元読者モデル・藤井香愛の素顔に迫る「昔からファッションが大好き! 今は母とステージ衣装を選んでいます」

2022.1.11

令和の歌謡ディーヴァこと藤井香愛が、新曲『一夜桃色』を携えて2022年を好発進。作詩・及川眠子作曲・幸耕平というヒットメーカーの手による彩り鮮やかな大人の恋の世界を歌う。
スタイル抜群で新曲のたびに披露する衣装も楽しみな彼女は、10代の頃にはファッション誌の読者モデルをしていたことも。その攻めたファッションに先輩歌手から鋭い指摘が入ったこともあるとか!? 念願の初コンサートを実現させ、ますます注目度が上昇中の若手歌姫の素顔に迫るインタビュー。

──新曲『一夜桃色』は前作『その気もないくせに』に続いて幸耕平さんの書き下ろし作品。刺激的な前作とはまた違った、しっとり酔いしれるような大人の世界ですね。

「はい。前作とタイプは違いますが、サビのあとに余韻を残すところは共通していて、幸先生らしいなと思いました。たくさんの恋を経験してきた女性の色っぽさと、それでいて新しい恋に出会ったらまたその人の色に染まってしまうような健気さ、その両面が描かれていて、30代中盤を目前にした今の私にぴったりな世界を書いていただいたと感じています」

──幸さんからはどのようなディレクションがありましたか?

「歌詞もメロディーも雰囲気がある楽曲だから、歌いすぎるとしつこくなる。特に歌い出しの部分は『歌うな、語れ』と何度も言われました。サビは盛り上がりますが、そのあとの歌い終わりは『そっと置くように』と。ただ実際に歌ってみると、これが難しくて。さりげなく歌おうとしても、私のクセでどうしても気持ちが入ってしまってレコーディングはなかなか苦戦しましたね」

──ハスキーで艶のある藤井さんの声質にしっくりくる楽曲に仕上がっていると思います。

「ありがとうございます。それもひとえに、幸先生があらゆる角度から私の声質を分析して作ってくださった曲だからだと思います。先生はプロの歌手として“売れる”ということを常に考えてくださっていて、そのために一番大切なのは聴く方にとって心地よい声の響きをつかむことだと。もともと私は声が低いんですが、先生は中音域の響きがいいから、まずはそこを生かした歌を歌っていこうというご判断です。そこから音域を広げていき、さらにハスキーさを際立たせていけば、唯一無二の歌声になるよとおっしゃっていただきました」

──普段から歌のレッスンも幸耕平さん受けられているそうですね。

「もうすぐ2年半になりますが、まだまだ先生に声を育てていただいている途中です。先生からは見た目についてのアドバイスもいただきます。たとえば私は結構ツリ目なので、もうちょっと優しめのメイクがいいんじゃないかとか。というのも、先生に初めてお会いした頃の私は200本くらいまつ毛エクステをつけていて(笑)」

──まつエク200本! ちょっと想像がつかないのですが……。

「爪楊枝が5~6本は乗るくらいのボリューム感ですね。デビュー当時、そのメイクでとあるステージに立ったときに『昔、ギャル系のファッション誌で読者モデルをしていて』という話をしたら、隣にいた先輩歌手の方に『今もギャルじゃないの?』と言われました(笑)」

──デビュー当時はまだギャル感が滲み出ていたんですね(笑)。

「でも、デビュー曲の『東京ルージュ』の衣装は真っ赤なドレスで、ボリューミーなまつエクにも合っていたんですよ。ただ、確かにギャル感は抜け切れていなかったと思います(笑)」

──最近はルーズソックスが再ブームだそうですが、藤井さんもリアルタイムで履いていた世代ですか?

「履いていました。でも今のルーズソックスは60センチくらいが主流みたいですけど、私の頃は120センチとか、幼稚園の子どもがすっぽり入るくらいの大きさでした(笑)。あと私服では原色カラーが流行っていて、母には『渋谷でその格好をするのはいいけど、家から電車に乗るまでは派手な服は隠して行って』と言われていましたね(笑)」

──そんなお母さまとも、今では一緒にお洋服を選ぶ仲だとか。

「はい。今年行った初コンサートの衣装も母が選んだものです。最初、私は黒のドレスがいいなと思っていたんですが、『これだけ鮮やかな赤のドレスが着られるのは今だけだよ』という母の猛プッシュで。あとから映像を見ましたが、ステージ映えがして赤で本当に正解だったと思いました」

──2021年は地元・中野で念願の初コンサートを。そして2022年5月22日には、なかのZERO小ホールでのコンサートが決まっています。

「デビュー当時から『中野サンプラザでソロコンサートをするのが夢』と言っているので、生まれ育った中野でステップアップしていきたいですね。中野は賑やかな表通りも楽しいですが、一本裏に入るとなかなかディープで、昭和の雰囲気たっぷりな居酒屋さんがたくさんあるんです。私がブログで紹介したお店に『行ったよ』とメッセージをくださるファンの方も増えていますが、コンサートが終わったあとのお食事や打ち上げにもオススメです」

──地元に貢献していますね! 中野区の親善大使になる日も遠くなさそうです。

「『中野といえば藤井香愛』と言ってもらえるように頑張ります。もちろん去年今年となかなか訪れることができなかった全国の街に、2022年こそは歌をお届けできることを願いつつ、『一夜桃色』とともに駆け抜けていきたいですね」

藤井香愛『一夜桃色』

2022年1月12日発売
12CDS / TKCA-91391 / 1350円(税抜1227円)
01. 一夜桃色 作詩:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
02. 名残りの恋 作詩:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
03. 一夜桃色(オリジナル・カラオケ)
04. 名残りの恋(オリジナル・カラオケ)

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