望月琉叶のニューシングル『百年の冬』はドラマチック演歌 「この曲は静御前さまが降臨した感覚で歌っています」

2023.9.20

演歌歌手とグラビアアイドルの二刀流で人気の望月琉叶のニューシングル『百年の冬』が、9月20日に発売される。源義経との美しい悲恋物語で知られる静御前の想いを歌い上げた本作は、作詞家の渡辺なつみ氏と作曲家の浜圭介氏がタッグを組んで誕生した本格演歌。5カ月連続でリリースしたボカロPとのコラボ作品も話題を呼び、さらにマルチに活躍する彼女に、新曲制作エピソードやプライベートについて語ってもらった。


切ないメロディからの壮大なサビがキュンポイント!

──5カ月連側でリリースしたボカロPとのコラボ作品を経て発表するニューシングル『百年の冬』は、本格演歌になりましたね。

演歌歌手として、いつか本格演歌を歌ってみたいと思っていたので、とてもうれしいですね。静かなAメロから壮大なサビに入り、間奏ではセリフもあるダイナミックな本作は、私好みの楽曲。特に、切ないメロディから派手に盛り上がるサビがキュンポイントです!静御前のあふれでる悲しい想いを力強く歌い上げています。

──静御前の心情を歌った詞が印象的です。

最初に詞を読んだときは、正直難しいなと思いました。特に静御前の怨念がダイレクトに表れているセリフ部分は、なかなか理解が追いつかず……。27年生きてきましたが、人を恨んだこともないですし、男は敵と思ったこともないですから(笑)。でも、静御前の歴史を改めてインターネットで調べてみたら、恨みを募らせて、強く生きていこうと誓った彼女になりきって歌えました。私には物語の主人公になりきることができるという特技があるんです。この曲は、望月琉叶が歌っているというより、静御前さまが降臨した感覚で歌っています。

──間奏のセリフは怨念たっぷりですね。

静御前の恨みがたっぷりとこもったセリフなので、なるべく低くどっしりとした声で語っています。セリフにアクセントを置きたかったので、歌っているときの声ではなく、テンションも低くして、声も低くしました。難しいのですが、セリフ入りの歌は「これぞ演歌!」という感じがして大好きです。

ひしひしと伝わってきた浜先生からの期待

──レコーディングには作曲した浜先生もご同席されたと伺いましたが、手ごたえはいかがですか?

レコーディングはひたすら一生懸命歌っていましたね。浜先生には、歌いだしは軽く、力を抜いて、サビに入ったら手を広げて壮大な気分で歌うようにアドバイスをいただきました。レコーディングは、先生のレッスンを2回ほど受けてから臨んでいたんです。レッスンは終始「いいねいいね~」と先生が声をかけてくださって、できあがりを楽しみにしてくださっている様子だったので、私も絶対いい曲になるぞ!という自信がありました。

──浜先生とのタッグは『ピンクのダイヤモンド』に続いて2作目ですが、浜先生はどんな方ですか?

演歌の作曲家で、しかも大御所の先生と聞くと、威厳があって、怖い方なのかなと思うかもしれませんが、とても気さくに接してくださいます。私が先生の弟子ではないからかもしれませんが、少しおどけて「浜ちゃんのために頑張ってくれよー」などと、ご自身を浜ちゃん呼びして、独特の愛情表現をしてくださるんです(笑)。先生と一緒にいると、私に期待してくださっているなということがひしひしと伝わってきますし、とてもかわいがってくださるんですよね。レコーディングのときには、差し入れでおいしいわらび餅を大量にいただきました。ご指導をいただくときは、私が見えていなかった歌のイメージを教えてくださって、とても勉強になります。歌への思いが強く、想像力が豊かな素敵な先生ですね。

ボカロPとのコラボで得たものが本格演歌に活きた

──ボカロPとコラボして発表した5作で培ったものも、本作に活かされているのではないでしょうか?

ボカロPのNemさんにプロデュースしていただいた『緋炎歌』には語りもありましたし、dorikoさんプロデュースの『いっそあなたを』は演歌調のボカロで、女性の切ない心情をつづった歌でした。ボカロPとのコラボで得たものは、確実に本作に活かされていると感じています!

──カップリングの『母に会いたい』も切ない歌ですね。

『母に会いたい』は、幼いころに母親を亡くした子どもが「お母さんに会いたい!」と嘆き悲しむ歌。私の母は健在ですが、母に対する愛はこの詞に出てくる子どもも私も変わらないはずと思って、母への愛を思い浮かべながら歌っています。この曲を聴いて、母は「いい歌だね」って感想を寄せてくれましたし、父も曲中で少しだけ存在が見えるところがあるからなのか、「この曲いちばん好き!」と言っていました(笑)。

──もう一つのカップリング曲『十二単(かさね)』は望月さんが作詞作曲されたのですね。

もともと小学生のときに作ってボイスレコーダーに録音してあった曲を、少しずつアレンジして、ブラッシュアップして仕上げました。主人公は、源平合戦の時代にありながら争うことを嫌うひとりの男性。大切な女性が十二単をまとって踊る姿を見るのが好きだったのだけれど、彼女を守り通すことができず、最後は海を見ながら切腹してしまうという詞になっています。歌詞の中で、一人称が“僕”、二人称が“君”としたのは、輪廻転生して現代の世の中で生まれ変わった男性が、前世を思い出している設定になっているから。現世で大切なあの人に出会えたかどうかは、お聴きくださる方の想像にお任せします!

休日は体のメンテナンスとエゴサ!?

──11月18日に別府で行われるデビュー3周年コンサートは、どのような構成になりそうですか?

セットリストは検討中ですが、みなさんが喜んでくださる曲を披露したいと考えています。そして、ほかの演歌歌手さんがやっていないような、「望月琉叶といえばこの演出だね!」とおっしゃっていただけるような、壮大な仕掛けもお見せしたいと思っているので、どうぞお楽しみに!

──演歌歌手、グラビアアイドル、さらに作詞作曲もこなすクリエーターと、三刀流のご活躍で忙しそうですが、プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか?

ほとんどお休みはないのですが、お休みの日があったら体のメンテナンスに費やしています。歌手は体が資本。もともと風邪をひきやすい体質ということもあって、念入りに体のケアに取り組んでいます。かかりつけのお医者さまに行って、上咽頭炎を消毒する作業をしてスッキリしたら、帰ってX(旧Twitter)でエゴサ(エゴサーチ:ネット上の自分の評価を確認すること)して1日が終わってしまうことが多いのですが……。カフェめぐりとか、いまどきの答えじゃなくてすみません!

──医者に行って、エゴサとは意外でした!

歌手になる前は、風邪をひいては声が出なくなったりしていたんです。でも歌手である以上、声が出ないなんて言語道断。とにかく日々、体調維持と心のケアに努めています。お風呂には柑橘系の入浴剤を入れて、その香りを部屋中に漂わせて、五感を刺激させて、楽しく歯を磨いて、楽しく顔を洗って、楽しく37度のお風呂に浸かって、寝る前にはお気に入りの乳製品を摂取して、濡れマスクをして寝る。これが私のルーティーン。こうするといい夢が見られるんです。自律神経をいかにリラックスさせるかを意識していますね。自律神経が乱れると、腸内フローラも乱れて、いいことないですから。「みんなが私を大好き!」と思って生きています!

夢の中で着ていたファッションを探したら……

──ショッピングに行ったりしないのですか?

ファッションセンスがないと、スタッフさんに言われます(笑)。今日の服は褒められたのですが、これは夢で自分が着ていた服なんです。先日、自分が除霊師のような、スピリチュアルな存在になった夢を見たのですが、藤の花の中から出てきた除霊師の私が着ていた服がこの服でして……。起きてから、ネットショップにアクセスして夢で見た服と似たようなものを探して購入しました。好評だったので、これからは夢で見た服を買おうかなと思います。

──最後に、今後の目標を教えてください。

夢は、老若男女に愛される歌手になること。新型コロナも五類になって規制が徐々に緩和されてきたので、地方や海外に行って歌いたいと思っています。先日はインドネシアに行ったんです。またインドネシアも行きたいですし、違う国にも行って、活動の拠点を広げていきたいと考えています。そして来年は、紅白に出たいと思っています! どうぞ応援よろしくお願いいたします。

望月琉叶『百年の冬』ミュージックビデオ

望月琉叶『百年の冬』

望月琉叶『百年の冬』COCA18144

2023年9月20日(水)発売
各配信サイトでのストリーミング&ダウンロードはこちら:https://lnk.to/Hyakunen_no_fuyu

品番:COCA-18144
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.百年の冬(作詞:渡辺なつみ/作曲:浜 圭介/編曲:若草 恵)
2.母に会いたい(作詞/仕立屋甚五郎 作曲/オーイシカズヒーロー 編曲/大野ヒロ)
3.十二単(かさね)( 作詞・作曲/望月琉叶 編曲/大野ヒロ)
4.百年の冬(オリジナル・カラオケ)
5.母に会いたい(オリジナル・カラオケ)
6.十二単(オリジナル・カラオケ)
7.百年の冬(半音下げオリジナル・カラオケ)
8.百年の冬(2コーラスオリジナル・カラオケ)

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