長い下積みを感じさせない、ビッグスマイルの愛されキャラ・伊達悠太 「カラオケ喫茶に飛び込み営業をしたことも。でも、歌をやめようと思ったことは一度もありません!」

2022.6.23

テイチク所属の若手演歌歌手による「テイチクサムライアワー」のメンバーとしても活躍する伊達悠太が、杉本眞人を作曲に迎えたニューシングル『涙のララバイ』をリリース。”男性版令和の桂銀淑サウンド”とも言うべきパンチの効いた女歌を、ハスキーボイスとこぶしで歌い上げて新境地を開いている。小学生の頃から地元・北海道伊達市のスーパー銭湯や老人介護施設で歌い始め、『NHKのど自慢』をきっかけにスカウト。16歳で単身上京し、長い下積み生活を経験したが、そんな屈託を感じさせないビッグスマイルが持ち味の愛されキャラだ。現在34歳。盛り上がる若手男性演歌シーンを追い風に、勝負曲でさらなる飛躍が期待される伊達の、「うたびと」初のインタビューをお届けする。

──まずは新曲『涙のララバイ』をいただいた感想をお願いします。

「とにかくカッコいい! の一言でしたね。僕は小さい頃から杉本眞人先生の曲が大好きで、鳥羽一郎さんの『北の鴎唄』や小柳ルミ子さんの『お久しぶりね』、ちあきなおみさんの『紅い花』……。いいなあと思った曲のクレジットには、必ずといっていいほど杉本先生のお名前がありました。今回、生意気にも『杉本先生に書いていただきたいです』と自分から提案して、念願が叶いました」

──しゃくり上げるような歌唱とハスキーボイスが楽曲の世界観にぴったりです。伊達さんは過去にも『聞かせてください』という女歌を歌っていますが、今回の女性像はいかがですか?

「女歌は昔からよくカバーしていて自分でも好きなのですが、『聞かせてください』とはぜんぜん違うタイプの女性ですよね。それにやっぱり、僕には女心を理解するのがなかなか難しくて、ドラマや映画などで僕なりに勉強したり、母ちゃんに聞いたりしました(笑)」

──母ちゃんにですか!?

「はい。歌詞を見せたら『私みたいな女だね』と言っていました(笑)。好きな人には強がって素直になれない。そんなところが切なくて愛おしくて、女性は大事にしなきゃいけないなと改めて思いました」

──カラオケなどではどんなふうに歌うと映えそうですか?

「テンポの良い曲なので、歌い出しはリズムに乗って気持ちよく歌っていただければ良いと思います。ポイントはサビの『あたし女の屑だね…』というところですね。杉本先生からもここがこの曲のミソだから、感情をたっぷり入れろ、もっと入れろ!と何度もダメ出しされました。ハスキーボイスとおっしゃっていただきましたが、実際のところ今回のレコーディングで歌い潰したのかも知れません(笑)」

──かなり気合の入ったレコーディングだったようですね。

「そうです。僕としてもこんなに時間がかかったレコーディングは初めてでした。最初は憧れの杉本先生がレコーディングに来てくださるということで、萎縮するかもと思っていました。ところが先生の情熱的な指導が心地良くて、緊張する間もありませんでした。これまでもたくさんの先生に素晴らしい曲をいただいてきましたが、杉本先生のおかげで伊達悠太は180度変わったと言っても過言ではないくらい。僕の新しい扉を開いてくれた、インパクトのある曲に出会えました」

──ジャケットの”伊達男ぶり”も目を惹きます。

「セルフプロデュースじゃないですけど、この歌の女性が愛した男を演じたいと思って、衣装やカメラアングル、表情などもこうしたいと僕からお願いしました。今までの僕はわりと笑顔のイメージがあったと思いますが、もう34歳ですし(笑)、男の色気みたいなものを出せていたらいいなと思います」

──伊達さんは16歳から歌手の道を歩み出したそうですね。

「はい。『NHKのど自慢』を見てくださった方からスカウトされて、16歳で上京しましたが、3~4カ月くらいで北海道に逃げ帰ってしまいました。ところが母ちゃんに『なんで帰ってきた』と追い出されまして(笑)、それからまた東京に出てきました」

──その後はどんな活動を?

「24歳で千昌夫さんと出会って今の事務所にお世話になるまでは、しばらくフリーで活動していました。自分で営業して、スナックやカラオケ喫茶、健康ランドで歌わせてもらっていました。駅のトイレで着替えて、『歌わせてください』って、飛び込み営業をしたこともありましたよ」

──タフですね!

「あの頃は怖いもの知らずでした。でも歌を諦めようとしたことはなかったです。やっぱり歌が好きだったし、就職しようにも学歴もないので、ある意味、退路を断たれていたと言いますか(苦笑)。それも逆に自分を奮い立たせる要素になっていました」

──そもそも幼い頃から演歌や歌謡曲を歌っていた理由は?

「家族の影響ですね。実はじいちゃんがラジオ時代の『NHKのど自慢』でチャンピオンになりました。『イヨマンテの夜』を歌ったそうで、当時の写真が最近出てきました。母親も町のお祭りのカラオケ大会の常連でしたね。父は漁師。両親は僕が3歳の時に離婚していますが、休みのたびに父親の家に泊まりに行っていて、じいちゃんがよく海の歌を聞かせてくれました」

──当時はどんな歌を歌っていましたか?

「最初に覚えた歌が、岸千恵子さんの『千恵っ子よされ』で、女性の歌ばかり歌っていました。やがて声変わりしてからは、森進一さんを歌うようになり、特に『昭和最後の秋のこと』が好きです」

──伊達さんはこう見えて昭和生まれです。「テイチクサムライアワー」では、松原健之さんとのユニット「昭和ブラザーズ」として歌うこともありますが、若手男性演歌歌手がチームで活動することも増えた、今の状況をどう感じていますか?

「今までずっと1人でやってきただけにすごく心強いです。ライバルという感じではなくて、誰かが活躍するとすごくうれしいです。そのおかげで他のメンバーにも注目が集まるわけですから。もちろん自分も頑張らなければ、という刺激にもなりますし、今は『みんなで一致団結して演歌を盛り上げていこう!』という、とても良い状況だと思います」

──「テイチクサムライ」ではどんなポジションですか?

「年齢的には次男坊ですけど、気分的には末っ子というか(笑)。三丘翔太くんは渋くてとても年下とは思えないし、配信ライブではデジタルに強い青山新くんが引っ張っていってくれるし。甘えちゃいけないのはわかっていますが、実際に兄と姉がいることもあって、そもそも自分は末っ子気質なんです」

──甘え上手ということ?

「それはあるかもしれないですね。『鯛焼き食べたいな』と言ったら、ファンの方が買ってきてくださったりして(笑)。あと先輩方によくご飯に連れて行っていただき、可愛がってもらってます。特にはやぶさのヒカルくんはとても面倒見が良くて、色々な人とすぐに縁をつなげてくれて、おかげで最近はすごく交流が広がっています」

──やっぱり弟キャラですね!

「ありがたいことですけど、そろそろ大人の歌手としての貫禄も身につけなくてはいけないなとも思います。僕が目指しているのは、歌から情景が浮かぶような歌手。カップリングの『冬のいたずら』はしっとりとノスタルジックな歌謡曲で、60代以上の方に懐かしく感じていただけるような、都会の風景が描かれています。まだまだ勉強不足ですが、映像が浮かぶように歌ったので、こちらもぜひ聞いていただきたいですね」

──では最後に『涙のララバイ』を聞く方にメッセージをお願いします。

「映像的で、物語的でもある曲です。一筋縄ではいかない女性の歌だけに、『この女性にはこんな出来事があったのでは?』と、みなさんの心の中で、それぞれのストーリーを思い浮かべていただけたらうれしいですね。女性が歌うとまた違うカッコよさがある曲なので、ぜひ覚えて、カラオケで楽しんでいただきたいです」

伊達悠太『涙のララバイ』

発売日:2022年06月22日
品番:TECA-22029
価格:¥1,227(税抜)
     ¥1,350(税込)

【収録曲】
01. 涙のララバイ
02. 冬のいたずら
03. 涙のララバイ (オリジナル・カラオケ)
04. 涙のララバイ (メロ入りカラオケ)
05. 冬のいたずら (オリジナル・カラオケ)

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