新橋演舞場で開催の「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」公演を独自レポート! 世界のスタンダードナンバーを題材に、演歌・歌謡曲とはひと味違うステージを披露
歌手の木村竜蔵、木村徹二が4月2日(木)、東京・新橋演舞場で「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」に出演した。
鳥羽一郎を父に、山川豊を叔父に持ち“最強演歌ファミリー”と呼び声高い「木村家」の2人。シンガーソングライターとして活動し、数多くのアーティストへの作品提供を行う兄・木村竜蔵と、今年デビュー4年目を迎え、その歌声は“アイアンボイス”と称され人気急上昇中の弟・木村徹二。「竜徹日記」としてデュオでも活動する2人が、歌舞伎役者の坂東玉三郎による構成・演出のもと、世界のスタンダードナンバーを歌唱するというこの日のステージをひと目見ようと、会場には数多くのファンが集まった。
本公演は、2025年秋に開催された「木村家ファミリーコンサート」を坂東が観覧したことをきっかけで実現したという。坂東は「数々の歌の中で育った兄弟の素晴らしい歌声。この御兄弟に私の生まれた頃の名曲を歌って聴かせてもらいたいという思いが沸いてきました。今回のコンサートはそんな思いがたくさん詰まった舞台です」と、会場で配布されたパンフレットに思いをつづった。
ステージ第一部は名曲「スターダスト」からスタート!
この日は生バンドの演奏とともに竜蔵・徹二が歌唱し、坂東がMC・語りを受け持つ、2部構成のステージ。最初に坂東がステージに登場し挨拶すると、客席からは早速大きな拍手が巻き起こった。坂東はこの日の選曲について「お兄さんの竜蔵さんが、空に向かっての曲が好きとおっしゃって」と語り、まずは空にまつわる楽曲からスタート。

バンドとストリングスの美しいイントロに乗せて、白いスーツに身をつつんだ徹二が登場すると、まずナット・キング・コールの歌唱で知られる『スターダスト』を披露。次に竜蔵がグレーのスーツでステージに現れ、映画「オズの魔法使」でジュディ・ガーランドが歌った『虹の彼方に』、ナット・キング・コールが歌った「アンフォゲッタブル』、そして1965年の映画「いそしぎ」のテーマ曲『シャドウ・オブ・ユア・スマイル』を続けて披露した。

その後続いて再び坂東が登場。この日のバンドを紹介した後、黒いスーツに衣装を変えた徹二がチャールズ・チャップリンの『スマイル』、映画「マイ・フェア・レディ」から『君住む街角』、そして坂東が「徹二さんの情熱的な歌にぴったりな曲」と語った、エンベルト・フンパーディンクの『太陽は燃えている』を続けて歌唱。持ち前の力強さはそのままに、普段の演歌とはひと味違った伸びやかな歌声で客席を魅了した。

第一部の締めくくりには、玉三郎の曲紹介に導かれて、黒い衣装にチェンジした竜蔵が再び登場。映画「バグダッド・カフェ」より『コーリング・ユー』、そして竜蔵が好きだと語ったという玉置浩二の『雨』を歌唱、その成熟した艶やかな歌声で魅せ、徹二の力強さとの好コントラストを演出した。

第二部も、世界のスタンダードナンバーを披露し客席を魅了!
この日のステージで取り上げた世界のスタンダードナンバーは、元々の英詞に坂東、竜蔵が中心となって日本語の訳詞を付けたもの。竜蔵が歌唱する楽曲は竜蔵が、徹二が歌唱する歌は主に坂東が詞を手がけたという。
第二部は竜蔵が黒いスパンコールの衣装で登場して幕を開け、引き続き「空」を題材に、まず映画「ティファニーで朝食を」の劇中歌『ムーン・リバー』、続けてジャズのスタンダードナンバーより『ムーンライト・セレナーデ』、そしてバーブラ・ストライサンドの『追憶』を披露した。

続いてのMCで坂東は、この日「木村家」の鳥羽一郎、山川豊も誘っていたという裏話を明かした。「ステージに集中してほしい」ということで2人の来訪は叶わなかったが、次のコーナーとして「徹ちゃんにぴったりの曲」としてミルバの1973年の楽曲「愛はるかに」、そして「鳥羽にぜひ歌ってほしかった曲を」としてフランク・シナトラの『マイ・ウェイ』を紹介し、黒いスパンコールのスーツで登場した徹二は、情熱的な歌唱で名曲を見事に表現してみせた。

その後本編はいよいよ佳境へ。MCに登場した坂東は「思い描いていた歌が聴けたような気がいたします。こういう方たちがすばらしい活躍をしてくれること、本当にうれしく思います」と感極まった様子。締めの2曲として坂東は映画「ウェスト・サイド・ストーリー」より『サムウェア』、そして「サウンド・オブ・ミュージック」より『すべての山に登れ』をセレクト。まず徹二が『サムウェア』を歌唱し、続いて竜蔵もステージに登場し『すべての山に登れ』を2人で披露して本編を締めくくった。
アンコールでは日本のスタンダードやオリジナル曲を歌唱、坂東玉三郎も1曲披露!
万雷の拍手に迎えられて、竜蔵・徹二が再びステージに登場。この日のMCは坂東が務めたためここまでトークなしの2人だったが、アンコールを受けてここで初めてMCのマイクを手にし、客席に向かって改めて感謝を述べた。続けて2人は「ここまでアメリカのスタンダードをメインにお送りさせていただきましたので、ここで我々としては日本のスタンダードを」と語り、アンコールの1曲目として坂本九の『見上げてごらん夜の星を』を歌唱した。

続いてのMCで徹二が「普段の活動を応援してくださっている方も多いですので、せっかくでございますから……」と語ると、客席からは大きな歓声が。ここでペンライトが解禁され、最新曲『風神雷神』を披露すると、客席は力強い歌唱に華やかな光で応えた。
歌唱後、2人が坂東を再びステージに招き入れて1曲歌唱を促すと、客席からは一際大きな拍手と喝采が。坂東は再び感謝を伝え、「叔父様(山川豊)に歌っていただきたかった曲」としてミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」から『サンライズ・サンセット』をセレクト、深い歌声で見事に披露してみせ、客席を大いに魅了した。

ラストには竜蔵・徹二によるユニット・竜徹日記のナンバーから『オレンジのアネモネ』を披露。爽やかなポップスナンバーに会場は華やいだ雰囲気に。美しく聴かせる本編との素晴らしい対比を見せてこの日の公演を締めくくった。
昨年秋の「木村家ファミリーコンサート」に端を発して実現したこの日は、坂東玉三郎プロデュースによって普段演歌・歌謡のフィールドで活躍する木村竜蔵・木村徹二の2人が新たな魅力をみせた珠玉のステージとなった。アンコールではこの日の組み合わせで、6月24日・25日に京都・南座で公演「坂東玉三郎・木村竜蔵・木村徹二コンサート」を行うことを発表。24日には坂東と竜蔵が、25日には坂東と徹二が出演する。
普段とはひと味違った、素晴らしいパフォーマンスを見せた木村竜蔵・木村徹二。今後の坂東玉三郎とのコラボレーションにも目が離せない。

セットリスト
一幕目
1. スターダスト
歌唱:木村徹二・日本語詞:長谷川雅大
2. 虹の彼方に
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
3. アンフォゲッタブル
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
4. シャドウ・オブ・ユア・スマイル
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
5. スマイル
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
6. 君住む街角
歌唱:木村徹二
7. 太陽は燃えている
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
8. コーリング・ユー
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
9. 雨
歌唱:木村竜蔵
二幕目
1. ムーン・リバー
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
2. ムーンライト・セレナーデ
歌唱・日本語詞:木村竜蔵
3. 追憶
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
4. 愛はるかに
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
5. マイ・ウェイ
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
6. サムウェア
歌唱:木村徹二・日本語詞:坂東玉三郎
7. すべての山に登れ
歌唱:木村竜蔵・木村徹二・日本語詞:岩谷時子
アンコール
E1. 見上げてごらん夜の星を
歌唱:木村竜蔵・木村徹二
E2. 風神雷神
歌唱:木村徹二
E3. サンライズ・サンセット
歌唱:坂東玉三郎
E4. オレンジのアネモネ
歌唱:竜徹日記
坂東玉三郎・木村竜蔵・木村徹二コンサート
日時:
2026年6月24日(水)・25日(木)
会場:
南座
〒605-0075
京都市東山区四条大橋東詰
TEL:075-561-1155
観劇料(税込):
S席 ¥12,000
A席 ¥ 7,000
詳しくはこちら:
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202606concert/
<あわせて読みたい>
鳥羽一郎・山川豊・木村竜蔵・木村徹二、都内で「木村家ファミリーコンサート」開催! ファミリー企画の新曲『あぁひとり旅』披露、「ステージではライバル。若い人たちに負けられない」
木村徹二、都内でワンマンコンサート追加公演を開催! 新曲『風神雷神』コンサート初披露&兄・竜蔵も雷神風衣装で出演「男らしく進んでいく姿を見届けてほしい」
“最強演歌ファミリー”鳥羽一郎・山川豊・木村徹二、『あぁひとり旅』MV公開! 本人たちのコメント到着
