音のヨーロー堂店主・松永好司のこれを聴け!~氷川きよし~

2019.3.25

この度連載をさせて頂く事になりました松永好司と申します。
初めまして!の方、たくさんいらっしゃると思いますのでまずは自己紹介から。
私は浅草・雷門からすぐの「音のヨーロー堂」という演歌歌謡曲専門のレコード店の店主をしております。
創業は大正元年!今年で106年を迎え、私で四代目になります。
子供のころから演歌歌謡曲のある環境で育ち、たくさんの音楽や歌手の方に育てられたといっても過言ではありません。今回、連載のお話しを頂いた際にまず思ったのが「私のような若輩者でよいのだろうか・・・」という気持ちでございます。
まだまだ 業界の先輩方には及びもしませんが、実際レコード店でどのような演歌歌謡曲が流行っているのか、また、どんな歌手の方が今、人気があるのか、ということをお店からのメッセージ、そしてお客様目線でお伝えができたらウレシイなと思い、連載をさせて頂くことになりました!

是非、皆様からのご意見も聞かせてくださいね。
それでは、第一回目にご紹介させて頂くのはこの曲!!

やはり!氷川きよしさん!

と、その前に少し昔話を。今から30年近く前、ターミナル駅にはチェーン店や外資系大型ショップが続々開店し、CDショップの乱立により当店は売上苦境に立たされていました。
そんな苦境真っ只中に父から店を継いだ私は、思い切って演歌歌謡曲専門のショップへと路線転向したのです。
とはいえ、その頃は演歌不況と言われた時代。某女性大物演歌歌手が「演歌はダサくていいじゃない」という名言(迷言?)があったほどで、まあ、若いお客様は来なくなるわ、かといって演歌歌謡がばんばん売れるわけじゃない・・・まさに どん底の経営状態。

そんな時にキラ星の如く現れたのが氷川きよしさんだったのです。
デビュー前のご挨拶に来ていただいた初対面のきよしさんは、まさに イマドキの若いおにいちゃん
スラッとしたスタイルに小顔のイケメンで、
「えぇ~?こんな男の子に演歌歌えるの??」これがぶっちゃけのファーストインプレッションでした・・・。
しかし、そこできよしさんが生歌を披露してくれたのです。デビュー曲「箱根八里の半次郎」
「え!え!この迫力なに!しかも本格股旅演歌!すごい歌手現れたな!!」
不安が期待へ、そして確信に変わる瞬間ってこんな感じなんですね。そこからの大活躍は皆様ご存知の通り。

いまや演歌界だけでなく 日本を代表する歌手のおひとりですよね!そんなきよしさんの最新シングルが発売になりました!(3月12日)しかも20周年!いや、あの衝撃から20年も経ったんですね~。
新曲のタイトルは「大丈夫」。

「・・・え?何が??「大丈夫」なの??20周年曲で??」

それがタイトルを見たときの正直な感想でした・・・。
あるテレビ番組の収録で生の「大丈夫」を観ました!聴きました!

はい!大感動!!

「この歌、なに!こんなに衝撃的な楽曲ってあるんだ!」
20年ぶりに不安から期待、を超えて確信に変わった瞬間でした!
所狭しと歌い踊るきよしさん!みんなで唱和できるし決めポーズもカッコいい!
なんといっても合いの手の三三七拍子!ノリのいいリズム!
盛り上がりの全てが揃った景気の良い楽曲!
これって演歌?歌謡曲?それとも流行歌?
いやいやまさにこれぞ!20年間のきよしさんがギューーーーーッとつまった

「きよし節」

きよしさんが歌って踊ってこそこの歌が成り立つのではないでしょうか。
私の勘がうずくのです!「これは!絶対売れるぞ!!」って。

皆様もぜひ!この感動を生のステージでご覧ください!想像以上の衝撃ですよ!
そして!CD買ってね!!みんなで歌って踊って楽しくなれる1曲です!

 

音のヨーロー堂

〒111-0032 東京都台東区浅草1-3-6(雷門から8軒目)
Tel:03-3841-4610 / Fax:03-3847-4381
営業時間:10:30~17:30 木曜定休
HP:http://asakusa.cc/top.htm
Twitter:https://twitter.com/yorodo@yorodo

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