はやぶさが新曲『ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~』をリリース! 「男性デュオだから出せる粋な軽やかさを楽しんでください」
ヒカルとヤマトの新世代歌謡デュオ・はやぶさの新曲『ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~』(作詩・作曲:高桑雅信 編曲:野中“まさ” 雄一)が好評を博している。スナックを舞台に繰り広げられる、ママと常連客の恋の駆け引きを切なくも粋に歌うデュエットソング。ヒカルが扮するスナックのママのキャラクターも話題だ。デビュー15周年に向けて好発進した2人に、新曲に込めた思いからキャラクターづくりのエピソード、2026年の展望までを聞いた。
スナックのママ&常連客キャラが爆誕!
──新曲『ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~』が、一度聴いて耳から離れなくなりました。楽曲のキャッチーさはもとより、お2人の扮するキャラクターも絶妙にハマっていますね。
ヒカル ありがとうございます。(ヤマトに目線を送って)やったわね、ご新規の常連さんゲットよ!
ヤマト 一応、僕もこの曲では常連客という設定なんですけどね(笑)。
ヒカル でも覚えやすいというのは本当におっしゃる通りで、こんなに苦労のないレコーディングも珍しいくらいでした。このメロディとラテンのリズムに身を任せているだけで、自然と歌の登場人物になりきれたというか。
ヤマト やっぱりこの歌の主役はピカルママですよ。ヒカルちゃんがレコーディングの時点で完全にキャラを仕上げてきてくれたおかげで、僕も常連のヤマちゃんになれたところがありました。
──「スナックはやぶさ」のピカルママと常連客のヤマちゃんが織りなすカウンター越しの恋の駆け引きが、デュエットで歌われています。このキャラ設定はどのように生まれたのですか?
ヤマト 実はもともとこのメロディには全く違う歌詞が乗っていたんです。1人の男性目線の恋愛ソングで、舞台もスナックではありませんでした。でも、せっかくいいメロディなんだからもっとインパクトのある曲にしたいよね、という話になったんです。
ヒカル はやぶさ公式YouTubeで「新Snackはやぶさ」というシリーズ企画があって、これがなかなか好評をいただいているんですね。また、<ピカルママと常連のヤマちゃん>というキャラクターも確立していたので、じゃあこれを歌にしてみない? というアイデアから歌詞も改めて書いていただいたという次第です。
──男性デュオが男女の恋の掛け合いをデュエットで歌うというのも新鮮です。
ヤマト ムード歌謡にも通じるところだと思うんですけど、男性歌手が女性の心情を歌う曲ならではの良さってありますよね。デュエット曲でいえばとんねるずさんの『雨の西麻布』の感じでしょうか。僕自身、男性2人で男女の恋模様を歌うというスタイルにずっと挑戦したいと思っていて、12枚目のシングル『酔わせて朝まで』(2019年)でも実現しているんですけど、今回の『ときめきはチャチャチャ』ではさらに自分の中の理想に近づけたかなという手応えがあります。
──ムード歌謡マニアのヤマトさんの理想とは?
ヤマト 恋の駆け引き的な歌を男女で歌うと本気度が増して重くなりすぎる気がするんです。それも悪くはないけれど、男性デュオだからこそ出せる粋な軽やかさがあると思います。何よりヒカルちゃんは声質もキャラ的にも女性パートがしっくりくるものを持っているし、はやぶさにこのスタイルは絶対にハマるはずだと個人的に自信がありましたね。
ヒカル そうは言っても「次の曲でママに扮してください」と言われた時は、2カ月くらい悩みましたよ。

女性のお客さまたちに背中を押してもらえた
──ノリノリでピカルママになりきっていると思いきや、当初は悩まれていたとは意外です。
ヒカル やっぱり恥ずかしさもありましたし、何よりスナックのママさんたちに失礼に当たらないだろうかと、そこが一番の気掛かりでしたね。
ヤマト 僕としてはおふざけでやるわけじゃないんだから大丈夫だって思っていましたけど──。ヒカルちゃんはデビュー前からスナックのママさんたちにものすごくお世話になってきたから、思い入れが人一倍あるんですよ。
ヒカル 歌手を目指しているという僕にオーディションを紹介してくれたり、いろんな人に繋いでくれたり。スナックのママさんの人脈ってすごいんですよ。何より人間的に魅力的な方ばかりで、不安でいっぱいだったあの頃にどれだけ助けられたか──。
ヤマト そういう意味では、ヒカルちゃんの中にはもともとピカルママの役作りの材料がたくさんあったわけです。
ヒカル そうですね。やるからには僕の知る限りのママさんたちのステキなところを、ピカルママに詰め込もうって思いました。
──ピカルママになりきることへの葛藤は、どのように乗り越えたのですか?
ヒカル お客さまたちに背中を押してもらったところが大きかったですね。特に女性のお客さまからは、はやぶさのヒカルよりも、大滝ひかるよりも、ピカルママに親近感を持っていただけているようなところもあって。何よりやっているうちにどんどん楽しくなっちゃったんですよね。
ヤマト 今ではヒカルからピカルママへの衣装替えも秒ですからね。
ヒカル いつでもピカルママを登場させられるように、なるべく軽装にしているんですよ。だけどいつかは着物にも挑戦したいです。(歌詞の中に)<明日は着物にするわって言ったら、また来てくれるでしょう?>というセリフもありますしね。
──ファンのみなさんが受け入れてくださったのも、やはりお2人がこの歌に真剣に取り組んでいることが伝わったからだと思います。それぞれのパートの歌唱アドバイスもいただけますか?
ヒカル 最初に言ったように、難しさはまったくない歌です。大事なのはこの世界に浸りきること。まずセリフを恥ずかしがらず、歌はあまり肩に力を入れず、言葉をポンポンと置くように何気なーく歌うとママの雰囲気が出るのかなと思いますね。
ヤマト 僕のパートはムード歌謡らしく音符を少しずらして歌うと、スナックの常連客らしい落ち着いた雰囲気が出せるんじゃないかと思いますね。キザまではいかない、いい塩梅の気取った感じで年下の男の甘えと意地みたいなものを表現していただきたいです。
ヒカル そう! スナックのママの前では男はみんな年下になっちゃうんです。年齢関係なく。そんな包容力もありつつ、だけどピュアな恋心も忘れてない。そんなステキなママになりきっていただけるとうれしいですね。

名司会者とラップに挑戦!
──今回はカップリングが2曲制作されました。まずはタイプA盤に収録されている軽快なポップスの『Dear My Love』(作詩:咲島レイ 作曲:YORI 編曲:西村真吾)、こちらは昨年からショーのラストソングとしてファンにはすっかりお馴染みになりましたね。
ヒカル もともとライブ用に作っていただいた曲だったんですが、ファンの皆さんにも好評をいただけたということでカップリングに収録することになりました。歌詞はラブソングなのですが、僕たちからファンのみなさんに愛と感謝をお届けする気持ちを込めています。
ヤマト ここ数年は『外苑西通り』『赤坂レイニー・ナイト』『夜霧のセレナーデ』とムード歌謡に注力してきたのですが、ライブではやっぱりファンのみなさんと盛り上がりたい。本編はしっとり聴かせて、最後はこの曲でワーッとなるという流れが最近のライブの定番になりつつあります。
──そしてタイプB盤に収録の『戸締りトリオ』(作詩:芦田菜名子 作曲:芦田菜名子・宮崎志音 編曲:宮崎志音)は、歌謡ショーの司会者としても著名な西寄ひがしさんを加えてのまさかのラップです。
ヤマト 戸締りの大切さを世の中にお届けしています。防犯啓発ソングという目的があるので、とにかく言葉が耳に残るものを作ろうということでラップというスタイルになりました。
ヒカル 正直、僕たちも「え、ラップ!?」と、レコーディングでもわけもわからずただただ頑張った感じだったんですが、出来上がってみたら意外と、ね?
ヤマト はい。トラックに助けられているところもあって、完成度が高いと評価していただけることも多いです。何より事務所の先輩である西さんの力は大きかったですね。司会者として知られる西さんですが、歌もめちゃくちゃお上手なんですよ。
ヒカル 最近は幅広く活躍されている西さんですが、やはり司会は超一流ですよね。はやぶさやソロでもたびたびお世話になっていますが、西さんの司会は単なる歌と歌の繋ぎではなく、言葉の力でお客さまを歌の世界にいざなってくれるんです。
──言葉の音楽であるラップに、西寄さんをお迎えした意味は大きかったわけですね。
ヒカル まさにそうだったと思います。いいものができた自信もありますし、みなさんにはぜひ戸締りに気をつけていただきたいですね。

番組MC、舞台など活動の幅を広げた1年
──2025年にヒカルさんは新レギュラー番組「大滝ひかると有沙瞳の歌謡曲どうぞ!」(テレ玉ほか)が始まり、ヤマトさんは初の舞台「新撰組日記 壬生のほたる」で沖田総司役を演じるなど、それぞれソロ活動も充実していた印象があります。振り返ってみると、どんな1年でしたか?
ヤマト 2025年はヒカルちゃんには申し訳なかったけど、ほぼ舞台に気持ちを全振りしていましたね。11月の本番が終わって、ようやくはやぶさのヤマトに戻れたという感じです。
ヒカル 必死で頑張ってたもんね。でも、充実もしていたんじゃない?
ヤマト うん、歌手とはまた違う充実を感じていましたね。歴史の勉強から所作、殺陣、もちろん芝居の稽古も初めてのことだらけで。
ヒカル 指にタコができたり、体のそこかしこに打ち身を作ったりしてね。
ヤマト 座長の松村雄基さんを筆頭にたくさんの方に支えていただいて、なんとか形にはなりましたが、本番の4日間で完璧にできた日はなかったと思います。それでも千秋楽は最高の気分で迎えられて、舞台って不思議な場所だなと思いましたね。
──役者にはまた挑戦したいですか?
ヤマト お声がかかったら、ですね。「新撰組日記 壬生のほたる」の座組であれば、あと数カ月はやれるかなと思います。それだけ自分を追い込んだので。
──ヤマトさんは沖田総司、ヒカルさんはピカルママと、それぞれ演じた1年でもあったわけですね。
ヤマト これまでにない異色の1年だったと思いますね。ピカルママに関しては来年以降も活躍の機会がたくさんあるといいなと思っていますが。
ヒカル もちろんです。ただ実は大滝ひかるとして、また他にチャレンジしたいことがありまして。ここ数年、筋トレに取り組んできたのですが、来年はいよいよボディメイクコンテストへの出場を狙っています。
──ピカルママのその衣装の下が、筋肉ムキムキに仕上がっていたとは……驚きです!
ヒカル そうなんです。胸にもパットは一切入っていないです。胸筋なんです、これ。
ヤマト 実際、すごいんですよ。『ときめきはチャチャチャ』は寄り添ったりする振り付けもあるんですが、ちょっと押したくらいじゃビクともしないですから。
ヒカル 筋トレは歌のパフォーマンス向上にも役立ちますし、こう見えてマッチョというギャップも面白いんじゃないかなと取り組んでいるうちに本気になりました。筋肉系演歌って新しくないですか? 隙あらば、ボディメイクの現場でも歌っちゃおうかと思っています。

15周年は驚きに満ちた活動に挑戦したい
──ヒカルさんの驚きの野望もうかがいましたが、来年ははやぶさとしても15周年の節目です。どのような年にしたいでしょう。
ヤマト デビュー日の2月22日は15周年記念のベストアルバムやリリースコンサートを予定しています。そういった正統派なこともやりつつ、ファンの皆さんをいい意味で裏切ったり、驚かせたりすることにもたくさん挑戦したいですね。
ヒカル このところスケジュール的に更新が止まっていましたが、YouTubeの「新Snackはやぶさ」動画ももっと充実させたいですね。毎回、演歌歌手のゲストをお呼びしているんですが、先輩から後輩まで出たいとおっしゃってくれる方が多いんですよ。
ヤマト スナックはやぶさ、実は行列ができる店なんです(笑)。
──年末の「オールスター合唱バトル」はまさかまさかの結末になりましたが、演歌合唱団のメンバーの「新Snackはやぶさ」への登場も楽しみにしています。
ヤマト 練習の最中にはそんな話もしてました。何より今回は新リーダーの徳永ゆうきさんのおかげでものすごくチームの雰囲気が良くて、いつも以上に番組を楽しめたような気がします。
ヒカル たしかにね。ここ数回の「オールスター合唱バトル」は高得点を追い求めるあまり、みんなキリキリしてたところがあったんです。そこを徳ちゃんが「何より歌を楽しもう」という空気に持っていってくれました。
ヤマト 彼とは個人的によく食事にも行くんですが、飄々と見えてすごく人を見てるし、チームを結束させるのが上手なんですよ。あと、僕としては番組の練習期間と舞台が重なっていたので、ヒカルちゃんにもすごく助けられましたね。あの頃にはピカルママのキャラも仕上がっていたしね。
ヒカル 特に女性歌手のみなさんが「ママ、ママ」ってすごく慕ってくれたんですよね。僕もこの格好だと自然に包容力のあるママになれて、不安そうにしてる人がいたら、「大丈夫」「あなたならできる!」と背中を押す立ち位置になっていました。
ヤマト そうしているうちにキャラもさらに磨きがかかっていって。『オールスター合唱バトル』の練習は、ピカルママの試運転にもなっていましたね。
──2026年の活躍も楽しみです。では最後に新曲を届ける思いとともに、ファンの皆さんにメッセージをいただけますか。
ヒカル まずはピカルママを温かく受け止めてくださったことに感謝をお伝えしたいですね。来年はたくさんのサプライズを用意したいと考えていますが、個人的にははやぶさとして久しぶりにスナックに営業に行きたいですね。
ヤマト この歌はずっとお世話になってきたスナックのママさんたちへのはやぶさからのラブレター。“常連のヤマちゃん”としては、日本全国のスナックのママさんともデュエットしたいですね。ファンの皆さんともスナックという身近な場所で触れ合う機会を作れたら嬉しいなと思っています。
はやぶさ『ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ』ミュージックビデオ
はやぶさ『ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ』
発売中
価格:各¥1,500(税込)

【タイプA】
品番:CRCN-8800
【収録曲】
1.ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~ (作詩:高桑雅信/作曲:高桑雅信/編曲:野中“まさ” 雄一)
2.Dear My Love (作詩:咲島レイ/作曲:YORI /編曲:西村真吾)
3.ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~ (オリジナル・カラオケ)
4.Dear My Love (オリジナル・カラオケ)

【タイプB】
品番:CRCN-8801
【収録曲】
1.ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~ (作詩:高桑雅信/作曲:高桑雅信/編曲:野中“まさ” 雄一)
2.戸締りトリオ (歌唱・はやぶさ&西寄ひがし) (作詩:芦田菜名子/作曲:芦田菜名子・宮﨑志音/編曲:宮﨑志音)
3.ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~ (オリジナル・カラオケ)
4.戸締りトリオ (オリジナル・カラオケ)
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