香西かおりがリアルな大人の恋愛歌 『もしや・・・あんたが』をリリース 「若い人から『YouTube見ています!』と声をかけられます」

2022.10.12

歌手生活35周年を迎える香西かおりが、2022年10月12日に新曲『もしや・・・あんたが』を発売する。作詞・荒木とよひさ×作曲・浜圭介という黄金コンビとのタッグで作り上げた新曲のテーマは、「女の生き様」。これまでさまざまな女性像を歌で表現してきた香西かおりに、新曲の制作エピソードや最近のプライベートでの楽しみなどについて話を聞いた。


「女の本音」がにじみ出るリアルな大人の恋愛艶歌

――デビュー35周年イヤー第2弾シングル『もしや・・・あんたが』を最初に聴いた時の印象を教えてください。
今回の新曲を作るにあたって、荒木先生に歌詞をお願いに行きました。以前から「先生の遺作は私が歌います!」という話をしていたのですが、出来上がった歌詞を見た時の第一印象は、「遺作みたいじゃん!」でした。荒木先生にそう言ったら、「おまえが書けって言ったじゃないか」っておっしゃって(笑)。でも、人生経験を重ねたからこそ書ける、リアルな大人の恋愛の歌だと思いますね。

――実際に歌ってみた感想はいかがですか?
メロディがリアルに刺さる、とっても切ない歌です。そんなリアルな切なさが、ちゃんと聴いてくださる皆さんに届くといいなと思っています。サビが印象深くて、すぐに覚えていただける曲に仕上がっていると思います。

――ファンがカラオケで歌う時のポイントは?
サビがわかりやすくて覚えやすいのですが、そこそこの音域で長く続くので持久力が必要です。ちゃんとブレスをとることを意識していただくと、上手に歌えると思います。

――レコーディングの時のエピソードを教えてください。
歌のレコーディングはスムーズでしたね。荒木先生と浜先生がレコーディングの後に食事の約束をされて、お鮨屋さんに予約を入れていました。だから終わりの時間は決まっていたのですが、曲の録音に思ったより時間をとられて私の歌のレコーディング時間がどんどん削られてしまったので、気合いを入れてかかりました(笑)

――新曲に関する意気込みを教えてください。
いい作品なので、ちゃんと生の歌声を聞いて欲しいですね。もちろんCDやカセットでも楽しんでいただけると思いますが、リアルで歌を感じてもらえる場所がたくさんできるといいなと思っています。まだまだコロナ禍で身動きがとりにくい状況ではありますが、今回はキャンペーンもできそうなので、私自身もすごく楽しみにしています。

YouTube「最近どう?」が学生にも大人気

――オフィシャルYouTubeチャンネルで、吉幾三さんと山本譲二さんとの「最近どう?」が毎回盛り上がっていますね。
もともとは、「コロナ禍でコンサートがなかなかできないから、YouTubeで何かやろうよ」ということで始めました。新人の頃からお付き合いさせていただいて、一緒に飲む機会も多かったので、おふたりと飲みながらたわいのない話をするのも面白いかなと思って、声をかけさせていただきました。

――事前に台本などは用意されているのでしょうか?
まったく決めてないです。台本を作っても、おふたりともその通りやってくれない(笑)。譲二さんはひたすら酔っぱらっているし、吉さんはスキあらばネタを入れてくる。暴走気味のおふたりをおさえるのが私の役割ですね。止めないと放送できなくなっちゃうから(笑)

――ファンの反応はいかがですか?
ファンの方が喜んでくれているのはもちろんなのですが、業界の人も結構見てくれているみたいです。いろいろな人からYouTubeの話をされるんですよ。先日は堀内孝雄さんに「出たい!」と言われました。でも堀内さんはお酒を飲まないし、出たら後悔するんじゃないかと思いますけどね(笑)

――これまでのゲストは、どうやって決めたのですか?
出てもらいたいなと思った人がそれぞれ呼んで、ご登場していただく感じでしたね。昨年、勝俣州和君がゲストで出てくれました。あの時は吉さんが「仕事で一緒になったから」と連れてきてくれましたが、呼んできたわりには、吉さんも譲二さんも勝俣君の話を全然聞かないんですよ。最終的には「俺たちの番組だから(ゲストの話は聞かなくて)いいんだ!」って。ゲストの方が迷惑ですよね(笑)

――業界関係者以外からも大きな反響があるようですね。
実はサザンオールスターズの桑田佳祐さんがご覧になっていて、ラジオで話題にしてくださったようで、普段は演歌を聴かないような若い世代の方にも見てもらっているみたいです。先日街を歩いていたら、学生さんから「香西かおりさんですよね!? 『最近どう?』見ています!」って声をかけていただいて、ちょっと驚きましたがうれしかったですね。

書道教室で楽しく文字と格闘中

――最近、プライベートでハマっていることは?
コロナ禍になってからいろいろなことに挑戦したのですが、そのひとつが書道教室に通い始めたこと。筆なんて小学生以来、持ったことがなかったんですが。教室では2時間かけて一つの漢字を習うのですが、2時間後にビフォーアフターを見比べると、面白いくらい文字が変わります。大人になってから文字と格闘するのが楽しくて、すっかりハマっています。

――そんなに変わるものですか?
変わりますね。文字はバランスが大切だということを実感しました。11月には教室の作品展があるのですが、今年は「逢」という字を出品しようと思って、この夏は頑張りました。昨年の初参加時は「待」という漢字を出品したのですが、今年はかなりクオリティが上がったと思います。

――「逢」という字を選んだ理由は?
実は書道教室のメンバーで突然亡くなった方がいて、「人生」というものを少し意識するようになりました。私にとっては、たくさんの人との「出逢い」が人生を豊かにしてくれたと思うので、そこから「逢」という字を選ばせてもらいました。偶然なのですが、新曲のテーマにつながる部分もあるかもしれないですね

――書道以外に、新しく挑戦したいと思っていることはありますか?
実はTikTokをやってみたいと思っています。外国の方にウケている日本の歌謡曲のサビの部分を歌って、公開したら面白いかなと思っています。TikTokは短いから、おいしいところだけでいいじゃないですか(笑)。コロナ禍で「音楽の楽しみ方」が変わってきている中で、老若男女を問わず、さまざまな方々に私たちの歌を届けるために、いろいろ挑戦していきたいと思っています。

香西かおり『もしや・・・あんたが』

発売日:2022年10月12日

品番: UPCY-5111(CD)、UPSY-5111(カセットテープ)
価格: 各\1,350(税込)
・もしや・・・あんたが(作詞:荒木とよひさ/作曲:浜圭介/編曲:坂本昌之)
・男よ眠れ(作詞:荒木とよひさ/作曲:浜圭介/編曲:坂本昌之)
他、各曲オリジナル・カラオケを収録

発売元:ユニバーサルミュージック合同会社

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