北島三郎3/28新番組で旧知の友・里見浩太朗と語る「トップスターだからこそ味わう孤高の寂しさ」

2020.3.27

昭和、平成、令和と時代の移り変わりとともに、多くのファンを魅了し続けている北島三郎。その“終わりなき挑戦”にスポットを当てた、チャンネル銀河オリジナル番組『北島三郎からの恋文(ラブレター)』が3月28日放送される。番組では、時代を飾ったヒット曲とともに、豪華ゲストとの対談を織り交ぜながら、知られざる逸話を前編・後編にわたって紹介する。

前編では、ゲストに、俳優の里見浩太朗が登場。北島と同じ1936年生まれの里見は、北島が心を許し、本音を語れる旧知の友。北島は北海道、里見は静岡と、生まれ育った場所は違うものの、空襲警報が鳴るたびに防空壕へ駆け込んだ小学生時代や、当時、よく聞いていた歌の話など、同い年ならではの昔話に花が咲く。

ともに芸能界を目指した2人の出会いと絆

2人が上京したのも、高校を卒業した同じ年。北島は、歌手を目指して音楽学校へ進学。里見は築地の魚市場で仲卸を営んでいた叔父の会社に就職したのだが、北島と同じように、「歌手になりたいという夢を追っての上京だった」と言う。

そんな2人にはもう一つ、共通点が。北島は、高校在学中に函館で開催された『NHKのど自慢』に出場。三浦洸一の『落葉しぐれ』を歌い、鐘は2つで不合格だったものの、司会の宮田輝から「いい声してますね」と言われ、歌手を目指す気持ちに。そしてその1年後、里見も高校卒業間近に『NHKのど自慢』に出場。伊藤久男の『山のけむり』を歌唱し、見事に合格の鐘3つを獲得。北島と同じく、「この合格が芸能界を目指す原点になった」と言う。

ともに芸能界を目指して上京した2人の上京にまつわるエピソードも興味深い。長男の責任を感じながらも夢を叶えたい北島と、息子を思いやり応援して送り出す父親とのやりとりは、里見が「涙が出ますね」と目をうるませるほど。さらに、上京後、北島は、歌の勉強を兼ねて流しを始め、里見は知り合いが無断で東映ニューフェイスに応募し、俳優の道へ。ジャンルは違うが、同時期、同じように長い下積み時代を送った2人。その経験も、里見が「兄弟のような」と評するほどの関係を築く大きな要素となったようだ。

そんな2人の最初の出会いは、北島が、映画出演のために初めて訪れた京都の東映撮影所。西も東もわからず、ウロウロしていた北島に、里見が声をかけたことがきっかけだった。「そんなに会話をしたこともなかったのに、『あ、サブちゃん、僕の部屋があるから、よかったらそこを使えば?』って言ってくれた時の声が未だに耳に残っている。映画の世界で一番最初にとってもありがたい愛情をくださったのが里見浩太朗さん」と北島が言えば、「未だに覚えてくれていることがすごく嬉しい」と里見。以来、コーちゃん、サブちゃんと呼び合い、仲良くしてきた間柄を「出会いだけじゃ片付けられない縁、そして絆を感じる」と北島は表現する。

いまだ完成しない道を現役で歩き続ける

ともに芸能界で切磋琢磨して、約60年。「続けられてきたのは追いかけているものがあったから。今、この年になってもまだ現役で歩いている。まだ完成じゃないんだなって、僕もコーちゃんもそうなんです」と北島が語れば、里見も「そう、何かを求めて歩いているんですね」と瞳を輝かせる。それは、芸能界という華やかな世界に生かしてもらえている自分達の宿命でもあると北島は語る。

その一方で、北島は「一人ぼっちの寂しさを味わうこともしょっ中ある」とも。夢だった道に進み、第一線を走り続けてきた2人が、今、何を思うのか。夢の過程で味わってきた様々な思い、そして、トップスターだからこそ味わう孤高の寂しさとは。深い縁で結ばれた2人の話をどうぞお楽しみに。

<放送情報>

「北島三郎からの恋文(ラブレター)」 全2回(前編・後編)
放送局 :チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた(CS放送)
放送日時 :28日(土)午後1:00-午後3:00 2話連続
ゲスト :前編=里見浩太朗、後編:木梨憲武

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