竹島宏がデビュー25周年記念シングル『純愛』で“地味かっこいい”魅力を開花! 「歌詞とメロディをシンプルに受け止めてまっさらに表現しました」

2026.5.5

デビュー25周年を迎えるロマンティック歌謡歌手・竹島宏が新曲『純愛』(作詞:松井五郎/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)を、カップリング曲が異なるAタイプとBタイプで4月15日にリリースする。シルクのような優しい歌声や、切なく憂いのある表現力で聴く者を魅了してきた彼が、本作ではすべての装飾を取り払い、“地味かっこいい”魅力を開花させている。作曲家・幸耕平との師弟の絆や、制作中の新作アルバムについてなど、25年目にして到達したまっさらな心境を聞いた。


じっくり聴けて、じんわり「いいな」と思える曲

──デビュー25周年記念曲『純愛』をお聴きして、いい意味で驚かされました。ここ数年、松井五郎×幸耕平タッグによる“ドラマティックな大人の歌謡曲”に取り組んでこられた竹島さんですが、新曲に込められた“地味かっこいい”というコンセプトについてはどう受け止められましたか。

最初に『純愛』のデモテープを聴いたときには「これがリード曲なのかな?」という意外な驚きがありましたね。ここ数年、幸先生にいただいてきた楽曲がインパクトのあるものが多かっただけに、わかりやすさという意味では、むしろBタイプに収録されたカップリング曲『太陽の残光』がリード曲に来るのかな? と思ったくらいです。

──たしかに『太陽の残光』は、近年の竹島さんのシングルの流れを汲んだキャッチーでパンチが効いたザ・歌謡曲。ライブでも、ぜひ振り付きで歌っていただきたい!と思いました。

幸先生も『太陽の残光』はかなりの自信作だったようで、普段、デモ音源はディレクターさん経由で送られてくるのですが、珍しく先生ご自身が直接送ってくださいました。僕も聴いた瞬間「最高!」と思ったので、先生にすぐに電話したことを覚えています。松井五郎先生もこのメロディに触発されたのか、かなり攻めた歌詞を書いてくださって。石原裕次郎さんを意識したともおっしゃっていましたね

──『太陽の残光』はいわば“地味かっこいい”とは対極にある世界観。最終的にリード曲を『純愛』にされたことには、どのような意図と思いがあったのでしょうか。

今回はカップリングも含めて3曲書いていただきましたが、幸先生は最初からリード曲を想定して『純愛』を書かれたそうなんです。25周年記念には「竹島にしか歌えない曲」を歌ってもらいたい。それはどんなものか? とお考えになって行き着いたのが「じっくりと聴けて、じんわりと『いいな』と思ってもらえる曲」だったそうなんですね。派手に着飾るのではなく、まっさらな竹島宏そのもの。それを言葉で表すと「地味かっこいいなんじゃないか」と幸先生はおっしゃっていました。

──装飾を取り払った自分を歌で表すために、レコーディングにはどのような思いで臨まれたのでしょうか。

自分でも驚くほど、“無”の心境で歌入れができていました。これまでは心のどこかで「この曲を大ヒットさせたい」とか「大きなステージで歌いたい」といった、いい意味で自分を鼓舞するように臨むことが多かったのですが、今回はそういう欲が一切なかったというか。歌詞とメロディをシンプルに受け止めてまっさらに表現する、そんなレコーディングになりました。

ゴスペルクワイアとの特別な体験

──その心境の変化は、楽曲の影響ですか? それとも竹島さんご自身の内面によるものでしょうか。

両方あったと思います。楽曲そのものはもちろん、歌入れの数日前に教会でライブをさせていただいた経験も大きかったかもしれません。その教会は一般に貸し出しはしておらず、純粋に信者のみなさんが祈りを捧げるために集う神聖な場所なのですが、たまたま普段からお世話になっているボイストレーナーの方が、その教会で活動されているゴスペルクワイアの皆さんとのご縁を繋いでくださったんです。

──教会は音がよく響く構造になっていますが、コンサート会場ともまた違ったのではないですか。

そうですね。何よりそのゴスペルクワイアの皆さんはボランティアなんです。つまり商業ベースで活動している自分とはまったくスタンスが違う。そんな皆さんと一緒に歌わせていただき、改めて歌を届ける意味を考えさせられました。今後、歌手活動を続けていくうえでも貴重な経験になりました。

25年目からのスタートライン

──ブログにも書かれていましたが、音源が完成した直後に幸先生から「最高の仕上がりになった」とお電話があったそうですね。なかでもBタイプのカップリング曲『心からの声』には「泣けたよ」とのお言葉があったとか。

わざわざお電話をいただくなんて、本当にびっくりしましたね。『心からの声』は、『純愛』ともまた違う意味でナチュラルに歌えました。歌詞もメロディもスッと心に入ってきたこともあって、歌の技法もほとんど駆使しないで歌っているんです。そういう意味では、歌手・竹島宏の最も純粋な面を引き出してもらえた曲なのかなとも思います。

──そんな曲に対して最高の賛辞があったわけですね。

たくさんの歌手をご指導なさっている幸先生ですが、そのなかでも僕はけっこう長いほうなんです。それだけに、おそらく先生としては「なんとか竹島を歌手としてものにしなければ」という強い思いもあったんじゃないかと思うんです。「まだ紅白に連れていってやれてない」とか、いろいろもどかしさも感じておられたのではないかと。

──幸先生は、その歌手の人生までを背負う覚悟で楽曲制作に取り組まれているんですね。

本当にそうだと思います。ただそうした世間的な成果や評価をすべて取り払って、今回の3曲で「歌手・竹島宏の声と人間性を最大限に生かした楽曲が作れた」と。そんな達成感みたいな、どこかホッとしたような感覚が先生の中におありだったのかなと、お電話で話していて感じました。僕としても25年目にして本当のスタートラインに立てたような、そんな楽曲をいただけた気持ちでいっぱいです。

全編英語詞の曲やミュージカルへ挑戦

──『純愛』は昨年に続いて2度目の新歌舞伎座での単独公演で初披露。さらにこのライブではご自身初の全編英語詞にもチャレンジされましたね。

<色褪せない映画音楽>をテーマに『Moon River』『Love Is A Many Splendored Thing』『Can’t Help Falling in Love』『Unchained Melody』の4曲を歌わせていただきました。セットリストを提案してくださった演出の方からは「断られると思いました」と言われたのですが、これを歌えたらきっと素敵なステージになるだろうなと思って挑戦してみることにしたんです。ただ、やはり難易度は高かったですね。なかでも『Unchained Melody』はライチャス・ブラザーズと同じキーで歌ったのですが──。

──映画『ゴースト/ニューヨークの幻』などでも使用された不朽の名曲ですね。あの高音ファルセットを再現されたのですか。

はい。嬉しかったのが、リハーサルでこの曲を歌ったときに楽器奏者のみなさんがどよめいたんです。なかでも10年来のお付き合いのバイオリニストの方から「竹島さんのファルセットがこんなに響くなんて、イメージしていませんでした」とおっしゃってくださって。まだまだ自分は新しい扉を開くことができるんだと思わせていただいた一言でした。

──昨年のミュージカル『プラハの橋』主演をはじめ、25年目にして新しい挑戦が続きますね。

歌の神様が歌手・竹島宏に用意してくださったものに対しては、なんでも「イエス」と即答しようというスタンスでいます。「やったことがないから」と拒絶するよりも、「イエス」と答えてからアタフタするほうが性に合っていると言いますか(笑)。結果、やってよかったということばかりなので、このやり方は間違ってなかったんじゃないかなと思っています。

念願だったアルバム制作が進行中

──現在は、書き下ろしアルバムを制作中とのことですが、これは竹島さんご自身の強い希望で実現したとか。

希望と言いますか、僕のわがままを通させていただきました。ずっと「アルバムを出してほしい」とおっしゃっていただいているファンの皆さんに恩返しをするのに、25周年というのは最適なタイミングだと思ったんです。25年も業界にいますと、アルバムを作るのがどれだけ大きな予算や時間がかかるかということも重々承知しています。そのうえでレコード会社の皆さんも、僕やファンの思いを汲んで動いてくれることになったので、いい作品にしなければと身を引き締めています。

──どんなアルバムをイメージしていますか?

僕のファンには歌を「聴き込む」方が多い印象があります。歌詞も何度も読み込んで、ご自身のなかで世界を膨らませて、なかには歌の主人公の次の物語を想像しながら聴く方までいらっしゃるほどです。そんな皆さんに満足していただけるアルバムを目指しているということだけ、今はお伝えさせてください。先日、作家の先生方とどんなアルバムにしようかディスカッションする機会があったのですが、その場が本当に盛り上がりまして、先生方も楽しんで参加してくださっているのが嬉しいです。完成は年内を目指しています。

──多忙になりそうな25周年ですが、プライベートはどのように過ごしたいですか?

デジタルデトックスというか、情報を遮断して自然に触れる時間をいつも以上に増やしたいですね。森をお散歩したり、川のせせらぎに耳を澄ませたり、ぼーっと空を見上げたり……。今の音楽は「余白」がなくなっていると言われますが、アナログな時代にあった「余韻」を味わう感覚を、自分のなかに確保したいんですね。それこそ「休止符にも音がある」って言うけれど、そのことを自分自身が体感できて、初めて聴いてくださる皆さんにも「余白」や「余韻」を感じていただける歌が歌えるようになるんじゃないかと、最近は特に感じています。

──では最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

竹島宏そのものと言える楽曲『純愛』とともに25周年イヤーが始まります。ここが新たなスタートだという気持ちでいますが、これからも変わらず竹島宏の歌を愛し続けていただけたら嬉しく思います。今年は午年で僕も年男。この1年、歌で皆さんの心に寄り添いながら、元気いっぱい駆け抜けていきますので、熱い応援をよろしくお願いします。

竹島宏『純愛』ミュージックビデオ

竹島 宏『純愛』

発売中
価格:各 ¥1,550(税込)

【Aタイプ】

品番:TECA-26013

【収録曲】

1. 純愛(作詞:松井五郎 作曲:幸 耕平 編曲:坂本昌之)
2.太陽の残光 (作詞:松井五郎 作曲:幸 耕平 編曲:坂本昌之)
3. 純愛(オリジナル・カラオケ)
4. 太陽の残光 (オリジナル・カラオケ)

【Bタイプ】

品番:TECA-26014

【収録曲】

1. 純愛(作詞:松井五郎 作曲:幸 耕平 編曲:坂本昌之)
2.心からの声(作詞:松井五郎 作曲:幸 耕平 編曲:坂本昌之)
3. 純愛(オリジナル・カラオケ)
4. 心からの声 (オリジナル・カラオケ)

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