「経験を重ねながら20年後、30年後に本格演歌を歌える歌手に」 19歳の新鋭・原田波人が『永遠の一秒(Stretched love)』でデビュー!

2022.1.12

バツグンの歌唱力とピュアで端正な佇まい。2022年期待の新人、原田波人が1stシングル『永遠の一秒(Stretched love)』でデビューする。
祖父の影響で4歳から演歌・歌謡曲を歌い始め、14歳のときには「NHKのど自慢」で見事グランプリに。そんな演歌大好き少年にディレクターが出した指示は”演歌禁止令”だった!?
昭和アイドル歌謡を思わせるデビュー曲のことや、“ぽぽ”というニックネームの由来、女手一つで育ててくれた母への思い、そして演歌・歌謡曲にかける夢など、フレッシュな19歳の素顔をご紹介!

──デビュー曲『永遠の一秒』について、ご自身のTwitterでは”失恋前向きソング”と紹介していましたね。

「はい。ホロ苦い別れを歌った歌詞ですが、曲調はノリノリ。曲の途中に入る”パン・パ・パン”という手拍子とともに、お客さんと一緒に盛り上がって歌いたいです。デビュー曲というと肩に力が入りそうですが、先生からも『難しく考えず、波人くんらしく楽しんで』と言われていますので、ステップを踏むような気分で明るく歌ってます」

──レモンイエローの衣装も素敵ですね!

「沢田研二さんが『勝手にしやがれ』でお召しになっていたスリーピースをイメージしたそうです。動画を見たらものすごい色気で。ぼ、僕に着こなせるかなと思ったんですが、そのドキドキも込みで楽しんじゃってます(笑)」

──カップリングの『ふるさとの景色』はまたガラリと変わってノスタルジック。

「しみじみ優しい歌ですよね。僕は10月に上京してきたばかりなんですが、コロナで帰省できていない方に故郷の風景を思い浮かべてもらえたら、という気持ちを込めて歌いました」

──和歌山県出身の波人さんは、幼い頃から演歌・歌謡曲を歌ってきたとのこと。一番最初に歌った曲は覚えてますか?

「たしかチェリッシュさんの『てんとう虫のサンバ』だったと思います。おじいちゃんが歌謡曲が好きで、僕が歌うととても喜んでくれて。褒めて伸ばしてくれましたね(笑)。それから演歌にどっぷりハマって、長山洋子さん、伍代夏子さん、石川さゆりさん──。声変わりする前は女性歌手の方ばかり歌っていました」

──中学3年で「NHKのど自慢」に出場されていますが、そのとき声変わりは?

「その直前の中2のときにまったく声が出なくなってしまって、歌手の夢を諦めようとしていました。そんな僕の落ち込みを察した母が、氷川きよしさんのコンサートチケットを取ってくれたんです。そのステージがとにかくきらびやかで素晴らしくて! 僕もあそこに立ちたいと決意を新たにした日でした。そこから男性の歌も勉強するようになったタイミングで、「のど自慢」出場のチャンスをいただけたんです」

──その後、高校時代も演歌一直線だったんですか?

「もちろん演歌歌手になるという夢は抱き続けていて。ただ高校は保育士のコースに進学したんです。そのコースにも歌のカリキュラムがあったんですね。あとは紙芝居とか折り紙とかお人形遊びとか、子どもたちとの触れ合いも楽しかったですね。友だちにも恵まれて、”ぽぽ”というニックネームも高校時代の友だちが付けてくれました」

──どんな由来があるんですか?

「僕の名前は”ナミト”と読むんですが、母は最初、同じ漢字で”ハト”と発音しようと思ったらしいんですね。という話を友達にしたら”ハトポッポ”と、そこから短縮して”ぽぽ”となりました。ゆるっと可愛い感じでとても気に入ってます」

──演歌・歌謡曲を歌っていると、同級生から珍しがられたのでは?

「そうですね。でも自分でも演歌だけ歌っていたら幅が広がらないなと、友だちとのカラオケでは流行りの歌なんかも練習して歌っていました。それでたまに本格演歌をこぶしブンブン回して歌うと、おおお! って拍手をもらったり(笑)。でも今、ディレクターの先生からは”10年間は演歌禁止令”が出てるんです」

──演歌禁止令? それはなぜですか?

「19歳という年齢だからこそ魅力を持って歌える歌。たとえば昔の郷ひろみさん、西城秀樹さん、近藤真彦さんといった昭和アイドル歌謡を勉強しなさいと言われています。年齢とともに経験を重ねながら、歌詞の意味を深く読み取る力を培い、20年後30年後に本格演歌を歌える歌手になる、そんなイメージを描いていただいています。だから『永遠の一秒』はもちろん、『ふるさとの景色』は演歌調で歌ってもハマりますが、こぶしは回していないんです」

──今の若さを存分に生かすということですね。

「はい。僕は3人兄弟の末っ子なので、まだまだ子どもっぽいところもありますし、演歌は大好きだけど、もしかしたらまだハマらないのかもしれません。デビューしましたが、これからも勉強は続きます」

──お母さんは末っ子くんをどんな感じで送り出してくれましたか?

「2人で『絶対に泣かないでおこうね』と約束して、ローカル線に乗って新大阪駅まで送ってくれました。そこから僕だけ新幹線に乗り換えて、母が持たせてくれたお弁当を食べようと思ったら、手紙が入ってたんです。だけど開いたら泣いてしまうと思って、1ヶ月後に読んだんですが……やっぱり泣いちゃいましたね」

──上京してきたばかり、ホームシックは大丈夫ですか?

「最初は夢心地で1ヶ月後くらいにガクーンときました。だけどそこから少しずつお仕事が増えて、寂しがってるヒマもないくらいがちょうどいいですね」

──お母さまの応援もあって、いよいよデビューです。今、最も直近に描いている目標は?

「デビュー曲をヒットさせて、その年に紅白歌合戦に出場することです。大きすぎる目標かもしれませんが、それくらい強い気持ちを持って進んでいきたいと思っています」

──憧れの氷川きよしさんも、デビュー年に紅白出場されていますよね。

「はい。僕の大きな分岐点となった氷川さんの背中を追いかけていきたいですね。そして何十年後かには、小さい頃から祖父も大好きで一緒に聴いてきた北島三郎さん。あれくらいスケールの大きな歌手になっていたいです」

原田波人『永遠の一秒(Stretched love)』

2022年1月12日発売
CDシングル CRCN-8456 定価:¥1,350(税抜価格 ¥1,227)
1. 永遠の一秒(Stretched love) 作詩:伊藤美和 / 作曲:夢人ゆうき / 編曲:椿 拓也
2. ふるさとの景色 作詩:伊藤美和 / 作曲:夢人ゆうき / 編曲:椿 拓也
3. 永遠の一秒(Stretched love) [オリジナル・カラオケ]
4. ふるさとの景色 [オリジナル・カラオケ]

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