ソロデビュー15年目を迎える岩佐美咲が新曲『合鍵』をリリース! 「皆さんへの感謝を噛み締めながら、たくさん恩返しができる1年に」

2026.2.4

演歌歌手としてソロデビュー15周年AKB48を卒業して10周年となる岩佐美咲が総合プロデューサー・秋元康による新曲『合鍵』(作詞:秋元康/作曲:SABURO/編曲:野中“まさ”雄一)をリリース。Type-A盤とB盤で異なるカップリング曲は、いずれもシンガーソングライター・山崎あおい作詞・作曲によるオリジナル曲で、デビュー以来の念願だった「全曲オリジナルのシングル」を完成させた。2月には舞台『女郎蜘蛛』への出演も控えている彼女に、これまでの歩みを振り返りながら、山崎あおいとのプライベートでの交流や趣味の編み物についても語ってもらった。


ごまかしがきかない難曲に挑戦

──新曲『合鍵』は、伸びやかな歌声による歌い出しがドラマチックで印象に残ります。最初に聴いた時の感想はいかがでしたか?

この曲は歌い出しがサビなんですね。そこからAメロ、Bメロと続くんですが、いわゆる「2番」みたいなパートがないので、インパクトのある構成だと思いました。ただ、同時に難しそうだとも感じましたね。曲のサイズ自体は4分半あるんですが、テンポがゆったりしている分、歌詞はそれほど多くありません。ごまかしがきかない曲というのが最初の印象でした。

──たしかに言葉は多くないものの、ストーリーが1シーン1シーン、目に浮かんでくるような歌詞ですね。

秋元先生からは「好きな人のことを思い浮かべながら歌ってくださいね」というアドバイスをいただきました。でも、この歌詞の世界は、ほぼ終わっている恋愛のことを歌っているじゃないですか。なのに「好きな人を思い浮かべながら」……(苦笑)。

──お別れはしたけれど、未練が断ち切れないという切ない思いを歌う心境はいかがでしたか?

(歌詞の主人公の女性が)友だちだったら「合鍵なんか送り返しちゃいなよ! 持っているから未練が残るんだよ」って言うと思いますね。(歌詞にある)買ってもらったバッグも「捨てればさっぱりするんじゃない?」って。

──サバサバしている(笑)。ということは、自分とはまったくタイプの違う女性を歌っているんですね。

演歌・歌謡曲の世界には「別れてもあなたを思い続ける」という女性も多いけれど、私はまったくそうではなく(笑)。なので、自分とは別の人格を設定して歌っていますね。演じるのに近い感覚だと思います。

──まさに“演”歌ですね。最初は難しそうと感じたこの曲を歌唱するうえでのポイントは?

歌い出しやサビのロングトーンがキレイに響かせられたら、この曲は成功ですね。逆にAメロ、Bメロは、シンプルに言葉を置くように歌うと、情景が描けていいと思います。そういう意味では最初からエンジン全開で行きたい曲なので、カラオケで歌っていただく場合は2~3曲歌って喉をウォーミングアップしてから臨むと、いい感じで歌えると思います。

──ジャケットの衣装は前作『マッチ』に続いてドレスです。ジャケットでは着物をお召しになることが多かったですが、ドレスの着こなしで意識することは?

着物は体型が変わってもあまり外見に響かないけれど、ドレスだとテキメンにバレてしまうんです。太れないというか、気持ちが引き締まりますね。しかも今回のType-Aのジャケットは、背中をバーンと出したショットだったので。

──このバックショットも雰囲気があってステキだなと思いました。背中もとてもキレイで、撮影に向けてスペシャルケアなどはされたんですか?

もともとすごくむくみやすいので、毎日必ず湯船に30分以上浸かるようにしています。それくらいかな。たしかに、もっとちゃんと磨いてから臨めばよかったです(笑)。

念願だったオリジナル曲だけのシングル

──いえいえ、日頃からきちんとケアされていることを感じます。何より今回のシングルは、岩佐さんにとって特別な1枚になったのではないですか?

そうなんです。デビュー以来の目標だった「オリジナル曲だけで1枚のシングルを作る」ことが、ついに実現したんです。シングルは『合鍵』の前までに11枚出してきましたが、カップリングはすべてカバー曲。つまりオリジナルが11曲しかなかったんです。

──ライブでもカバー曲を歌うことが多かったですよね。

11曲ではライブが成り立たない(笑)。でもこの15年間、いろいろなカバー曲を歌わせていただいてきたことが本当に勉強になったことを実感しています。

──これまで演歌の名曲から昭和のアイドル歌謡、令和のJ-POPなど多彩なカバーに挑戦してきましたが、特に学びになった曲はありますか?

数えきれないほどありますけど、ジャンルでいうとやっぱり演歌ですね。先日初めてのソロコンサート(2016年@浅草公会堂)のセットリストが出てきたんですけど、思わず震えました。『アンコ椿は恋の花』とか、『天城越え』とか、『京都から博多まで』とか、今でも十分歌いこなすことが難しい曲ばかりで。当時、「歌えないよ~」と半泣きになりながら、必死で練習したことを覚えています。

──そうした修業を通して、15年経った現在、掴めたと思うものは何でしょう?

自分では実感できないんですけど、2~3作前くらいから秋元先生が「上手く歌えているね」と言ってくださるようになりました。もともと否定的なことは絶対におっしゃらないのですが、お褒めの言葉をストレートにいただけるようになったことはうれしいですね。

──AKB48を卒業しても、ずっと見守ってくださっている。

優しいですね。しかもLINEのレスポンスがめちゃくちゃ速いんですよ。あんなお忙しい方なのに、びっくりします。

山崎あおいとの曲作りは新鮮な体験

──初のオリジナル曲のカップリングは、2曲ともシンガーソングライターの山崎あおいさんが作詞・作曲をされています。山崎さんとはプライベートでもお付き合いがあるそうですね。

20歳くらいから友人として仲良くさせてもらっています。あおいちゃんは多くのアーティストに楽曲提供をしているし、私もあおいちゃんの書く曲が大好きなので、「いつか書いてもらいたいな」という話はしていて、ついに実現しました。

──曲作りはどのようにされたのですか?

私のほうからも「こんな曲を歌ってみたい」など、あおいちゃんにリクエストさせてもらいました。いつもは秋元先生の曲を待つというスタンスだったので、自分の意見が曲作りに反映されるのもうれしくて新鮮な体験でしたね。

──どんなリクエストをされたのでしょう?

あおいちゃんの書くポップスは素晴らしいので、カップリングは2曲とも「ポップスがいいな」という話はしましたね。そのうえでなんですけど、これまでの私のオリジナル曲って笑顔で歌える曲がないんですよ(笑)。だから1曲はお客様に手拍子していただけるような曲をということで、Type-Aに収録の『マリブの海へ連れてって』(編曲:山崎あおい・長江徹)ができました。

──昭和のアイドル歌謡を思わせる、キュートでフレッシュなポップスですね。

Type-Bに収録したもう1曲の『祈り』(編曲:山崎あおい・長江徹)は、15周年の感謝の気持ちを込めたいとお願いして書いてもらいました。ラブソングのような歌詞ですが、ファンの皆さんとの絆がこれからも続きますようにという祈りを込めて、これまで出会ってきた方たちの顔を思い浮かべながら歌っています。

──いろいろな意味で大切な1枚になったようですね。そもそも山崎あおいさんとは、どのようなきっかけで仲良くなったのですか?

あおいちゃんがAKB48を好きだと言ってくれていて、私より前に別のメンバーと友だちになっていたんですね。私もそのメンバーと仲が良かったので、共通の友人ということで食事に行ったのが最初だったかな。

──それから10年も友だちでいるということは、意気投合したんですね。

あおいちゃんの家にはレコーディングできる環境があるんですが、共通の友人の誕生日プレゼントに一緒にCDを作ったこともありましたね。あおいちゃんが作詞・作曲をして、私も含めて何人かの友だちで歌を吹き込みました。楽しかったなぁ。

──昨年は「岩佐美咲&山崎あおい ライブハウスツアー」も行いましたが、音楽という共通項でも繋がっているんですね。

ジャンルは違うけれど、ソロで活動している同世代としても貴重な存在で、歌のことを相談することもあります。今回は2曲ともあおいちゃんに作詞・作曲をしてもらいましたが、いつかあおいちゃんが書いた曲に私が歌詞を載せることもしてみたいね、という話もしています。

悪女のセリフと編み物で発散!?

──15周年イヤーの2026年は『合鍵』のリリースに始まり、舞台『女郎蜘蛛』(2月19日~23日@品川プリンスホテル クラブeX)も控えています。昨年の『新撰組日記 壬生のほたる』に続いて、舞台出演が続きますね。

しかも今回はミュージカルではないけれど、歌やダンスのパートもたっぷりあって、しかもダンスがかなり激しいんです。初日の稽古で4~5時間踊ったら、次の日は筋肉バッキバキで起き上がれないほどでした。

──かつてはあんなに踊っていたのに?

すっかり衰えてしまって(笑)。しかも今回はキャストが女性8人だけなので、ほぼ舞台に出ずっぱりなんですよ。しかも8人全員が悪女役。私は“夜嵐お絹”という、夫も子どももいながら若い歌舞伎役者に貢ぎまくって、ついには……という実在の女性を演じます。

──悪女を演じる楽しさもありそうです。

セリフがいちいちすごいんですよ。「金で男を買ってるのさ!」みたいな、普段絶対言わないようなセリフばかりなので、それがけっこう気持ちの発散になるんですよね。

──新曲のキャンペーンに舞台、そして15周年イヤーと大忙しですが、プライベートで何か楽しんでいることはありますか。

編み物という趣味に出会えて、本当に良かったなと思っています。編み物って瞑想と同じような効果があるらしくて、たしかに余計なことを考えないで夢中になっていると、いろいろなものがデトックスされる感覚があるんですよね。

──そもそも編み物を始めたのが、昨年3月からだそうですが、岩佐さんが2026年カレンダーでお召しになっているニットやうさぎ耳帽子も、ご自分で編まれたそうですね。短期間での上達ぶりに驚きました。

編み方を教えてくれる動画やSNSもいっぱいあるので。でも最近はそういったお手本を見ないで作ることも増えましたね。去年のハロウィンはわんこ友だちとパーティをしたんですが、うちの犬に衣装を用意してあげられてなくて、前日に急いで編みました。犬だけど猫のコスプレをさせようってことで猫耳帽子を作ったんですが、それがけっこう可愛くできたので、友だちのわんこ用にも色違いで編んだりして。とにかくハマってますね。

──最近はどんなものを作られましたか?

それが今年に入ってからは、新曲のキャンペーンに舞台稽古に時間がまったく取れなくて、何も編めていないんですよ。ひと段落したら、何を作ろうかなって楽しみにしています。

──2月4日の『合鍵』発売日には「岩佐美咲×松井咲子×山崎あおい」のスペシャルライブが控え、盛りだくさんな2026年の始まりですが、そのほかに挑戦したいことはありますか?

今年中に実現するかどうかは別として、一昨年はクラシックの松井咲子ちゃん、昨年はポップスの山崎あおいちゃんと2人でステージを作ることができてとても楽しかったんですね。なので、次は演歌歌手の方とコラボしたライブができたらいいなと思っています。

──演歌女子の方と?

最近は演歌男子がものすごく盛り上がっているし、演歌女子も負けていられません。15周年ともなると後輩もどんどん増えていますし、みんなで勢いをつけて頑張っていきたいですね。

──最後にファンの皆さんへメッセージを。

あっという間の15年、デビューした当時はこんなに長く歌わせていただけるとは思っていませんでした。それもすべてはファンの皆さんが応援してくださったおかげです。その感謝を改めて噛み締めながら、一つでもたくさん恩返しができるような1年にしたいと考えています。まずは新曲『合鍵』、そしてカップリングの2曲を楽しんでいただけたらうれしいです。

岩佐美咲『合鍵』

2026年2月4日発売

価格:各¥1,500(¥1,364税抜)

【Type-A】

品番:TKCA-75321

【収録曲】

1.合鍵(作詞:秋元康 作曲:SABURO 編曲:野中“まさ”雄一)
2.マリブの海へ連れてって(作詞・作曲:山崎あおい 編曲:山崎あおい・長江徹)
3.合鍵(カラオケ)
4.マリブの海へ連れてって(カラオケ)

【Type-B】

品番:TKCA-75322

1.合鍵(作詞:秋元康 作曲:SABURO 編曲:野中“まさ”雄一)
2.祈り(作詞・作曲:山崎あおい 編曲:山崎あおい・長江徹)
3.合鍵(カラオケ)
4.祈り(カラオケ)

関連キーワード