【「うたびと」オープン記念】三山ひろし独占インタビュー ※プレゼント情報あり

2019.4.2

演歌や歌謡曲は人生のバイブルだと思います。

――昨年はNHK紅白歌合戦での朗らかな歌唱と共に、けん玉ギネス記録の見事達成で歌手デビュー10周年を締めくくった三山ひろしさん。11年目を歩み出す新曲「望郷山河」は大きな夢を抱いて後にした故郷に思いを馳せつつ、志を新たにする原点回帰のような歌だと言う。

「初めて喜多條忠先生に歌詞をいただいた歌で、故郷・高知の山や河、そして海のように『でっかい男になるんだ』と誓って上京したあの日が描かれています。ただ、今は、あの頃とは少し違う心境で故郷と向き合えているような気がするんですよね。この10年の間には喜びばかりでなく、悔しいことや悲しいこともあった。だけど自然の厳しさを乗り越えて何百年も何千年もあの場所にそびえ立っている山に比べたら、自分なんかちっぽけじゃないか。そう思うと今後も苦難は待ち受けているだろうけど、『負けないぜ』と改めて気持ちが引き締まる。これからも演歌の道を歩んでいく上でも、素晴らしい歌を節目の年にいただけたんだなと思っています」

――特定の地名が出てこないところも、この歌の懐の深さにつながっているようだ。

「聞いていただく方、歌っていただく方それぞれに浮かぶ風景がある、そんな歌ですね。何よりメロディがとても歌いやすいんです。歌い出しの『見上げる山に』のところは少し声を張るんですが、あとはなだらかな平野が続いているようで。変に技巧を凝らすより、ただただ心を込めて歌うと『いい歌だな』と感じられます」

――5月には懐かしい名曲の数々を歌う好評のアルバムシリーズ『歌い継ぐ! 昭和の流行歌』の、記念すべき第10弾の発売が控えている。

「僕の原点は小さい頃におばあちゃんが聞かせてくれた昭和の演歌や流行歌なんです。それこそこのアルバムに入っている春日八郎さんや田端義夫さん、三橋美智也さんの曲……おばあちゃんの青春時代の歌ですね。おばあちゃんの家はご近所さんもいないような、かなりの山奥で、聞こえてくるのは鳥の鳴き声や木の間を通る風の音くらい。そんなところでおばあちゃんが誰かから安く譲ってもらった8トラックのカセットをかけて、僕も一緒になって大きな声で歌ってました」

――中には歌詞の意味もわからず、ただ歌うのが楽しくて、そしておばあちゃんの喜ぶ顔が見たくて歌っていた歌もあったそうだ。

「演歌や歌謡曲というのは心に秘めた思いを歌ったものが多いけれど、子どもにはそんな感情はわからないですからね(笑)。今でも先輩方が残してくれた名曲を歌うと、自分の器の小ささを感じることがあります。それでも、少し背伸びしてでも歌っていくことで、後になって(この歌の主人公は)『ああ、こういう心境だったのか』と分かることがある。自分がこれから感じていくであろう心の機微に気づかせてくれるという意味でも、演歌や歌謡曲は人生のバイブルだと思います」

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