北島三郎、歳の差を超えた木梨憲武との友情「1回きりの人生。こんないい友と出会えて良かった」

2020.3.27

3月28日に放送されるチャンネル銀河オリジナル番組『北島三郎からの恋文(ラブレター)』。昭和、平成、令和と時代の移り変わりとともに、多くのファンを魅了し続けている北島三郎の“終わりなき挑戦”にスポットを当てたこの番組の後半では、時代を飾ったヒット曲とともに、北島を敬愛してやまない木梨憲武との年齢を越えた爆笑仲良しトークが展開する。

出会った瞬間に惹かれた木梨の人間性

北島のものまねをきっかけに、1996年、北島の一番弟子だった山本譲二と演歌デュオ「憲三郎&ジョージ山本」を結成、北島の作詞作曲による『浪漫-ROMAN-』で演歌デビューを果たした木梨。その年の日本レコード大賞企画賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも出場するヒットとなった。

木梨が「北島ファミリー」的ポジションとして、演歌デビューを果たしたきっかけは、木梨自身が、北島に曲を書いてほしいと頼み込んだことだった。北島はその時のことを印象強く記憶している。というのも、依頼のために山本譲二に連れて行ってもらった北島の自宅で、木梨は、北島がいないスキに、海外で買い集めた秘蔵の高級ブランデーを勝手に開けて飲んでしまったのだ。そんな木梨のことを「俺はどうしても憲ちゃんが好き。全部開けっぴろげで、いろんな話をしても受けてくれる。情け、あったかみがあって、出会ったときから理屈抜きで惹かれちゃって、ずっと友達でいられるかなって思った」と北島は絶賛。「だからうちに来て、高級な酒を飲んでも腹が立たない」と木梨を笑わせる。

北島には、提供した楽曲『浪漫-ROMAN-』にも印象深いエピソードが残る。楽曲を作って、奥様に聞かせたら「木梨憲ちゃんと山本に歌わせるなら、いつもの演歌と違うものを書きなさいよ」と一蹴され、悔しくて、その後、洋楽を聞いて、インスピレーションを受け、徹夜で作曲し、朝の6時に完成させたというのだ。

一方、木梨は、紅白歌合戦に出場した時のことが忘れられない。出場歌手全員が並んだステージで、後ろにいる木梨と山本を、前列のセンターにいる北島が「こっちに来い!」と手招きしてくれたこと、歌唱の際に北島から「頑張ってこい」と激励を受けたこと、そして、放送終了後、打ち上げをしてもらったことなど、「忘れられない1日になった」と熱く語る。

年齢を超える“表現者”同士の固い友情

2人が仲良くなったのは、競馬という共通の趣味も大きかった。1963年から馬主として活動している北島だが、競馬場で木梨と会うことも多いそうで、「負けて肩を落として駐車場を歩いていたら、北島さんが『おい大丈夫か、金あるのか?』って声かけてくれて、『ない』って言ったら、飯食えって金くれて。そんなふうに面倒をみてもらうことが何回もあった」と振り返る木梨を、北島は「残念なことに、あなたが勝ったっていうのを聞いたことがない」と笑わせる。

競馬において、木梨が最も印象に残っているのが、2015年、北島の所有するキタサンブラックが菊花賞で優勝した時のこと。馬主人生53年目にして光栄を手にした北島が、レース後の京都競馬場で『まつり』を熱唱する姿を見ていた木梨は、「カッコよかった」と目をうるませる。

そんな木梨に、「もしかしてこういうことしたら、お客さんが喜ぶんじゃないかと思うと、やりたくなるでしょ、やらされちゃうんだよね。憲ちゃんもそういうことない?」とエンターテイナー同士ならではの問いかけをする北島。タレントとしてだけでなく、歌手として、また、画家としても活動する木梨は、憧れの北島の言葉に共鳴するとともに、かつて北島に教えられた「お客様に届ける」ということを大切にしている思いを明かす。さらに、その教えを胸に、先日行ったライブでは、ラストソングで北島の『まつり』をロックテイストにして歌ったところ、今までにないくらい会場全体が一つになって盛り上がった話を披露。北島に「『まつり』を俺にください!(笑)」と願い出る。

北島三郎がデビューした昭和37年、この世に生を受けた木梨。「1回きりの人生の中、こんないい友と出会えて良かった。あなたとはこれからもずっと一緒ですよ」と優しい笑みで語る北島に、「ずっと表現者のボスとしてご指導お願いします」と頭を下げる木梨。年齢を越えた2人の心温まる爆笑トークにどうぞご期待を。

<放送情報>

「北島三郎からの恋文(ラブレター)」 全2回(前編・後編)
放送局 :チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた(CS放送)
放送日時 :28日(土)午後1:00-午後3:00 2話連続
ゲスト :前編=里見浩太朗、後編:木梨憲武

<新着情報>

■北島三郎

「母は俺らの守り神」(シングル)

~母の優しさはいつまでたっても心の守り神です。~

1962年のデビューから、常に第一線で活躍する北島三郎の新曲は、これぞ北島三郎がう歌う“王道演歌”。

【CDシングル】:CRCN-3623 ¥1,350(税込)
【カセット】:CRSN-3623 ¥1,350(税込)

 

■木梨憲武

「木梨ファンク ザ・ベスト」(アルバム)

あの木梨憲武が遂にソロデビュー!木梨WORLDが詰まった話題作!!
コメディアン、アーティストとマルチに才能を発揮している木梨憲武がボーカリストとして、自身ならではの世界、そして客演など音楽で表現!
【初回限定盤】CD+DVD付き:TYCT-69167 ¥4,180 (税込)
【通常盤】CDのみ     :TYCT-60156 ¥2,420 (税込)

「木梨憲武展 Timing -瞬間の光り-」


会期 : 2020年5月29日(金)~6月21日(日) ※会期中無休
会場 : 上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
開館時間 : 午前10時~午後5時(入場は閉館の30分前まで
主催 : 産経新聞社、imura art gallery、上野の森美術館
特別協力 : コッカ
協賛 : ソニー・ミュージックエンタテインメント、野崎印刷紙業

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