伊達悠太が新曲『土砂降りの雨だから』をリリース! 「デモテープを聴いた瞬間に涙があふれたすてきなバラードです」

伊達悠太
2023.8.23

ハスキーボイスとビッグスマイルで、盛り上がる若手男性演歌シーンを追い風に躍進中の伊達悠太が、8月16日にニューシングル『土砂降りの雨だから』をリリースした。ドラマのワンシーンを見ているかのような歌詞と、やさしいメロディが胸に響く本作は、『涙のララバイ』を手がけた作詞家の朝比奈京仔と作曲家の杉本眞人が再びタッグを組んで誕生した、切ない大人のラブバラードだ。30代半ばにさしかかり、歌手としてますます磨きをかける伊達に、新曲制作秘話やプライベートについて語ってもらった。


杉本先生からの「歌うな」という驚きのアドバイス

伊達悠太

──前作の『涙のララバイ』はパンチの効いたアップテンポな楽曲でしたが、ニューシングル『土砂降りの雨だから』は一転、すてきなラブバラードになりましたね。

いただいたデモテープは、杉本先生の声で歌が入っていたんです。それを聴いた瞬間に、感動のあまり、ボロボロと涙があふれてきました。同時に、僕が歌ったらどうなるのだろうという不安もよぎってしまったのですが……。僕はこれまで『涙のララバイ』をはじめ、パンチの効いた演歌が多くて、自分の声をやさしいと感じたことがなかったんですよね。でも、「こんなにすてきな曲をいただいたのだから、何としてモノにしなくては!」と思ってレコーディングに臨みました。

──レコーディングには杉本先生と朝比奈先生がご同席されたのでしょうか?

両先生にご同席いただいてレコーディングがスタートしたのですが、実は『土砂降りの雨だから』とカップリングの『一目惚れのブルース』と、A面をどちらにするか決めずにレコーディングをしたんです。『土砂降りの雨だから』は落ち着いたバラード、『一目惚れのブルース』はアップテンポで声を張る歌ということで、声の調子を考えて、僕から『土砂降りの雨だから』から取りかかりたいと申し出ました。そして、レコーディングが始まったのですが、すぐさま杉本先生から飛んできたのは「歌うな」というアドバイス。「歌うな」ってどういうことかなと、最初は頭が混乱しましたし、さらに「こういうラブバラードも経験しなくちゃ、いい歌手になれないぞ!」と、いい意味でプレッシャーをかけられたんです。そのうえ両先生から「うまく歌おうとするな」という助言も加わって(笑)。

──『涙のララバイ』もレコーディングに時間がかかったとおっしゃっていましたね。

『涙のララバイ』はそれこそ何十回とテイクを重ねて時間がかかったので、今回も覚悟が必要そうだなと前回の記憶がよみがえりました。ところが、今回はテイクを数回重ねたら先生方のおっしゃることがだんだんわかってきたんです。そのうち、「Aメロは一言ずつ言葉を置くように、語りかけるかのように歌って、サビは目いっぱい感情入れて歌う」というコツをつかみ、思いのほか順調に終えることができました。楽譜上はメロディがつながっていますが、サビまでは言葉の切れ目に休符を入れて、語りかけるように歌うこと、そして“うまく歌わないこと”がポイント。これを心がけたら、OKをいただけたんです。

おんなうたへの挑戦には日々の人間観察が活きた

伊達悠太

──『土砂降りの雨だから』はおんなうたですが、どんな女性を思い浮かべて歌っていらっしゃいますか?

かわいらしいのに、つい強がってしまう女性を思い描いて歌っています。男性の僕には女性の心情はわからないことだらけで、妄想でしかないのですが、もともと人間観察が好きで、電車に乗っているときも、けんかしているカップルを見たりすると、「きっとこんな理由でけんかになっているのだろうな」と想像を膨らませたりするんですよね。そんな人間観察の経験を活かしつつ、「今日はこういう女性をイメージしたけれど、また違う女性像でもいいかもしれないな」と、日によって異なる女性を思い浮かべて歌うようにもなりました。おんなうたということで、男の僕にはわかりえない、正解のない歌を模索しながら歌う楽しみもありますね。

──『一目惚れのブルース』もレコーディングは順調でしたか?

こちらは体が勝手に動くようなノリノリの楽曲なので、楽しくレコーディングできました。先にしっとりとした『土砂降りの雨だから』を歌い終えていたので、『一目惚れのブルース』では思う存分声を張り上げることができましたね。どちらもすてきな楽曲で甲乙つけがたかったのですが、A面には最終的に僕が『土砂降りの雨だから』を推しました。レコーディングしてみて、自分に合っている曲だと、ひそかに自信があったんです! おかげさまで新曲を引っ提げてのキャンペーンで『土砂降りの雨だから』を歌うと、お客様から「やさしい声が合っている!」というお言葉をいただきます。キャンペーンでは必ずラストにこの曲を歌っていて、歌い終えるとシーンと会場が静まり返るのですが、そのあとに沸き起こる拍手に感激してしまいます。すてきな楽曲にめぐり合えて光栄です。

──改めて、杉本メロディにどんな魅力を感じていらっしゃいますか?

小さいころに鳥羽一郎さんの『北の鴎歌』に出会って以来、先生の楽曲の大ファンです。ちあきなおみさんの『かもめの街』や『紅い花』なども大好きで、いつも聴いています。先生の曲は、すっとメロディが心に染みてくるんですよね。そんな杉本先生の切ないメロディに、朝比奈先生のすてきな言葉がのった『土砂降りの雨だから』は、ドラマの主人公になったつもりでお聴きいただける歌になっています。ぜひ多くの方々にお届けしたいですね。そしていつの日か、杉本眞人カバーアルバムを出せたらいいなと考えています!

大人なイメージの楽曲を意識し衣装は黒+黒でコーディネート

伊達悠太

──伊達さんといえば、“歌謡界のファッションリーダー”としての一面も注目が集まっていますね。

『土砂降りの雨だから』も『一目惚れのブルース』も大人なイメージの楽曲だったので、ジャケット写真は黒い衣装でいきたいなと考えていました。黒地に花柄が型押しされた上着を見た途端、ピンときたんです。一応、白いシャツを合わせたパターンやネクタイを締めたパターンなど、いくつか撮影をしてみたのですが、最終的には黒と黒を合わせたコーディネートでばっちりと決められました。

──今日もすてきなお衣装ですね。こだわりのポイントを教えてください。

今日のポイントは、足袋のようなデザインの靴です。靴にはこだわりを持っていて、集めています。ファッションは個性的でありながら、派手過ぎず、下品に見えないデザインのものを身に着けるようにしています。ファッションもアピールポイントのひとつだと考えていて、たとえば今日の靴もインパクトがあるから、「あの靴が印象的な子ね」といった具合に覚えていただけるんですよね。チャンスがあれば、ステージ衣装のデザインも自分で手掛けてみたいと思っています。

無心で土と向き合う陶芸でストレスを発散

伊達悠太

──プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか?

少し前から筋トレにハマっていて、行けるときは週に3回パーソナルトレーナーさんについてもらって体を鍛えています。筋トレは終わった後の達成感がたまらないんですよね。トレーニングしている最中は、「お金を払って何でこんなにきついことをやるんだろう⁉」とも思うのですが(笑)。ただ、あまり鍛えすぎると衣装が入らなくなってしまいますし、筋トレをした翌日は筋肉が締まって固くなり、歌いにくい感じがするので、本番の前日は行きません。

──体を動かしてストレス発散するタイプですか?

中学生のころは陸上部に所属して高跳びに励んでいたこともあって、基本的に体を動かしてストレス発散するタイプだと思います。僕は北海道出身で、高跳びで全道大会に出場したこともあるんですよ。一方で、体を動かすこと以外の趣味が欲しいなと最近思うようになって、陶芸を始めました。以前、旅先で陶芸を体験して、楽しかった記憶があるんです。手先はそれほど器用ではないのですが、「上手だね!」と言われたら調子に乗っちゃうタイプです(笑)。陶芸はまだ始めたばかりなので、まずは手びねりという技法を習っています。お椀やお茶碗を作ったのですが、形がいびつでも色を塗ると味が出て、工程も面白いんです! 無心で土と向き合うことがストレス発散になっています。

──でき上がった器は実際にご自宅で使っていますか?

自分で作った煮物を盛りつけました。北海道の料理は味つけが全体的に甘めなので、東京の料理は僕には少し甘みが足りないんですよね。地元の味が恋しくなったら自炊しています。北海道では、納豆に砂糖をかけるんですよ。トマトもスライスして砂糖をかけていただくのがスタンダード。お赤飯は小豆ではなく甘納豆を入れて炊くのが北海道流なのですが、東京には大粒の甘納豆がスーパーになくてびっくりしました。赤飯が食べたくなったら、北海道の名産が揃うアンテナショップの「北海道どさんこプラザ」に駆け込みます(笑)。

伊達語「ハッピースマイルワッショイ」がひらめいた瞬間

伊達悠太

──SNSの伊達語録もユニークですね。

「ハッピースマイルワッショイ」はオリジナルの伊達語です。一年ほど前のある朝、なんだか疲れがたまってやる気がしないなと思ったときに「ハッピースマイル……ワッショイ!」という言葉をひらめいて、自分に言い聞かせるようにつぶやいてみたら元気が出たんです。その言葉を毎日SNSで発信するようになったら、「その言葉で元気が出る」とか「魔法の言葉だね!」という反響がありました。みなさんもぜひ「ハッピースマイルワッショイ」とつぶやいてみてください。元気が出ると思います!

──では最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます。心に染みるような切ない大人のラブバラードを、杉本眞人先生と朝比奈京仔先生からいただきました。大切に歌っていきたいと思いますので、ぜひ覚えて、歌っていただければうれしいです。歌うときのポイントは「歌わずに、言葉を置いて、サビは思い切り感情を入れて歌い上げること」。難しい歌ですが、ぜひチャレンジしてください! 僕も、より多くの方々にこの歌が届くよう頑張ります。ハッピースマイルワッショイ!!

伊達悠太『土砂降りの雨だから』

伊達悠太「土砂降りの雨だから」

発売中
CD

品番:TECA-23055
価格:1,400円(税込)

【収録曲】

1.土砂降りの雨だから
作詞:朝比奈京仔 作曲:杉本眞人 編曲:猪俣義周
2.一目惚れのブルース
作詞:朝比奈京仔 作曲:杉本眞人 編曲:猪俣義周
3.土砂降りの雨だから (オリジナル・カラオケ)
4.土砂降りの雨だから (メロ入りカラオケ)
5.一目惚れのブルース (オリジナル・カラオケ)

~伊達悠太 ニューシングル『土砂降りの雨だから』発売記念~
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住所:東京都豊島区西池袋1-1-25 東武百貨店池袋店7階8番地
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