パク・ジュニョンがトロットの名曲をカバーした『チャオガ~愛しい人よ~』をリリース 「この曲でトロットの魅力を日本の皆さんにお伝えしたいです」
今年で日本デビュー15周年を迎えるジュニーことパク・ジュニョンが、新曲『チャオガ~愛しい人よ~』(C/W Aタイプ:『甘い嘘』※作詩:パク・ジュニョン/Bタイプ:『四月の約束』)をリリースした。2001年に、トロット歌手のパク・サンチョルが歌って韓国で大ヒットした『チャオクよ』を、自身で日本語に訳詞してカバーした渾身の一曲だ。「演歌と親和性のあるトロットという音楽を知ってもらうことで、日本の皆さんに韓国の音楽をより身近に感じていただければ」と抱負を語るジュニーに、訳詩や作詩の苦心談や日本での15年間の振り返り、これからの目標などを聞いた。

――新曲『』チャオガ~愛しい人よ~」のオリジナル曲は、韓国で大ヒットしたトロットの名曲だそうですが、今回日本語でカバーすることになったのはどんな経緯からですか。
以前、韓国の歌番組に出演したことがあって、その時に韓国のトロット歌手の方々と仲良くなったんです。僕はデビューしてからずっと、歌を通して日本と韓国を結ぶ文化交流の懸け橋になりたいという気持ちを持っていたものですから、せっかくこういうご縁をいただいたので次の曲はトロットを日本の皆さんに聴いていただくのはどうかと思ったのがきっかけです。
――この曲をカバー曲に選んだ理由は?
まだデビューする前でしたが、カラオケ大会でこの歌を歌って賞をいただいたことがあったり、K-POP時代に、サンチョルさんが『チャオクよ』のダンスバージョンを出した時にガイドボーカルをやらせていただいことがあったりと、この曲は僕にとって縁のある曲で、前から歌ってみたいと思っていました。そんな時、先ほど話した歌番組で知り合ったトロット歌手、パク・グユンさんのお父さんが、この曲を作曲したパク・ヒョンジンさんだと分かって、歌う許可をとっていただき実現しました。
――トロットは、日本では「韓国の演歌」として紹介されることが多いのですが、トロットと演歌はどんな関係にあると考えていますか。
僕は個人的に、演歌もトロットも音楽的なルーツは同じなのではと思っています。どちらも音楽的にはほぼ同じジャンルのもので、そこから日本では演歌に韓国ではトロットに発展していった。韓国の場合はそこにアメリカ音楽が取り入れられて、アメリカのリズムと韓国の民謡の歌い方が融合して今のトロットになったと言ってもいいかもしれません。
――パク・ジュニョンさんにとってトロットの名曲『チャオクよ』は、昔からなじみのある曲だったといことですが、この曲にどういう印象を持っていましたか。
「チャオク」という韓国女性の名前がタイトルで、一回聴くと耳から離れないシンプルなメロディーが印象的な曲です。昔から大好きな曲でした。韓国では年齢を問わず、一度はどこかで聴いたことがある、そんな名曲です。
――タイトルの「チャオガ」とはどんな意味ですか。
「チャオガ」というのは「チャオク」の愛称なんです。例えば日本でも「愛子さん」のことを「愛ちゃん」と呼んだりしますよね。韓国では親しみを込めて「チャオちゃん」みたいに愛称で呼ぶとき、最後の音に「あ」を付けて「チャオガ」となります。歌詞の中では最初「♪チャオク チャオク 君の名前」と出てきますが、サビの部分では「♪チャオガ チャオガ」と愛称で呼びかけています。
――歌詞の中で「モルリ モルリ」「カンパッ カンパッ」という韓国語がそのまま使われている部分がありますが、どんな意味か教えてください。
「モルリ モルリ」は「遠く 遠く」、愛するチャオクが肩に翼をつけて遠く、遠く飛んで行ってしまったという歌詞になっています。日本語にしてもよかったのですが、皆さんにどういう意味だろうって考えていただけたらいいなと思いあえて韓国語を残しました。ちなみに「カンパッ カンパッ」は「チカチカ」で、光が瞬くという意味になります。
――今回は、日本語への訳詩もご自身で手掛けられたといことですが、歌詞を日本語で伝えるのは難しかったのではないですか。
韓国語をそのまま直訳するのであればいくらでもできるんですけど、訳した言葉を日本の皆さんがどんな風に感じるのかまで気を付けなくてはいけませんし、わかりやすく伝えなくてはいけません。やっぱり難しかったですね。でも、日本でデビューして15年がたって、僕は日本と韓国の両方の感覚を理解しているつもりですので、自分だからこそできるんだという気持ちで挑戦しました。
――日本語の歌詞にしたときどんな言葉が合うのかを考えるのは、日常会話ができる以上の語学のセンスが必要だと思いますが、どうやって勉強しているのですか。
僕、よく韓国ドラマを観るのですが、そのとき日本語の字幕を出して観るんですよ。耳では韓国語を聞き、目では日本語を追う。そうするとこの台詞はこんな日本語に置き換えられるんだとか、こういう言葉にするとより日本の皆さんには分かりやすく伝えられるんだとか、すごく勉強になります。歌詞を書くときも参考になりましたし、おすすめの勉強法です。
――オリジナル曲に忠実に訳したのですか、それとも意訳した部分もあるのでしょうか。
もちろん大筋では韓国語の歌詞のニュアンスを踏襲しつつ、言葉はけっこう変えさせていただきました。特に2番は、「カンパッ カンパッ」というキーワードを生かすような日本語を使っています。

――パク・ジュニョンさんはこの曲の男女の関係やストーリーを、どんなふうに想像しているのでしょうか。
もう会えない場所へいってしまった人、つまり亡くなってしまった愛する人への気持ちを表している曲だと思っています。ただ、その愛する人というのは、恋人かもしれないですし、人によってはお母さんかもしれません。聴く方の心の中にいる大切な人を思って聴いていただけたらと思います。
――パク・ジュニョンさんの歌は、パク・サンチョルさんのオリジナルの歌に比べて少しソフトで、歌い上げるというより軽快に歌われているように思いましたが、歌唱に関してはどこをポイントにされましたか。
パク・サンチョルさんはトロット特有のこぶしをきかせた情熱的な歌い方をされますが、おっしゃるとおり僕は、日本の方にお伝えするためにリズムを生かして少しマイルドに歌っています。というのも日本の皆さんは、この曲を初めて聴く方が多いと思うんです。だからトロットという音楽をより聴きやすく、伝わるように歌いたいと考えました。
――レコーディングには作曲されたパク・ヒョンジンさん、カップリング曲を作られたパク・ジョンウクさんも立ち会われたそうですね。
パク・ヒョンジン先生は大ヒットした数々のトロット曲を書かれた方ですし、もう雲の上の方なのですごく緊張したんですけど、とても気さくで温かい方で、僕の緊張をほぐしてくれました。当日はフィリピンからわざわざ来ていただいて感激しました。
――歌うにあたって何かアドバイスなどありましたか。
先生はオケ撮りからレコーディングまでずっといてくださって、歌に強弱をつけること、特に言葉の頭の歌い方が大事だということなどをアドバイスしていただきました。他にもいろいろご指導いただけたので、より理解を深めながらレコーディングができてほんとによかったですし、楽しかったです。
――もうファンの皆さんの前で披露されたと思いますが、反響はいかがですか。
今回はかっこいい振り付けも作っていただいたのですが、その中で一か所、ファンの皆さんと一緒にできる振りがあるんです。そこでは全員で盛り上がって歌いました。すごくいい反響をいただいたと思います。
――メロディーラインもキャッチ―で、カラオケで人気になりそうです。ファンの皆さんに歌い方のワンポイントアドバイスをお願いします。
やっぱり「♪チャオガ チャオガ」のところ、気持ちを込めて情熱的に歌うとより楽しめると思います。愛しい人への思いを歌った歌ですので、名前が入るところを皆さんの愛する人の名前に置き換えて歌っていただくのもいいかもしれません。

――今回はカップリング曲を変えてA、B2タイプがリリースされました。まずAタイプのカップリング曲『甘い嘘』ですが、ご自身で作詩をされています。不倫のニオイもする歌詞ですが、どこから着想を得たのですか。
不倫…、その通りです(笑)。着想はドラマからですね。韓流ドラマには結構ドロドロのシーンが出てくる恋愛のストーリーが多いのですが、ちょっと観るのが辛いなと思いながらも、続きが気になって最後まで観てしまう、そんな魅力があります。今回は、そういうドラマを参考にして大人の男女の世界を詩にしてみました。
――日本語で作詩するのは『ヌナ』に続いて2回目ですが、母国語ではない言葉で作詩をするのは難しそうです。なぜ作詩をやろうと思ったのですか。
僕は、曲を出すたびに何か新しいことに挑戦している姿をファンの皆さんに見ていただきたいという気持ちが強いんです。これまでやってこなかったことにチャレンジすることで、少しずつ成長していくパク・ジュニョンのことを皆さんに応援していただきたいと思っています。
――もう一曲、Bタイプのカップリング『四月の約束』は、ロマンチックな韓流ドラマを思わせるバラードです。この曲はどのように捉えていますか。
僕は歌って、4分間のドラマ、もしくは映画だと思うんです。歌いながらメロディーと詩でストーリーを作る作業をしている。だからこの『四月の約束』は、まずどんな約束をしたのかから初めて、約束の場所、風景まで自分の中でシチュエーションを決めて歌っています。結局、彼女は亡くなってしまい、一緒に桜を見ようと約束したのに叶わなかった。その切なさがこの曲のテーマなんだと思います。
――まさにドラマのワンシーンが思い浮かびますね。
『四月の約束』はほんとにラブストーリーのワンシーンにぴったりの曲だと思います。いつか自分の歌がドラマや映画の挿入歌とかテーマソングになったらいいですね。あっ、その他にアニメソングも歌ってみたいです(笑)。
――『チャオガ~愛しい人よ~』はトロット、『甘い嘘』はアーバンポップス、『四月の約束』はバラードと3曲とも曲調の違う歌が並びましたが、一番自分らしく歌えると思ったのはどの曲ですか。
やっぱり『チャオガ~愛しい人よ~』ですね。先ほども言いましたが、この曲は若い頃から聴いてきたし、歌ってもきましたので、もう僕の身体に入っている感じです。

これからも日本を拠点に演歌・歌謡曲の魅力を広めていきたい
――話は変わりますが、今年もまた「パク・ジュニョンツアー2026」が開催されます。今回は済州に行かれるということですが、どんなツアーか教えてください。
2024年にソウルツアーをやったときは次回に続くとは思わず、とにかく皆で楽しもうという気持ちだったのですが、参加した皆さんからまたやってほしいという声が上がって、昨年は釜山、そして今年は1泊長くなって3泊4日の済州の旅になりました。今回もディナーショーあり、観光ありと楽しめるものになると思います。
――「ワクワクドキドキお部屋訪問」なんて企画もありますね。
お部屋訪問なんてやったことなくて、皆さんもワクワクしているかもしれませんが、女性の部屋に入ることもあるわけだから、僕のほうがワクワクかもしれないです(笑)。
――ディナーショーはどんな感じですか。
今回はまだはっきり決まっていませんが、釜山のときは、『チャオクよ』を僕の特別な1曲として歌ったんです。まさかそのときはCDとしてリリースするなんて思ってもみなかったので、なんか運命を感じます。
――歌手活動は順調なパク・ジュニョンさんですが、これから歌以外でやってみたいことはありますか。
撮影は昨年に終わったのですがドラマに出演させていただく機会がありまして、楽しかったので今後もチャンスがあれば演技を勉強したいと思っています。今年、秋に公開になると思いますのでぜひご覧ください。後は、僕は韓国語も日本語もできるので、お互いの国のいろんな場所や美味しいものなどを紹介するようなバラエティー番組などもやってみたいです。
――プライベートについてもお聞きします。資料を観ると非常に多趣味ですが、最近はどんなことにハマっていますか。
コロナ禍がはじまってから海水魚を飼うようになりまして、今7匹ほどいるんですが、最近また新しい〝家族〟を迎えました。その子たちを見ているときが癒されて一番幸せを感じています。あとは映画を観たりしています。最近Nintendo Switchを購入したのでやりたいのですが、時間がなくてまだあんまり遊べていません。どんなゲームが出ているのか気になっています。
――もしもう少し長いお休みをもらえたら何をしたいですか。
僕、ほかの韓国人からするとすごく羨ましい人なんです。だって日帰りで日本にラーメン食べに来たり、ショッピングに来たりしている方がいっぱいいるんですよ。僕は日本に住んでいるのでやろうと思えばいつでもできる。だから何にもしないのはもったいないと思って、いろんなイベントに行ってみようと思っています。今、自分でグッズのデザインや制作をしていますので、そういうグッズ関連のイベントがあればぜひ見てみたいです。
――あんまりお酒は飲まないと伺いましたが、歌手の仲間でご飯にいくようなことはないんですか。
せっかく日本酒がこんなに美味しいのに飲まないのはもったいないですよね(笑)。でも、松原健之さんにはよく誘っていただいて、そのときは少しビールとかワインとかは飲みます。
――松原さんとの飲み会はどんな感じですか。
松原さん、ほんとうに顔が広くて、お店に入るとすぐに誰か呼ぼうって連絡を始めるんですよ。たまたま時間が合う方がいると皆で集まってワイワイやる感じですね。松原さんにはデビューする前からお世話になっていて、ほんとうに感謝しています。
――お酒をセーブしているのは、体に気を付けているからなんですか。
飲んだ次の日に仕事に影響が出たりするのは怖いですですから、たくさんは飲みません。それに自分の体は自分ひとりのものではないですから、健康に過ごして、ファンの皆さんにいつも最高の状態で歌を届けられるようにということを心がけています。

――今年は日本デビュー15周年を迎えます。15年の歌手人生を振り返って今、何を思いますか。
僕は日本に来て人生が変わったと思っています。こんなにもたくさんの人と大切なご縁をいただいて、好きな歌がこんなに歌えて、そしてこんなに多くの応援してくださる方が全国にいらっしゃる。ほんとうに僕は幸せ者だと思っています。
――この15年間で日韓のエンタテインメントの世界の距離はずいぶん近くなったと思います。歌で日韓の懸け橋になるという目標も少しずつ実現しているのではないですか。
この間、韓国の歌番組に出演して、日本の演歌が好きな方が韓国にこんなにいることを知って驚いたんですよ。そのときにもっと日本の名曲を韓国の皆さんに聴いていただけるように頑張ろうと思いました。
――もうすぐ15周年記念のコンサートも開催されますが、将来こんなコンサートをやってみたいというような夢があれば教えてください。
僕は歌うのはもちろん踊るのも好きで、あとこれからはお芝居もできたらいいなと思っているので、それらを全部生かせるものという意味でミュージカルに挑戦してみたいです。自分の歌にショートストーリーを付けてそれをステージでやってみたい。チャレンジングな企画ですが。
――10年、20年先、どんなふうに活動していたいと思っていますか。
僕は日本に来てから演歌・歌謡曲を歌うようになりましたので、歌手としてのルーツは日本だと思っています。だからこれからも日本を拠点に、母国の韓国や、あるいはもっといろいろな国にも行って、演歌や歌謡曲の魅力を伝えられるように頑張っていきたいです。
――では、最後に改めて新曲『チャオガ~愛しい人よ~』をファンの皆さんにアピールしてください。
今回のパク・ジュニョンの新曲は、韓国で20年以上愛されてきたトロットの代表曲です。日本語で訳詩もさせていただきましたので、韓国のトロットとはどんな音楽なのかぜひ、聴いてみてください。一生懸命、歌いますので応援、よろしくお願いします。そして皆さん、健康第一で気を付けてお過ごしください。
パク・ジュニョン『チャオガ~愛しい人よ~』ミュージックビデオ
パク・ジュニョン『チャオガ~愛しい人よ~』(A・Bタイプ)
発売中
価格:各 ¥1,500(税込)

【Aタイプ】
品番:KICM-31193
【収録曲】
1. チャオガ~愛しい人よ~(作詩:チェ・ドンイル、ハン・アルム/訳詩:パク・ジュニョン 作曲:パク・ヒョンジン 編曲:杉山ユカリ)
2.甘い嘘 (作詩:パク・ジュニョン 作曲:パク・ジョンウク、パク・グユン、キム・ジュニル、クォン・スンヒョク 編曲:杉山ユカリ)
3. チャオガ~愛しい人よ~ (オリジナル・カラオケ)
4. チャオガ~愛しい人よ~ (一般用カラオケ・半音下げ)
5. 甘い嘘 (オリジナル・カラオケ)
6. 甘い嘘 (一般用カラオケ・半音下げ)

【Bタイプ】
品番:KICM-31194
【収録曲】
1. チャオガ~愛しい人よ~(作詩:チェ・ドンイル、ハン・アルム/訳詩:パク・ジュニョン 作曲:パク・ヒョンジン 編曲:杉山ユカリ)
2.四月の約束 (作詩:紙中礼子 作曲:パク・ジョンウク、パク・グユン、キム・ジュニル、クォン・スンヒョク 編曲:パク・ジョンウク、クォン・スンヒョク、杉山ユカリ)
3. チャオガ~愛しい人よ~ (オリジナル・カラオケ)
4. チャオガ~愛しい人よ~ (一般用カラオケ半音下げ)
5. 四月の約束 (オリジナル・カラオケ)
6. 四月の約束 (一般用カラオケ・半音下げ)
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