藤あや子 デビュー35周年を迎える新曲で、南こうせつの名曲『鳥』をカバー!美しいボディを披露した写真集や、愛猫“マルオレちゃん”のSNSも大人気

2022.6.22

2022年6月でデビュー35周年を迎える藤あや子の新曲は、1993年に発表された南こうせつの『鳥』をカバーした作品。心の中で静かに揺れる秘めた想いをしっとりと聞かせるバラード曲だ。
藤あや子と言えば、4月に発売した写真集『FUJI AYAKO』では、日々の体作りで培われた美しく健康的なボディを披露。愛猫マルくんとオレオちゃんのかわいい姿を日々投稿するSNSも大人気。新曲に込めた思いとともに、次々と新たなことに挑戦するエネルギーの源についても聞いた。


­——新曲『鳥』は、恋愛のはかなさを飛び去る鳥になぞらえた美しく切ない楽曲。もともと南こうせつさんが1993年に発表された曲とのことですが、そもそもシングル曲に決定した経緯を教えてください。

南こうせつさんとは、デビュー30周年記念曲の『たそがれ綺麗』という曲を作曲していただいたときからご縁をいただいています。今回発売する『鳥』は、実は昨年発売の同じくこうせつさんにプロデュースしていただいた『夢のまにまに』のカップリング曲としてレコーディングしたんです。出来上がったとき、「うわ〜、私、この曲大好き!カップリングにするのはもったいないなあ」と感じて、こうせつさんに「この曲、取っておきましょうよ!」とお願いして。その『鳥』が発売されるということで、私としては「満を持してお届けできる」という思いですね。

——『鳥』の、どんなところが「大好き!」と思われたのですか?

歌詞の世界観がとても素晴らしいです。表面的には「男女の別れ」を女性目線で描いた作品なのですが、よく味わうとさらに深く、「人と人との別れ」をも描かれています。一方で、鳥は希望の象徴でもありますよね。そういう意味では、自分のもとから飛び立つ鳥に、一縷の望みを託すような希望の歌でもあって。誰でも若いころは、大切な人との別れって苦しい、せつないという激しい思いに駆られますよね。ですが、年齢を経ていろんなことを経験していくと、心もだんだんたおやかになって、悲しみの中にいながらもどこか冷静でいようと自分を落ち着かせられるようになります。『鳥』で描かれているのはまさにそんな心情。たとえ別れが訪れようとも、悲しいだけの思い出にしたくないという強い思いが秘められているんです。

——藤あや子さんの、柔らかく心に染み渡るような歌声も魅力的です。

日本語の美しさが散りばめられた歌詞ですので、歌手として「言葉を届けよう」という思いで、言葉を大事に紡いでいくような歌唱法を意識しました。特に、「一瞬の幸せをつなぎあえたら愛は永遠」というフレーズが大好きで、心から共感できるんです。人生って、なかなか自分が思うようにいかないものですよね。でも、そんな思い出も、ひとつひとつ大切にしながら生きていれば、いつか幸せとなって自分のもとに帰ってくるかもしれない、そんな希望を込めて歌いました。

——先日発売された写真集『FUJI AYAKO』も大好評ですね。引き締まった体がセクシーかつヘルシーで、思わず「かっこいい!」とため息が出てしまいます

ありがとうございます。でも、これだけは言わせてください!実は当初は、「フォトエッセイを出しませんか」というお話でした。撮影を進めるうちに、「すっごくいい写真だから、フォトエッセイじゃもったいないです!」とスタッフのみんなが盛り上がるものだから、嫌だって言えなくなっちゃって……(笑)。最初から「写真集を出しませんか」というお話だったら、OKしませんでしたからね! でも、皆さまから「健康的で素敵」とお褒めの声もいただくようになって、今はやってよかったのかなと思います。でも……本当はとても恥ずかしいです!(笑)

——『鳥』の美しいジャケット写真は、写真集の未発表カットの中からセレクトされたそうですね。

撮影していただいたカメラマンの浅井佳代子先生に、ダメ元で「曲を聞いていただいて、先生が選んでくださったカットでしたらどれでも結構ですので…」とお願いしたんです。そうしたら、ありがたいことに快く承諾してくださって。選んでいただいたアップの写真を拝見したときは「さすがだな」と思いました。目は口ほどにものを言うと言いますが、まさにアップになった目から言葉が聞こえてくるような写真で、『鳥』の世界観ともぴったり。先生に、こんな素敵なお写真を撮っていただいて、本当にありがたいです。

――愛猫“マルオレちゃん”のSNSも大人気ですね。猫ちゃん達の姿もちろんかわいいのですが、藤さんの一言がウィットに富んで秀逸です。あの一言は、自然と出てくるものですか?

いえいえ、なんと投稿しようかず〜っと考えていますよ。SNSは、やはり10〜20代の方々中心のコミュニケーションツールですよね。若い世代の皆さんに楽しんでいただけるように、14歳の孫に「この言葉、いま使ってる?」と相談することもあります。時には「その言葉はいま流行ってないから、やめたほうがいい」とダメ出しされることもありますから!何より、私の投稿に対して、皆さんがいろんな角度から返してくださるコメントがめちゃくちゃおもしろいんです。言葉遊びのようなやり取りに、すっかりハマってしまいました。

——マルオレちゃんと暮らし始めて、日々の生活はどう変化しましたか?

ここ2年ほどは、コロナの自粛期間でこんなに家に居たことないというくらい、自宅に居ました。そんな中で、マルくんとオレオちゃんには本当に救われましたね。SNSにチャレンジするなど、これまでやらなかったことを新たにスタートできたのも彼らのおかげ。彼らはなくてはならない家族であり、私の脳を刺激してくれる存在です。

——デビュー35周年を迎えた今、改めて「夢」はなんでしょうか?

私は、わざわざ人生の目標を立てたりするタイプではないのですが、一つだけ、大きな夢として掲げているのが「マルオレフェスをやりたい」ということ! SNSなどを通じてマルオレちゃんを応援してくださっている方々と一緒に、音楽を楽しむイベントを開催したいんです。そのために、ギターも習い始めました。Official髭男dismのギター・小笹大輔さんに選んでもらったギターを買って、週イチでレッスンに通っています。
「マルオレフェスで、『鳥』を弾き語りできたらいいな〜」なんていう軽い気持ちで始めたギターですけど、指先は痛くなるし、全然上達しないし、次のレッスンは休んじゃおうかな……なんて思うこともしょっちゅうです。でもそんな自分を追い込んで、汗だくになりながらレッスンに臨んだあとは、まるでスポーツの後にように爽快で「やってよかった!」と思えます。ヨガやキックボクシングを続けられているのも、やりきったあとの爽快感を味わいたいから。やめてしまったら何もなくなってしまいます。そんなのはつまらないですからね。皆さまも、自分をどんどん追い込みましょう!(笑)

——最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします!

新曲『鳥』は、演歌歌手・藤あや子の楽曲とは思えないような、しっとりとした大人の音楽です。この曲を通じて、悲しみを乗り越えて、一緒に頑張ろうという希望のメッセージをお届けできればうれしいですね。皆さまもぜひお聞きいただいて、一緒に歌っていただきたいと思います。

藤あや子『鳥』

2022年6月22日(水)発売

品番:MHCL-2963
価格:¥1,300

【収録曲】

M1.鳥(作詞:岡田冨美子/作曲:南こうせつ/編曲:斎藤ネコ)
M2.秘密(作詞:岡田冨美子/作曲:弦哲也/編曲:桜庭伸幸)
M3.銀河心中(作詞:岡田冨美子/作曲:弦哲也/編曲:桜庭伸幸)
M4.鳥(オリジナル・カラオケ)
M5.秘密(オリジナル・カラオケ)
M6.銀河心中(オリジナル・カラオケ)

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