新世代シンガー・舞乃空が、巣立ちをテーマに親子の絆を描いた新曲『とまり木』をリリース! 「母と私の等身大の親子愛を、花*花さんが心温まる曲にしてくださいました」

2024.9.11

自身のYouTube「あのまのあチャンネル」では、ちあきなおみからYOASOBIまで、昭和・平成・令和のヒットソングを次々と披露し、どんなジャンルの曲も歌いこなす新世代シンガーとして注目を集める舞乃空。3枚目のシングル『とまり木』(c/w『幸せになって下さい』)では、『さよなら大好きな人』などで知られる人気デュオ・花*花を作詞・作曲に迎え、巣立ちをテーマに親子の絆を描いた心温まるミディアムバラードを聴かせてくれる。将来はオールジャンルという新しい歌手の形を確立させたいと意気込む舞乃空に、新曲への思いから、最年少ながら居並ぶ演歌・歌謡曲の先輩歌手を〝叱咤激励〟した『オールスター合唱バトル』(フジテレビ系)の舞台裏秘話まで語ってもらった。


――3枚目のシングル『とまり木』は、親子の絆を歌っていて、優しい曲調が舞乃空さんの声にもぴったりの曲です。最初に聴いた時はどんな感想を持ちましたか。

今回、始めて花*花さんに作詞・作曲をお願いしたのですが、聴いた瞬間に、心温まる花*花さんらしさ全開の曲だなと思いました。歌詞に関しては私も関わらせていただいたので、自分の思いがそのまま詰まった等身大の曲になったと思っています。

――花*花さんに楽曲制作を依頼したのはどういった経緯からだったのでしょうか。

スタッフとの間ではもともと、どなたかに楽曲を提供していただきたいねという話はしていたんです。いろいろ意見は出たのですが、花*花さんとはご縁がありまして、曲調も私にあうのではと、全員の意見が一致して、お願いすることになりました。

――これまで花*花さんの曲にはどんなイメージを持っていたのでしょうか。

花*花さんの曲の中では、私は『さよなら大好きな人』が好きで、よく母とふたりでカラオケでも歌っていました。お二人の曲には花*花さんにしか出せない独特のリズムがあって、聴くと心が暖かくなる。ハーモニーがきれいなところも大好きです。

――先ほど作詞に関わったとおっしゃっていましたが、詞はコジマイヅミさんとディスカッションを重ねて作り上げたということですか。

実はこの曲のために、実際に母から私へ手紙を書いてもらい、私からも母へ手紙を書いて、それをコジマさんにお渡ししたんです。その手紙を元にこの言葉は入れたいとか、このエピソードは生かしたいなど、いろいろやり取りをして、最終的にコジマさんが〝とまり木〟というキーワードを考えてくださいました。

――歌詞の中にはお母さんの舞乃空さんへの思いも詰まっているわけですね。お母さんから歌詞の内容のような手紙をもらって嬉しかったのではないですか。

母と私は親子と言うより友達のような関係で、元から仲はすごくいいのですが、かといってなかなか改めて母の気持ちを聞くことはないので、いい機会をいただいたといいますか、すごくありがたかったなと思います。

――構成としては、1番が母親の目線、2番が娘からの目線になっていて、視点が180度変わります。歌い方や、気持ちの入れ方など、1番と2番で変えている部分はありますか。

あまり深く考えすぎるのもいけないとは思うのですが、でも確かに2つの目線が入っている曲ですから、1番は無意識に親の気持ちに寄り添った歌い方に、2番は自分の気持ちを前面に出した歌い方に切り替わっているかもしれません。特に1番は、母はこう思っていてくれているんだなという、ありがたさを感じながら歌っています。

――全体的には過剰に感情を込めないような、抑えた歌い方をしているように聴こえますが、歌唱法として意識してことはありますか。

確かに今回は、これまでのように感情をストレートに出した歌い方に比べると、抑えていますし、声のトーンも下げて歌っています。レコーディングの最初のテイクでは感情を前面に出して歌ったのですが、ディレクターさんからも引いて客観的に歌った方が伝わるんじゃないかとアドバイスをいただきました。ただ、母や自分の思いが歌詞になっていることもあり、最初、歌の内容を客観視するということが難しくて苦戦しました。

――きっとカラオケで歌いたい方も多いと思いますが、シンプルなだけに上手く歌うのは難しそうです。歌い方のアドバイスをいただけますか。

語りかけている部分が多い歌だと思いますので、例えば「♪心配だし 誇らしいし」の部分など、サラリと繋げて歌うより、ちょっと間をとって歌った方がいいのではと思います。「♪心配だし」でちょっと間をおいてから「誇らしいし」にいく感じです。全体的にはAメロ、Bメロの部分はシンプルに、その分、サビでは強く感情を入れて、特にラストのサビはさらにグッと盛り上げて歌ってください。そして最後の1行、「♪あのとまり木へ」を静かに終わっていただくと全体にメリハリがつくと思います。

――いつも楽しませていただいている舞乃空さんのミュージックビデオですが、今回はどんな内容ですか。

『うたかた』や『約束』の時は彼氏目線だったりして、ドラマ仕立てでしたが、今回は定点カメラで私が歌っている、すごくシンプルなものになっています。ただ、これまではカメラが動いているので私がそこまで目線を気にすることはなかったのですが、今回は私がどれくらい動いたらいいのか、どこに目線を持っていけばいいのかが難しかったです。でもすばらしい出来になっていると思いますので、楽しんでいただけたらと思います。

――カップリングの『幸せになって下さい』は、親子から一転、姉妹の目線で描かれたブライダルソングです。結婚をテーマにというのは舞乃空さんからのリクエストですか。

最初から結婚をテーマにと考えていたわけではありませんが、人生の中の大きなイベントの時に歌ってもらえるような曲が欲しいということはディレクターさんには伝えていました。ただ、作って下さった金子(麻友美)さんからは何も聞いていなくて、蓋を開けたらブライダルソングだったという感じです。出だしから結婚という祝福ムードが全開の歌で、初めて聴いた時はすごく新鮮でした。

――最近は結婚しない若者が増えているようですが、舞乃空さんは結婚に夢はありますか。

(結婚しないという選択肢は)ありえないです。絶対、結婚したい(笑)。やっぱり私の家は家族みんな仲がいいので、将来は同じように温かい家庭を持ちたいという気持ちが強いですね。妹がいますので、私の結婚式では妹にこの曲を歌ってもらいます(笑)。

――さて、昨年11月には地元の大阪・藤井寺でファーストコンサートを行いました。凱旋コンサートになったわけですが、手ごたえはありましたか。

近所の方、学校の先生や友達など、子供の頃から応援してくれている皆さんが来てくださったので緊張しましたが、少しは成長した姿を見ていただけたんじゃないかと思っています。ただ、20曲以上歌いましたし、ピアノの弾き語りや踊りなど、初めて挑戦したことも多かったので本当に疲れました。第2部の幕が上がる前は、しんどくて立てなくなりそうになったくらい。体力的にもきつかったし、地元の皆さんにちゃんとしたところを見せなくてはという気持ちで、知らず知らずのうちに気も張っていたんだと思います。

――7、8月に行われたイベント「舞乃空の部屋へようこそ」やライブハウスKAKADOでの『とまり木』発売記念ライブなど、最近はファンと触れ合う機会が多くなっていますね。

「舞乃空の部屋」は、本当に部屋でファンの方と1対1でお話するので、めちゃめちゃ新鮮です。私も緊張しますが、ファンの方も緊張して上手く話せないこともあって、そこは私が盛り上げなくてはと頑張っています。KAKADOのライブはアットホームな雰囲気の中で私の歌を楽しんでいただけるような内容になっています。大きな会場のコンサートでは、どうしてもかっこよくしなきゃと思ってしまうのですが、ライブハウスはお客様と近いし、歌手とファンというよりお友達の前で歌っているような感じですので、素の私を見ていただけると思います。

――ライブでは舞乃空さんらしく様々なジャンルの歌を聴かせていただけるのでしょうか。

やっぱりファンの方も演歌が聴きたい方、アイドルソングを聴きたい方など、様々ですので、なるべくいろんな歌を楽しんでいただけるようにしています。私自身が目指すオールジャンルというのはこういうことだなって実感するライブですね。

――オールジャンルという話が出ましたが、YouTubeの「あのまのあチャンネル」では数々の昭和・平成・令和のヒット曲を歌っています。歌ってみてどんな違いを感じますか。

私が歌った曲で難しいなと感じたのは、ちあきなおみさんの『喝采』です。昭和の曲は、リズムはシンプルなのですが、歌詞の内容が濃いというか奥深くて、理解して表現するのが大変だと思いました。それに対して令和の曲は早口なものが多くて曲自体が個性的。母は、「今の曲は何を歌っているのか分からない」なんて言いますが、Z世代にはあれが今のリズム感で、歌詞もちゃんと聴きとれるし意味も伝わっている。私には両方の気持ちが分かるので、そこは違うジャンルの曲なんだと思うようにして、でも、なるべく滑舌よく、歌詞を分かってもらえるように歌うことは心がけています。

――7月にOAされた『オールスター合唱バトル』では「演歌合唱団」の一員として参加されました。Adoさんの『唱』という難曲を歌いましたが、練習は大変でしたか。

曲は番組から指定されるのですが、演歌・歌謡曲のチームですから『唱』をよく知らない方もいて、最初は皆「歌えないよー!」って言っていました。私はYouTubeでも歌っていて、少しは分かっていましたので、伝えられることは伝えましたが、一番年下ですし、最初はどこまで言っていいんだろうという躊躇がありました。とはいえ勝ちたいですから、途中からバシバシ言うようになって(笑)。でも山川(豊)さん始め、皆さん優しさの塊のような方ばかりで、「違うところがあったらもっと指摘して」なんて言ってくださって。じゃあ容赦はしないぞということで(笑)、頑張りました。

――舞乃空さんが鬼軍曹として引っ張っていった感じだったのですね。

これまで合唱バトルでは演歌チームが2連勝していましたので、私も含めて皆、何となく勝てるだろうという謎の自信があったと思うんです。でも他のチームもどんどんレベルアップしていましたので、このままでは勝てないと思っていろいろ言っていたら、そのうちマネージャーと呼ばれるようになり、毎回毎回、練習の始めに「ではマネージャーからのお話です」なんてことも言われるようになってしまいました(笑)。

――真剣に取り組んだ分、その後も皆さんと交流が深まったのではないですか。

先ほども言いましたが、皆さん本当に優しくて、プライベートでもご飯に誘っていただいたり、一緒にカラオケに行ったり、お兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに接してくださいました。昨年のこの番組がきっかけで、田中あいみさんとも仲良くなって、彼女とはプライベートでもよく会っています。

――田中あいみさんの話が出ましたが、今度、その田中さんと舞乃空さん、梅谷心愛さんでユニット「3人娘Z」を組まれるそうですね。

3人3様、ぜんぜん違った個性が集まったユニットなので、どんな風になるのか今からすごくワクワクしています。演歌・歌謡曲の良さを若い世代に伝えられるような活動ができたらいいですね。一応、私がリーダーという立場なんですけれど、姉(田中さん)の破天荒さと妹(梅谷さん)の天然さをちょうどよくまとめられるように頑張っていきます。本当に個性の強い3人ですが、歌うとちゃんとまとまるので、例えばハーモニーのきれいな曲とか、3人でなくてはできないことをやっていけたらと思っています。

――プライベートについてもお聞きします。最近のマイブームといったら何かありますか。

最近は散歩ですね。私はもともと歩くことはあまり好きではなかったのですが、お友達のひとりに健康志向の子がいまして、「(目的地まで)すぐじゃない、歩こう」って言うので、その子のおかげで歩くことがそれほど苦ではなくなりました。渋谷から新宿まで歩くなど、最近はだいたい2時間以内だったらどこでも歩いてしまいますね。歩いていていいなと思った街ですか? 代官山です。おしゃれなカフェもたくさんあってすごく高級感がありますし、住んでみたいって思いました。

――来年は20歳になりますが〝大人〟になったらやってみたいことはありますか。

20歳、何でしょうね。あっ、乾杯かな。仕事で疲れた後にビールで「乾杯!」とかしてみたいですね(笑)。後はお友達とふたりでドライブしながら旅をするとか。免許はもう取れたので、家族を乗せて運転したことはありますが、お友達とどこか行きたいです。

――さて、デビュー2年目を迎えたわけですが、これからの目標を教えてください。

東京に来るまで武道館のイメージがあまりなかったのですが、アイドルからバンド系の方々まで、皆さんの武道館でのコンサート映像を見ていると、やっぱり特別なステージなんだろうなと思うようになって、今では日本武道館のステージに立つことが私の夢になりました。後は、ずっと言っていることですが、私は『NHKのど自慢』がきっかけでスカウトしていただきましたので、そこからスタートして、『NHK紅白歌合戦』出場歌手になるということも変わらない夢のひとつです。

――これからも歌手生活は長く続きますが、今後はどんな歌手を目指していきますか。

私はどんな歌でも歌えるオールジャンルな歌手を目指しています。「オールジャンルって結局何をやりたいの?」みたいに言われることもありますが、そうではなくて、どんなジャンルの歌でも歌えることのすごさを見せたいし、〝オールジャンルという新しい歌手の形〟を確立できたらと思っています。

――オールジャンルというキーワードからイメージする歌手は、どなたが浮かびますか。

同世代でいうとソロシンガーとして武道館にも立っていらっしゃる鈴木愛理さん。後は、やっぱり島津亜矢さんです。どんな歌も歌いこなせて、アリサ・フランクリンさんの曲で世界デビューをされた島津亜矢さんは、私の中で目標とする方です。

――では最後に新曲『とまり木』を楽しみに待っているファンの皆さんにメッセージを。

『とまり木』は1年ぶりの新曲でもありますので、気合を入れて頑張ります。多くの皆さんに聴いていただいて、ライブに足を運んだり、SNSにコメントしたりと、いろんな場所で応援していただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

舞乃空『とまり木』ミュージックビデオ

舞乃空『とまり木』

2024年9月11日(水)発売

品番:CRCN-8691
価格:¥1,500(税抜価格 ¥1,364)

【収録曲】

1. とまり木 (作詩:コジマイズミ/作曲:オノマキコ/編曲:SHIKI)
2. 幸せになって下さい (作詩:金子麻友美/作曲:金子麻友美/編曲:SHIKI)
3. とまり木  [オリジナル・カラオケ]
4. 幸せになって下さい [オリジナル・カラオケ]

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