大江裕 新曲『願い星』は、こんな時代を明るく照らす明日への応援歌 「デビュー14年目、北島先生の愛のムチで一皮剥けました！」
北山たけしと共に「北島兄弟」としても活動する大江裕の新曲は、誰もが明るい気分になれる応援歌。いつもはすんなり終わるレコーディングが、この新曲に関しては師匠の北島三郎からなかなかOKがもらえなかったと語る。また、北島兄弟の楽屋が“納豆くさい”（！？）という秘密のエピソードや、コロナ禍の間に、黒豆を上手に煮られるようになった話など、そのユニークな日常についても聞いた。
――新曲『願い星』のジャケットでは、 “星”がキラキラと輝くスーツを着こなし、ポーズもすごくキマってます！
ありがとうございます。作詞・作曲は師匠の北島三郎先生（ペンネーム：原譲二）です。
この曲は、あまり幸せじゃない主人公が、「俺等にもきっと幸せがくる」と、自分を鼓舞している歌です。今、世の中の皆さんがコロナ禍の終息を願っていますが、僕もコンサートやキャンペーンが中止や延期になって一人で家にいる時、お客様の前で歌う日常がいかに幸せだったかとつくづく思います。先生は今の僕の心境を書いてくださいました。
――北島先生は大江さんの心の中が分かるんですね。
普段からそうで、ビクッとすることがありますね。北島先生とお話をしている時に、急に肩に手をかけてくださって「お前、今、辛いんじゃないか？」と。どうして先生には分かってしまうのかなと思います。でも、今は世の中の皆さんも辛いですからね。誰もが同じ気持ちです。今は外出するのも大変な時なので、明るい歌でも聴いて踏ん張っていただきたいです。「辛いのはみんな一緒、一人だけじゃない」ということを、この曲で伝えていきたいですね。
――大江さんにそう言われると元気が出ますね！
そう言われると嬉しいです。でも、今回のレコーディングは大変だったんです。今まで通りに歌ったんですが、北島先生が許してくれなかったんです。１日目、2日目とOKがもらえなくて、合計3日間レコーディングをしました。締め切りが近づいてきて、「このままじゃ間に合わない！」とスタッフが焦ってくるじゃないですか。そこで先生から「俺の20代、30代の歌を聴きなさい」と言われました。それがヒントだったんです。夜通しずっと聴いて、「あ、これか！」と分かりました。
――何がいけなかったんですか？
北島先生の若い頃の歌と自分の歌を聴き比べたら、自分の歌は“単に歌っている”感じでした。歌に魂が入っていなかった。３日目を終えた時に先生から言われた言葉が、「自分が歌った歌を聴いて、お前は納得できたのか？」。僕は「今の自分の一番の力を込めて歌いました」と答えました。先生は「そうか、合格！」と言われました。
――良かった！
僕は「どうして何回も怒られたんですか？」と北島先生に聞きました。聞く方も聞く方ですよね（笑）。そうしたら「お前はもう歌手になって14年目だ。『のろま大将』でデビューしたのは19歳だったが、あの時と同じ歌い方をしていた。それじゃ成長していないということだ」と言うんです。先生の言葉で「10年で一皮剥けて、20年で二皮剥けて、30年でやっと自然体になれる」というのがありますが、まさにそれでした。
――深い言葉ですね。
歌手になって十数年経って、僕も一皮むける時だったんです。今回はうんと考えて悩みました。そうしたら「お前、結構勉強したな」って、北島先生が言ってくださったんです。これはもうご褒美です！ 叱られてもやって良かったと思います。実は、歌手に注意してくださる方ってなかなかいないんですよ。「大江くんは上手い」で終わっちゃう。でも、それでは進歩がありません。僕は褒めて伸ばされたいタイプですが（笑）、「ちゃんと怒ってくれる人がいないとだめだ」と思いました。
――今回の曲は大江さんにとって忘れられない曲ですね。
今までのレコーディングはスムーズにいきましたからね。むしろそれがだめだったのかなと反省しました。よく「誰がライバルですか？」と聞かれますが、ライバルは自分だと思っています。とにかく自分に甘えると歌もだめになりますから、常に自分の歌を聴いたり映像を見たりして、自分に対して自分でダメ出しをするわけです。自分を褒めるときもありますが、だめな時が多いですね。もちろん完璧はないですが、そこにいかに近づけられるかということを常に考えています。
――こちらまで背筋が伸びるお話です。カップリングはそんな師匠のカバー曲です。
北島先生から「裕、この歌を歌ってみろ」と言われました。カップリングで先生の歌を歌うのは初めてです。2016年に『御免なすって』というシングルのボーナストラックで、『親のない子の子守唄』を歌いましたが、それ以来です。この曲は昭和の雰囲気があって、汗をかいて頑張っていけばいずれは花開くという、日本人の心意気を感じます。先生が「これからもこの曲を歌っていきなさい」と言ってくださったのも、僕へのメッセージだと思います。昔はA面B面と言いましたが、リード曲とかカップリング曲という区別はなく、どちらの曲も歌っていきたいと思います。
――話は変わりますが、かなりスリムになられましたね。
自炊の成果ですね。コロナ禍の前まではコンサートが多かったので、食事は外食。焼きそばや揚げ物を、夜の９時半頃から打ち上げで食べていました。それがこの２年間は自炊です。僕は昔から朝と昼は食べないので1日1食ですが、さらにお米を少し控えるようにしています。
――1日1食でお腹が減りませんか？
大丈夫です。（北山）たけしさんも1日1食なんです。でも仕事のある時は、お昼に少し食べておかないと喉が開かないので、その時は僕もたけしさんもちょっとだけ食べます。お昼は納豆だけとか。そういえば、北島兄弟の楽屋は納豆くさかったんですよ。たけしさんと兄弟で納豆にはまった時期がありまして、納豆三昧と言いますか、納豆まみれです（笑）。
――コンサートで訪れた土地の納豆を召し上がっていたんですか？
いや、コンビニの（笑）。3連パックだったら、一回で一人3つ全部食べます。それに兄さんは酢を入れます。酢を入れると強烈に匂うんですが、あれは納豆が生き返る匂いでしょうか（笑）。
――体には良さそうですね。
そうですね。でもそれが何日間も続きました。
――自炊ではどんなメニューを作るんですか？
煮物が多くて、冬はおでんも作ります。何日か保存できるように、冷蔵庫で保管できるメニューを作ることが多いですね。最近は生姜焼きを作りました。生姜をすりおろして、味醂で味付けをして、自分で作った最近のおかずの中で一番おいしかったですね。これがまた白いご飯に合うんです！ 白いご飯は週３回くらいは1日にお茶碗１杯だけ食べます。でも、ほしい時は２杯食べますよ（笑）。おばあちゃんの実家が東北の宮城でお米を送ってもらうんですが、米どころのお米は美味しいです！ やっぱり白米が大好きですね。あと、今年に入ってから黒豆を煮るようになりました。黒豆は３日かかりますよ。1日目は水につけて戻して、2日目は煮る。３日目にちょうど柔らかくなります。
――すごいですね！ 黒豆を煮るのって難しいですよね。
難しいです。皮をツルッときれいに煮るのに手間がかかりますね。ちゃんとクッキングペーパーを被せてグツグツ煮ないと、皮にシワが寄っちゃいます。
――料理の腕はどこで磨いたんですか？
昔、おばあちゃんから教えてもらいました。ちらし寿司も合わせ酢から作ります。料理が大好きなのは、人に喜んでもらいたいからですね。もし歌手じゃなかったら、小料理屋さんをやっていたと思います。
――歌が得意な大将ですね。興が乗ったら歌い出すとか。
お茶碗を洗いながら、流し（キッチン）で流しをします（笑）。
――インスタやYouTubeにお料理をアップしないんですか？
いやいや、恥ずかしい（笑）。味には自信がありますが、料理の見た目にはあまり自信がないです。それに、どうせなら皆さんがやっていることではなくて、違う感じでやりたいですね。作るところじゃなくて、誰かに料理を食べてもらうとか。
――それは新しいですね！
いろいろ考えてみたいと思います。
――最後にメッセージをお願いします。
今、大変な時期ではございますが、必ず明るい未来がやってきます。その時まで、みんな一緒に我慢して参りましょう。そして『願い星』を聴いて、明るい未来に願いを込めていただきたいなと思っております。
大江裕『願い星』
発売中
品番：CRCN-8467
価格：￥1,350
【収録曲】
1. 願い星（作詞：原譲二／作曲：原譲二／編曲：遠山敦）
2.花虎の道
3.願い星（オリジナル・カラオケ）
4.花虎の道（オリジナル・カラオケ）
5.願い星（一般用カラオケ・半音下げ）
6.花虎の道（一般用カラオケ・半音下げ）
大江裕 ポップス作品にも挑戦！『TRY～大江裕 J POP を歌う～』
発売中
品番：CRCN-20418
価格：￥2,000
【収録曲】
1.恋 （オリジナル歌唱：松山千春）
2.ハナミズキ （オリジナル歌唱：一青窈）
3香水 （オリジナル歌唱：瑛人 ）
4.涙そうそう オリジナル歌唱：夏川りみ）
5. for you… （オリジナル歌唱：髙橋真梨子）
6.あなた （オリジナル歌唱：小坂明子）
7.かもめはかもめ （オリジナル歌唱：研ナオコ）
【Bonus track 】
8.ダンシング・オールナイト （オリジナル歌唱：もんた＆ブラザーズ）
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