新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~岡ゆう子『きれいごと』※本人コメント動画
岡ゆう子さんの新譜『きれいごと』について、ご本人にお話を伺いました。
チャンネル銀河での本放送では入りきらなかったインタビューの模様をうたびと限定でお届け!
“歌う日本地図”の異名を持つ岡さんに、新曲『きれいごと』の制作秘話から、歌手生活46年の思い出、多趣味の岡さんが最近ハマっていることまで、たっぷりと語ってもらいました。
ノーカットのインタビュー動画はこちら。
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――新曲『きれいごと』のPRをお願いします。
新曲『きれいごと』は、恋に揺れて、恋に迷う女性の心情を歌った歌です。聴いていただくと、女性の愛しているがゆえの切なくて辛い気持ち、それでも好きなんだという葛藤した女心が染みてくる歌です。
――楽曲の第一印象を教えてください。
私の作品の中で全てひらがなのタイトルというのは初めてなので、「えー!」という感じで、演歌では珍しいタイトルだという印象を受けました。でも作品ができてきて、女性の切なさや辛さ、揺れる女心が伝わってきて、思わず切なくなってしまいました。
――きれいごとと思ったことはありますか?
生きていると、いろんなところできれいごとなんだろうなぁと思う時ってありますよね。日常的に聞く言葉だと思いますが、きれいごとじゃないのがいいですよね。
――歌唱の注目ポイントを教えてください。
3行目から4行目に「♪きれいごとです あなたの愛は 散るもみじ」というところがあります。サビの部分に持っていくこの部分を語っていただいて、盛り上げていただきたいですね。この部分がとても気持ちいいところです。
――レコーディング時の裏話を聞かせてください。
今回、作詞作曲の先生が初めてのコンビで書いていただきました。久々に先生方とお目にかかって「すごく楽しいレコーディングだったよ」と言っていただけたのがとてもうれしかったです。
レコーディングはスムーズでした。私はレコーディングの前日や2日前に、一人でスタジオにこもって特訓をするんです。その声は誰にも聞かせられないような大きな声で歌ったりしますが、その成果もあってレコーディングはスムーズでした。以前はスタジオを借りてレッスンしていました。最近一人カラオケにハマっています。
――カラオケではどんな曲を歌いますか?
デビューして46年目になりますが、いろんな歌を歌わせていただいていましたので、その当時のことを思い出しながら今までのオリジナル曲を歌ったりしています。あとは普段歌わないような、テンポの速い歌や、山本リンダさんや欧陽菲菲さんの歌を歌います。ストレスの解消になっています。
――ミュージックビデオの見どころを教えてください。
歌詞の中にもみじが出てきますが、映像でももみじが舞っている様子や、地面に散ってしまったもみじが出てきたりと、とても印象的な映像に仕上がっています。
――ミュージックビデオ撮影時の裏話を教えてください。
今回は一戸建ての家で撮影しました。そのお部屋にはいろんな民芸品が置いてあったり、普段のご家庭の雰囲気もあり、とてもいい雰囲気の中で撮影をさせていただきました。
――『きれいごと』を歌う時に気をつけていることはありますか?
今まで力強い人生の歌などいろんな歌を歌ってきましたが、今回のようなしっとり系の切ない女心を歌った歌は大好きです。歌っていて、歌の主人公になるととてもいい女性に変われる歌ですし、歌う時には好きになった時のことを思い浮かべながら歌わせていただいています。今回の『きれいごと』を歌って、忘れかけた恋心がよみがえってきました。
レコーディングの時に注意しているところは、歌詞の1文字1文字の響きを大切に表現しています。うまくできる時とそうでない時はありますが、響きを大切に温かく歌わせていただいています。暗い歌でもどこかに希望があるなって思ってくださるように歌いたいと心がけています。
――カラオケのポイントを教えてください。
この切ない女性の気持ちを目いっぱい前に押し出して歌うのではなく、ちょっと抑え気味に歌うところがいいですよね。肩の力を抜いてもらって、軽い気持ちで歌っていただけたらいいなと思っています。最初の「♪あなたつれなく」では、「あなた」でブレスをしてください。そしてサビの「♪きれいごとです あなたの愛は」を丁寧に語るように歌っていただき、「♪散るもみじ」で盛り上げるのが歌うポイントです。
――カップリング曲『まだらの夢』のPRをお願いします。
『まだらの夢』は、すごく楽しい歌です。『きれいごと』はどちらかというとしっとり系の歌ですが、『まだらの夢』は思いっきり楽しい一曲です。大人の恋模様をコミカルな歌詞で表現した歌で、1回聴いていただくと印象的な歌ですので、すぐに覚えていただけると思います。「ちょいね」という掛け声が歌詞の中に出てきたりしますので、楽しんでいただけるのではないかと思います。ぜひ聴いてください。
――歌のチカラを感じたことはありますか?
いろんなところで温かいコメントを書いていただいたり、いろんなところにお仕事でお邪魔すると、私の歌を聴いて「更年期障害が解消されました」とおっしゃってくださる方や、「歌を聴いて癒されたよ」とおっしゃってくださる方がいて、「あぁ、歌っていてよかった」と感じますね。辛い時や泣きたい時もありますが、歌を歌っていると自分も元気をもらっています。
――ご当地ソングの全国制覇をされて「歌う日本地図」と呼ばれていますね。
そうですね。デビューして46年が経ちますが、これまでに北海道から沖縄、サンフランシスコまでいろんな市町村から依頼をいただいてレコーディングをさせていただき、なんと30年で47都道府県の歌を全国制覇しました。私にとってそれが一番の宝物です。皆さんに認識してもらって、夏の盆踊りや学校で私の歌を使っていただき、私の歌に合わせて皆さんが親しんでくださっているので、本当に歌っていて良かったと感じています。
これからもいろんなところの故郷の歌もレコーディングさせていただき、歌っていきたいと思っています。
――「歌う日本地図」としての思い出を聞かせてください。
一番思い出になっている曲が、茨城・下妻市にある砂沼という湖をテーマにした『砂沼夜曲』ですね。デビュー前に歌わせていただき、その歌をきっかけに、隣の町や村の人へと広がっていき、茨城県の歌だけでも3、40曲はあると思います。私が歌ったのは学園都市ができる前で、それができる前の村の歌も歌わせていただきましたが、私が当時歌った町や村の名前はなくなってしまい、新しい名前に変わったところが多いですが、また新しいところも歌っていきたいと思っています。
外国ではサンフランシスコの日本町の歌を歌いました。音頭や小唄、市町村歌、警察消防の歌もあります。一日警察署長を多くやらせていただき、その歌を歌いながらパレードもしました。関東では、横浜のゴミ収集車が私の歌をオルゴールで流しながらゴミを取りに来ています。『ヨコハマさわやかさん』というタイトルですが、皆さまは“ゴミの歌”と認識されているみたいです。「この『ヨコハマさわやかさん』を歌っている歌手は誰でしょう?」というクイズがインターネットに書いてあって、思わず「私!」と言ってしまいましたが、コンピューターさんが歌っていたのを聴きました。お名前は何だっけ? 有名なコンピューターで歌う方でした。
――初音ミクでしょうか?
そうそう! その方が歌っている『ヨコハマさわやかさん』を聴きました。とても可愛かったです。
――海外公演での思い出を聞かせてください。
海外では『サンフランシスコ日本町音頭』という歌を歌いました。サンフランシスコには日本町があり、桜祭りに参加をさせていただき、オープンカーに乗って手を振りながら市内をパレードさせていただきました。その時に、日系の皆さまの老人施設に慰問をさせていただき、都ホテルでディナーショー、そしてラスベガスのロサンゼルスでコンサートをさせていただきました。やぐらを組んで、私の歌に合わせながら盆踊りをしていただいたんです。その時の皆さんの装いがすごかったですよ。アメリカならではですが、浴衣を着てハイヒールを履いて踊ってくださいました。とても楽しいサンフランシスコの盆踊りでした。
――今ハマっていることは何ですか?
いろんなことにハマりやすいですが、今は一汗かいて運動しようと思い立ち、卓球教室に行っています。それが本当に楽しいですね。温泉施設の娯楽室でピンポンをやる程度でしたが、本格的に習い始めるようになったら、おかげさまで空振りがなくなり、ラリーが200回くらいまで続くようになりました。
あとはワンちゃんを飼っていますので、ワンちゃんとの散歩も楽しいですし、散歩をしながら季節の移り変わりや景色を見て楽しんでいます。
また、当時からずっと興味があったのが書道で、大きな太い筆で書くのが夢で、ときどき書道も習ったりしています。今回の『きれいごと』のジャケットでは、タイトルが筆文字で書かれていて、私も書いてみたいと思って「きれいごと」と試しに書いてみました。なかなか上手に書けたような気がしますが、ゆくゆくは子供たちに教えられるぐらいの書道の先生になりたいですね。
あとはコロナ禍から1人で家にいることが多くなったので、ミシンを買っていろんなものを作るのにもハマっています。
――昨年デビュー45周年を迎えました。思い出に残っている出来事はありますか?
学生の当時、故郷の佐賀県内の歌謡学院で歌を習っていて、その先生からレコード会社のオーディションを受けてみないかという話がありました。日本コロムビアのコンクールでは九州代表として全国大会に臨み、日本一にさせていただいたことがありました。それをきっかけに、歌い手になりたいという夢がどんどん膨らんでいき、ビクターのオーディションを受けて歌の世界に入りました。ビクターで10年、テイチクレコードで10年、キングレコードで26年お世話になっています。
全国のいろんなところの歌を歌ったことが一番の思い出ですし、その歌を通して各地にお邪魔をさせていただきました。もちろん九州も大好きですが、北海道も好きです。九州の良さもありますし、北の方に行くとまた北の良さもあって、それぞれにいいところがいっぱいありますね。いろんな方と巡り会って触れ合って、皆さまからのパワーをいただいています。
――今後挑戦したいことを教えてください。
私は車の免許が持っていますが、できれば1人であちらこちら運転していきたいと思っています。免許取りたての頃は高速道路で千葉まで行きましたが、帰りは東京に帰るには車線の一番右側を走らなきゃいけないのに車線変更ができず、羽田空港の方まで行ってしまいまして、途中で本当に怖い思いをしました。それからあまりハンドルを握らないようにしていましたが、できれば一人で運転をしてみたいと思っています。
――歌手としての目標を聞かせてください。
私の歌を聴いて心が安らいだとか、元気が出たとおっしゃってくださる方が多いので、これからも皆さまにそういう気持ちになっていただくような歌を歌っていきたいです。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
岡ゆう子の新曲『きれいごと』、そしてカップリングの『まだらの夢』、とても楽しい対照的な2曲でございます。デビューいたしまして46年になりますが、皆さまが応援していただくおかげで歌い続けられることに感謝しております。これからも声の続く限り歌っていきたいと思います。末永いお力添え、ご支援よろしくお願いいたします。
放送情報
放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河
放送日時などの詳細は⇒
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=25482
岡ゆう子『きれいごと』

発売中
品番:KICM-31181
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.きれいごと(作詞:久仁京介/作曲:四方章人/編曲:伊戸のりお)
2.まだらの夢(作詞:久仁京介/作曲:四方章人/編曲:伊戸のりお)
3.きれいごと(オリジナル・カラオケ)
4.きれいごと(一般用カラオケ・半音下げ)
5.まだらの夢(オリジナル・カラオケ)
6.まだらの夢(一般用カラオケ・半音下げ)
