新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~三山ひろし『酒灯り』※本人コメント動画

三山ひろしさんの新譜『酒灯り』について、ご本人にお話を伺いました。
チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!
三山さんが大衆演歌の新曲『酒灯り』に込めた思いや、お酒にまつわるエピソード、三山さんが創り出した「落語歌謡」の魅力、そして毎年恒例のカブトムシ&クワガタの譲渡会について、たっぷりと語ってもらいました。
ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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――新曲『酒灯り』のPRをお願いします。
『酒明り』は、一人の女性の切ない思いが描かれています。自分の大好きな人と別れてしまって、その人にもう一度会えるなら会いたいというそういう女性の心境が描かれていて、大人な一曲となっています。
――特に聴いてほしいポイントを教えてください。
3番に「マッチ」という言葉が出てきます。これはマッチの火の明かりでこの明かりに灯る思い出が浮かんでくるわけですね。その浮かぶ思い出をいろいろと心の中で回想しながら、「会えるのならもう1回会いたい」という女性の心情を歌っているので、それを踏まえた上で歌ったり聴いたりしていただきたいなと思っています。
――もう一度会いたい人はいますか?
初めて恋をしたのが小学4年生でした。転校生でしたが可愛いんですよね。もう1回見てみたいですね。お互いにどんなふうになっているのか、良い年を重ねて、同窓会とかそういう機会にお会いしてみたいですね。
――“女歌のスペシャリスト”として心がけていることは何ですか?
今回『酒灯り』という女歌をいただきましたが、実はデビュー当時からずっと女歌を歌ってきました。『お岩木山』から男歌になり、何作か続いたわけですが、女歌スタートの三山でございます。
女心や女歌をどのように歌うのかを考えた時に、先輩方の歌を聴いて勉強しました。それを自分の女歌に生かすということも1つ。あとはテレビを見て時代劇やドラマを見て女性の心情になってみるとか、イメージトレーニングをしながら、女性ならではの感情や仕草を目で見たり耳で聴いたりしながら歌に生かしています。
――お酒は好きですか?
私の故郷は高知で、日本酒とお魚がおいしいですからね。日本酒に合うお魚がたくさんいるので、やっぱり日本酒が好きですね。
――お酒に慰められたことはありますか?
お酒を飲んでいるといろんな感情が湧いて出てきます。今までお世話になった人が1人2人亡くなったりすると悲しいですよね。でもそういう時に飲むと、良かった時の思い出が出てくるわけです。
最近で言うと、同じ舞台に立たせていただきました八代亜紀さんが大好きでした。ふれあいコンサートやいろんなところで先輩の後ろ姿を見させていただいて、亡くなった時はとても悲しかったです。悲しいなと思っていても、やっぱり気持ちを切り替えなきゃいけないと思って、悲しい気持ちを忘れようと思って飲んだお酒でしたが、飲んでいるうちに素敵な笑顔だとか、あの時に言われた一言だとか、そういうことがいっぱい出てくるんですね。「あぁ、優しい先輩だったなぁ」「あんなこともあったなぁ」と思い出すと、うれしくて楽しい気持ちになったりするものです。
当時、八代さんのステージで前歌をやらせていただきました。1曲歌わせていただくのですが、その間に八代さんはお着替えをされているわけです。そういう時に歌わせていただき、私が舞台袖にはけなきゃいけないのをすっかり忘れてずっとセンターに立っていたら、八代さんが出てこられまして「今一生懸命頑張っている新人さんだから応援してあげてくださいね。自己紹介したらどうなの」と言ってくれたんですよね。優しい一言にうれしくて、「心に響くぬくもりの声、ビタミンボイス! 三山ひろしです」と自己紹介をさせていただきました。そしたらフォローしてくれまして「今一生懸命頑張っている新人さんだから、ぜひ応援してあげてくださいね。皆さんどうぞよろしくお願いします。ビタミン坊主です」と言われましたね(笑)。話していると涙が出そうになりますが、そういう楽しかった頃の思い出も出てくるわけです。お酒というのは、悲しいことを紛らわしてくれたり慰めてくれたりするものだというのをとても感じましたね。いいですね、お酒は。
――お酒の失敗談はありますか?
お会計を2回しようとしたことがあります(笑)。1回払っているのにもう1回払おうとしました。お店の人は「ありがとうございます」と言っていましたけど(笑)、お金がなんか少なくなっているなぁと思いました。
――レコーディング時の裏話を教えてください。
今回『酒灯り』のカップリングが『昭和の恋歌』という歌です。2曲ともベストカップリングだなと思っています。『酒灯り』は女歌、そして『昭和の恋歌』は男歌で、お互いに好きな人のことを思い合っている男女が描かれています。ですから、レコーディングの時にその2曲の作家の先生は違いますが、詞の内容がどこかで2人とも付き合っていたんじゃないかというような感じの曲になっていました。
お互いにお互いのことを思っているけども、どこかでこの2人は繋がっているんじゃないかというようなことをレコーディングの時に話しました。この男性も女性も、思っている相手の方は生きていて、どこかの街で暮らしているという話を聞いて、ますますどこかで繋がっているんじゃないかと思いましたね。両方合わせて聴いてみていただきたいと思います。
――ミュージックビデオについて教えてください。
今回は、前作『恋…情念』とは異なり、温かな雰囲気のあるミュージックビデオになっています。着物とスーツの2ポーズで撮影しました。マッチの温かな炎のゆらぎ、ぬくもりのある明かりを見て、その明かりの中に浮かぶあの人の姿というものが描かれています。ですので、そういう思いを飛ばすことができる、はせることができるというところを皆さんに感じていただけるものがあるんじゃないかと思っています。いろんなところを見ていただきたいですね。あと、私もカメラ目線がいつもより多めになっていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
――カラオケのポイントを教えてください。
「♪遠い 遠い 遠い 遠いあの日に 戻りたい」の「遠い」という同じ言葉が3回続くところは、それぞれ変化を加えて歌うのがポイントです。今回の1曲は高くもなく低くもなく、キーの高さはそんなに難しくはないと思いますが、感情の部分で少し大人な感じの一曲になっていますので、怒るでもなく、悲しむでもなく、喜ぶでもなく、その中間のところを出せるように、メロディー通りに歌っていただきますと、弦哲也先生のメロディーが感情をうまく引き出してくれると思いますので、ぜひともカラオケで歌ってみてください。
「♪遠い 遠い」とその後の「♪遠い」の間は一旦ブレイクしています。そこで自分の声が先行していきますが、自分の声が先行する時にあまり強めにいってしまうと、とても強い歌になってしまいます。今回は女歌ですので、そのアタックの音を優しめにするというのが1つのポイントなのかなと思っています。「♪遠い 遠い」で音が終わった後の「♪遠い」は、ソフトに歌っていただくと心情が出るかと思います。
――昨年末のNHK紅白歌合戦で「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」のギネス世界記録を達成しましたね。
プレッシャーがありましたね。何しろ一昨年は失敗しているので、なんとかして成功に導きたいと、私はもちろん127人全員が成功を祈っていました。最後に私が128番目で決めるのでかなり大きなプレッシャーではありましたが、うまくいってよかったです。
喜びは本当に大きなものがありました。終わった後にけん玉ヒーローズの皆さんの控室に行って、みんなで喜びを分かち合いますが、本来だとそのヒーローズの皆さんが集まっているところに私が行くのですが、僕があまりにも気持ちがはやりすぎて、皆さんが帰ってくる前に行っちゃったんです(笑)。ですから、誰もおらず皆さんが帰ってくるのを待っていましたね。ヒーローズの皆さんの方が驚いていました。「何でこんなところに三山さんがいるんですか! もうちょっと後に来るんじゃなかったんですか」みたいな感じで(笑)。そのおかげで、ハイタッチ会を最初から最後まで楽しめましたね。本当に感動しました!
――前作『恋…情念』が2024 年間USEN HIT演歌歌謡曲ランキングで1位を獲得しましたね。
まさかUSENで年間1位を獲得できると思っていませんでした。それだけたくさんの方に『恋…情念』を楽しんでいただいたと思うとうれしいです。『恋…情念』は3回CDを出させていただき、いずれも全てアレンジを変えてお届けさせていただいています。そういうところももしかしたらUSENリクエストで1位を頂いた要因の1つなのかなと思っています。
今回は2回目の受賞でしたね。最初は『いごっそ魂』の時に頂き、『恋…情念』で音楽の楽しみや喜び、無限大の可能性を感じていただいたんじゃないかなと思います。ぜひ今回の『酒灯り』もよろしくお願いいたします。
――健康のためにやっていることを教えてください。
私も45歳になりますと、体の方も今まで通りにいかない部分も出てきたりします。そういう時に一番いいのは、規則正しく生きていくということですね。毎日の生活リズムをできるだけ決めて生活するのが、体にいいんじゃないかなと思います。
――「落語歌謡」という新しいジャンルに挑戦されていますね。
実は三波春夫さんがとても大好きで、三波さんといえば長編歌謡浪曲を作った方なんですね。私も歌謡界で歌わせていただいてお仕事させていただいていますので、名前を残したいと思った時に、何か新しいジャンルを作って後々歌いたいという後輩が出てきてくれるとうれしいなと思って作ったのが「落語歌謡」です。日本には浪曲・講談・落語という三大話芸があり、この素晴らしい話芸を演歌の世界とコラボレーションさせたいと思い作ったのが「落語歌謡」で、古典落語を中心に演歌の世界とコラボさせてお送りさせていただくということで、一昨年出させていただきましたのが『厩火事』という作品でした。
6月のリサイタルコンサートでは、第2弾を皆さんに聴いていただきたいと思います。落語の世界ではだいたい30分ぐらいのお話ですが、それを10分にぎゅっと内容を詰め込んでお送りします。落語のお話をそのまま歌にしていますが、歌と落語、浪曲、そして講談が融合されている作品になっています。
落語が題材ですので、私も一昨年に出させていただいて面白いと思ったのは、歌の間に拍手や歓声が上がることはありますが、笑い声が出るというのは初めての体験で、新しい化学変化だと思いましたね。ぜひともこの面白くて楽しい落語の世界と同時に感じていただく演歌の世界、これは初体験だと思いますので、ぜひ聴いていただきたいと思います。
――毎年、カブトムシ&クワガタ譲渡会を行っていますが、今年は開催されますか?
カブトムシは累代飼育が途絶えてしまい、残念ながらいなくなっちゃいましたが、クワガタは現在飼育中ですくすくと育っています。実はクワガタの方がカブトムシより人気があったりしますが、クワガタをペアでプレゼントできるように飼育しています。春になったらもぞもぞと動き始め、ご飯を食べ、さなぎになり、そしていよいよ成虫になっていくという完全変態していく姿をぜひとも感じていただきたいと思うので、ペアでプレゼントさせていただいています。
ぜひペアリングを成功させていただき、次世代の新しいオオクワガタ産んでいただいて、そして累代飼育を楽しんでいただきたいと思います。そんなに数はないと思いますがやってみたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
――オフの日の過ごし方を教えてください。
劇場公演が続くとしばらく休みをいただけるので、3日、4日休みがあると、ゆっくりと地酒を楽しんでみたりしますね。我が家には今3匹のワンちゃんがいます。ポメラニアンと柴犬、そしてトイプードルの3匹とたわむれるというのが一番の癒しタイムですね。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
三山ひろし、2025年は『酒灯り』という歌で頑張っていこうと思い、皆さまに聴いていただいていますけれども、本当に良い作品を頂きました。大人な本格的な演歌を楽しんでいただきたいと思っています。ぜひ三山ひろしの応援をよろしくお願いします。
放送情報
放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河
放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=24838
三山ひろし『酒灯り』ミュージックビデオ
三山ひろし『酒灯り』
発売中
品番:CRCN-8722
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.酒灯り(作詞:さいとう大三/作曲:弦哲也/編曲:南郷達也)
2.昭和の恋歌(作詞:結木瞳/作曲:弦哲也/編曲:南郷達也)
3.酒灯り(オリジナル・カラオケ)
4.昭和の恋歌(オリジナル・カラオケ)
5.酒灯り(一般用カラオケ)
6.昭和の恋歌(一般用カラオケ)
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