新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~山内惠介「唇スカーレット」

2019.3.29

山内惠介さんの新譜「唇スカーレット」について、ビクターエンタテインメントの金井雅史さんにお話を伺いました。

 

――まずは新曲のPRをお願いします

今回の「唇スカーレット」、渾身の思いで作りました。特に山内の多くのファンの方々にどのように届けようかということを考え、なおかつ幅広い世代の方々に伝えたいという思いで作りました。どんなサウンド、どんな世界感を作ろうかと考えた時に思い浮かんだのが1975年~1985年くらいの私も含めてファンの方々がちょうど思春期でいろいろな人との出会いや思い出があった時代です。その当時はとても華やかで、色とりどりの化粧品やそれらのキャンペーンなど色々なことがキラキラしていてドキドキしていたんですね。その当時の情景を歌詞の世界観やサウンドで再現したものを山内に歌わせたら面白いのではないかと思いました。当時を知っている方々にはその時の記憶を思い出してほしい、逆に知らなかった人たちにもあの時代はこうだったんだよと伝えられたらうれしいなと思い、作りました。なので、楽曲を聞いた私の知り合い達とも懐かしね、なんて話に花が咲いたりしましたね。

 

――1970~80年代の雰囲気の楽曲と山内さんの声が重なっていかがでしたか?

山内のいい部分というのは歌詞を正しくお客さんに伝えられるところなんですね。歌詞のアクセントの場所が違うだけで伝わりにくかったりするんですけれども、彼はそこがとても上手ですね。

また、熱唱感や歌いきる感じを演出する能力に長けていると思います。なので、それらの魅力を発揮できることを前提にいつも作るのですが、今回の「唇スカーレット」も彼の熱唱感やパンチのある、キレのある歌い方が非常にマッチしていると思います。

 

――レコーディングはスムーズにすすみましたか?

そうですね。事前に曲を本人のところにもっていきキー合わせを行います。その際に本人に歌ってもらってキーを決めます。そしてレコーディングにてオケをとるのですがその際1回歌ってもらった時にはほとんど完成していました。後日歌どりを行うのですが何回も歌わず、4~5回歌ってもらって完成しました。

エンジニアと話していたのですが、今までで一番声が出ています。

山内の声と曲のメロディがマッチングして声の抜けがよいと実感しました。エンジニアも音がつくりやすく、「これだけ声がでていると楽ですね」と言っていましたね。

 

――レコーディングの時に山内さんはどういったことに気を使われていましたか?

いつも通りでしたね。彼は非常に引出しが多いんです。演歌から歌謡曲まで幅広いジャンルを歌い、そして幅広いジャンルの音楽を聞いていまして、彼にとってはどの引出しから歌えばよいか分かればよいので、レコーディングは本当にスムーズです。

これは彼が本当に音楽が大好きでいろいろな音楽を聴いている賜物ですね。

 

――ミュージックビデオのコンセプトを教えて下さい

タイトルにあるスカーレットとはオレンジがかった赤なのですが、唇スカーレットとは口紅のことでして、愛や情熱がコンセプトです。

いかに1980年前後ぐらいの時代感を表現するかを考え、曲が持っている妖艶さや切れ味、そして赤をどのように表現するかを意識しました。衣装やライティングが後半になるにつれて赤くなることで、情熱的に燃えていくさまを演出し、カット割りについてもビートに乗った編集を行いましたね。

これも見る人が見たら懐かしさを感じてもらえるでしょうし、その時代を知らない人たちにもかっこいいと思ってもらえたらうれしいですね。

 

――ミュージックビデオ撮影時のエピソードを教えて下さい

エピソードではないですが、今回も振り付けがたっぷりあります。

「愛が信じられないなら」の時と同じかたに振り付けをしてもらいました。

振り付けも流行ったらうれしいですね。

 

――普段の山内さんについて教えてください

36歳の普通の青年ですよ。ただ、やっぱり歌が好きですね。歌のことに対してとてもストイックです。

新しいことを吸収することだけでなく、歌う環境を整えることについても気を配っています。

舞台やステージの前日はお酒を飲みすぎないようにしている姿はやはりプロとして素晴らしいなと思いますね。

また、演歌を多く聞いてきていますが、それだけでなく、新しい音楽も多く聞いています。圧倒的に吸収力があり、新しい音楽へのアンテナを常に張っていますね。

 

――山内さんのストイックな一面が見えたエピソードを教えて下さい

本番の前に集中しているのはすぐにわかりますね。

始まる前と終わった後はまるで別人のようですよ。

 

――山内さんが最近はまっているものを教えて下さい

昔からですが、ワイン、シャンパンが好きでよく飲んでいますね。

 

――お酒を一緒に飲まれる際はどういったお話しをされますか

もちろん音楽の話もしますし、人との出会いや人からもらった思いや感情について話ますね。

 

――山内さんの趣味を教えて下さい

やはり音楽、歌でしょうね。

趣味という言い方は失礼かもしれないですが、彼の中の9割は歌ですよ。

 

――山内さんと10年ほどのお付き合いということですが、以前と何か変わったことはありますか?

「風蓮湖」の時から一緒に仕事をさせてもらっているのですが、いい意味で距離が近くなってきましたね。リクエストもたくさんしてくれるようになりました。若い時よりも自信がついて周りの人や意見が怖くなくなってきたのだと思います。

大人になって輝きがどんどん増してきていますね。本当に最高のパートナーだと思っています。

 

――山内さんとの一番の思い出は何ですか?

やはり初めて紅白の発表があったときですね。「スポットライト」で出場した時です。

ちょうどレコーディングをしている時だったのですが、山内もスタッフも大きな目標だったのでそれを達成できた、その日のことはこと細かく覚えています。

山内も私も泣いていました。本当にうれしかったですね。

 

――山内さんとこれからどういった楽曲作りをしていきたいですか?

今回のように新しいチャレンジもどんどんしていきますし。同じ所にとどまらずどんどん攻めていきたいです。

彼の魅力を引き出せるお手伝いができたらうれしいなと思っています。

彼もどんどん成長していますので置いてかれないように気を付けなければなりませんね。

 

――カラオケで歌う時のポイントを教えてください

非常に華やかでパンチのある曲ですが、切れ味のあるシャープな歌い方としなやかで妖艶な歌い方をする部分をうまく切り分けてもらったら良いと思います。

特にベースラインを聞いてもらうとヒントになると思います。

また、フリも一緒につけて歌っていただくとうれしいです。

 

――最後に曲のPRとこの記事を見て下さっている方々にメッセージをお願いします

この曲で皆様の感動や思い出、元気などいろいろなものを呼び起こすことが出来たらと思います。是非「唇スカーレット」を可愛がっていただけたら嬉しいです。

 

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時:2019年4月5日(金)夜10:45~ ほか

詳しい放送情報は番組HPまで⇒https://www.ch-ginga.jp/movie-detail/index.php?film_id=17491

作品情報

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山内惠介「唇スカーレット」

前作「さらせ冬の嵐」と同じ作家陣で制作された約1年振りとなる新曲。愛し合う男女の恋模様を艶のあるサウンドに乗せて華やかに歌いあげた作品。 2019年3月6日発売/¥1.204(税抜)/【赤盤】カップリング:どうすればいい(VICL-37460)【黄盤】カップリング: まんさくの花(VICL-37461)【白盤】カップリング:ありがとうが、降り積もる。(VICL-37462)

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