新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~木村徹二『みだれ咲き』 ※本人コメント動画
木村徹二さんの新譜『みだれ咲き』【特別盤】について、ご本人にお話を伺いました。
チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!
木村さんにロングヒット中の新曲『みだれ咲き』の制作秘話から、父・鳥羽一郎に伝えたい思い、デビューして2年が経った今思うこと、今後挑戦したいことなど、たっぷりと語ってもらいました。
ノーカットのインタビュー動画はこちら。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
――新曲『みだれ咲き』のPRをお願いします。
新曲『みだれ咲き』は、兄の木村竜蔵が作詞と作曲をしてくれました。花の散る瞬間と人間の終わり際というのを例えて、派手に散っていくにはどうやって生きたらいいのかというのを歌った曲です。派手に散るには派手に生きて、悔いのないように生きなきゃいけないという人生の応援歌です。たくさんの人に聴いていただければと思います。
――歌詞の主人公と木村さんの生き方を比べるとどうですか?
主人公とは反対の生き方をしていますね。悔いしか残ってないので、悔いを抱えながら歌っています。だからこそいいんじゃないでしょうか。悔いがないように生きている人はたぶんいないと思うので、悔いを持ちながらこういうふうに生きられたらいいなという願望の歌です。
悔いのないようにまっすぐ生きてきたのは、うちの親父(鳥羽一郎)ぐらいじゃないでしょうか。自分の好きなことを追求するというのはいいと思いますが、生まれ持った才能がないとそれはできないので、僕らはバランスを見ながら、悔いを抱えつつも大事な場面で悔いのないように判断ができればいいなと思いますね。(おと千代さんに)ねっ!
――歌詞に「♪悲しみもあぁ苦しみも それも人の常」とありますが、悲しかったこと・苦しかったことはありますか?
コロナ禍での音楽活動ですね。その頃はまだ演歌歌手としてはデビューしていませんでしたが、曲を作ってくれている兄と一緒に音楽をやっていたので、僕らが主戦場としていたライブハウスが軒並み営業を停止したり、潰れてしまったりと歌う場所がなくなる状況になったので、それはしんどかったですね。どうなるのかなという不安を常に抱えながら、アルバイトをしてなんとか食いつないでいました。
――演歌歌手に転向したきっかけは何でしたか?
何でですかね(笑)。僕も分からないですけども、兄が勝手に曲を作って弟を演歌歌手にするということを、僕の知らないところでやっていたので、気づいたらデビューしていました(笑)。
――『みだれ咲き』を発売して半年が経ちます。歌い方に変化はありましたか?
声を強く出すところと、引くところのメリハリみたいなものがつけやすくなったのかなと思います。歌い始めた頃はずっと8割ぐらいの力を込めて最初から最後まで歌っていましたが、慣れていくごとに3割のところを増やしたり、10割をサビの一番熱いところに持っていったり、上げ下げしてバランス取るようにしたので、より一層聴きやすくなったんじゃないかなと思います。
――楽曲の評判はいかがですか?
良いと思います。今まで「いい曲だよね」と言われることは多かったですが、歌詞を褒められることが多くなったので、兄の成長にもなっているのかなと思いますね。ずっと演歌を作り続けてきて、僕のデビューよりもはるか前からいろんな人に曲を提供していたので、歌詞は今まで作っていませんでした。ここ2、3作品ぐらいから歌詞を作り始めるようになって、より良い歌詞ができるようになってきているかと思います。
――ミュージックビデオの評判はいかがですか?
ミュージックビデオの評判も良いですね。ミュージックビデオの考えやビジョンは兄が考えていました。兄はプロデューサーのような立ち位置でいるので、歌を作るだけではなく、どういうふうに売ったらいいのかも考えています。ミュージックビデオの撮影時は浜辺に行ったり、夜景で撮ったりというアイデアが頭の中にあったみたいですね。あとは監督さんと相談しながら撮影しました。
――父・鳥羽一郎からの評価はどうですか?
何も言われてないですね。「頑張れ」とは言っていますが、昔から照れ屋なのでアドバイスみたいなものはないですし、曲が出たらこの曲はどうのこうのとは言わない人なので、じっと見守ってくれています。その代わり、レコーディングの現場にはいたので、いろいろと口は出してきていました。
――木村さんから見て、父・鳥羽一郎はどんな人ですか?
鬼ですよね。恐怖というか、男っぽくて頼りになる人でもあります。言葉を持たずしても背中で語る人なんじゃないですかね。怖い人です(笑)。厳しい人だったので、大学受験にチャレンジして2浪していた頃に、「今年受からなかったら、マグロ船に人が足りてないと言っている知り合いがいるからそこに行け」と言われ、僕も冗談だと思って適当に聞き流していましたが、どこかのタイミングで本当だということに気づきました。そのおかげでなんとか大学に入れましたね(笑)。逆に言うと、それがなかったら3浪になっていたかもしれないので危ないところでした。もしかしたらマグロ漁師で大金持ちになっていたかもしれないです。
――父・鳥羽一郎に伝えたい思いはありますか?
ありがたい気持ちでいっぱいです。皆さんが注目してくれて、父の名前のおかげでいろんなところでお話を振ってくれたりとかするので、感謝しかないです。一般的に、歌に従事していない親であれば、僕が歌い手になったとしても一切その話は出ていないはずなので、僕は武器として捉えています。
――演歌歌手になってから、父・鳥羽一郎との関係性に変化はありましたか?
変わりましたね。元々僕らが小さい頃は喋らなかったですし、会話も本当になかったです。父が家にいなかったので、親子という感じがあんまりしなかったです。歌い手になってからは現場も同じになったり、移動も一緒になることが月に何回かあったり、昔よりも一緒にいる時間が増えたので、少しずつ親子の時間みたいなものが満たされているというか、今まで足りなかった部分が足されているような感じがします。
僕が演歌歌手をやってみて分かりますけど、家に帰れないんです。月に一週間ぐらいしかいなかったりするので、父は僕の今の状態よりも家にいなかったので、本当にしんどかっただろうなというのはひしひしと感じます。
――ボーナストラックとして、鳥羽一郎の『ハマナスの眠り唄』をカバーしていますね。
『ハマナスの眠り唄』という曲がずっと好きで聴いていました。その流れで兄と2人で音楽やっていた頃からカバーで歌っていたことで、お客さんも好きで知ってくれていて「歌ってほしい」という声もありました。父がコンサートであまり歌わないような良い曲を皆さんに知ってもらえていないので、僕が父の歌をカバーする一番の目的は、それを知ってほしいという思いからです。「親父が普段歌っていないけど、こんないい曲があるよ」というのを僕が世に出せればという思いで、今回『ハマナスの眠り唄』を入れさせていただきました。
――『ハマナスの眠り唄』を歌ってみてどうでしたか?
『二代目』も『みだれ咲き』もそうですが、男っぽい勢いのある曲なので、そこにしっとりした『ハマナスの眠り唄』が入るというのは、ステージでも良いアクセントになって、トータルのバランスが取れていいというのは感じています。
――『ハマナスの眠り唄』を聴いた父・鳥羽一郎から、感想はありましたか?
全くないですね。レコーディングの現場で『ハマナスの眠り唄』を録った時に父はいなかったので、帰ってからすぐ聴かせましたが「うん」って言ってました(笑)。特に何も言わずに携帯を返されたので、感想も何もなかったですね。良いも悪いもなく、いかにも父らしいなと思いました。
――YouTube企画「木村徹二が本気で歌ってみた」で、おすすめ楽曲はありますか?
父と叔父の歌はステージでもカバーはしているので、YouTubeであげているのは父と叔父の歌以外をあげています。結構声が低いので『北の旅人』が非常にいい曲なのかなと思います。父がよくカバーしていた『玄海ブルース』も勢いのあるチャキチャキとしたような曲なので、『北の旅人』とはまた違う楽曲も聴いていただけたらうれしいです。
――若手の歌手と交流してみて思うことはありますか?
僕は今年33歳になりますが、周りの若手演歌歌手はほとんど年下なので、すごいなと思います。僕がその年の時にこんなに立ち回りできたのかなと考えると、とてもできないと思うので、みんなを見ていて負けてられないなと思います。
――健康で気をつけていることはありますか?
やっぱり歩くことですね。ウォーキングは欠かさずにやっています。移動も多く家に帰る機会も少ないので、どうしても体を動かさないことが多くなってしまうので、面倒くさいという気持ちはありますが、気合を入れて30分でもいいから歩こうという気持ちを持って、どの現場にも行っています。空き時間があったら外を歩くのは気分転換にもなりますし、健康にもつながっているのかなと思います。
――今後挑戦したいことはありますか?
歌以外のお仕事というのは今のところないです。いただけるチャンスがあるのであれば、お芝居をやってみるのも面白いかなと思います。先日ミュージカルのステージを観に行きましたが、それもすごく良くて刺激になったので、歌は歌でもジャンルの違うステージというのも踏んでみたいです。
――デビューして2年が経ちました。今思うことはありますか?
つくづく運がいいなと思います。今こうなったからこそ言えますが、自分の漠然と抱えている「こうなれたらいいな」というものが、自然と周りからやってきたりします。「歌で生活できたらいいな」と漠然と思っていたものが、兄が曲作りを始めて演歌の方に入って、弟に歌わせたいと出してくれて。そういう運に恵まれているというのは改めて思います。
――今後の目標はありますか?
デビュー当時から言っていますが、演歌の優しい部分というのは若手の方でも歌っている方がいっぱいいるので、演歌の強い部分や鼓舞する部分、父が歌ってきたような元気を出すための曲というのを引き継いでいけたらいいなと思います。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
デビューから2年近くになりますが、ちょっとずつ名前を覚えてくださったり、曲を歌ってくれる人がたくさん増えてきてうれしい限りです。叔父さんも元気に復活して歌っていますので、親子そして木村家全員でコンサートをやる際には、ぜひ遊びに来ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。
放送情報
放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河
放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=24293
木村徹二『みだれ咲き』ミュージックビデオ
木村徹二『ハマナスの眠り唄』ミュージックビデオ
木村徹二『みだれ咲き』【特別盤】
発売中
品番:CRCN- 8668
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.みだれ咲き(作詞・作曲:木村竜蔵/編曲:遠山敦)
2.男の拳(作詞・作曲:木村竜蔵/編曲:遠山敦)
3.ハマナスの眠り唄(アコースティックver.)(作詞:内館牧子/作曲:三木たかし/編曲:矢田部正)
4.みだれ咲き(オリジナル・カラオケ)
5.男の拳(オリジナル・カラオケ)
<あわせて読みたい>
木村徹二、最新曲『みだれ咲き』特別盤を先行配信&カップリング曲MV公開決定! 本人からコメント到着
原田波人、木村徹二、小山雄大が都内で「3人の歌仲間」を開催! 三山ひろしがサプライズ登場、「この3人で全国をまわりたい」
”演歌界のサラブレッド”木村徹二、不透明な時代を生き抜く決意の新曲『みだれ咲き』の先行配信スタート! 本人からコメント動画到着