藤井香愛のプレイリスト~歌手人生に影響を与えた10曲~
“うたびと”達が、様々なテーマに沿ってジャンルレスに選曲して、その選曲理由や楽曲にまつわるエピソードを通じて、“うたびと”としてのルーツに迫る連載企画。
今回は、藤井香愛の「歌手人生に影響を与えた10曲」というテーマで選曲。新時代“令和の歌謡歌姫(ディーバ)”として待望の第3弾シングル『その気もないくせに』をリリースした彼女の、歌手人生に影響を与えた楽曲とは。
選曲理由
1.松田聖子『あなたに逢いたくて』
小学校2年生で始めたボイストレーニングの最初の課題曲です。雑誌に載っていた楽譜を自分で模写して、それを見ながらレッスンを受けていました。自分の歌声をカセットテープに録音して、何度も聴き直して練習しました。
2.安室奈美恵『SWEET 19 BLUES』
ボイストレーニングでは2曲目から好きな曲を歌えたので、大好きな安室奈美恵さんの曲を選びました。当時はまだあまり歌詞の意味がわからなくて(笑)。実際に自分が19歳になったときに、しっくりきましたね。大人になるにつれて歌詞の捉え方が変わってくる、ずっと歌っていきたい1曲です。
3.宇多田ヒカル『First Love』
自分で作詞作曲して、歌声も素晴らしい。歌手を目指していた私は、「自分の思いを曲にして歌えるってすごい」と、彼女の存在に衝撃を受けました。すごい数のCD売り上げ枚数をみて「1000万枚CDが売れる歌手になりたい!」と小学校の卒業文集に書いたことを覚えています。
4.globe『DEPARTURES』
家族でカラオケに行くたび、兄とデュエットして盛り上がっていました。親戚とカラオケに行ったときも、兄弟でこれを歌うとみんな喜んでくれて、「人前で歌って喜んでもらえる幸せ」を感じた曲です。
5.山口百恵『プレイバックPart2』
中1の頃から自主的に歌謡曲を聴くようになりました。友達に勧められて山口百恵さんの曲を聴いて、一番印象的だったのがこの曲。「♪バカにしないでよ」をいかにカッコよく歌えるか、お父さんに買ってもらったMDコンポで聴きながら練習しました。
6.山口百恵『ひと夏の経験』
歌詞がとても刺激的! 家族のカラオケ大会で歌っていいのか、どんな表情をして歌えばいいのか悩みました(笑)。だから今、この思い出の曲を作詞された千家和也先生の曲を、自分がこうして歌っているのがまるで夢のようです。
7.ちあきなおみ『喝采』(※Spotify内に楽曲無し)
小さい頃、テレビ番組で聴いて低音ボイスに憧れました。ちあきなおみさんの歌はどの曲を聴いても、ひとつの映画作品を見たような世界観があって素敵です。この曲は特にストーリー性が感じられて惹きつけられますね。何回も練習して、『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)で歌った思い出の曲でもあります。
8.五輪真弓『恋人よ』
家族のカラオケ大会で母がよく歌っていた曲です。聴いている人に悲しみが伝わってくるような、カッコいい低音の声。「自分もこんな風に歌いたい」と憧れました。
9.チャン・ウンスク『赤坂レイニーブルー』
デビューのきっかけとなったオーディションで歌った曲です。もともとアルバイトでカラオケのガイドボーカルをしていたときに覚えました。歌いやすく、歌詞の内容も大好きだったのでこの曲で勝負しました。
10.ちあきなおみ『紅い花』(※Spotify内に楽曲無し)
ちあきなおみさんの楽曲では『喝采』と同じぐらい好きな曲です。アルバイトをしながら歌手を目指していた頃、夢を諦めそうになったとき、曲を聴きながら涙した思い出があります。今この曲を聴くと、当時を思い出して、「諦めなくてよかった。これからもがんばろう!」という気分になれます。
作品情報
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藤井香愛『その気もないくせに』
新時代“令和の歌謡歌姫(ディーヴァ)” 藤井香愛、待望の第3弾シングル。作曲を幸耕平氏、作詩を千家和也氏(2019年没)の両ヒットメイカーが手がけた藤井香愛の勝負作。 2020年4月22日発売/TKCA-91270 /¥1,227+税/カップリング:『シャボン玉』