新譜!にっぽんのうた~ノーカット編~市川由紀乃「懐かしいマッチの炎」

2019.12.26

市川由紀乃さんの新譜『懐かしいマッチの炎』について、キングレコードの湊尚子さんにお話を伺いました。

――まずは新曲のPRをお願いいたします

作詩は阿久悠さんの未発表詩で、タイトル通り懐かしく温かい気持ちになれる心に響く1曲になっています。

「NHKラジオ深夜便」の“深夜便のうた”に決まりまして2019年12月~2020年1月まで毎晩「NHKラジオ深夜便」の中でオンエアされています。“深夜便のうた”に決まったきっかけは、番組制作スタッフの方が一昨年にリリースした『年の瀬あじさい心中』(作詩:阿久悠)を聴いてくださって、その曲に感銘を受けられたそうで、阿久悠さんのなんともいえない懐かしい昭和を語れる歌手だという印象を持ってくださったことがご縁となりました。

 

――“深夜便のうた”に選ばれた際、市川さんは何かおっしゃっていましたか?

昔からご家族と一緒にこの「NHKラジオ深夜便」を聴いていたそうで、その思い出の番組のテーマ曲に自分の曲が決まったということで本当に感動していましたね。

 

――作詩が阿久悠さんということについて何かおっしゃっていましたか?

実際にお目にかかったことはないそうですが、歌手になる前の幼い頃から阿久悠さんの作品を聴いて、慣れ親しんでいたこともあり、そんな阿久先生が遺された未発表詩にメロディーがついて自分のオリジナル曲になったことはとても感慨深いと話していましたね。

 

――演歌のイメージが強かった市川さんですが、今回はがらりと変わって歌謡曲テイストですね

みなさま“演歌の市川由紀乃”という印象があったかと思うのですが、「NHKラジオ深夜便」のテーマ曲ということで、今まで挑戦したことのなかったことに挑戦したいという気持ちになっていました。阿久先生の詩ということもあり、歌謡曲の中でも、たとえば洋楽を聴いていたリスナーの方にも耳馴染みのよいメロディーをつけてもらって、歌唱方法もコブシをきかせない、近くにいる人に語りかけるように優しく歌うなど、トライしたことの無かった方法でチャレンジしていました。

 

――レコーディング現場の様子を教えてください

新しいことにチャレンジすることについて、苦労するより楽しんでいましたね。終始笑顔で、とてもリラックスして歌っていたかと思います。

 

――ミュージックビデオのコンセプトについて教えてください

本人が着物を着て歌っている中に男女の物語のシーンをインサートすることで、この楽曲を聴いた方が自分の懐かしい思い出を歌と一緒に思いだして追体験できるような作りにしました。

――実際にミュージックビデオをご覧になっていかがでしたか?

物語の語り手になることを歌だけでなく映像を通して表現できる歌い手にまた一歩ステップアップしたような印象を受けました。

 

――普段の市川さんについて教えてください

とっても面白い方です。細かいモノマネが絶妙でいつも場を和ませてくれるムードメーカーですね(笑)。

 

――趣味が”妄想”とあるのですがこれはどういったことですか?

歌の世界の主人公を妄想して、その主人公になりきるというのが妄想を始めたきっかけだったと思います。それがだんだんと忙しい日常生活の中でやりたいことや会いたい人のことをイメージすることにはまっていったのかなと思います(笑)。

 

――カラオケで歌う時のコツを教えてください

いつもコブシを回して歌っている方にとっては違ったチャンネルで歌う必があります。まずは肩の力を抜いて、さりげない表情で歌えるかが大事だと思います。自分の近くにいる大切な人に語りかけるように歌うと良いのではないでしょうか。一本のマッチの炎のやわらかい明かりで顔を照らしあって語り合う二人のシーンを描いた歌なのでその情景を妄想して頂ければと思います。

放送情報

放送チャンネル:CS放送チャンネル銀河

放送日時:2020年1月3日(金)朝4:30~ ほか

詳しい放送情報は番組HPまで⇒https://www.ch-ginga.jp/movie-detail/index.php?film_id=18297

作品情報

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市川由紀乃『懐かしいマッチの炎』

昭和を代表する作詞家・阿久悠の未発表詞に、新たな命を吹き込んだ作品。「NHK ラジオ深夜便」の2019年12~2020年1月の深夜便のうた。 2019年12月25日発売/¥1,364(税別)/KICM(KISX)-30956/カップリング:「珊瑚抄」、「最愛のひと」

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