新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~角川博『恋泣きすずめ』 ※本人コメント動画

2024.10.10

角川博さんの新譜『恋泣きすずめ』について、ご本人にお話を伺いました。

チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!

角川さんに新曲『恋泣きすずめ』の制作秘話から、カラオケのポイントや、デビュー秘話、来年芸能生活50周年を迎える今の心境などをたっぷりと語ってもらいました。

ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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――新曲『恋泣きすずめ』のPRをお願いします。

主人公の女性は小さなお店をやっています。営業が終わった後、のれんをしまって、真っ暗にせずにちょっとだけ明かりをつけて、好きな男性を待っているという、そんな可愛い女性を歌った曲です。

「♪つらいのよ つらいのよ」と歌っていますが、私は辛そうに歌っていません。皆さんも可愛い女性を思って聴いていただければと思います。

――楽曲の第一印象を教えてください。

明るいメロディーだと思いました。僕が目指している、辛気臭さがない、すごく良い楽曲に思えました。歌い手は詞の内容に沿った表情をしがちだと思いますが、僕は市川昭介先生と出会った時から「悲しみの歌は笑顔で歌う」ということを心がけて歌っています。最初から明るいメロディーの歌は一番好みです。

――歌唱の注目ポイントを教えてください。

「♪つらいよ」というフレーズが歌詞に9回出てきます。でも、辛そうに歌わないでくださいね。相手に辛いというのを出さない方が、より辛そうに重みを持って伝わると思います。

――歌詞「♪つらいのよ つらいのよ」とありますが、辛かったことはありますか?

僕は野球をやっていたので、今思えば辛かったと思います。昔の野球というのは水を飲めませんでした。炎天下の中で水を飲まないのは、死んじゃうんじゃないかと思ったこともありますが、死ななかったですね。あまり言ってはいけないですが、今の子たちはぬくぬくと野球やっていると思うので、切羽詰まった野球も経験した方が良かったんじゃないかなと思います。

雨が降った次の日に水溜まりがあり、ボールを取る時に転んだふりして水溜まりの茶色の水を何回も飲んだことがあります。「あの水を飲め」と普段言われたら絶対に飲まないですが、そんな経験をしました。辛かったかと思いますが、その時は必死にやっていました。(おと千代さんに向けて)聞いてる?

おと千代さん「チヨ~!」

――レコーディング時の裏話を聞かせてください。

私はあまり曲を覚えていきません。レコーディングの時にメロディーを変えられることがあるので、覚えていくと頭に刷り込まれて残ってしまうことがあります。レコーディングでメロディーを変えることになっても、なかなか変えづらい部分があるので、ざっとしか覚えていかないです。

――ミュージックビデオの見どころを教えてください。

今回はお店で撮らせていただきました。ご覧になっていただければと思いますが、やっぱり雰囲気が出ますね。スタジオでの撮影だと雰囲気が出ないです。思いとかそういうものは現地で出てきますし、気持ちも顔の表情もいいものが出ると思います。あまりスタジオでちまちまとやるのはもうやめましょう。歌に沿ったもので撮っていかないと。ポップスの場合は豪華にやっていますが、予算がないものですからね(笑)。またいいものを撮っていきたいと思っています。(おと千代さんに向けて)聞いてる?

おと千代さん「チーヨー!」

――カラオケのポイントを教えてください。

悲しみを悲しみで歌わないようにしてほしいです。1番の「♪泣いちゃだめよと」は、どうしても泣きが入ると思います。その部分は笑顔で可愛く歌って、弾むところは弾ませて歌ってほしいです。僕のCDを1500円で買って聴いて、そして歌い方を覚える、これが大事です(笑)。僕の真似はしなくていいですから、僕の歌を何回も聴いていただいて、CDを題材にして歌っていただければ思います。(おと千代さんに向けて)聞いてる?

おと千代さん「チ〜ヨ~」

――カラオケには行きますか?

コロナが流行って仕事が減り、声を出すことが少なくなり、たまに仕事が入って歌うと、声が枯れちゃったことがありました。「あぁ、これはダメだな」と思ったので、それからは仕事の前日はカラオケに行って、1時間ぐらい歌うようにしていました。今はおかげさまでちょこちょこと仕事をいただいています。家族4人、犬2匹がいますので、私が頑張って稼がなきゃいけないと思っていますので、よろしくお願いします。何を言っているんでしょう、私は。(おと千代さんに向けて)ねっ!

おと千代さん「チヨ!」

――『恋泣きすずめ』の主人公の女性がいるネオン街はどのような街ですか?

この街にいるような女性かなと想像して、結構可愛らしい感じの女性なので、皆さんで決めてください。僕が言うとそれで決まっちゃうので、皆さんが決めてくれた方が一番いいかな!

おと千代さん「チヨチヨ!」

――“女心の伝道師”の異名を持つ角川さん。女性をテーマにした楽曲が多い理由は何ですか?

僕の声質が理由かなと思います。鳥羽一郎さんはあのような声質をしているので、男歌や海の歌を歌っていると思いますが、鳥羽ちゃん本人は女の歌が大好きなんですよ。カラオケに行くと女の歌を聞かせてくれて、なかなか良いですよ。女歌を出せばいいと私は感じています。僕が鳥羽ちゃんの『兄弟船』や北島三郎の歌を歌っても、やっぱり迫力がないかなと感じます。声は出ますが、声が出ればいいってもんじゃないです。歌の理解力や、合う合わないというのが各々にあると感じます。

女心を歌うというのは、デビューの時に決まりました。当時から女性の心情の方が良いだろうと、女歌の作品を頂いていたので、女心を歌うことになったという感じです。北島の親父も女の歌がいっぱいありますから、決まったものではないのでしょうけど、僕は決まっちゃいましたね。ほとんど女性の心情を歌った歌です。

――デビュー当時の裏話を教えてください。

デビュー前は「歌手にならないか」と言われても、「ならない!」とお断りしていました。その後、西城秀樹が所属する事務所が「秀樹みたいな歌が歌えるよ」とオファーしてきたので、東京に行きました。そしたら訳のわからない演歌を歌わされました。もう広島から上京してしまったので、気持ちを切り替えて、これで仕事していかなきゃいけないと思いました。

でも、演歌を歌うのにこぶしが回りませんから、どうしたらいいんだと悩みました。こぶしを回そうとすると、顔が回っちゃうんですよね(笑)。こぶしの練習をいっぱいしました。五木ひろしさんの『旅鴉』を歌って、徐々にこぶしが回るようになってうれしかったです。民謡となにわ節では回し方が違いますし、都々逸とさのさは小粋に回します。そのような回し方を演歌のこぶしにいろいろと使わせていただいています。

――今後挑戦したいことはありますか?

僕の生き方は行き当たりばったりで、ぶつかったものに対して挑戦しています。なかなか、これというものにいかない性分です。壁にぶつかったら、叩き壊して前に進む人間なので、ぶち当たったらそこで挑戦しようかなと思います。これから何にぶつかっていくか分かりませんが、またその時にお話ししましょう。

――来年芸能生活50周年を迎える心境を聞かせてください。

僕は芸能生活50周年だからといって、何もしたくないですが、事務所とレコード会社がやりたがるんですよね(笑)。50周年コンサートをやりますので、来たい方だけ来ていただいて、来たくない方は来なくて結構でございます。またお知らせしますので、よろしくお願いします。

――最後にファンの方にメッセージをお願いします。

やっぱりメッセージは焼いて食べた方が…それはソーセージでございましたね。先ほども言いましたように、目標のようなものがどんどん薄れてきました。良い歌を歌うことは変わらず、良いものを残していくことを目指しながら、めざしでもサンマでもいいですが(笑)、目指していこうと思っています。これからも歌を聴いてもらって、皆さんも頑張って歌ってください。これからもよろしくお願いします。

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=24279

角川博『恋泣きすずめ』ミュージックビデオ

角川博『恋泣きすずめ』

角川博「恋泣きすずめ」

発売中

品番:KICM-31144
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.恋泣きすずめ(作詞:瀬戸内かおる/作曲:岸本健介/編曲:南郷達也)
2.街ぼうけ(作詞・作曲:岸本健介/編曲:南郷達也)
3.恋泣きすずめ(オリジナル・カラオケ)
4.恋泣きすずめ(一般用カラオケ・半音下げ)
5.街ぼうけ(オリジナル・カラオケ)
6.街ぼうけ(一般用カラオケ・半音下げ)

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