歌うま高校生出身シンガー・舞乃空がセカンドシングル『約束』をリリース 「聴いてくださる方に言葉をキチンと届けられる歌手になりたい」

舞乃空
2023.10.31

小学生の頃から『歌唱王』(日本テレビ)や『THEカラオケバトル』(テレビ東京)、『NHKのど自慢』などの歌番組に出演を重ね、数多くの賞を獲得してきた歌うまシンガー・舞乃空(まのあ)が、デビュー曲『うたかた』に続き、8月2日にセカンドシングル『約束』をリリースした。11月に出身地である大阪・藤井寺でのファーストコンサートを控え、「楽しみでもあり、ドキドキ100%でもあり」と心境を語る舞乃空に、新曲『約束』にかける思いや、これから始まる歌手人生への意気込み、プライベートなどを聞いた。


舞乃空

――デビュー前から歌うま高校生として名を馳せた舞乃空さんですが、子どもの頃から歌うことが好きだったのですか。

うちは、家族みんなが歌好きで、知らないうちに私も好きになっていた感じです。小さいころは祖父や祖母のお友達の集まっている場所で歌っていました。拍手をいただいて、皆さんが喜んでくださる姿を見るのが嬉しかったのを覚えています。

――そのころ、舞乃空さんにとっての〝アイドル〟は誰でした?

子どものころはK-POPが好きで、KARAさんの大ファンでした。幼稚園のお遊戯会でKARAさんの、あのお尻を振るダンスをコピーして、お友達と皆で踊った想い出があります(笑)。

――デビュー前から、数々の歌のコンテストやカラオケ番組、のど自慢などに出場していますが、テレビなどで歌うようになったのはいつごろからですか。

テレビは小学3年のときが初めてで、『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)に歌ウマキッズとして出演させていただきました。最初はただ楽しいという気持ちだけだったのですが、その後いろいろな番組に出演するようになると、顔を覚えてくださった方から街で声を掛けられるようになって、歌ってよかったと思うようになりました。神様からいただいたこの声を武器に歌をお仕事にできたらいいなと思うようになったのは中学生になったころです。デビューの直接のきっかけは、『NHKのど自慢』の地方大会に出場したこと。レコード会社の方がそれを見ていてスカウトしてくださいました。

――歌では本当に多くの賞を獲得されてきましたが、思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。

『ジョブチューン』(TBS系)の中で(カラオケ店の)コート・ダジュールさんとコラボしたスーパーカラオケグランプリという企画があって出場したのですが、絶対に優勝するぞっていう強い気持ちで東京に来て、実際に優勝できたのは嬉しかったです。ご褒美で旅行券をいただいて皆で旅行に行ったのもいい思い出です。

舞乃空

――そんな歌謡界の逸材・舞乃空さんですが、満を持してデビューしたのが今年2月。8月には早くもセカンドシングル『約束』をリリースしました。この曲は男性目線の失恋ソングですが、歌うのに難しくなかったですか。

男性の目線ということをあまり意識しすぎると、逆に私の歌の持ち味がなくなってしまうとディレクターさんが言ってくださったので、そこは考えすぎず、いつも通りに歌いました。男の子の気持ちを女性の私が歌うからこその良さがあると言われたことを信じて歌っています。

――淡い青春時代の恋を歌っていますが、それだけに強烈なキーワードも出てきませんし、例えば駅のホームのような恋愛模様を彩る舞台設定もありません。具体的にイメージを思い浮かべるのに難しそうですが、歌うときはどうしていますか。

私の中では具体的な風景を思い浮かべられるくらい物語は出来上がっていて、それを思い浮かべながら歌っています。舞台になっている場所は、ちょっと田舎でとか……。ただ、それをあまり具体的に言ってしまうと聴いてくださる皆さんのイメージを限定してしまいそうなので、なるべく言わないようにしているんです。でもせっかくなので少しだけお話しすると(笑)、主人公の男の子は田舎に住んでいて、女の子は、夏休みの間だけ男の子の家の近くにあるおばあちゃんの家に遊びに来ている、そこで出会った二人……みたいな。普段から会う関係ではない期間限定の恋という感じでしょうか。

――舞乃空さんの気持ちとしては、ファンの方にはそれぞれ自分なりの恋模様を想像しながら聴いてほしいのですね。

例えば〝哀しい〟という気持ちひとつ取っても人それぞれ違った〝哀しい〟を持っていると思うんです。だから私がこう言ったからそれが正解だとは思わないで、皆さんそれぞれのイメージで聴いていただきたいと思っています。

――『約束』に限らず、舞乃空さんは歌うときに自分の中でしっかりストーリーを組み立てる方ですか。

必ずストーリーは作ります。実際の私が住んでいる世界とは違うもうひとつの世界、パラレルワールド的なものを私の中で作り上げるんです。他の方の曲をカバーするときでも、こういう状況なんだろうなって自分なりに設定を思い浮かべて歌っています。

――『約束』はデビュー曲の『うたかた』に続いて金子麻友美さんとのタッグです。レコーディングなどで何かアドバイスなどありましたか。

金子さんとは2曲目ということで、打ち解けてお話をさせていただきました。レコーディングは緊張で声が震えるほどでしたが、金子さんがアットホームな雰囲気を作ってくださって、何とか乗り切れたと思います。歌に関しても舞乃空ちゃんが思った通り歌えばいいよって言ってくださって、すごく褒め上手なので気持ちよく歌えました。

――カップリング曲『帰ろう』は年齢に関係なく、聴く人すべてが自分に引き付けて共感しながら聴ける曲だと思います。舞乃空さんはこの曲をどう捉えて歌っていますか。

皆さん、毎日いろんなことが起こると思うし、悩み事を抱えながら帰り道の電車に揺られることもあると思うんですけれど、この曲を通してその悩みや疲れた心を少しでも癒してもらえたらいいな、たくさんの人に響いたらいいなって思いながら歌っています。

――さて、11月11日にはご出身の大阪・藤井寺でファーストコンサートが予定されています。地元ということで気合も入っていると思いますが、意気込みを聞かせてください。

私はまだ地元で歌ったことがないので、藤井寺で歌えることがまず嬉しいです。どうなるのか想像もつきませんが、祖父母や同級生、学校の先生などなど昔から応援してくれている方が来てくれると思いますので、成長した姿を見てもらいたいです。楽しみな反面、今からドキドキ100%ですが、頑張ります!

――8月のライブではエレキギターを披露していましたが、今回も何かチャレンジしようと計画していますか。

今回は、まだ一度もご披露していないことに挑戦してみようと思っていまして今、特訓中です。何をやるかはまだお話できませんが、頑張ります。乞うご期待!

――ところで舞乃空さんはどなたかのステージを見て、いつかこんなステージをやってみたいと憧れたようなことはありますか。

以前、イルカさんのコンサートに行ったときに、もちろん歌も素晴らしかったのですが、ファンの方との距離感が近くて素敵だなと思ったことがあります。イルカさん、ご自分で前説に出てこられて、客降りもされるんですよ。それを見て、自分もファンの方との距離は近くありたいと思いました。私は歌手とファンというよりお友達みたいな感じでやりたいと思っていますので、イルカさんのステージは勉強になります。

――じゃあMCも頑張らないといけませんね。大阪のご出身ですし、おしゃべりは得意な方では?

いえいえ、大阪出身といっても中学までしかいませんでしたし、そんなに得意じゃないです。ただ、話していると、突っ込んじゃうことはよくあります。誰かがボケてるとつい突っ込むというのは大阪人の血かなとは思いますけど(笑)。

――舞乃空さんのYouTube「まのまのあチャンネル」の「歌ってみた」は反響が大きいとお聞きしました。70年代のアイドルソングから最新ヒット曲まで選曲は幅広いですね。

歌に関してはジャンルは問いません。オールマイティーな、いい意味でカメレオンのような歌手になりたいと思っていますから、今のヒット曲だけじゃなくて演歌や昭和歌謡も聴きますし、歌います。昭和歌謡は言葉を大切にしていて歌詞が美しいのがいいと思います。

――今後はSNSでどんなことをやってみたいと思っていますか。

この間、YouTubeでライブを生配信したんですけど、リアルタイムでコメントを読めたり歌ってほしい曲のリクエストをいただいたりできて楽しかったので、これからもやっていきたいです。歌以外では、動物が私のもうひとつの要素なので、動物カフェ巡りとか動物系ももっともっとやりたい。今は実家にいる、うちの愛犬の出演もありですね(笑)。

舞乃空

――プロフィールを見ると、趣味欄に動物との触れ合いや乗馬など動物関連が並んでします。愛犬もいらっしゃるようで、本当に動物好きなのですね。

もう、狂ってます(笑)。シャチと泳ぎたいっていうのもありますし、ライオンと暮らしたいというのも夢です。子どものころから保護ねこや保護犬がたくさんいる環境で育って、その子たちがいなくなったタイミングで亀とかハムスターとか小動物にいったんですけど、そろそろワンちゃんやネコちゃんが欲しいと思っているとき、ペットショップで今、実家にいる子と出会いました。

――運命の出会い、という感じですね。

もうビビっときたというか、この子はどうしても家に連れて帰らなくてはという気持ちになってしまいました。トイプードルの女の子でククっていいます。何でなのかといいますと、9月9日に産まれたから(笑)。たまに実家に帰るとすごく大喜びしてくれて、私の事を忘れていないんですよね。東京に帰るときは寂しくて、泣きそうになるのをこらえながら、「また来るからねー」ってお別れしています(泣)。

――乗馬も趣味ということですが、珍しいですね。なぜ馬に乗るようになったのですか。

叔父さんが馬主で、小さいころから馬と触れ合う機会が多かったんです。競馬場やトレーニングセンターなどによく連れて行ってもらって、そこでよく馬に乗せてもらっていました。でも、時々乗っているだけではなくて、ちゃんと乗馬が出来ることを証明したくて、検定を受けて乗馬技能検定5級も取りました。

――馬に乗るのは、ストレス発散にもなるそうですね。

ホースセラピーという言葉があるように、馬と触れ合うと癒し効果があるんです。本当に優しくて、心が通じるというか、人の気持ちをキチンと汲み取ってくれるんです。久しぶりに乗ると鞍をギュと挟むので、太ももの内側がすごく痛いんですけど、乗っているとその痛さを忘れるくらい癒されますし、幸せを感じます。

舞乃空

――デビューして8カ月がたちましたが、最後にこれからの目標を教えてください。

私は『NHKのど自慢』をきっかけにスカウトしていただきました。そのとき立ったNHKホールのステージに『NHK紅白歌合戦』の出演者として戻ることが目標のひとつ。もうひとつは、誰のようになりたいかと聞かれたときに、例えば美空ひばりさんのようにパッと名前が出てくる歌手になることです。

――今、美空ひばりさんのお名前が出ましたが、目標にしている歌手は美空さんですか。

目標というのはおこがましいかもしれませんが、私は美空ひばりさんと玉置浩二さんの歌が本当に素晴らしいと思っているんです。お二人の歌は歌うというより語るイメージで、歌詞が心の中にスーッと入ってくる。私もいつかお二人のように、言葉をキチンと理解して聴いてくださる方の元にそのまま届けられる歌手になりたいと思っています。

――それでは多くの歌謡曲ファンに向けて『約束』をアピールしてください。

『約束』は果たされなかった遠い日の約束を私が男性の目線で歌っている、とても切ないバラード曲です。デビュー曲の『うたかた』のときより少し大人になった私をお見せできると思いますので、応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

舞乃空

舞乃空『約束』ミュージックビデオ

舞乃空『約束』

舞乃空「約束」

発売中

品番:CRCN-8587
定価:¥1,200 (税抜価格 ¥1, 091)

【収録曲】

1.約束  作詩:金子麻友美/作曲:金子麻友美/編曲: SHIKI
2.帰ろう  作詩:雨野どんぐり/作曲:和泉一弥/編曲: SHIKI
3.約束 inst
4. 帰ろう inst

舞乃空 プロフィール

■出身地:大阪府藤井寺市
■生年月日:2005年3月22日
■趣味:愛犬のトリミング、 動物との触れ合い、乗馬、 映画・ドラマ・アニメ観賞
■スポーツ:バレーボール
■好きな食べ物:トマト、 ローストビーフ、 生ハム、タン塩、ラーメン
■特技:一輪車(永遠に乗れます)、老若男女誰とでも仲良くできる
■楽器:アコースティックギター
■資格:乗馬技能認定5級、 原付免許

◆略歴
平成26年2月 (小3)、8月 (小4) 2回出演 テレビ朝日 「関ジャニの仕分け∞」
平成26年12月 (小4) 日本テレビ 「歌唱王」
平成30年4月 (中2) 関西テレビ 「MUJACK」
平成27年8月 (小5) ~平成30年2月 (中1) 計11回出演 テレビ東京 「THEカラオケバトル」
NHKのど自慢グランドチャンピオン大会出場

◇受賞歴
TBSテレビ 「ジョブチューン×コートダジュールスーパーカラオケグランプリ」 部門グランプリ
第31回日本大衆音楽祭 チャイルド部門最優秀賞
日本カラオケボックス大賞2015 大阪府代表
NHK 「のど自慢」 大阪府柏原大会 週間チャンピオン 歌唱曲 「能登半島」 (石川さゆり)

放送情報

「新譜!にっぽんのうた#101」

放送チャンネル:CSチャンネル銀河

2023/9/8(金) 9:15〜9:30
2023/09/13(水) 17:45〜18:00
2023/09/21(木) 17:45〜18:00 ほか

番組ページ:
https://www.ch-ginga.jp/detail/nipponnouta_gingaselection/episode.html?id=23377

<あわせて読みたい>

【新譜!にっぽんのうた:POWER PUSH】舞乃空『約束』
18歳の歌うまシンガー・舞乃空、全編オールロケで撮影した新曲『約束』のミュージックビデオを公開!
18歳の“歌うまシンガー”舞乃空、新曲『約束』を8月2日にリリース決定! 「すごく綺麗なメロディに、遠い夏の日の情景が浮かぶ曲」

関連キーワード