松前ひろ子に見いだされた新星・平山花羽が『あじさい坂』でデビュー! 「三山ひろし先輩のような唯一無二の平山花羽を作っていきたいです」
〈聴けば元気!歌えば笑顔!さわやか娘!〉をキャッチフレーズに、2026年1月21日、『あじさい坂』(作詞:さわだすずこ 作曲:桧原さとし 編曲:南郷達也)でデビューを飾る平山花羽(はなは)。カラオケ大会への出場をきっかけに松前ひろ子に見いだされた期待の新人だ。演歌に魅せられて歌手を夢見た子ども時代や自分が進むべき音楽の道に迷った専門学校生時代などデビューまでの歩みについて、また、所属事務所の先輩である三山ひろしの付き人として学んだこと、そして今後の活動への意気込みを聞いた。
歌手の道が開けたきっかけは小山雄大!?
――プロフィールを拝見してまず驚いたのが、「初めて人前で歌った歌」の欄に『無法松の一生』と記されていたことでした。何歳のとき、どのようなシチュエーションで歌ったのでしょう?
4歳になったばかりのころで、場所は地元(栃木県)栃木市の公民館でした。地域の皆さんが集まって歌や踊りを発表する文化祭がありまして、祖母や母もその文化祭で歌っていましたので、母に薦められて出場しました。
――4歳の子どもが歌うには『無法松の一生』はかなり渋い選曲かと。
ですよね(笑)。応募したときはまだ3歳だったので、記憶が曖昧なのですが、曲を選んだのは母です。その母から歌の特訓を受けて、本番に臨んだことを覚えています。幼いころから家族の影響で演歌・歌謡曲を聴いて育ったので、私自身はとても楽しく歌った記憶がありますね。あとで当日の映像を見て、客席の皆さんが笑顔になってくださっていることがとても嬉しくて。「私の歌でこんなに喜んでくれるんだ」と感じたことが歌手になりたいと思う原体験にもなりました。
――高校1年生のときに栃木県小山市で開催された「NHKのど自慢」に出場し、長山洋子さんの『じょんから女節』を歌い、今週のチャンピオンに輝きました。
小さいときから日曜日のお昼の時間帯といえば「NHKのど自慢」を見ることが習慣になっていましたし、歌手になりたい自分にとって「のど自慢」出場は夢のひとつでもありました。実はなかなか勇気が出なくて、出場募集の締め切りギリギリまで迷っていたんです。そんな私に祖父が「俺の夢でもあるから出てほしい」と言ってくれて、そのひと言に背中を押されて、応募ハガキを出しました。
――夢の舞台はいかがでしたか?
私の出場番号は最後のほうだったので、予選から皆さんの歌をずっと聴いていたんですけど、上手い方がたくさんいらっしゃって、「私はダメだろう」ってどんどん自信がなくなっていきました。でも、次第に「せっかくここまで来たんだから、楽しまなくちゃもったいない」と思うようになって。今振り返ると、「歌手になりたい」とか「チャンピオンになりたい」というのではなく、「ただただ歌が好き!」っていう私の思いを聴いてもらおうと、吹っ切れたような思いで歌えたことが良い結果につながったのかもしれません。
――そして、高校2年生で「NHKのど自慢 グランドチャンピオン大会」に出場されましたが、その大会で優勝したのが、現在の事務所の先輩である小山雄大さんだったそうですね。
そうなんです! 実は私がデビューするきっかけをつかめたのも、小山さんのおかげなんです。グランドチャンピオン大会の8年後、25歳のときに小山さんがデビュー曲のキャンペーンで各地を回られていて。小山さんとは大会でお話ししていたので、デビューをお祝いしようと母とキャンペーンにうかがいました。そうしたら会場にいた松前先生のファンの方から「あなたも歌が好きなら挑戦してみたら」と、先生主催のカラオケ大会のチラシをいただきました。その『松前ひろ子 おんなの恋路カラオケ大会』に出場してグランプリをいただき、先生に声をかけていただいたことから道が開けたんです。
――松前先生から声をかけていただいたときにはどんなお気持ちでしたか?
25歳までにチャンスをつかめなかったら歌手の道は諦めようと思っていた私にとって、まさに勝負の年のことだったので、本当に嬉しかったです。それまで歌手をめざしながらも迷いを抱え、不安になることも多かったので、なおさらでした。

こぶしを回せなかった専門学校時代
――歌手になりたいと思う一方で、迷いを抱えていたということですが。
高校時代は大学進学を視野に過ごしていたのですが、本当にやりたいことってなんだろうって考えたとき、やっぱり自分には歌しかないと思って、音楽の専門学校に進むことに決めたんです。それまで歌は独学でしか練習していなかったので、音楽の基礎知識をしっかり身につけることは演歌歌手になるうえでも自分の成長につながるはずだと思ったからでした。ところが、専門学校では“こぶし”を封印され、演歌は一切歌わず、2年間ポップスを中心に歌っていたので、結局自分がどのジャンルに進んだらいいのかわからなくなってしまいました。プライベートでも友たちとフェスに行ったり、カラオケに行ったりとポップスに楽しく触れていて、歌の世界観を届けることは音楽のジャンルを問わずに楽しいと感じるようにもなっていました。そんな迷いも生じたので、専門学校卒業後は地元でいったん就職したんです。松前先生のカラオケ大会に出場したのは、就職して5年が経ったときでした。
――松前先生のカラオケ大会に出場されたときは、迷いは吹っ切れていたのですか?
自分が歌を好きになったきっかけって何だろうと考えたとき、やっぱり演歌が原点だという思いに至りました。歌っていて気持ちいいのはポップスよりも演歌・歌謡曲、自分の心情をまるまるきちんと表現できて、聴き手と心が通じ合えるのもやっぱり演歌・歌謡曲だと思ったんです。カラオケ大会のチラシをいただいたときは、人生1回しかないのだから後悔したくないし、目の前に来たチャンスは自分から取りに行かないとダメだと思って応募し、「のど自慢」に出場したときと同じように、とにかく「歌が好き!」という気持ちを大切に、松前先生の『人生舫い舟』を歌わせていただきました。
――カラオケ大会後、松前先生とはどのようなお話をされたのですか?
三山ひろし先輩の付き人になって、現場で勉強する機会をいただけるというお話でした。心から感謝しているのは、松前先生から「必ずデビューできるという保証はないし、歌手になれるとは断言できない」とキッパリ言われたことでした。専門学校の先生方から再三、「『デビューできます』と言ってくる事務所がいっぱいあるけれど、注意しなさい」って言われてきましたから、まず厳しく言ってもらえたことで安心できました。そのときは歌手になれるかどうか以前に、自分が好きな音楽に携わる仕事につけるチャンスをいただけたことが本当に嬉しかった。何より50年以上も歌の世界で生きてこられた松前先生の言葉は、すごく重くて深くて。それまで「歌手になりたい」と思いながらも、不安や葛藤を抱えてきましたので、感情が一気に噴き出して涙が止まらなくなってしまいました。
――そして三山さんの付き人生活をスタートさせたのが、2024年8月だそうですね。
勤めていた会社を辞めた日の夜に上京して、翌日初出社したのですが、ちょうど三山先輩の座長公演のお稽古が始まる日で、右も左もわからない状態でもうテンパってしまって大変でした(笑)。でも、事務所のスタッフの方々がこういうときにコーヒーやお茶を持っていくとか、靴はこう揃えるとか、いろいろ細かくていねいに教えてくださって徐々に学んでいきました。
――付き人を経験して、ご自身の成長につながったと思うところはありますか?
それまで観客としてたくさんのコンサートを見てきましたが、人前に立つために、三山先輩が裏でどれだけの努力や苦労を重ねられているかという姿を目の当たりにできたことは大きかったと思います。また、曲作りやステージなど、ひとつのものを作り上げるのに大勢のスタッフの方々が関わり、各地域でたくさんの人たちが私たちの活動を支えてくださっていることを知り、周りの方々への感謝の気持ちを常に忘れずにいなければと学びました。思いやりの心は演歌に通じるものだと思いますし、それを大切にしている現場を何度も経験し、松前先生、三山先輩、スタッフの方々からさまざまなアドバイスをいただけたことは、これから先の自分の力になると思っています。
――三山さんからのアドバイスで印象に残っている言葉はありますか?
いっぱいあるのですが、三山先輩から教えていただいて私がいちばん大事にしている言葉は、「明るく楽しく元気よく」です。自分がどんな状況にあろうとも、いつでも「明るく楽しく元気よく」して「歌が好きです」という楽しい気持ちで歌えば、聴いている皆さんも明るく笑顔になってくださいます。また、言葉ではありませんが、三山先輩は常に先のことまで考えて行動していらっしゃいます。私もデビューが近づいてさまざまな経験させていただいていますが、先を見据えて動くことの大切さを肝に銘じています。
デビュー曲は初恋がテーマ
――そんな積み重ねを経て1年半、いよいよ『あじさい坂』がリリースされます。デビューが決まったときの率直なお気持ちを聞かせてください。
今年に入ってから、松前先生からはやんわりとデビューのお話をしていただいたのですが、どこか不思議な気持ちでした。付き人として大好きな音楽の世界で働けていることが本当に楽しかったし、現場で学ばせてもらえていることも嬉しくて、なんだか自分が歌手としてデビューする実感がわかないというか。ただ、次第にお話が具体的になっていき、曲作りが始まるうちに、「そっか!」みたいな(笑)、現実のこととして捉えられるようになってきました。
――『あじさい坂』は、叶わなかった“初恋”がテーマ。透き通った平山さんの歌声は、切なさというよりも爽やかに歌い上げられている印象です。
制作に入る前に先生方が私の歌声を聴いてくださって、さわだ先生がまず歌詞を書いてくださり、桧原先生が曲を作ってくださいました。この曲は最初に〈あなたのことが 好きでした〉というワンフレーズがあり、間(ま)をはさんでAメロが始まります。演歌といえばAメロ~Bメロ~サビという構成のイメージが頭にあったので、恋をした相手に伝えられなかった思いを表すひと言を最初にもってきて、間を置いてから今までの思い出を振り返っていく流れが、すごく新しい作りだなと感激しました。南郷先生によるアレンジも本当に素晴らしくて、最初にサウンドを聴いたときは鳥肌がたちました。
――初のレコーディングはいかがでしたか?
松前先生はじめ、さわだ先生、桧原先生もいらっしゃって、これ以上ない心強さを感じながらのレコーディングでした。最初こぶしを入れた歌唱をしていたのですが、初恋をテーマにした爽やかな歌だから、そこまでこぶしを入れなくていいとアドバイスされまして、ここぞというところだけ、こぶしを入れるようにしました。
――歌唱ではほかにどのようなことを意識されましたか?
自分の初恋を思い浮かべながら、切なくなりすぎないように「今ごろあの人はどうしているかな。幸せだったらいいな」という気持ちを込めて、爽やかに優しく明るく歌うことを心がけました。最初の〈あなたのことが 好きでした〉については、さわだ先生は当初セリフにすることも考えられていたそうなので、メロディーはついているけれど、語りかけるように歌うことを意識しました。
――カップリング曲は“小江戸”といわれる、故郷の栃木市をPRする『自慢の栃木』(作詞:さわだすずこ 作曲:桧原さとし 編曲:南郷達也)。お祭りや盆踊りにピッタリな音頭調の作品ですね。
打ち合わせで栃木の見どころを挙げていったところ、ディレクターさんがそれらの場所に直接行ってパンフレットを集め、さわだ先生に渡してくださいました。その後、さわだ先生も現地に足を運ばれ、ご自身の目で栃木の風土を確かめてくださったんです! 皆さんのおかげで私の故郷の自慢がいっぱい詰まったこの曲ができあがりました。
――そんな自慢の栃木で、ミュージックビデオも撮影されたとか。
地元の方々もたくさん集まってくださって、皆さんに見守られながらの撮影でした。最初は顔が引きつってしまうし、振りもぎこちなくて大変でしたけど、松前先生がモニターをチェックしながら、「もうちょっと手を下げて」など細かくご指導してくだって、何度もやり直しているうちに徐々に硬かった表情も和らいで自然になったのではないかなと思います。
奥深い表現ができる歌い手になりたい
――デビューというスタートラインに立たれた今、平山羽花らしさはどのように築いていきたいでしょう?
専門学校時代、オペラやポップス、ロックなど、さまざまなジャンルの先生方に歌唱をご指導いただき、演歌とは異なる伝え方や歌い方を学べたことは私のひとつの武器になると思っています。多彩な表現方法を活かせるような、いろいろなジャンルが歌える歌手になりたいという夢もありますし、演歌とポップスを組み合わせた独自の世界観も作ってみたいと考えています。ただ、最終的には三山先輩が「演歌といえば、三山ひろしといわれるようになりたい」とおっしゃっているように、私もそれくらいの心意気を持って、演歌・歌謡界で唯一無二の存在といわれるような平山花羽を作っていきたいです。
――これから年齢を重ね、さまざまな経験をすることも歌に活きてきますね。
そのためにはプライベートも充実させたいです。ただ、三山先輩からは「自分が実体験していないことでも、歌で表現してお客様に伝えなければいけないこともある。そのためには映画を観る、本を読むなど、いろいろなことから吸収して、経験せずとも自分のなかに落とし込めるようにしておくことが必要」と言われたんです。その通りだと思いますし、そこに自分の経験がプラスできれば、より良い歌になるのだと思います。三山先輩の言葉を心に留め、もっと奥深い表現ができる歌い手になりたいです。
――映画を観るのがお好きだと聞きました。
ストレス解消法のひとつが映画鑑賞です。今は忙しくて、なかなか映画館に行く時間がとれないので、動画配信サービスのサブスクを活用して観ています。アメリカの長編アニメ・ミュージカル『SING/シング』が大好きなんです。映画やお芝居は、歌を表現していくうえでも参考になる部分がたくさんありますので、積極的に観るようにしています。
――それでは最後に、うたびと読者にメッセージをお願いします。
偉大な先輩方の姿を間近で学ばせていただき、自分もいつかこういうふうになりたいという思いを抱きながら、今は幼いころからの夢だった歌手の道を目の前にしてワクワク感でいっぱいです。1月21日のデビューを控え、支えてくださる方々への感謝の気持ちを大切に一生懸命頑張って、デビュー曲の『あじさい坂』をひとりでも多くの方に聴いていただけたらと思っています。皆さま、平山花羽をどうぞよろしくお願いいたします!

平山花羽『あじさい坂』ミュージックビデオ
平山花羽『あじさい坂』

2026年1月21日発売
品番:TKCA-91674
定価:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.あじさい坂(作詞:さわだすずこ/作曲:桧原さとし/編曲:南郷達也)
2.自慢の栃木(作詞:さわだすずこ/作曲:桧原さとし/編曲:南郷達也)
3.あじさい坂(オリジナル・カラオケ)
4.自慢の栃木(オリジナル・カラオケ)
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