際フォーラム ホールAで「昭和100年記念・100曲コンサート」を開催した。
昭和100年の節目を迎えた昨年にリリースした『昭和かたぎ』に続き、今年最新曲『昭和ごころ』を発売した天童よしみ。3月には「第46回松尾芸能賞優秀賞」、5月に「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 カラオケ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。JOYSOUND・DAM 上半期カラオケリクエストでは1位を獲得するなど、快進撃が続いている。
この日のコンサートは、天童と親交のある豪華ゲストとともに、5000人の観客の前で昭和の名曲やオリジナル曲を100曲披露する特別企画で、昭和時代の空気を丸ごと体感できるステージとなった。
昭和のヒット曲からオリジナル人気曲まで熱唱

第1部は、ダンサーがステージに華を添える中、笠置シヅ子の『東京ブギウギ』などアップテンポな楽曲を披露してにぎやかに幕を開けた。
天童は「昭和100年を記念して100曲にチャレンジしようと1年前から計画しました。そうしたら350曲になりました(笑)。これだと朝までかかってしまうので、私よりもお客さまが心配になりました。こんな幸せはありません。今日は最後までよろしくお願いします」とあいさつ。
三橋美智也の『古城』や二葉百合子の『九段の母』など哀愁あふれる楽曲から、井沢八郎の『あゝ上野駅』など、就職のために上京する若者たちの姿を描いた当時の流行歌など、その時代を映した楽曲の数々を披露した。

最初のゲストとして登場したのは泉ピン子。天童に花束を手渡すと、「美空ひばりさんがいなくなってからは日本一の歌手ですよね。どんな歌を聴いても本当にうまい!」とベタ褒めする場面もあった。
さらに、15歳だった天童がデビューするきっかけになった歌番組「全日本歌謡選手権」を再現。中山秀征が当時の番組司会者に扮して曲紹介を行い、当時の歌唱曲『お待たせしました』や『私にだって』、そしてデビュー曲『風が吹く』を披露して観客を沸かせた。

第2部は、コーラスグループのベイビーブーとの共演で、『ブルー・シャトウ』『長い髪の少女』など60年代後半に流行したグループ・サウンズの楽曲を披露したほか、歌謡番組「ちびっこのどじまん」で出会ってから親交のある野口五郎が登場し、『オレンジの雨』『私鉄沿線』を歌い上げた。

その後、ピンキーとキラーズの『恋の季節』、藤圭子の『圭子の夢は夜ひらく』などの歌謡史を彩る名曲、そして、昭和の歌姫・美空ひばりとの思い出を語ってから、『東京キッド』『芸道一代』などを、敬意を込めて歌い上げた。
第3部は、演歌・歌謡にとどまらず、クラシックコンサートを開催している天童が、クラシックスタイルで越路吹雪の『愛の讃歌』を歌唱してスタート。坂本九の『上を向いて歩こう』、沢田研二の『時の過ぎゆくままに』を次々に披露して、観客から歓声を浴びた。

ステージの途中、天童は歌の幅を広げるために挑戦したという「ミュージカル」から受けた影響について明かすと、親交の深いミュージカル俳優・井上芳雄が登場。2人は『美女と野獣』や『イヨマンテの夜』を力強く歌い上げ、客席は万雷の拍手に包まれた。
さらに、落語家の笑福亭鶴瓶やプロゴルファーの青木功もステージに登場。ユーモアたっぷりのトークで思い出話に花を咲かせて会場を盛り上げると、天童よしみのオリジナル曲のコーナーへ。長い不遇を救った大ヒット曲『道頓堀人情』をはじめ、『星見酒』『残波』『昭和ごころ』『昭和かたぎ』、代表曲『珍島物語』を歌い上げた。

アンコールでは『ソーラン祭り節』を披露し、6時間にわたって圧巻のパフォーマンスを見せた100曲コンサートは華々しいフィナーレを迎えた。
「もう何も怖くない、これからも頑張ろうという気持ちになりました」
終演後、天童よしみは取材に応じた。

この日の感想について、天童は「私が100曲コンサートをやりたいと言った時に、周りの人たちはすごく驚いていました。覚悟を決めた自分がどこまで歌えるのか、歌い終わって声が枯れるのか艶が出るのか気になるところでしたが、今日分かりました。めちゃくちゃ声に艶が出るんですよ! もう何も怖くないですね。これからも頑張ろうという気持ちになりました。ゲストの皆さんもファンの皆さんも、一生懸命に応援してくれる姿を見て、本当にうれしかったですね。今回ゲストの方々にも来ていただき幸せでした。そして何よりお客さまに喜んでいただけたので胸がいっぱいです」と語った。
今回の選曲については「20年ぐらい前に『天童節昭和演歌名曲選』というアルバムで計320曲を収録したこともあり、そのアルバムから抜粋して100曲ならできるという自信がありました。今回はほとんど自分で楽曲を選びました。皆さんが好む昭和の代表曲をやらせていただきました」と明かした。

約6時間のコンサートを終えた今したいことを聞かれると、「92歳の母が観に来てくれたので、今日の感想を聞きたいですね。今回の衣装も母が立ち会って色やデザインを決めてくれました。本当に感謝しています」と述べた。
そして、昭和という時代について「私は昭和にデビューしました。いろんなオーディション番組を受けて、歌手になりたいという熱意を持っていた当時の思いが懐かしく感じられました。またもう一回、昭和のような情熱的な時代になってほしいと私は思います」と思いを明かした。
「ベテランより胡蝶蘭でいたい」
30回目の紅白歌合戦への出場が決定したことについて「今年は皆さんに応援していただき本当に感謝しています。皆さんの支えがなければ今の私はいません。アーティストの皆さんと同じステージで共演できることは歌手冥利に尽きます。これをバネにして、来年はまた一つ新しいコンサートやチャレンジをしていきたいと思います」と意欲を明かした。
今年一年を振り返り、天童は「今年は健康でいられたことが良かったです。健康あっての歌ですから、今年が元気であったからこそ今日も完走できたと感じています。まだまだやれる!と思えました」と笑顔で語った。

そんな天童よしみの健康の秘訣は「自分の好きなことをやること」。天童は「若いうちはやらないといけないことがあると思いますが、ある程度の年齢になったら自分の好きなことをした方がいいですね。何かを成し遂げることにまっしぐらになることが若さの秘訣になると思います」と明かしていた。
また、歌手生活53年を迎えた天童は「何年経ったとは考えていません。常に新しいことに挑戦していきたいです。ベテランと言われるのは嫌で、ベテランより胡蝶蘭でいたいですね(笑)」と話し、記者の笑いを誘った。
そして今後の抱負を「来年からコンサートの予定が入っていますので、どんどん全国各地で歌っていきたいですね。新曲も発売になりますので、これからも皆さんに喜んでいただけることをしていきたいです」と意欲を燃やした。
今年の漢字一文字は「力」

今年の漢字一文字を聞かれると「そうですね。“継続”ですかね。一文字なら“力”ですね。自分の持っている力を出し切ること。惜しむ人もいるかもしれませんが、私はここぞという時には力を出し切ることに徹していきたいです」と話していた。
最後に、天童は「今日は本当にありがとうございました。ご来場いただいた皆さんの声援を一生忘れることはできません。これからも元気に歌ってまいります。いま超お腹が空いています(笑)。お客さんもご飯を食べてないと思いますが、お茶漬けが食べたいですね!」と話して取材会を締めくくった。
持ち前のパワフルで人情味あふれる歌声で、昭和という時代の魅力を伝えた天童よしみ。紅白という大舞台でのパフォーマンスにも期待が高まる。

セットリスト
第1部
M1 東京ブギウギ
M2 東京アンナ
M3 東京ドドンパ娘
M4 哀愁列車
M5 古城
M6 赤いランプの終列車
M7 誰か故郷を想わざる
M8 船頭小唄
M9 人生の並木路
M10 男の純情
M11 かえり船
M12 星の流れに
M13 九段の母
M14 王将
M15 月の法善寺横町
M16 あゝ上野駅
M17 東京だョおっ母さん
M18 東京の灯よいつまでも
M19 あの娘たずねて
M20 有楽町で逢いましょう
M21 雨に咲く花
M22 硝子のジョニー
M23 夜霧よ今夜も有難う
M24 さよならはダンスの後に
M25 お待たせしました
M26 私にだって
M27 仁義
M28 姿三四郎
M29 あなたのブルース
M30 艶歌
M31 北海育ち
M32 星屑の街
M33 大利根月夜
M34 風が吹く
第2部
M35 ブルー・シャトウ
M36 想い出の渚
M37 長い髪の少女
M38 シーサイド・バウンド
M39 オレンジの雨
M40 私鉄沿線
M41 ハイそれまでョ
M42 若いってすばらしい
M43 恋の季節
M44 星降る街角
M45 七色のしあわせ
M46 君といつまでも
M47 男と女のお話
M48 圭子の夢は夜ひらく
M49 ひとり寝の子守唄
M50 女ひとり
M51 十九の春
M52 女侠一代
M53 なみだ船
M54 柔
M55 北国の春
M56 京都から博多まで
M57 旅鴉
M58 舟唄
M59 あれから
M60 越後獅子の唄
M61 東京キッド
M62 悲しい酒
M63 芸道一代
第3部
M64 愛の讃歌
M65 上を向いて歩こう
M66 見上げてごらん夜の星を
M67 時の過ぎゆくままに
M68 ラストダンスは私に
M69 秋桜
M70 ハナミズキ
M71 愛燦燦
M72 川の流れのように
M73 美女と野獣
M74 雨が止んだら
M75 イヨマンテの夜
M76 なめとんか
M77 ラヴ・イズ・オーヴァー
M78 星のフラメンコ
M79 恋のメキシカン・ロック
M80 ランナウェイ
M81 長崎は今日も雨だった
M82 ラブユー東京
M83 お別れ公衆電話
M84 卒業写真
M85 涙そうそう
M86 昴
M87 道頓堀人情
M88 酒きずな
M89 春が来た
M90 夕月おけさ
M91 梅いちりん
M92 あんたの花道
M93 星見酒
M94 大阪恋時雨
M95 残波
M96 美しい昔
M97 大ちゃん数え歌
M98 昭和ごころ
M99 昭和かたぎ
M100 珍島物語
M101 ソーラン祭り節
天童よしみ『昭和ごころ』
発売中
品番:TECA-25002
価格:¥1,550(税込)
【収録曲】
1.昭和ごころ(作詞:水木れいじ/作曲:水森英夫/編曲:猪股義周)
2.季節のメロディー(作詞:水木れいじ/作曲:水森英夫/編曲:猪股義周)
3.昭和ごころ(オリジナル・カラオケ)
4.昭和ごころ(メロ入りカラオケ)
5.季節のメロディー(オリジナル・カラオケ)
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