演歌・歌謡曲の祭典 NHK「演歌フェス2025」が開催! 森進一・小林幸子・坂本冬美・純烈・三山ひろし・山内惠介・新浜レオン・辰巳ゆうと・真田ナオキ・木村徹二ら豪華共演
演歌・歌謡曲の豪華祭典、NHK「演歌フェス2025」が開催され、12月5日、東京・渋谷区のNHKホールで公開収録が行われた。
日本人の“心のふるさと”ともいえる演歌・歌謡曲を届ける音楽の祭典「演歌フェス」。NHKは2019年、2021年、2023年、2024年と回を重ね、今年で5回目の開催となる。

今回の出演アーティストは、石原詢子、市川由紀乃、大石まどか、大江裕、木村徹二、香西かおり、小林幸子、坂本冬美、真田ナオキ、純烈、神野美伽、千昌夫、辰巳ゆうと、田中あいみ、天童よしみ、中村唯人、長山洋子、新沼謙治、新浜レオン、細川たかし、堀内春菜、前川清、水田竜子、水森かおり、三山ひろし、森進一、山内惠介、ゆあさみちる(※五十音順)の総勢28組。NHK紅白歌合戦を彩ってきたベテランから中堅・若手演歌歌手まで豪華な顔ぶれがそろった。

同フェスは第1部と第2部に分けて開催。第1部は、全国各地から詰めかけた演歌ファンで満席の中、出演者全員で冠二郎の『炎』を歌唱して幕開け。今年のNHK紅白歌合戦に30回目の出場が決定している天童よしみがトップバッターとして登場し、代表曲『道頓堀人情』をはじめとする数々のヒット曲をパワフルに熱唱。また、2年連続の紅白出場が決まった新浜レオンや真田ナオキ、辰巳ゆうとなどの若手歌手たちとともに『ダンシング・オールナイト』を披露して、会場は活気あふれる雰囲気に包まれた。

続いて登場したのは、今年8年連続で紅白に出場する歌謡コーラスグループの純烈。テンポの良いトークはもちろん、15周年記念シングル『二人だけの秘密』や、“演歌界のレジェンド”北島三郎が作曲を手がけた『純烈魂』を歌い上げて観客を楽しませると、純烈にとって命の恩人のような存在である前川清がステージに登場。前川は純烈とのスペシャルステージを見せたほか、石原詢子、大石まどか、水田竜子が華を添える中、福山雅治が提供した『ひまわり』を歌い上げ、客席を沸かせた。

香西かおりは、代表曲『無言坂』と新曲『とどかぬ想い』で哀愁ただよう切なさに満ちた歌声を聞かせると、山内惠介との共演で『帰れない二人』を披露。

第1部中盤には「若手コーナー」と題して、今後の演歌・歌謡界を牽引する若手歌手によるコラボステージも。新浜レオン、真田ナオキ、辰巳ゆうと、木村徹二、中村唯人の共演で『待っている女』を披露したほか、ゆあさみちる、田中あいみ、堀内春菜が『今さらジロー』を歌唱した。

さらに、デビューから1年未満の新人歌手・中村唯人がデビュー曲のカップリング曲『好きすぎて純情』、堀内春菜がデビュー曲『阿蘇の鬼火』を初々しい魅力たっぷりに披露。これからの活躍を期待させる新鮮な歌声に、会場から温かな拍手が送られた。

今回の演歌フェスもこの祭典ならではのスペシャルな共演が盛りだくさん。歌手活動を再開した市川由紀乃とタッグを組んだのは、今年23年連続の紅白出場が決定している水森かおり。プライベートでは本名で呼び合うほど仲が良いという2人はお互いのヒット曲を共に披露し、市川は「第58回 日本作詩大賞」の審査員特別賞を受賞した最新曲『朧』、水森はYouTubeでの再生回数が240万回を突破した話題曲『大阪恋しずく』を歌唱した。

他ではなかなか見られない豪華共演は続き、11年連続で紅白に出場する三山ひろしと大江裕の2人が登場。実はデビュー年が同じの同期だという2人は、それぞれオリジナル曲を披露し、木村徹二もステージに加わり北島三郎の『与作』を3人で歌い上げ、会場を大いに盛り上げた。

続いてステージに現れたのは、ともに岩手県出身でそれぞれデビュー60周年&50周年を迎えた千昌夫と新沼謙治。千が今年リニューアルリリースした『おふくろ ニューバージョン』、新沼が代表曲『嫁に来ないか』などを歌い上げ、円熟味あふれるステージで観客を魅了。

第2部は、演歌界の重鎮・細川たかしが幕開けを飾ると、代表曲『浪花節だよ人生は』などを圧巻の歌声で披露。中学2年の時に初めて聴いた演歌が『心のこり』だったという新人・中村唯人との、世代を超えた異色コラボも見せた。続く『ソーラン節』では、出演者陣と大勢の和ダンサーも加わり、スケール感あふれるにぎやかなパフォーマンスで観客を沸かせた。

客席を大きく盛り上げた後に登場したのは、ベテラン勢の長山洋子と神野美伽。長山は津軽三味線奏者の面々を従え、自身の代名詞である津軽三味線の立ち弾きスタイルで『じょんから女節』を迫力あふれるスペシャルバージョンで届け、続く神野は『男船』をコシのある力強い歌声で披露して客席を沸かせた。

その後、坂本冬美と石原詢子もステージに加わり、4人そろって八代亜紀の『おんな港町』を歌い上げ、凛とした女性の強さを感じさせる華やかなパフォーマンスを魅せた。

また、“令和の御三家”を目指す新浜・辰巳・真田が、HOUND DOGのロックナンバー『ff(フォルティシモ)』に挑戦。ロックの勢いそのままに会場全体を熱気で包み込むと、3人トリオになった純烈が乱入する場面も! 新旧“トリオ”の共演は、ぜひ放送でお楽しみいただきたい。

さらに、ステージには“SBG’s(サステナブルビューティフルガールズ)”が登場。その名の通り“持続可能な美しさ”を備えた石原詢子・大石まどか・水田竜子からなるスペシャルユニットで、セクシーなドレスに身を包んだ3人が、青江三奈の『伊勢佐木町ブルース』などの大人のムード漂う楽曲からオリジナル曲まで次々と繰り出し、色気あふれるステージで観客の目を奪った。

続いて登場したのは、デビュー25周年という節目の年に「第67回 日本レコード大賞」の最優秀歌唱賞を受賞した山内惠介。「17歳の時にデビューして25年になりました。苦楽を共にしたファンの皆さんとスタッフの皆さんのおかげで、僕は今このステージに立てています。ですから、来年も皆さんのご期待に応えられるよう研鑽を積んでまいります」と思いを語ると、客席から熱烈な「惠ちゃんコール」を浴びた。観客の大きな声援を一身に受け止めながら、人気曲『恋する街角』から新境地に挑んだ最新曲『闇にご用心』まで、曲ごとにその表情を変える確かな歌唱力で観客の心をつかんでいた。

その後、今年で23年連続37回目の紅白出場となる坂本冬美が登場。紅白でド派手な衣装を披露して強烈な存在感を放っていた演歌界の大御所・小林幸子とのコラボが今回のステージで実現。2人は音楽番組などでの共演歴こそあるものの、ステージで肩を並べるのは今回が初。2人そろって披露した『夜桜お七(ロックver.)』『千本桜 (ロックver.)』では、圧巻の歌声を引き立てるドラマティックな舞台演出に加え、エレキギターが奏でる旋律が絶妙なアクセントとなり、客席のボルテージも最高潮に達した。

会場の熱気が冷めやらぬ中、小林幸子が紅白初出場曲『おもいで酒』をはじめ、映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』のエンディング主題歌『僕たちの日々』などを熱唱。
第2部の締めを飾ったのは、演歌フェス初出演の森進一。『襟裳岬』『冬のリヴィエラ』といった往年のヒット曲を情感豊かに歌い上げ、その不動の人気を示すかのように、会場は万雷の拍手に包まれた。

フィナーレでは出演者全員でアリスの『チャンピオン』を力強く歌唱し、約5時間半にわたり全74曲を披露した「演歌フェス2025」は大盛況のうちに幕を閉じた。
この日の「演歌フェス2025」の模様は、12月27日(土)17:00~20:58にNHK BS/NHK BSプレミアム4Kで放送される。演歌界のアーティストが一堂に会した、見どころ満載の超豪華ステージをぜひご視聴いただきたい。

「演歌フェス2025」放送情報
放送日時/放送局:
2025年12月27日(土)
17:00~20:58
NHK BS/NHK BSプレミアム4K
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