竹島宏 歌手として次のステージを見据えた入魂の新曲『一枚の切符』が発売中!「自信を持って皆さんに『聴いてください』と言える作品に仕上がりました」

2022.7.15

昨年は『向かい風 純情』がドラマ『大富豪同心2』に起用され、第63回日本レコード大賞では『プラハの橋』が日本作曲家協会選奨を受賞するなど、大活躍のデビュー20周年となった竹島宏。6月15日にリリースされた新曲『一枚の切符』への想いと、プライベートでエネルギーをもらっているというアーティストについて話を聞いた。


――デビュー21周年の最初のシングルである『一枚の切符』にかける意気込みを聞かせてください。

作曲家の幸耕平先生から地方での仕事中に『一枚の切符』のでもデータをお送りいただいて聴いた時には、「すごく印象的な歌い上げ系の作品!」というのが第一印象でした。
幸先生に電話をさせていただいたら、「ここからもっとインパクトの強い曲に仕上げていくから、楽しみにしててね」と言っていただいたんです。そのあと幸先生は、編曲の坂本昌之先生と曲のやりとりを10回くらいしていただいたと聞いています。
最終的に完成した曲を聴かせていただいた時は、その仕上がりに興奮しました。お二人ともすごくお忙しい方々なのに、その忙しい中で “竹島宏”という歌手のためにお時間を割いていただいたことは本当にありがたいですね。

―――レコーディングで歌ってみたご感想は?

体力的にはハードなんですが、とても歌いやすい曲です。幸先生からは、「8ビートのノリをしっかりつかんで歌ってほしい。そのノリができてればOKだから」と言われました。
幸先生はもともとパーカショニストなので、リズムには厳しいんです。それもあって『一枚の切符』では、僕もリズムを特に意識しました。
リズムというのは言うまでもなく音楽にとっては重要な要素一つのですが、メロディかハーモニーなどとは少し違って、感じる事でしかその正しさがわからない。それがリズムの難しさであり、楽しさや奥深さだと思うんです。リズムをきちんと感じずに歌うと「何かちょっと違う」歌になってしまうのですが、「何が違うのか」がハッキリとはわからないところがある。そういうところを『一枚の切符』をレコーディングするにあたって、幸先生に徹底的にご指導いただきました。
幸先生は、「20周年の節目を迎えて、そろそろ竹島宏に誰もが知る代表曲を持たせたい。それが俺の使命だ」と思ってくれていて、僕はこれまで10年以上も幸先生のところにうかがっているのですが、今まで以上に温かくも厳しいレッスンをしてくださいました。幸先生の情熱を感じて、「本当にうまい歌手になりたいなら、ここをクリアしないと次のステージには上がれないぞ」と自分自身に言い聞かせながらレッスンに臨んでいました。
そのおかげもあって、『一枚の切符』はこれまでの曲以上に自信を持って皆さんに「聴いてください」と言える作品に仕上がったんじゃないかと思っています」

――6月16日には新曲発売記念イベントとしてフラワーアーティストとのコラボで『一枚の切符』を披露されましたね。

花とのコラボは以前から興味を持っていたのですが、それが実現してすごく幸せでした。ステージではdodotokyoという二人組のフラワーアーティストとコラボしたのですが、お二人が周りにどんどん花を活けていって、僕は花と一体になって『一枚の切符』を歌うステージでした。よりドラマティックな歌に仕上がったんじゃないかと思いますね。
終わってからフラワーアーティストの方に「竹島さんの本番のエネルギーはすごいですね」と言ってくださったんですが、僕は逆にお二人の花を使って作品を作るエネルギーを強く感じていました。きっと無意識にエネルギーの交流みたいなものが行なわれていて、花と歌のコラボ空間が出来上がっていたんだと思います。

―――竹島さんは、ツイッターでの花と花言葉の紹介をずいぶん長く続けておられますよね。

「コロナ禍でファンの皆さんと会う機会がまったくなくなってしまった時に、少しでも皆さんに元気になってほしいと思って花の写真と花言葉を投稿したのがきっかけでした。最初はこんなに長く続けるつもりはなかったのですが、ファンの方から「竹島さんの花の写真を見て一日を終えています」とか「毎日このお花の写真を見るのを楽しみに仕事をがんばっています」といったコメントをいただいて、「これはちょっと止められないな」と思ったんです。そうしてがんばってきたのですが、実は自分自身が花に癒されていることに気がついたんです。コロナ禍で大変な時期もありましたが、いろいろあっても自然に良い状況になれているのかなという気がしています。

――花と歌のコラボステージも、そうした流れの一つなのかもしれませんね。お花以外で、竹島さんが癒されるのはどんな瞬間ですか?

「実は西城秀樹さんの武道館公演のDVDにハマっているんです。コロナ禍もだいぶ落ち着きを見せてきて、仕事もずいぶんさせていただけるようになったのですが、家に帰って食事をして一息つくと、「じゃあ今日もヒデキを観よう」って(笑)。

――どうして秀樹さんのDVDを?

「コロナ渦でお家時間が長くなった時に、いろんな方の歌を聴き始めたんです。学生時代に溜めてたMDなども引っ張り出して聴いていたのですが、その中で秀樹さんの歌が僕の中でやけに引っかかったんですよ。お家時間が増えて人に会わなくなって、気持ちがなんとなく後ろ向きになるような時には明るくてパワーのある歌が聴きたくなるじゃないですか。そんな時によく聴いていたのが、秀樹さんの曲だったんです。
僕は悲しい歌や泣ける歌が好きで、そういう歌ばっかり聴きがちだし、ステージでもそういう歌を歌わせていただくことが多いのですが、それだけだと食べ物と一緒で栄養バランスが偏っちゃう気がするんです。そういう意味では、ワイルドで力強い秀樹さんの歌やステージで心のバランスをとらせてもらっているのかもしれないですね。

――秀樹さんの曲でお気に入りは?

最近の秀樹さんの曲でお気に入りなのは『君よ抱かれて熱くなれ』と『眠れぬ夜』です。あと、いつかは『ラスト・シーン』をステージでカバーさせていただきたいなと思いながら聴いています。
最近はステージで、秀樹さんの曲をカバーさせていただくこともあるんです。ファンの皆さんには、「ただ、好きで歌わせてもらっています」と宣言してから歌わせていただいています。「秀樹さんの歌を、すごさを、皆さんと共有させてもらいたい」という気持ちで歌わせてもらっています。

――最後に、新曲を心待ちにしていたファンへメッセージをお願いします。

昨年末に日本レコード大賞で『プラハの橋』を歌わせていただいた時に、普段はロックやポップスを聴いている方たちにも「聴いてみたい」と思ってもらえる歌が歌いたいと思ったんです。ロック好きの若い世代にとっては、僕の歌はなかなか耳にするはずのない曲だと思うのですが、そうした人たちにも興味を持ってもらえる歌を歌うことが今後の僕のキーワードの一つになるんじゃないかと思っています。
そのためには、いろんな夏の音楽フェスに無理やり参加して歌わせてもらったりしたら面白いかもしれませんね(笑)。いろんなきっかけから『一枚の切符』という歌を知ってもらって、ご家族や職場の何気ない会話の中で“竹島宏”という存在が話題に出てくるようになるのが一番の理想だと思っています。
その理想の実現を目指して、秀樹さんの歌からいただく陽のエネルギーを糧に、『一枚の切符』を一人でも多くの方に聴いていただけるようにがんばりたいですね。


竹島 宏『一枚の切符』

発売日:2022年6月15日

 

Aタイプ

品番: TECA-22026

価格: ¥1,350(税込)

1.一枚の切符(作詞:山田ひろし/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)
2.こころ花(作詞:山田ひろし/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)
他、各曲オリジナル・カラオケを収録

Bタイプ

品番: TECA-22027

価格: ¥1,350(税込)
1.一枚の切符(作詞:山田ひろし/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)
2.また会える(作詞:山田ひろし/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)
他、各曲オリジナル・カラオケを収録

発売元:株式会社テイチクエンタテインメント

 

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