平松賢人が韓国人プロデューサーをむかえ、メジャー2枚目のソロシングル『ピジョッソ』をリリース。「僕にジャストフィットした新しい感覚の曲に仕上がりました」

2026.10.7

ボーイズグループBOYS AND MEN/でらっくす・ボーイズのパフォーマンスリーダーで、2025年に『メラメラ』でソロメジャーデビューを果たした平松賢人が、メジャー第2弾『ピジョッソ』(C/W『傷だらけな天使』/A、『愛しさが止まらない』/B)をリリース。K-POPの名プロデューサー・ROVIN氏を迎えた新曲は、韓国の大衆音楽・トロットの独特なブラスアレンジがくせになる新感覚歌謡曲だ。自主レーベル時代を含め、これまで3曲連続でオリコン「演歌・歌謡曲チャート」の週間1位を獲得と着実に歌謡界での地位を築いてきた平松に、新曲にかける想いや日韓のクリエイティブに向かう姿勢の違い、プライベートではまっていることなど、たっぷり語ってもらった。


――K-POPのプロデューサー・ROVIN氏を迎えて新曲を制作することになった経緯から教えてください。

ROVINさんはもともと日本の演歌・歌謡曲に興味があって、ご自分で作った『ピジョッソ』を日本の歌手に歌わせてはという考えがあったようなんです。その話が僕の所属レコード会社に持ち込まれて、皆さんで検討した結果、平松にということになったと聞きました。だから、僕の方からプロデュースをオファーしたというわけではないんです。

――音楽ジャンルから言えば韓国のトロットですが、日本の歌謡曲と似ているようでもあり微妙にニュアンスが違うようにも思えます。最初に聴いた時はどんな感想を持ちましたか。

とにかくノリがいいなという感想でした。これまでもアップテンポでノリのいい曲ばかり歌ってきましたので、自分にはジャストフィットした曲だと思いました。ただ、韓国の方が作ったということもあって、馴染むけれど新しさも感じる、ありそうでなかったジャンルだと思って、新しい風を吹かせられるかもという期待を持ちました。

――歌唱に関して工夫したことなどありますか。

最初、デモ音源が届いた時は韓国語の歌詞がついていたんです。聴いてみるとやっぱり韓国語のほうが気持ちいいというのがあって、日本語のバージョンでもその気持ちよさを出すにはどうしたらいいかと考えました。それで韓国の方が日本語で歌った時の雰囲気を若干入れて、K-POP感を出せるように、歌い方をこれまでとは少しだけ変えています。

――タイトルの“ピジョッソ”は日本語では、“拗ねてるの?”というニュアンスですが、平松さんは頭の中でどんなストーリーを描いて歌っているのですか。

ストーリーというより「また女の子を拗ねさせちゃったな」って思っている場面を頭に描いて歌っている、そんな感覚です。例えば僕がステージでMCをしていて、女性のお客さんをちょっといじった時に上手くいかなくて、何とも言えない空気になることがあります。別にそんなに悪いことを言ったわけじゃないけど、もっと別の言いまわしができたはずみたいな時の感覚と似ているかな。

――平松さん自身はこの歌詞の男の子みたいな感じですか、それとも女性の気持ちは分かってるほうだと思いますか(笑)。

僕は亭主関白なタイプじゃないし、理解しようとはしているつもりです。女性の幸せを考えて動けたらいいなとは思うんですが……、マネージャーが横で笑っているので、たぶんあんまり理解できていないのかもしれないですね。なんか、滑っちゃうところもあるし。だから『ピジョッソ』は等身大の歌なのかもしれません(笑)。

――それにしてもタイトルを韓国語にするというのは思い切りましたね。

作詞のYUMIKO先生ともいろいろ話し合ったのですが、どれだけ考えてもタイトルとして「ピジョッソ」に代わるぴったりの日本語がない。歌詞はオリジナルの韓国語に似た響きのワードを持ってきてストーリーを組み立てられるけれど、「ピジョッソ」は「ピジョッソ」以外にないねというところに落ち着きました。

――歌詞は、韓国語をそのまま訳詞したのではないんですね。

基本的にはオリジナルの歌詞をベースにしていますが、韓国語の意味そのままだとダイレクトすぎるというか、「何で? マジわかんないけど、何で拗ねちゃったの?」みないなニュアンスになってしまって、日本の特に演歌・歌謡曲のファンは受け入れられないかもしれないので、すこしマイルドにしています。

――ファンのみなさんは、この曲を聴いてどんな反響でしたか。

やっぱりタイトルもそうですが、サビで「♪ピジョッソ」っていうあまりなじみのないワードを繰り返すので、最初は戸惑いがあったみたいです。ただ、この曲のエネルギッシュさが引っ張ってくれるみたいで、すぐにお客さんもノッてくれました。

――いっしょに歌って踊ってという感じですか。

「しぐさも」「ココロも」「じれったい」の部分、ファンの方が掛け声を入れてくれるんですけど、皆さん張り切ってやってくださって、時々、音楽が聞こえなくなることもあるくらい。あと、サビの「♪ピジョッソ」に対して「ピジョッソ」って返ってくるところとか、「♪怒ってたって」って歌うと「可愛いね」が返ってくるとか、結構お客さんのパートがあって、もうお客さんがいないと成立しないくらいになっています(笑)。

――今回トロットということもあり、歌唱法に関してこれまでと変えたところはありますか。

この間、(真田)ナオキさんが、年齢とともに声の鳴り方も変わってくるという話をしていて、そういえば僕も最近、声が枯れやすいかなって感じていました。少し前からボイストレーニングを始めたのですが、それから声の鳴らし方とか、喉のケアとかを気にしながら喉に負担の少ない歌い方を意識するようになりました。

――この曲だからこんな歌い方というより、プロの歌手として歌い方を見直しているということですね。

そうですね、声を出す仕事が続きますし、ほぼ毎日歌っていますので、どんな曲に対しても声の出し方などは考えるようにしています。

――出来上がった音源を聴いてROVINさんからはどんなリアクションがありましたか。

すごく上手に歌っていると言ってくださったみたいです。以前、『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)に出させていただいたことがあるのですが、そこからマシンの採点基準をすごく意識してカラオケに通い詰めた時期があって、ピッチとかリズムとかをより正確に取れるようになったことがよかったのかもしれません。レコーディングが終わった後、録音した音源を聴き直してみて、みんなからいいねって言っていただいたので、そこをROVINさんも褒めてくださったのかもしれないです。

――作詩のYUMIKOさんからはレコーディングにあたって歌い方の指導はありましたか。

2番のBメロ、「♪でも違えば」のところだけ、オクターブ下でムーディーに歌うんですが、その部分の雰囲気の出し方はレコーディンの際に、YUMIKO先生がディレクションしてくださいました。先生とはもう10年以上の付き合いで僕がどういう表現ができるのかを知り尽くしているので、「平松くんがこのセリフを吐くのならどんなテンションになる?」、「平松くんならもっとできるよね」って追い込んでくださいました。

――レコーディング自体は順調でしたか。

『ピジョッソ』の韓国語バージョンも収録したのですが、やっぱり発音の部分で苦労しました。僕が聴く分にはこれで歌えるかなというくらいには仕上げたつもりだったのですが、細かい発音やニュアンスの違いがあって、何十テイクも撮り直しました。この1行の前半はOKだけど後半だけもう一度、みたいな。

――トロット特有のブラスが効いたアレンジも楽しめる曲に仕上がりましたね。

疾走感があって聴いていると元気がでるような明るさを感じます。この曲の振り付けは、箇所箇所でこんな感じがいいというイメージをROVINさんからいただき、全体は僕が作ったんですけど、こういうバックミュージックだったらこうしたら面白そうっていう想像が膨らむアレンジだと思いました。

――平松さんがリスペクトしてやまない歌謡曲と韓国のトロットが融合した新しい歌謡曲ができたのではないですか。

この『ピジョッソ』という曲が、従来のファンの皆んにもしっかりリーチしつつ、若い子たちの演歌・歌謡曲の入り口になればいいなって思いますね。J-POPを歌っていた僕が演歌・歌謡曲の世界に飛び込んだ時、先輩の歌手の方々が他のジャンルから入ってくる人は少ないからって、ウエルカムで迎えてくださったんです。だからそんな僕にしかできない強みを活かして歌謡界を盛り上げられればと思います。

――クリエイティブ志向の平松さんだけにジャケ写や衣装など、ビジュアル面にもこだわったのでは?

と、思いますよね。今回はROVINさんに全任せです。今回、韓国のプロデューサーをお迎えするという新しいチャレンジをさせてもらったわけですが、違う場所で培われたノウハウを僕というモデルにどうあてがうのか、すごく楽しみでもう全部お任せしました。ROVINさんも僕のことを研究してくれて、全部分析したうえで『ピジョッソ』を仕上げてくださったので何の不安もありませんでした。

――BOYS AND MENでプロデュースも手掛けてきた平松さんから見てROVINさんの仕事で勉強になった点はありますか。

日本とはクリエイティブの順番が逆なんです。日本ではまずいい曲ができた、その曲の反応をみていろいろ動いていきましょう――なんですけれど、ROVINさんは僕のこれまでを研究して、分析して、じゃあ今回はこれをフックにして世の中にこれを発信することにより、こういう層にささる世界観をつくりましょうっていう順番。曲の前からグッズやSNSの展開方法まで全部、分厚い企画書にまとめられていて、日本のスタッフも感心していましたね。

――アメリカナイズされている感じがしますね。

そうでうね。ふわっとした作り方じゃなく、需要と供給をきっちり計算して作っていくやり方は驚きました。だからこそK-POPが世界的に認められるジャンルになったのかもしれませんね。

――カップリング曲についてもお聞きします。今回タイプAとタイプB、2枚を同時にリリースされましたが、まずタイプAのカップリング曲は『傷だらけな天使』。これはどんな曲ですか。

僕の中では昭和歌謡ど真ん中というイメージ。これでもかっていうほど昭和の音色が使われている曲です。この曲は前作の『メラメラ』のチームが担当で、僕のことを全部理解してくれているので、レコーディングもスムーズにできました。ありのままの平松賢人が出ています。

――タイプBの『愛しさが止まらない』は大人の恋をムーディーに歌い上げています。

今回、『ピジョッソ』も含めレコーディングした3曲の中では一番のチャレンジした曲でした。この大人の恋愛のムードがちゃんと演出できているかっていうところは結構、悩みました。レコーディング前に何度もブースに入ってどんな歌い方でこの曲にアプローチしていこうかって、スタッフの皆さんとだいぶ揉みました。

――仕上がりには満足していますか。

だいぶいい仕上がりになったと思います。僕はこの曲のアウトロ(曲の終わりの部分)がめちゃくちゃ好きで、340秒あるんですよ。そのアウトロでどれだけお客さんに余韻を楽しんでもらえるか、例えばライブの最後にこの曲を持って来たとすると、もう僕だけは袖に捌けていてアウトロだけ流れているというのもかっこいい。また新しい武器が増えたみたいで楽しみです。

――ソロ活動メジャー2年目に入りました。来年からは、でらっくす・ボーイズとしての活動も始まります。今後も演歌・歌謡曲とJ-POPの二刀流でいくのでしょうか。

グループの活動は、それぞれがそれぞれの分野で頑張って、力をつけて、年に何回くらいできるかわかりませんが、それを持ち寄ってこれまで通りライブやイベントを開催するイメージですね。僕も演歌・歌謡曲でしっかり地位を築いて、グループに戻った時は成長した姿をメンバーに見てほしいと思っています。

――最近は、二見颯一さんや新浜レオンさんなどとステージをともにすることも多いと思います。彼らは平松さんにとってどんな存在ですか。

若手の歌手の皆さんは、演歌や歌謡曲の世界を盛り上げるという意味では仲間でもありますが、一方ライバルでもあります。やっぱり比べられますし。皆さんすごく歌は上手いし、もう2歳から民謡で鍛えて、なんて方もいらっしゃる。そんな中でどう勝負するのかっていうのは、共演するたびに考えさせられます。歌って踊れるところ、会場をどれだけ盛り上げられるかというところは負けないようにと思っています。

――プライベートでは皆でご飯に行ったり、たまには飲みに行ったりするんですか。

それが、僕が名古屋のものですからタイミングが合わなくて、なかなか。みんな名古屋に来た時には美味しい名古屋飯をご馳走しようと思っています。なので今回みたいに東京に来て時間がある時は、だいたい山川豊さんに連絡します。そういう意味では山川さんが一番の仲良しかもしれません。

――プライベートなお話も少しうかがいます。カメラが趣味で、プロ級の腕前と伺っていますが、最近はどんなものを撮っているんですか。

やっぱりメンバーの写真が多いですね。今度、新しい会社を立ち上げてメンバーのアーティスト写真が必要ですので、公式の宣材写真を撮りました。その写真を発表したら、Yahoo!ニュースのトップに出て、ファンの皆さんも反応してくださったし、僕的にもいい写真が取れたんじゃないかと満足しています。

――やっぱりクリエイティブな作業が好きなんですね。

好きなのもありますけど、もうひとつ、オフを作りたくないんですよ。なんらかの仕事をし続けたいと思っていて。きっと前世はマグロなのかもしれないですね。泳いでないと死んじゃうタイプの人間。マグロ人間なんです。

――写真以外で最近ハマっているものはありますか。

タイ料理です! 少し前までタイに行っていて、現地でいろんな料理を食べた結果、タイ料理って美味しいと気づいたんです。帰国してからも美味しそうなタイ料理のお店を探して食べに行ったりしています。自分で作るですか? いやそれはしません。実家で母親がフライパンを握っているんで、ご飯は食べる専門です。

――ソロとしてメジャー2年目に入りましたが、これからの目標を聞かせてください。

もっと多くの方に知ってもらうことです。テレビやラジオも大事ですけど、生で聴いてもらわないと伝わらないエネルギーってあると思うんです。平松賢人、これからは日本各地に行きますので、お近くに行った際にはぜひ会いに来てください。以前、純烈さんのライブを見た後にお客さんがにこやかな表情で会場を後にしていて、エンタメの意味ってこれなんだって思ったことがありました。僕のライブでも来てくださった方も元気になれたよ、前向きになれたよって思えるようなそんなエンターテナーを目指します。

――こんなライブやコンサートをやりたいという夢はありますか。

武道館でしょうね。グループとしては立たせていただいたことはあるんですが、ソロでっていうのはまだないので。360度観客席っていうステージで満員のお客さんに囲まれてコンサートができたらこれはなかなか熱いんじゃないかと思っています。

――では最後に改めて『ピジョッソ』を皆さんにアピールしてください。

『ピジョッソ』、すごく面白い曲に仕上がりました。演歌・歌謡曲とはまた違ったテイストになりましたので、ぜひ一度聴いてみてください。あとはミュージックビデオなどで平松賢人ってこんな歌手なんだということを分かってもらい、応援していただけたらと思います。頑張りますので、よろしくお願いします。

平松賢人『ピジョッソ』ミュージックビデオ

平松賢人『ピジョッソ』

発売中

<タイプA>

品番:CRCN-8877
定価:¥1,700(税込)

【収録曲】

1.ピジョッソ(日本語Ver.)(作詩:YUMIKO 作曲:ROVIN 編曲:ROVIN)
2.傷だらけな天使(作詩:和泉一弥 作曲:和泉一弥 編曲:久下真音)
3.ピジョッソ(韓国語Ver.)(作詩:ROVIN/GRACE CHANG 作曲:ROVIN 編曲:ROVIN)
4.ピジョッソ(オリジナル・カラオケ)
5.傷だらけな天使(オリジナル・カラオケ)

発売中

<タイプB>

品番:CRCN-8878
定価:¥1,700(税込)

【収録曲】

1.ピジョッソ(日本語Ver.)(作詩:YUMIKO 作曲:ROVIN 編曲:ROVIN)
2.愛しさが止まらない(作詩:日野浦かなで 作曲:大村友希 編曲:西村真吾)
3.ピジョッソ(韓国語Ver.)(作詩:ROVIN/GRACE CHANG 作曲:ROVIN 編曲:ROVIN)
4.ピジョッソ(オリジナル・カラオケ)
5.愛しさが止まらない(オリジナル・カラオケ)

<あわせて読みたい>

BOYS AND MENの平松賢人が新曲『メラメラ』でソロメジャーデビュー 「すべての人が僕に恋するくらいのスターになりきります」
BOYS AND MENの平松賢人、80年代歌謡曲を連想させるメジャーデビューシングル『メラメラ』のMV公開 「夏のうちにハマって!」とコメント
BOYS AND MENの平松賢人、日本クラウンより『メラメラ』でメジャーデビュー決定! 喜びの本人コメントが到着

関連キーワード