演歌界の新星、里野鈴妹がセカンドシングル『島酒場』をリリース! 「来年は、日本各地を行ったり来たりして、たくさんの皆さんに私の歌を届ける年にしたいです」

2025.12.10

2023年度の「日本クラウン新人歌手オーディション」で準グランプリを獲得し、翌年『バカ酒場』で鮮烈なデビューを果たした里野鈴妹が、10月29日にセカンドシングル『島酒場』(C/W『越後恋歌』)をリリースした。兵庫県川西市出身、本人曰く「めっちゃ関西です」という明るくキュートなキャラクターでファンを惹きつける演歌界の新星に、デビューまでの道のりから新曲に賭ける意気込みまで語ってもらった。


――若い演歌歌手の方にお話を伺うと、家でいつもお父さんが演歌を聴いていてとか、おじいちゃんおばあちゃんが演歌好きでとかいう方が多いのですが、里野さんのご実家はどうでしたか。

家で演歌を聴くのは私くらいで、家族は誰も聴いていなかったです。演歌好きになるきっかけは氷川きよしさんの『きよしのズンドコ節』を好きになったこと。私、2000年生まれなのですが、氷川さんがデビューされたのも2000年で、『きよしのズンドコ節』が出たのは2002年なんです。

――じゃあ、2歳のころに聴いて、それから演歌好きになったということですか。

そうなんです。私自身は覚えていないのですが、母曰く、オムツを履いてテレビの前で「きよし!」って掛け声を掛けていたみたいで、そこからもうずっと演歌一筋です。初めて買ってもらったDVDも氷川さんだったって母が言っていました。

――2000年生まれということは、小学生のころはAKB48などが大人気だったと思います。お友達はみんなJ-POPにハマっていたんじゃないですか。

そうですね、一番流行っていたのは嵐さんだったと思います。だから、友だちについて嵐さんのコンサートにも行ったんですよ。ただ、心の中では一番好きな音楽は、やっぱり演歌だと思っていましたし、私にとってのアイドルは氷川さんでした。

――カラオケ大会やのど自慢に出場して賞を総なめにしていたなんてエピソードも?

本格的に演歌を歌い始めたのは高校生のころからで、その当時は地元のカラオケ大会とか歌の発表会などによく出ていましたね。氷川さんがいらっしゃった事務所が主催していた「ティーンズカラオケ大会」に18歳の時に出場してグランプリをいただいたことがあります。

――歌は、先生について練習していたのですか。

基本的には独学でした。ただ母がボーカルの講師をしていまして、といっても母が教えていたのはポップス系だったのですが、それでも発声などは教えてもらっていました。母はカラオケ喫茶も経営していて、歌える場所があったのはよかったと思っています。

――本格的にプロの歌手を目指すようになったきっかけはなんだったのでしょうか。

私の場合、きっかけは水森かおりさんなんです。中学生の時にテレビで初めて水森さんを見てから、あの笑顔に一目ぼれして、それ以来水森さんが大好きになりました。キャンペーンやコンサートに行くと水森さんはいつも私たちを笑顔にしてくださるんです。そういう姿を見ているうちに、私も演歌歌手になりたいって思いました。だから、きっかけは水森さんです!

――2023年には「日本クラウン新人オーディション」で準グランプリを獲得されて、プロの歌手への道が開けたわけですが、他にもオーディションを受けたりしていたのですか。

それまではカラオケ大会にばっかり出ていて、オーディションは日本クラウンが初めてでした。当日はレコード会社の方とか事務所の方が審査員としていらっしゃっていて、私は坂本冬美さんの『羅生門』を歌ったのですが、この1曲に人生がかかっていると思うと、めっちゃ緊張しました。上手く歌おうじゃなくて笑顔で楽しんで歌おうと思ったのは覚えています。

――その後に水森英夫先生の内弟子として、レッスンに通う日々が始まったのですね。

ディレクターさんから、私は声が小さいので、水森先生についてもっと声が出るようにレッスンをしてもらったほうがいいと言われまして門下生になりました。ですから最初はもうずっと発声練習が主でしたし、歌だけではなく普段からはっきり話すことも注意されました。

――1年間、レッスンを受けた中で、今も大事にしている教えといえばどんなことでしょうか。

先生の教えは、声を張って大きな声で歌うこともそうですけど、それだけではなく、何と言いますか、歌を大きく歌うってことなんです。そうすることで歌の輪郭がはっきり出てきて聴く人にも伝わるからと。だから、こぶしもちょこちょこと回すんだったら無理に回さなくてもいいと。とにかくはっきり歌いなさいということは徹底的に言われました。これは今も肝に銘じています。

――そして2024年にいよいよ『バカ酒場』でデビューされますが、デビューが決まった時はどんな気持ちでしたか。

『バカ酒場』の時は、まず譜面をいただいたんです。それを見た瞬間、「自分の歌なんだ!」って感動したのを覚えています。ただ、タイトルを見た時は、思わず「先生、これ合ってます?」って聞いてしまいました(笑)。これは回文なのかなって思って。先生は「そんなこと思いもしなかった。変なことに気づくな、お前は」って笑っていらっしゃいましたけど、でも「インパクトがあっていいタイトルだろ」って。歌詞の内容を読んだら、なるほどと納得しました。

――ひとつお聞きしたかったことが、お名前のことです。“鈴妹”と書いてすずめと読ませるのですが、この名前にはどういう意味を持たせているのですか。

最初は鈴に芽と書いてすずめとか、鈴に女と書いてすずめとかいろいろ考えたのですが、妹っていうのが可愛かったのと、ファンの皆さんの妹のような存在になれるようにという思いも込めて鈴妹になりました。

――デビューまでの道のりを駆け足でお聞きしましたが、10月にはいよいよ2作目の『島酒場』が発売になりました。1カ月ほどたちますが手ごたえはいかがですか。

思った以上に好評をいただいています。『バカ酒場』は、これまでにミュージックビデオが20万回再生になっていますが、『島酒場』は1カ月でもう10万回も再生されているんです。ファンの皆さんからも、歌いやすいっていう声をかけていただくことが多くて嬉しいです。

――男歌の『バカ酒場』から一転、今回は女性目線の曲になりました。最初に聴いた時はどんな感想をもちましたか。

最初聴いた時はメジャー演歌でリズミカルな曲なので、歌いやすくていいなと思いました。でも最初、水森先生から「鈴妹には歌えないかもしれない」って言われたんです。というのもこの曲は『バカ酒場』より2度、音域が広いので、上の音はまだしも低音が出ないかもって。先生から「いい歌ができたけど、もし出なかったら違う曲を作るから」って言われてしまって。先生にとってもお気に入りの曲でしたから、持ち歌にならないのは悔しいって思いながら、いざレッスンに行って歌ったら、出たんです!その低音が。先生も驚いていて、でもこれでリリースできると思って嬉しかったですね。

――歌詞を読むと、大人の女性の揺れる思いが描かれていますが、歌う上で大事にしていることはありますか。

歌詞の世界がどうこうより、私は水森先生に教えていただいた大きく歌うことと、そして『島酒場』はリズミカルな曲なので、リズムに乗って歌うことを意識して歌っています。

――1番に燕、2番にカモメ、そして3番に里野さんのトレードマークの雀が出てきますね。ちょっと隠れキャラみたいで凝った作りだと思いました。

気が付いていただけましたか。でも実は最初、雀は入っていなかったんです。燕とカモメは最初から入っていましたので、だからどうしても雀を入れてほしくてお願いしたんですけど、燕とカモメは渡り鳥だけど、雀は違うからダメって言われてしまって。それでもさらにお願いしていたら、作詞の岸先生が分かったって言ってくださって、嬉しかったですね(笑)。

――里野さんの熱いリクエストに、制作陣が根負けしたというわけですね。

そうなんです。で、渡り鳥じゃない雀は、「恋待ち雀」になりました。

――作詞家の岸(快生)先生や水森先生からはレコーディングの時にアドバイスなどありましたか。

岸先生は細かいことは一切おっしゃらず、レコーディング中も優しく聴いていてくださいました。最後、終わった時に、お疲れ様ならぬ「オチュカレ様」って声をかけてくださって、やっぱり優しいなあって思いました(笑)。水森先生も、ここでこぶしをとか、ここはこうやって歌ってとか細かい指示はなく、自由に歌ってみてという感じでした。もちろん、大きく歌うパートは大きくっていうことはおっしゃっていましたけど。私が褒められて伸びるタイプだというのを分かっていらっしゃるのか、ずっと褒めてくださって、お陰様でレコーディングにはやる気満々で臨めました。

――他にレコーディングに関してエピソードがあれば披露してください。

そうですね、『島酒場』のレコーディングはすんなりと終わったのですが、カップリングの『越後恋歌』に苦戦して、1日では終わらなかったことでしょうか。歌い方も節回しもこれではダメって言われてしまい、2~3週間の猶予をいただいてその間にもう一度、水森先生にレッスンをつけていただきました。その時は私から歌い方の細かい点を質問していろいろ教えていただいて。2回目のレコーディングでやっとOKになりました。

――『越後恋歌』はしっとりとしたマイナー演歌です。里野さんにとってはマイナー調のほうが難しかったということですか。

どちらかというとそうかもしれません。新潟が舞台で、気が強くて我慢強い雪国の女性が主人公で、自分には当てはまらないので、最初はどうやって歌ったらいいか分からなかったです。気が強い女でも時にはあなたに甘えたいのとか、時にはしっぽり酔いたいのって、私自身、そういう気持ちになったことないですから。なので、恋愛とか、そういうのをよく知っていそうな母に相談したりもしました。「そんなん、自分で考えなさい」って言われてしまいましたけど(笑)。

――新曲のキャンペーンで忙しい時だと思いますが、それ以外のお仕事では、12月22日に放送になる『オールスター合唱バトル』(フジテレビ系)に、前回に続いてご出演されました。

前回出演させていただいた時はまだデビュー前で、右も左も分からず、どうしたらいいんだというプレッシャーがありましたが、今回はもう状況もわかりますし、先輩方も仲良くしてくださって一緒にご飯にいったりして楽しかったです。普段、皆さんと一緒に歌うことってありませんからよけいに楽しく歌えたと思います。

――今回は、リーダーが徳永ゆうきさんでした。また出演者に若手の方が多かったように思いましたが。

徳永リーダーは楽しい雰囲気を作ってくださるので、煮詰まった時もピリピリしないで和気あいあいとできてやりやすかったです。一緒に出演した中では楠木康平くんがデビューも年も私が1年先輩で、前回は先輩ばかりでしたが、私にも少しずつ後輩ができてきたんだなぁって思いました。康平くんは「スズメちゅん」って呼んできます(笑)。

――チュンと言えば、YouTubeチャンネル「すずめチュンねる」を開設されました。今後、SNSを使ってやってみたいことはありますか。

私、似顔絵を描くことが好きなんです。だからYouTubeのショート動画などで、真っ白な紙に私が絵を描いているのを動画で撮って完成までを見せるみたいな、私の特技を皆さんに見ていただきたいです。

――似顔絵は、どういう人の顔を描いているのでしょう。

えへへ。あの、福田こうへいさんや鳥羽一郎さん、あと美川憲一さん、三山ひろしさんとか。先輩方の似顔絵が多いです。そうそう小田井涼平さんも。

小田井涼平さんの似顔絵 ご本人と一緒に

――ご本人には見せたんですか。

皆さんにお見せして感想をいただいています。小田井さんは「俺、こんなに目が垂れているか?」って言ってました。鳥羽さんは「俺の鼻はこんなに大きくないだろ」って(笑)。結構、特徴のあるところを強調して描くのでそうなるのですが、でも鳥羽さんはよく特徴をつかんでいるって言ってくださいました。

――今、特技のお話が出ましたので、趣味についても伺います。プロフィールを見ると食べることがお好きなようですね。

そうなんです。私は食べ歩きが好きで、今日も横浜の中華街で、小籠包とダージーパイ、いチュンご飴を買って食べ歩きしてきました。美味しいお店の情報は、周囲の人から聞いたり、あとはインスタなどで流れてくるのをチェックしたりしています。私がよく見ているおすすめ動画は、もう食べ物ばっかりです。

――プロフィールにはもうひとつ、目標に「腹八分目に留めること」とありますが、もしかして大食い選手権に出られるくらい食べるとか…?

そこまでではないですけど、でも水森先生には食べ過ぎだって言われますね。先生のレッスンの後には必ず奥様がご飯を作ってくださるのですが、美味しいし、せっかく作っていただいたものだし、つい食べ過ぎてしまって、先生には「腹六分目にしなさい」って叱られてます(笑)

――歌手仲間でよく一緒にご飯に行くのはどなたですか。

それこそ、楠木康平くんとか、あとは小山雄大くん。楠木康平くんは、デビューは私の方が少し早かったんですけど、もともとは同じ年に日本クラウンのオーディションを受けて、同じように準グランプリだった仲ですし、小山くんは同じ年のデビューですので同期ということで3人仲がいいんですよ。

――食べること以外で今、ハマっていることはなにかありますか。

お風呂が好きで、最近ハマっているのは岩盤浴。なぜかと言いますと、私、少し疲れてくると顔がパンパンになるんです。なので、今日のような撮影がある前には必ず岩盤浴に行ってます。デトックス効果というんですか、たまっていた老廃物が汗といっしょに流れるのがいいんでしょうね、顔がシュッとするんです。

――もうひとつの趣味として「演歌のコンサートに行くこと」とありますが、これまで見に行った中で心に残っているのはどなたのコンサートですか。

もちろん水森かおりさんもですけど、福田こうへいさんのステージも大好きでよく行きます。私、男くさい感じが好きなんですけど、福田さんのステージで最後に太鼓を叩くところとかいいなと思います。あと、民謡のおっきい節回しもすごいなって思って聴いています。氷川さんもそうですけど、はっきり声を出して歌っている感じが好きで、フワァーと出る声量にも憧れます。

――最後にこれからの目標を伺いたいのですが、その前にデビューされたこの1年を振り返ってみて、今どんなことを思いますか。

『バカ酒場』も『島酒場』もですが、ファンの方がたくさん覚えて歌ってくださっていることを実感していて、それが一番嬉しいなって思います。あとはキャンペーンでいろんなところに行きますが、たくさんのお客様にいらしていただけるようになりましたし、SNSなどでも、見に行ったけどよかったよって言っていただけてありがたいなって思っています。

――道を歩いていて、ファンのみなさんから声をかけられたりしませんか。

まだプライベートでは一度もかけられたことないんですよ。1回でいいから声をかけられるのが夢です。「あれ、鈴妹ちゃんですか?」「いえ、違います」とかやってみたいです(笑)。

――さて今年も残すところあと少しになりました。来年はどんな年にしたいですか。

『島酒場』の歌詞にもありますが、「行ったり来たり、行ったり来たり」の一年にしたいです。日本中のいろんな場所に行ったり来たりして、皆さんに私の歌を届けられる一年になったらいいですね。私の好きな言葉は「おかわり」ですので、私の歌も皆さんにぜひおかわりしていただきたいと思います。あっそれからもっと“チュン語”も広めていきたいです。

――もう少し未来の夢、例えば20年後、里野さんはどんな存在になっていたいですか。

私の夢のひとつが「世界中の方を笑顔にする」ということなんです。だから20年後は日本を飛び出して、いろんな国の人を笑顔にできる、そんな歌手になっていたいです。たぶん、海外にも雀はいるでしょうから(笑)。

――では、ファンの皆さんにむけてメッセージと、改めて『島酒場』のPRをお願いします。

2曲目のシングル『島酒場』をたくさんの方に聴いて、そして覚えていただいて、カラオケでもじゃんじゃん歌っていただけたらと思います。ミュージックビデオも『バカ酒場』以上に多くの皆さんに見ていただいて再生回数を伸ばしていきたいですし、来年も今年以上に応援、よろしくお願いいたします。

里野鈴妹『バカ酒場』ミュージックビデオ

里野鈴妹『バカ酒場』

里野鈴妹「バカ酒場」

発売中

品番:CRCN-8690
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.バカ酒場(作詞:菅麻貴子/作曲:水森英夫/編曲:伊戸のりお)
2.北吹雪(作詞:さくらちさと/作曲:水森英夫/編曲:伊戸のりお)
3.バカ酒場(オリジナル・カラオケ)
4.北吹雪(オリジナル・カラオケ)
5.バカ酒場(一般用カラオケ・半音下げ)
6.北吹雪(一般用カラオケ・半音下げ)

里野鈴妹(さとの すずめ) プロフィール

里野鈴妹

生年月日 : 2000年12月9日
出身 : 兵庫県川西市
血液型:O型
身長:162cm
趣味:食べること・演歌のコンサートに行くこと
特技:似顔絵を描くこと
目標:世界中の人を笑顔にすること、腹八分目に留めること
好きな言葉:おかわり
好きな音楽:演歌

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