音のヨーロー堂店主・松永好司のこれを聴け!~吉幾三「TSUGARU」~

2019.9.19

これまで、今、旬な若手演歌歌謡曲歌手とのエピソードを中心に書いてきましたが、そういえば私のコーナーのタイトルって【これを聴け!】でしたよね……今回、まさにこのタイトルにピッタリの達曲を発見!

 

今、必見の最新タイプな演歌のご紹介です!

 

私がこの曲を知ったきっかけはフェイスブックでお友達の華かおりさんの投稿でした。

華さんは現在、地元に帰って歌手活動をしていらっしゃいますが元々は師匠・吉幾三さんのもとで活動をされていた方なのです。

 

華さんが投稿されていた映像を見てびっくり!

現在は旧態依然のような演歌歌謡曲ばかりでなくかなりポップス的な楽曲が増えてはきておりますが……

 

ここまでとは!

 

これは!演歌ラップです!

このサイトを見ている方にはなかなか馴染みのない言葉かもしれません。

 

ラップ(RAP)とは、食品をクルっ!てするアレではなく、

 

ダンス-ビートに合わせてリズミカルに早口の語りを乗せていくスタイルの音楽。また、その語り。1970年代後半ニューヨークの黒人街で流行し、80年代のヒップ-ホップ-カルチャーへ継承された。

――三省堂 大辞林 第三版より(https://www.weblio.jp/content/ラップ?dictCode=SSDJJ)

 

今から30年ほど前、私が学生だった頃、六本木あたりのディスコで流行っていたなあ……。

もちろん今でも進化する最先端の音楽の一つでメッセージ性が強いのが特徴なのです。

 

演歌でRAP?

 

まずはこれをご覧ください

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓下の画像をクリックすると映像が流れます↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ね?凄いでしょ?

 

ぶっちゃけ、私には何を言っているのかわからない(泣)ですけどね……。

通訳詩つけてほしいくらい……。

 

歌っているのは皆様ご存知ザ・演歌歌手ともいえる「吉幾三さん」。

 

当店でも大好評発売中の新曲

『人生(みち)』

とはまったく違うエッセンスじゃん!!

「人生(みち)」2019年05月22日発売/ TKCA-91180 / 1,204円(税別)

 

「TSUGARU」2019年09月12日配信限定シングル

しかも歌詞は津軽弁!青森県五所川原市ご出身ということで吉さんにとっては子供の頃から馴染みの言葉。

 

吉さん曰く、

「全編津軽弁。皆さんには全く意味が分からないと思うけど、“一度は津軽に遊びに来てよ”って感じ!?」

――徳間ジャパンコミュニケーションズHPより(http://www.tkma.co.jp/enka_news_detail/yoshi.html?nid=12691

とのこと。

 

そんな津軽弁をRAP調に演歌しちゃっているのがこの楽曲なのです!

 

ネットでの配信後、すぐに話題を呼び、現在は色々なメディアで取り上げられてきています。

 

「今でも津軽に住んでいるし大好きなので津軽の昔からある言葉を残したいという思いがあった。おじいちゃんやおばあちゃんに(歌詞について)どういう意味か聞いてほしい」

――TOKUMAJAPAN YouTubeチャンネル『吉幾三「TSUGARU」コメント』(https://www.youtube.com/watch?time_continue=44&v=0x_rEXrvLew)より抜粋

 

なんてカッコイイんだろう!!

そしてこのメッセージ力!

まさに日本最強ラッパーのひとりです!!

IKUZOハンパない!!

 

この最先端のRAP演歌ですが、そもそも日本初のラッパーが吉幾三さんという説もあります。

皆様ご存知!

1984年発売の「俺ら東京さ行ぐだ」。

一部の歌謡曲にみられる「語り」とは違い、語尾の統一性など、表現としてはラップに近いものがあり「日本で最初のラップ・ミュージック」とも言われているんです。

 

それにしても吉さんって多彩な魅力をお持ちですよね。

 

千昌夫さんの唄う大ヒット曲「津軽平野」を始め、多くのアーティストのヒット曲を手掛ける作詞作曲家さんでもいらっしゃいます。

 

お芝居では大爆笑や感動の演技も圧巻。

バラエティー番組でも大活躍(大暴れ?笑)ですよね。

 

まさに演歌界きってのエンターテイナー。

 

最近では人気沸騰中の真田ナオキさんをプロデュース。

 

ナオキくんの魅力を存分に発揮させるなかにも聴いている人の心にふっと入ってくるような温かみのある吉さんならではの楽曲。

 

逆にナオキくんのステージでは時折、吉さんの「と・も・子…」をカバーしていてこれがまたいい!

 

 

ただ、やはり「と・も・子…」については、ナオキくんにはナオキくんの魅力がありつつも吉さん本人の歌唱。

これは必泣ですよ!!

これこそ語る演歌!

 

ここでも津軽弁が郷愁をひきたてます。

 

メーカー、事務所移籍と新展開が決まったナオキくんの魅力は新曲発売の時にたっぷりと 書かせていただくとして……。

 

話は吉さんに戻り、ナオキくん(とか言ってまたナオキくん登場!)の当店キャンペーンのトークでも話題になったプライベートなお話を。

 

ナオキくん「ここの近くに師匠(吉さん)に連れていって頂く、すごくおいしいお寿司屋さんがあるんですよ~」

 

はい。実は私、そこのお店よく行くんです。(私はランチ専門ですが……)

 

お店に入ると吉幾三さん直筆の書が大きな額に入ってカウンター上にどーんと飾られています。

最初は誰が書いたのか分からなかったのですが、まさに書家の先生が書いたような達筆。

ここでも吉さんの多才な一面が垣間見られます。

 

板前さんがおっしゃるには吉さんは本当に気さくな方で同席のお客さまと仲良くお話なさったり歌を歌ってくださることもあるそう……。

 

そういえば当店に新曲発売のご挨拶に来て頂いた時も意外に大柄でとっても温かみのあるオーラ。

自然体で素敵な方だったなあ……。

 

ちなみにそこのお寿司屋さん!

とっても高級感があって江戸前らしいスラっとしたにぎり寿司が絶品!

ランチはめっちゃお得でおいしいです!

どこか知りたい人は私に直接聞いてくださいね。

当店からすぐそばです。

 

おはなしは逸れましたが、とにかく吉幾三「TSUGARU」必聴です!!

音のヨーロー堂

〒111-0032 東京都台東区浅草1-3-6(雷門から8軒目)
Tel:03-3841-4610 / Fax:03-3847-4381
営業時間:10:30~17:30 木曜定休
HP:http://asakusa.cc/top.htm
Twitter:https://twitter.com/yorodo@yorodo

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