BOYS AND MENの平松賢人が新曲『メラメラ』でソロメジャーデビュー 「すべての人が僕に恋するくらいのスターになりきります」

2025.8.27

名古屋を拠点とするエンターテインメント集団「BOYS AND MEN」(通称:ボイメン)のメンバーとして多彩な活躍を続けてきた平松賢人。10代のころから昭和~平成の歌謡曲に魅せられ、これまでリリースしたソロシングル『灼熱ロマンス』『ア·ヤ·シ·イ·ネ』は、いずれもオリコンの週間演歌・歌謡ランキングで1位を獲得。そして30歳という節目の年を迎え、8月27日にリリースする新曲『メラメラ』(作詩・曲:和泉一弥、編曲:久下真音満)で日本クラウンからメジャーデビューを果たす。曲名どおり燃え上がるような熱量マックスのヴォーカルがさく裂するアップチューン曲『メラメラ』について、ソロでのメジャーデビューにかける思いについて、そして歌謡曲へのあふれる愛情を聞いた。


ソロメジャーデビューは僕にとっての甲子園

――ソロデビューの『灼熱ロマンス』の配信リリースが2021年。ボイメンの活動と並行して、満を持してのソロでのメジャーデビューとなりますが、現在の率直な気持ちは?

スタートラインについたという感覚が強いですね。『灼熱ロマンス』『ア·ヤ·シ·イ·ネ』もチャート1位という結果をいただいたのですが、振り返るとずっと夢の中でオーディションを受けていたような長い助走期間だったようにも感じます。これまでも絶対に売れてやろうという気持ちでパフォーマンスしていましたが、今回、日本クラウンさんに契約していただき、一緒に楽曲をつくって、作品をリリースできることになったことは、高校球児が練習を繰り返し、実力をつけ、県予選を突破したような、僕にとっての甲子園が始まるという気持ちですね。

――『メラメラ』を聴くと、平松さんの歌声から放射される熱量と曲自体がもつパワーがダイレクトに突き刺さってきますが、ご自身ではこの曲をどのように捉えられていますか?

僕にピッタリの曲です。今回の作品制作にあたり、日本クラウンさんから「メジャーデビュー作は、これまで平松君が取り組んできた昭和~平成感のあるポップスで勝負しよう。演歌・歌謡曲の枠を新たに広げられる可能性も秘めているから」とおっしゃっていただきました。僕自身「こういうのがやりたかったんだ!」という曲をいただきました。

――最初に曲を受け取ったときの印象は?

これだったら存分に暴れられる、勝負できるぞと。自分が積み重ねてきたものをすべて捧げられる曲だと思いましたね。

――どこでブレスを入れるのだろうと思うくらい、濃厚でパワフルな歌唱が続きますね。この曲を歌う際にもっとも大切にしているポイントはどのようなことでしょう。

とにかくスターでいることです。もちろん僕はまだ誰もが知っているようなスターではないけれど、スターじゃなきゃ歌えない、踊れない曲だと感じているので、この歌を披露するときは、その場のすべての人間が僕を見ているし、僕に恋をしているくらいの感覚でパフォーマンスさせていただいています。

――15歳からグループで活動をしてきて、歌、ダンス、芝居、バラエティーなど15年間さまざまな経験を積んだうえでのソロメジャーデビューは、キャリア的にもとてもいいタイミングのように思えますが。

若い頃だったら、また違う表現の仕方はあったと思いますが、30歳になった己を客観視すると、10代、20代のときのキラキラなアイドルとしてのイメージだけではなく、大人の余裕感や色気の表現方法が自分の引き出しにも増えてきました。大人の女性の方も虜にできるような楽曲を歌える実力に近づけてきたと思います。今は自分を素直に表現し、気持ちよく歌えています。

音楽で世の中を元気にしたい

――『メラメラ』は、詞や曲の随所にアゲアゲな昭和歌謡へのオマージュも感じさせます。昭和~平成の歌謡曲を令和版へとアップグレードしたような感じですね。

昭和時代の楽曲ってすごくきらびやかで、聴くだけで元気になれますよね。日頃のストレスを解放するような曲がたくさんありましたが、令和になって情緒を大切にするヒット曲が多く、もちろんどれもいい曲なのですが、僕はやっぱり「郷ひろみさんの『GOLDFINGER ’99』が聴きたいんだ!」みたいな感じです。パーティーソングが流行らないことが、元気のない世の中を象徴しているようで、どこか悲しくて。だから音楽で世の中を元気にしましょうということですね。荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー』が、今の若い世代にバブリーダンスとして流行ったことも、あの時代の音楽が人を元気づけるからだと思うし、求めている方も多いのではないでしょうか。

――昭和歌謡への敬意をベースに置きつつ、そこに平松さん独自の、ご自身で味付けされたポイントは、どのようなことでしょう。

現在の演歌・歌謡曲のジャンルのなかで、イケイケの昭和・平成感のあるポップスに踊りを持ち込むという点ですね。僕は田原俊彦さんが大好きで、追いかけているのですが、トシちゃんをイメージしていただくといいかもしれません。今の世代でこれをやっている人はいなくて、おそらく僕ひとりだと思っています。

――踊りもすごいですが、声も魅力的な武器ですね。甘さと武骨さを兼ね備えていると思いました。

よくそう言っていただくのですが、自分としては、真田ナオキさんのようなもっと男らしい声がほしいんです。ないものねだりですが、骨伝導で聴いていると、やっぱりしゃがれたほうがかっこよく感じて。風邪をひいて声が出ないくらいのときのほうが「かっこいい歌を歌えているじゃん」と自分では思ってしまうこともあります。でもファンの方から「平松君の声が好き」「その声だから歌える曲だよね」という言葉をいただくと、「ああ、この声に生まれてよかったんだ」と感じます。透明感がありつつ、パワフルに突き抜けていく声が好きだと言ってくださる方も多いので、大事にしたいと思います。

グループとソロそれぞれの面白さ

――グループでの活動とソロワークでは、作品作りの面白さがそれぞれ違うと思いますが、それぞれの楽しさを教えてください。

グループは奇想天外な展開をしていくんですよね。自分が想像していたこととは異なる考えが飛び込んできて、どんどん変化していく。楽曲制作もライブもアドリブチックになります。ソロ活動は、自分が思い描いた方向に作りこんでいくことに全振りできるんです。それがソロでやることの楽しさである反面、自分が想定した枠からなかなか飛び出すことができないという難しさもあります。グループでやるようなサプライズがない分、しっかり作りこまないとグループに勝てないと感じます。あとはシンプルにひとりなので、休憩できません(笑)。ステージで自分だけが見られているという意識が高まります。

――個人だとセルフプロデュース能力が試されますね。

グループでも振り付けやライブのセットリスト、ステージセットを考え、楽曲制作ではプロデュース段階でスタッフと話し合います。グループをどう面白くするか、見せ方をどのように工夫するか、お互いほかのメンバーはそれぞれ何をしたいのか考えを汲み取るなど、さまざまなことをこなしてきましたので、それを個人に置き換えることで、ソロでの作業もスッと入れました。演歌・歌謡曲の世界に平松賢人を置いたときに、どうしたらこのジャンルで馴染むことができ、突出した存在感を出せるかを考えました。

――ボイメンではダンスリーダーですが、『メラメラ』の振り付けは、自分で考えたものでしょうか。

これが違うんです。グループの場合、メンバーをどのように動かせば、それぞれの個性を活かして全体でもかっこよく見えるかを計算してダンスを組み立てられます。でも、ソロだと、自分の考えた振りだと恥ずかしさが出てしまうんです。たとえば、相手の唇を触って、自分の唇にあてるような間接キスのような指の動きや、相手の服をつかんで手繰り寄せるような振り付けなど曲の世界観に合ったキザな動きを入れるのですが、それを本人が考えて臆面もなくやっているのだと思われてしまうのは、ちょっと恥ずかしいです。だからこの曲に平松賢人をあてはめると、動きはこうなるよねと、振り付けの先生に考えていただいた振りを表現することに徹しないと、ステージで照れや恥じる気持ちが出てしまい、スターになりきれないんです。

――では、今回の『メラメラ』の振りの特徴は?

メラメラと繰り返すフレーズのところがわかりやすいです。「メ」にかけて、指で輪を作り、目から覗くポーズですね。まだキャンペーンなどで数回しかファンの方には披露してないのですが、すでに覚えて真似してくださる方もいます。

――ファンはもちろん、平松さんを初めて知ったという人も含めて『メラメラ』をどのように聴いてほしいでしょう。

会社や学校での悩みなど、日頃のストレスをすべて忘れて、この曲に身を任せて、思いきり楽しんでいただきたいという気持ちですね。カラオケでもぜひ歌ってほしいです。

――カラオケで歌唱する際のポイントなどはあるのでしょうか。

曲の冒頭、歌い出しの前に叫ぶ「Won’t you」、このワンフレーズが大事です。テクニックなどは抜きにして、もう好きなように歌っていただければと思いますが、どんどん盛り上がっていく曲なので、この最初の「Won’t you」を恥ずかしがってしまうと、場の空気がしらけてしまうので。カラオケで『マツケンサンバⅡ』がかかると、イントロから盛り上げる気満々だとなりますよね。『メラメラ』もそんな曲になってほしいんです。

――カップリング曲違いのタイプA・タイプBでのリリースですが、タイプAに収録の『雨も独り占め』(作詩・作編曲:Masayoshi Kawabata)は、どのような曲ですか?

ジャジーなサウンドで、僕のこれまでのソロ曲とは雰囲気がちょっと違います。昔の恋人を主人公が思い起こしている歌詞ですが、何度も「Dream」というワードが出てくるように、夢の中に入り込んだような世界観をもつ曲です。踊りも含め、その世界観をうまく表現したいと思っています。

――一方、タイプBのカップリング曲『愛を捧げたい』(作詩・作曲:湊谷陸、編曲:久下真音)はいかがでしょう?

ショートムービーのようにストーリーがしっかりしているので、演歌・歌謡曲好きの方にはきっと気に入っていただける曲だと思います。舞台設定はバーで、「マンサニージャ(シェリー酒の一種)」や「(ハンフリー・)ボガートの帽子」などの言葉が散りばめられた歌詞が大人目でおしゃれ。僕の年齢でこのような曲を歌わせていただけることになり、頑張って取り組んでいます。

トシちゃんになりたい!

――そもそも昭和の歌謡曲を好きになったきっかけは?

最初はテレビ番組で玉置浩二さんが歌われているのを見て衝撃を受けたことです。その後、田原俊彦さんの『抱きしめてTONIGHT』をたまたまライブでカバーする機会があったんです。パフォーマンスする僕もファンの皆さんのほとんども、この曲がヒットした当時をリアルタイムでは体験していない世代ですが、最初から最後まで会場が沸きに沸いて、「この楽曲のパワーはなんだ!」と昭和歌謡がもつ力を知りました。これはトライしてみる価値があると感じ始めた矢先、実際に田原さんのライブに行って、「僕もこれがやりたい!」と確信したんです。僕は圧倒的に田原俊彦さんから影響を受けています。実は先日、ご本人と初めてお会いでき、ごあいさつをさせていただきました。

――影響を受けていることはお伝えたしたのですか?

そんな余裕はありません。でも共通の関係者の方が、僕の存在を田原さんに話していただいたようですし、先日は可愛がってくださっている山川豊さんがたまたま新幹線で田原さんと隣の席になって、僕のことを田原さんに伝えてくださいました。そのときの2ショットの自撮り写真も、田原さんの「応援しているぞ」というメッセージとともに送っていただいたんです。

――山川さんとは2022年に地元・名古屋でジョイントコンサートも開催されていますが、どういう経緯で一緒にコンサートをすることになったんですか?

所属事務所にかつて山川さんのお仕事の関係者だった方がいらして、僕が歌謡曲を出すとなったときに、橋渡しをしてくださいました。同じ地元、東海地方出身でそういう奴がいるのなら応援したいとおっしゃってくださったんです。それも山川さんのコンサートに僕がオープニングアクトで出るといったものではなく、ジョイントコンサートに! なにしろ本番では『アメリカ橋』をご本人ではなく、僕が歌ったんですから(笑)。

演歌・歌謡曲の同世代歌手たちから感じた覚悟

――山川さんの度量の広さがすごいですね。ソロデビューしてから新浜レオンさん、二見颯一さん、東京力車、風輪といった若い世代の演歌・歌謡曲のアーティストとステージを共にする機会も増えたとか。グループ活動でのメンバー間の切磋琢磨とは異なる刺激がありそうです。

とにかくみんな優しくて温かいんです。アイドルをやっているような人間が同じ演歌の土俵に上がってきたら、「なんだ、こいつは?」となってもおかしくないのに、「平松君がこっちに来てくれるのなら、一緒になって演歌・歌謡曲を盛り上げたい」とウェルカムな気持ちが伝わってきます。彼らからは「演歌・歌謡曲を絶対に盛り上げて、この先も偉大な先輩方が築いたこのジャンルを途絶えさせることなく、俺たちが成長して担っていくんだ」という覚悟を感じます。彼らの姿勢にはうなずけることが多く、僕自身も「時代を変えてやる」というくらいの覚悟でやっていきます。演歌・歌謡曲への熱い心と愛情の深さは、お会いしたどの方からも感じられます。

――ボイメンのメンバーから平松さんのソロ活動に対しての感想は?

みんな多くは語らないですけれど、曲を聴いてもらい、ライブで披露するところを見てもらったところ、「お前はもっとソロに集中したほうがいい」と言われたんです。メンバーが「いいな」と思ってくれたと感じましたし、いったんはソロ活動で突っ走ってくれという意味が込められていることを受け取りました。

――ソロワークで重ねた経験をボイメンの活動にフィードバックできる部分もありそうですね。

メンバーそれぞれが異なるジャンルに挑戦し、成長を遂げ、新しいファンの方も獲得したうえで、グループに帰ってライブをすることになれば、これまで以上にバラエティーに富んだ面白いコンサートになると思いますし、そんなグループを目指しています。その歯車の一つが、演歌・歌謡曲の平松賢人であればと。

――今後のソロでの目標はありますか?

『メラメラ』の振付師の先生から、僕をセンターにダンサーの方たちが後ろにV字で並ぶというフォーメーションを「紅白歌合戦」用に想定したから「連れていってね!」と言われたんです。先生に喜んでいただけるよう、大勢のダンサーを引き連れての紅白出場が目標になりました。

――「うたびと」読者へのメッセージをお願いします。

楽曲を聴いていただくだけでもかなりとんがった印象を受けると思いますが、ライブで見ていただくと、さらに熱さを感じていただけると思います。絶対元気になって帰っていただけると思いますので、ぜひ生で僕のパフォーマンスを見てください。

平松賢人『メラメラ』ミュージックビデオ

平松賢人『メラメラ』

2025年8月27日(水)発売
価格:¥1,500(税込)

Aタイプ

品番:CRCN-8776

【収録曲】

1.メラメラ(作詞:和泉一弥/作曲:和泉一弥/編曲:久下真音)
2.雨も独り占め(作詞:MasayoshiKawabata/作曲:MasayoshiKawabata/編曲:MasayoshiKawabata)
3.メラメラ(オリジナル・カラオケ)
4.雨も独り占め(オリジナル・カラオケ)

Bタイプ

品番:CRCN-8777

【収録曲】

1.メラメラ(作詞:和泉一弥/作曲:和泉一弥/編曲:久下真音)
2.愛を捧げたい(作詞・作曲:湊谷陸/編曲:久下真音)
3.メラメラ(オリジナル・カラオケ)
4.愛を捧げたい(オリジナル・カラオケ)

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