小川みすずのプレイリスト~歌手人生に影響を与えた10曲~

2020.4.27

デビュー曲『何でやねん』で演歌歌手としての道を歩き始めた小川みすずが、「歌手人生に影響を与えた10曲」というテーマで選曲。子どもの頃から好きだった演歌をはじめ、J-POPや映画音楽、カバーしてみたい名曲など、紆余曲折がありながらも演歌歌手になりたいという夢を叶えた小川の音楽のルーツに迫る10曲を紹介する。

1.藤圭子 「新宿の女」
今回のデビューのきっかけとなった2017年「日本クラウン演歌・歌謡曲新人募集オーディション」の最終審査で歌った楽曲。藤圭子さんの歌は暗くて切ないというイメージがあるかもしれませんが、とても前向きで女性の芯の強さが出ているなと感じます。同性の心に響く素敵な歌が多い。かわいくてかっこいい藤さんは私の理想の歌手像です。

2.菊地章子 「星の流れに」
上京して間もなく、阿佐ヶ谷のアパートに住んでいた頃によく聴いていた曲です。泣きそうなぐらい悲しい歌で、3番の“♪一目会いたいお母さん”という歌詞に目頭を熱くさせながら気持ちを奮い立たせて日々頑張っていました。

3.都はるみ 「好きになった人」
「ちびっ子歌まね大賞」でテレビ出演した時に歌った曲。幼い頃は声がすごく高くて、はるみさんのキーから3つほど上げて歌っていました。唸る時に声が枯れない発声法などを学んだ曲でもあります。おかげで喉が鍛えられました。

4.島津亜矢 「温故知新」
10代、20代の頃いろんなカラオケ大会に出場し、母がいつも着物を着付けてくれて、この楽曲を歌って入賞しました。作詞家の星野哲郎先生にも審査をしていただいたことがあって、「将来が楽しみだねぇ」と激励の言葉をいただいたことも。“♪ながい道程(みちのり)歯をくいしばり やっとここまで歩いてきたな”という歌詞が私の気持ちにぴったりハマって、東京で頑張ろうという気持ちになりました。

5.美川憲一 「みれん町」
美川憲一さんのコンサートに行った時に聴いて、すごくいい楽曲だと思い練習して歌うようになりました。いつかカバーできたらいいなと思っています。美川さんはエンターテイナーとしてはもちろん、美に対して意識が高いところも尊敬できる方。実は今、美川さんと同じ顔パックを取り寄せて毎日使っています(笑)。

6.Kiroro 「冬のうた」
私の地元である福岡の友達とよく歌っていました。日々の生活に追われる中で、ふとこの曲を聞くと当時あんなことがあった、こんな気持ちだったといろいろ思い出します。これもコンサートで歌いたい一曲です。

7.金田たつえ 「花街の母」
作詞家のもず唱平先生にお会いした時に作曲家の三山敏先生のところに連れて行っていただき、お二人の前で歌った曲。三山先生がピアノを弾いてくださるということですごく緊張したことを覚えています。キーが高く、途中でセリフがあるのでとても難しいですが大好きな歌。いつかチャンスがあったらカバーしてみたいです。

8.Lady Gaga, Bradley Cooper 「Shallow」
映画「アリー/スター誕生」の中の一曲。映画館で見たんですけど、いろいろ葛藤している時期だったので、この曲を歌うレディー・ガガの姿に感動しました。誰かと出会い、才能を引き出してもらってスターになっていくというサクセスストーリーも感動的。自分も真摯に歌と向き合わないといけないなと改めて思いました。

9.ちあきなおみ 「役者」
ちあきなおみさんの曲は好きでたくさん聴いていますが、中でも一番心に沁みます。ちあきさんの歌を聴いていると情景が浮かんできて、歌詞も心にスッと入ってくるんです。あの表現力は本当にすごい! 私のデビュー曲「何でやねん」を手掛けてくださった浜圭介先生が作曲。メロディーがとても素敵で大好きです。

10.水前寺清子 「いっぽんどっこの唄」
実家がある北九州市で理髪店を営む父が、お客さんがいない時によく口ずさんでいました。子どもの頃は歌詞の意味など知らずに歌っていましたけど、年齢を重ねた今の私には「若い時は二度とないんだから苦労して踏ん張って頑張っていかないけんよ」と言ってくれた父の言葉が理解できます。この曲を聴くと父のことを思い出します。

作品情報

info01

小川みすず「何でやねん」

もず唱平の大阪弁、浜圭介の極上のメロディーで、華々しくデビュー!大阪を舞台に、失恋の女心を切なく、問いかけるように歌う極上の歌謡曲。C/W「愛されたくて」CRCN-8320 定価:¥1,227+税

関連キーワード

この特集の別の記事を読む